色彩検定資格3級を取得するメリットと検定試験出題例

色彩検定資格3級を取得するメリットと検定試験出題例

色に関わる資格のひとつに、色彩検定試験があります。4つの階級の中で、3級は初学者向けとされている階級です。ここでは、色彩検定資格3級を取得するメリットを解説します。検定試験出題例も紹介しますので、ぜひ受験の際に役立ててみてください。

目次

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色彩検定資格3級とは

色彩検定資格3級とは

まず、色彩検定資格3級とはどのようなものか理解していきましょう。
ここでは、5つのポイントに分けて解説していきます。

試験内容とレベル
試験日程、申込方法
試験方式、検定料
受験地(試験会場)
合格率、難易度

試験内容とレベル

色彩検定3級は、初めて色を学ぶ人向けのレベルです。
色の基礎知識や効果などを中心に、色の理論や法則を学ぶ内容になっています。

具体的な試験内容は、以下の通りです。

項目 内容
色のはたらき ・色のはたらき
光と色 ・色はなぜ見えるのか?
・眼のしくみ
・照明と色の見え方
・混色
色の表示 ・色の分類と三属性
・PCCS
色彩心理 ・色の心理的効果
・色の視覚効果
インテリア ・インテリアと色彩
・インテリアのカラーコーディネーション
・インテリアにおける色の心理効果
色彩調和 ・配色の基本的な考え方
・色相を手がかりにした配色
・トーンを手がかりにした配色
・色相とトーンを組みあわせた配色
・配色の基本的な技法
・配色演習の解答例と解説
配色イメージ ・色の三属性と配色イメージ
ファッション ・ファッションと色彩
慣用色名 ・慣用色名(JISの慣用色名より)

出典:色彩検定協会(色彩検定とは|色彩検定協会/カラーコーディネーター)

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試験日程、申込方法

色彩検定3級の試験日程は、例年夏季と冬季の2回です。
2回のチャンスがあるので、勉強に使える時間や資格を取得したいタイミングに合わせて、無理のない日程を選びましょう。

試験日程 ・夏季検定:2022年6月26日(日)
・冬季検定:2022年11月13日(日)
申込期間 ・夏季検定:2022年4月1日(金)~2022年 5月23日(月)
・冬季検定:2022年8月8日(月)~ 2022年10月11日(火)

受験の申し込みは、3種類の方法に対応しています。
Web、郵送、書店いずれかで申し込みを行うと、試験日の10日前までを目安に自宅に受験票が届くという流れです。
それぞれの手順は、以下を参考にしてみてください。

【インターネット】
1. 申し込みページで必要事項を入力する
2. 検定料金をクレジットカードまたはコンビニオンライン決済で支払う
【郵送】
1. 事前に資料請求で入手した願書に必要事項を記入する
2. 郵便局の窓口で願書と検定料を色彩検定協会へ現金書留で郵送する
【特約書店】
1. 検定対応している書店で検定料を支払う
2. 書店で受け取った願書に必要事項を記入する
3. 願書と領収書を専用封筒に入れて色彩検定協会に送る。

試験方式、検定料

色彩検定3級の試験方式は、試験時間70分で回答するマークシートによる選択問題です。
記述問題はなく、2次試験も設けられていません。

検定料は、例年7,000円です。
一度支払うと返金や次回への繰り越しなどはできないので、慎重に手続きを行いましょう。

色彩検定3級
試験方式 マークシート方式
試験時間 70分
検定料 7,000円

出典:色彩検定協会(色彩検定とは|色彩検定協会/カラーコーディネーター)

受験地(試験会場)

色彩検定は、全国に試験会場を設置しています。
エリアごとに市区町村に会場があり、申し込み後に届く受験票に、自分の試験地が記載される仕組みです。
特定の会場を指定できない点はあらかじめ理解しておきましょう。

エリア別の試験会場がある市区町村は、以下の通りです。

エリア 市区町村
北海道 札幌市、釧路市、帯広市
東北 八戸市、盛岡市、仙台市、秋田市、山形市、郡山市
関東 水戸市、土浦市、宇都宮市、高崎市、上尾市、千葉市、東京23区、横浜市
甲信越 新潟市、甲府市、長野市、松本市
北陸 富山市、金沢市、福井市
東海 岐阜市、静岡市、浜松市、名古屋市、四日市市
近畿 大津市、京都市、大阪市、神戸市、奈良市、和歌山市
中国 鳥取市、松江市、岡山市、広島市、周南市、下関市
四国 徳島市、高松市、松山市、高知市
九州 福岡市、北九州市、佐賀市、長崎市、大分市、宮崎市、熊本市、鹿児島市
沖縄 那覇市

出典:色彩検定協会(色彩検定とは|色彩検定協会/カラーコーディネーター)

合格率、難易度

2021年度の受験状況によると、3級の合格率は76.8%です。
受験者数は33,278人で、1級2,302人、2級18,886人、UC級4,901人に比べると、最も多くなっています。

階級 受験者数 合格率
1級 2,302人 52.7%
2級 18,886人 77.9%
3級 33,278人 76.8%
UC級 4,901人 89.7%

出典:色彩検定協会(色彩検定とは|色彩検定協会/カラーコーディネーター)

UC級の合格率89.7%、2級の合格率77.9%に比べると、合格率はわずかに低いものの、約8割の人が合格しているので、難易度は易しいと言えるでしょう。

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色彩検定資格3級を取得するメリット

色彩検定資格3級を取得するメリット

色彩検定資格には、UC級、1級、2級もあるので、3級を受験しようか迷っている人もいるかもしれません。
3つのメリットを参考に、3級を受験すべきか考えてみましょう。

色について詳しい知識を得られる

色彩検定3級は、初めて色を学ぶ人向けに構成されているので、基礎的な知識を身に付けることができます
内容は幅広く、光と色の関係性や配色の仕方など、仕事やプライベートなどに生きる知識を習得できるのが魅力です。

色彩体系「PCCS」やカラーカードを使った配色演習など、日常生活や趣味で役立つ知識や技能にも触れられます。
3級だけでも役立つシーンが多いですが、1級や2級の土台にもなるので、これから色についてもっと詳しくなりたいという人にもおすすめです。

就職・転職に役立つこともある

色彩検定3級は、色に関する基礎的な知識や技能を示す資格なので、就職や転職に役立つ場合があります。
企画やデザインなど色を駆使する職業であれば、確かな知識やセンスの良さなどをアピールできるでしょう。

ファッション業界や出版業界でも色は重要であり、ファッションコーディネーターやデザイナー、本の装丁デザインなど、さまざまな職種で資格が役立つ可能性があります。

色に関する資格は他にもありますが、中でも色彩検定は歴史と実績がある資格です。
認知度や信頼性が高いので、評価してもらいやすいでしょう。

スキルアップにつながる

既に色を使った仕事をしている場合は、色彩検定3級の受験を通してスキルアップを目指すことができます。

例えば、色の組み合わせをこれまで感覚や経験を元に考えていた場合、色彩検定で色の理論を学ぶことによって、なぜその配色にしたかを説明できるようになります。
色の種類や効果などの知識も身に付くので、企画やコーディネートの発想・引き出しが増えるでしょう。

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色彩検定資格3級の検定試験例題

色彩検定資格3級の検定試験例題

色彩検定のホームページでは、各級の出題例を公開しています。
3級では、色彩体系「PCCS」の配色に関する問題1、色の印象や効果などに関する問題2とその回答を確認することが可能です。

問題1は、設問に対して、4つの選択肢から正しい図を選ぶ問題となっています。
設問は、以下の通りです。

A.同一トーン配色
B.対照トーン配色
C.同一色相配色
D.中差色相配色
E.明度のグラデーション
F.Eの正解の配色の特徴や効果

問題2は、A~Fの記述に対して、正しい選択肢を選ぶ問題となっています。
設問と選択肢は以下の通りです。

A.下に示した色をより軟らかい印象にするための方法
①明度を高くする
②色相を寒色系にする
③色相を中性色系にする
④彩度を高くする

B.色の膨張・収縮に関する印象に対して、強く影響を与える属性
①色相
②明度
③彩度
④サチュレーション

C.冷たく感じられ、かつ軽そうに見える色
①Bk
②b8
③dp18
④W

D.周囲の景観を損なわないように店舗の外装色の派手さを低減するための方法
①明度を高くする
②色相を暖色系にする
③色相を中性色系にする
④彩度を低くする

E.一般的に「派手」「情熱的」「危険」などのイメージをもつ色
色の図から正しい色を選ぶ

F.フランス国旗の配色には、青は自由、白は平等、赤は博愛といった意味が込められている。このような色の心理的効果の名称
①エーレンシュタイン効果
②色の象徴性
③リープマン効果
④主観色

色彩検定のホームページでは、図や回答を確認できます。
ぜひチェックして、どのような問題が出題されるか傾向を押さえていきましょう。

参考検定出題例3級|色彩検定とは|色彩検定協会/カラーコーディネーター
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まとめ

色彩検定3級は、色の基本的な知識や技能を身に付けられる資格です。
習得した知識はプライベートではもちろん、就職や転職に役立ったり、現職でのスキルアップを実現したりできます。

色彩検定のホームページでは、試験概要や出題例などが詳しく記載されています。
まずは概要を確認し、ぜひ色彩検定3級の受験を検討してみてください。

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