色彩検定資格合格に向けた勉強法!独学の難易度やメリット・デメリットも

色彩検定資格合格に向けた勉強法!独学の難易度やメリット・デメリットも

「色の知識を仕事に生かしたい」などの目的で、色彩検定の資格の取得を目指している人も多いのではないでしょうか。そこでここでは、色彩検定の難易度や独学で合格するための勉強法、独学で取得するメリット・デメリットも解説します。

目次

講座バナー
講座バナー

色彩検定は独学でも合格できる?

色彩検定は独学でも合格できる?

色彩検定に関わらず、資格取得を目指すときに、独学でも合格できるかは気になるところです。
では、色彩検定は独学でも合格できるのでしょうか。
難易度や必要な勉強時間などと合わせて解説します。

独学でも可能!難易度と合格率

色彩検定は、独学でも合格できる資格です。
特別な受験資格はなく、飛び級もできるので、誰にでも合格するチャンスがあります

合格の可能性を考えるときに役立つのが、合格率です。
2021年度の受験者データによると、UC級:89.7%、3級:76.8%、2級:77.9%、1級:52.7%となっています。
1級は一次試験と二次試験があり、マークシートのほかに記述式や実技が入ってくるので、比較的難易度が高めです。

合格率(2021年度)
UC級 89.7%
3級 76.8%
2級 77.9%
1級 52.7%

出典:色彩検定協会(色彩検定とは|色彩検定協会/カラーコーディネーター)

UC級、3級、2級は、一部記述式を含むマークシート方式(3級はマークシートのみ)で、約7~9割の受験者が合格しています。
難易度は易しめで、しっかり公式テキストで学習すれば初学者でも合格が可能です。

関連記事色彩検定とは?活躍業種や試験概要・合格ラインを解説
色彩検定の難易度・合格率は?一発合格する勉強方法もご紹介

合格に必要な勉強期間

独学での合格に必要な勉強期間には、個人差があります。
多くの時間を勉強に使える人や覚えるのが得意な人であれば、短期間で知識を身につけられるでしょう。

一方、初めて色について勉強する人や、仕事や家事で忙しい人は、長期的にコツコツ勉強するのがおすすめです。

具体的な勉強時間や期間は、3級は1日1時間の勉強で2週間から1ヶ月、2級は1日1時間の勉強で2ヶ月ほどを想定すると良いでしょう。
ただし、予定通り勉強が進むとは限らないので、余裕を持って勉強を始めるのが安心です。

独学で取得を目指すメリット・デメリット

独学で取得を目指すメリット・デメリット

色彩検定は独学でも合格可能ですが、メリットとデメリットの両方があります。
どちらともしっかり理解した上で、独学を選択するかを決めましょう。

メリット

独学で取得を目指すメリットは、コストを抑えられることです。
公式テキストや過去問題集だけでも十分なので、1万円以内で勉強できます。

また、自分のペースで勉強できるのもメリットです。
勉強する時間を自由に選べるので、仕事や家事などの合間に時間を見つけて、自分に合ったペースで準備を進められます。

デメリット

独学で合格を目指すときに気を付けたいのは、つまずいたときのサポートがない点です。
自分一人で勉強することになるので、困ったときに相談できる人は基本的にいません。
ネットやSNSなどで解説などを探すことはできますが、解決までに時間がかかります。

また、自分のペースで勉強できることは、意識次第ではデメリットにもなりかねません。
スケジュール管理が上手くいかないと、試験までに勉強が間に合わないこともあるでしょう。
独学だからこそ、勉強の計画やモチベーションの維持が重要になります。

関連記事色彩検定の難易度・合格率は?一発合格する勉強方法もご紹介
色彩検定資格3級を取得するメリットと検定試験出題例

色彩検定試験に合格するための勉強法

色彩検定試験に合格するための勉強法

色彩検定試験に合格するためのポイントは、以下の6つです。

公式テキストを重点的に勉強する
アプリですき間時間に勉強する
過去問題を解く
慣用色を覚える
1級二次試験は実技対策が必要

ポイントを押さえた勉強法で、効率良く合格を目指しましょう。

公式テキストを重点的に勉強する

色彩検定の問題は、公式テキストから出題される傾向があります。
そのため、公式テキストの内容をマスターすれば、合格できる可能性が高くなるのです。
公式テキストをすみずみまで読み、重点的に理解を深めていきましょう。

公式テキストだけではわかりにくい場合は、市販のテキストや問題集を活用しましょう。
書店には、さまざまな出版社の参考書があります。
テキスト部分のわかりやすさ、解説の詳しさなどをチェックして、より充実したテキストや問題集を選びましょう。

参考色彩検定協会(公式テキスト|色彩検定協会/カラーコーディネーター)

アプリですき間時間に勉強する

仕事や家事などで勉強する時間が限られる場合は、アプリですき間時間に勉強するのがおすすめです。色彩検定のアプリでは、スマホひとつで過去問題を解いたり、講座動画を視聴したりできます
アプリによって機能やレベルが異なるので、自分に合ったアプリを選びましょう。

過去問題を解く

公式テキストだけではなく、過去問題からも出題される場合があります。
知っていれば解けるので、過去問題に取り組み得点源にしましょう。

また、過去問題を解くことによって、試験の傾向を把握できます
設問や選択肢の傾向がわかるので、試験本番で焦らずに回答できるようになるでしょう。

慣用色を覚える

色を見て答える問題が多いため、慣用色を覚えることが重要です。
色と回答がセットになったカラーカードなどで繰り返し、色を見て覚える作業をし、色の名前や特徴を頭に入れましょう
感覚で覚えると間違えやすいので、どんな色かを理解することも必要です。

1級二次試験は実技対策が必要

1級のみ、一次試験と二次試験に分かれており、二次試験には一部実技試験があります
実技試験の内容は、配布されたカラーカードを正しい位置に切って貼るというものです。

設問に合った色を選んだり、配色を考えたりする力が必要になるので、過去問題などを使った対策が必要になります。
制限時間もあるため、作業に慣れておくことも大切です。

関連記事色彩検定の難易度・合格率は?一発合格する勉強方法もご紹介
色彩検定2級とは│取得メリット・合格率・勉強のポイントまで解説

カラー講座の資料お申し込みはこちら

色彩検定の試験概要をおさらい

色彩検定の試験概要をおさらい

最後に、色彩検定の試験概要を確認しておきましょう。
試験内容や試験日程などをしっかり確認して、受験に備えることが大切です。

4つの階級で問われる内容とレベル

色彩検定には、4つの階級があります。
それぞれの階級で内容とレベルが異なるので、学びたい内容や自分のレベルに合わせて選ぶことが大切です。

各階級の内容とレベルは、以下のようになっています。

  レベル 内容
UC級 一般社会人、公共、福祉、設計者など向け ・色が見えるしくみ
・ユニバーサルデザイン
・色覚多様性
・高齢者の見え方
3級 初学者向け ・光と色
・色の分類と三属性
・色彩心理
・色彩調和
・色彩効果
・ファッション
・インテリア
2級 実務に応用したい人向け ・照明
・色名
・表色系
・配色技能
・配色イメージ
・ビジュアルデザイン
・ファッション
・プロダクト
・インテリア
・エクステリア
1級 プロフェッショナル向け ・色彩と文化
・色彩調和論
・色の知覚
・ファッションビジネス
・プロダクトデザイン
・インテリアカラーコディネーション
・環境色彩
・ユニバーサルデザイン

出典:色彩検定協会(受検案内 合格への道|色彩検定協会/カラーコーディネーター)

試験日程・申込方法

試験日程は、階級ごとの異なる部分があります。
まずは、以下の表を確認しましょう。

試験日程 ・夏季検定:2022年6月26日(日)2・3・UC級
・冬季検定:2022年11月13日(日)全級、2022年12月18日(日)1級二次
申込期間 ・夏季検定:2022年4月1日(金)~2022年5月23日(月)
・冬季検定:2022年8月8日(月)~ 2022年10月11日(火)

UC級、3級、2級は、夏季と冬季に分けて年2回実施しています。
一方、1級は冬季のみで、一次試験が例年11月、二次試験が例年12月です。

申込方法は、すべての階級で共通となっています。
以下の手順を参考に、自分に合った方法で申し込みをしましょう。

【インターネット】
1. 申し込みページで必要事項を入力する
2. 検定料金をクレジットカードまたはコンビニオンライン決済で支払う
【郵送】
1. 事前に資料請求で入手した願書に必要事項を記入する
2. 郵便局の窓口で願書と検定料を色彩検定協会へ現金書留で郵送する
【特約書店】
1. 検定対応している書店で検定料を支払う
2. 書店で受け取った願書に必要事項を記入する
3. 願書と領収書を専用封筒に入れて色彩検定協会に送る。
関連記事色彩検定の難易度・合格率は?一発合格する勉強方法もご紹介
色彩検定2級とは│取得メリット・合格率・勉強のポイントまで解説

試験方式

試験方式は、階級ごとに一部異なります。

階級 試験方式
UC級 マークシート方式(一部記述式)
3級 マークシート方式
2級 マークシート方式(一部記述式)
1級 一次:マークシート方式(一部記述式)
二次:記述方式(一部実技)

3級はマークシート方式のみ、2級とUC級はマークシート方式と一部記述式となっています。
1級は、一次については2級とUC級と同様ですが、二次は記述式と一部実技です。

実技試験は、例年配色カードを出題に合わせて切り貼りする内容となっています。
暗記をするだけではなく、色の理論や効果をもとに作業しなくてはならないので、対策が必要です。

受験料(検定料)

色彩検定の受験料(検定料)は、例年以下の通りです。

階級 受験料(検定料)
UC級 6,000円
3級 7,000円
2級 10,000円
1級 15,000円

基本的に、一度支払った検定料の返金はなく、次回への繰り越しはできません
受験する級を間違えないように、丁寧に手続きを進めましょう。

受験地(試験会場)

受験地は、全国に設置しているので、住んでいる地域に関わらず受験しやすいのが嬉しいポイントです。
ただし、具体的な会場を指定することはできません
申し込み後に受験票に決定した会場が記載される仕組みになっています。

色彩検定の試験会場は、以下の通りです。

エリア 市区町村
北海道 札幌市、釧路市、帯広市
東北 八戸市、盛岡市、仙台市、秋田市、山形市、郡山市
関東 水戸市、土浦市、宇都宮市、高崎市、上尾市、千葉市、東京23区、横浜市
甲信越 新潟市、甲府市、長野市、松本市
北陸 富山市、金沢市、福井市
東海 岐阜市、静岡市、浜松市、名古屋市、四日市市
近畿 大津市、京都市、大阪市、神戸市、奈良市、和歌山市
中国 鳥取市、松江市、岡山市、広島市、周南市、下関市
四国 徳島市、高松市、松山市、高知市
九州 福岡市、北九州市、佐賀市、長崎市、大分市、宮崎市、熊本市、鹿児島市
沖縄 那覇市

出典:色彩検定協会(受検案内 合格への道|色彩検定協会/カラーコーディネーター)

併願などに対応

色彩検定は、併願受験に対応しています。
階級ごとに試験時間が重ならないように配慮されているので、3級と2級、1級とUC級などの併願が可能です。
併願する際は、1度の申し込みで手続きを行いましょう
それぞれで手続きを行ってしまうと、受験地が異なる場合があるので注意が必要です。

また、飛び級で受験することもできます
受験資格はすべての階級で共通なので、取得している級に関わらず、好きな階級を受験可能です。

1級については、一次試験に合格し、二次試験で不合格だった場合に、2年間一次試験が免除になる仕組みがあります。

関連記事色彩検定とは?活躍業種や試験概要・合格ラインを解説
カラーコーディネーター検定と色彩検定、どちらがおすすめ?

まとめ

色彩検定は独学でも合格できる可能性が高いので、しっかり準備をして試験に臨みましょう。
公式テキストや過去問題に取り組んだり、すき間時間を活用したりすると、合格の確率が高くなります。
各階級の試験概要もチェックして、自分に合った階級の合格に向けて勉強を始めましょう。

そして、キャリカレではカラーコーディネーターの資格も同時に取得を目指すことができます。
そこでおすすめなのがカラーコーディネーター・色彩検定W合格講座です。
はじめての人でも最短1ヶ月で合格が目指せます。

もし不合格なら全額返金保証もついているので、「自分にできる?」と不安な人でも安心です。
これから勉強をはじめる方は、わかりやすく無理なく合格できるキャリカレではじめてみてはいかがでしょうか。

おすすめカラーコーディネーター資格講座はこちら

関連記事を見る

講座バナー
講座バナー