カラーコーディネーター資格の試験概要│受験後の流れや取得のメリット、勉強法まで

カラーコーディネーターを名乗るためには、試験に合格する必要があります。ここでは、カラーコーディネーターの試験概要や受験後の流れ、取得するメリット、勉強法まで詳しく解説します。カラーコーディネーターに興味がある人はぜひ参考にしてください。
目次
カラーコーディネーター資格の試験概要

カラーコーディネーター資格の試験概要を詳しくご紹介します。
試験日程や受験料などを確認して、受験の準備に役立てましょう。
試験日程・申込期間
カラーコーディネーター検定試験は、アドバンスクラスとスタンダードクラスの2階級に分かれています。
あらかじめ設定された日程の中で、同一検定の同一試験回において同じクラスを重複して受験することはできません。
例年、日程は異なるので、2021年度の試験日程と申込期間を下記にまとめています。
試験期間 | 申込期間 | |
---|---|---|
第52回 | 2022年7月1日(金)~7月19日(火) | 2022年5月25日(水)~6月3日(金) |
第53回 | 2022年10月21日(金)~11月7日(月) | 2022年9月13日(火)~9月22日(木) |
試験期間内で希望受験日を決め、その14日前までに申し込みをすることによって、検定試験を受けられます。
受験料(検定料)
カラーコーディネーター検定試験の受験料(検定料)は、アドバンスクラスとスタンダードクラスで変わります。
アドバンスクラス | 7,700円(税込) |
---|---|
スタンダードクラス | 5,500円(税込) |
なお、主催者側の判断による中止を除いて、受験料の返金や次回への振替は行っていません。
間違って申し込んでしまうとお金が無駄になるので、しっかりと確認しながら申し込み・支払いを行いましょう。
受験資格
受験資格は、「試験当日において、日本国内に居住している方に限る。」と明記されています。
居住していることが条件なので、海外在住で日本滞在中に受験することはできません。
受験資格は非常に緩やかで、学歴や年齢、性別、資格などを一切問わないのが特徴です。
日本在住であれば誰でも受験でき、資格を取得できるチャンスは広く開かれています。
試験に必要な持ち物
カラーコーディネーター検定試験に必要な持ち物は、以下の通りです。
・身分証明書:運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど
・東京商工会議所から送付されたカラーチャート
身分証明書は、第三者機関が発行し、氏名、生年月日、顔写真が揃っているものの提示が必要です。
住民票などは使用できません。電子証明書や証明書のコピーなども使用不可です。
試験会場│2021年から自宅受験に対応
東京商工会議所が実施する検定は、2021年度からIBT試験という自宅で受験できる方式が導入されました。
カラーコーディネーター検定試験もそのひとつで、インターネット環境があれば自宅で受験することができます。
申し込み可能な時間枠は以下から選ぶことができ、試験開始時刻20分前からアクセスし、待機できる仕組みです。
(平日) | 10:30、11:00、11:30、13:15、13:45、14:15、15:15、15:45、16:15 |
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(土日祝日) | 10:30、11:00、11:30、13:15、13:45、14:15、15:00、15:30、16:00、16:30 |
※平日と土日祝日で開始時刻が異なる時間帯があります。
中には、インターネット環境がない人、使用機器を用意できない人もいるでしょう。
そのような人のために、2021年度から2023年度の期間は全国に設置されているテストセンターで受験できるようになっています。(ただし、2022年度以降の実施については、今後見直しされる場合あり)
お近くのテストセンターは、以下のリンクから確認してみてください。
株式会社CBTS-Solutions「テストセンター」
出題範囲・合格基準
カラーコーディネーター検定試験の出題範囲・合格基準は、クラスによって異なります。
アドバンスクラスは選択式で、制限時間90分です。
100点満点中70点以上を獲得すると合格となります。出題範囲は、以下の通りです。
【アドバンスクラス】 |
---|
・カラーコーディネーターの実務 ・色の見えの多様性とユニバーサルデザイン ・色をつくり、形をつくる 色材、混色から画像へ ・色彩と照明計画 ・表色系と測色方法および色彩管理の手法 ・安全色彩 ・製品の色彩調査手法-色彩分析と心理評価 ・さまざまな配色用語と実際 ・ファッションカラーと色彩計画の諸条件 ・メイクアップ製品の色彩設計・管理とカラーコーディネーション ・インテリア製品の色彩の特徴とカラーコーディネーション ・プロダクツの色彩的特徴 ・環境色彩 ・効果的なプレゼンテーションを生み出すカラーコーディネーション技術 ・近現代のデザインとカラーの歴史 ・ファッションカラーの変遷と時代背景 |
スタンダードクラスについても、試験方式・制限時間・合格点はアドバンスクラスと同様です。
出題範囲は、以下のように明記されています。
【スタンダードクラス】 |
---|
・生活と色の効用 ・色を自在に操る方法 ・きれいな配色をつくる ・色を美しく見せる光のマジック ・背景色を上手に使って色の見えを変えてみよう ・色で売り上げをアップするために |
階級の併願・飛び級は可能
同じ回で同じクラスの重複受験はできませんが、アドバンスクラスとスタンダードクラスの併願や飛び級は可能です。
試験期間内であれば、同日で時間帯をずらしたり、別日で2つのクラスを受験したりすることができます。
従来の3級に相当するのがスタンダードクラス、2級、1級に相当するのがアドバンスクラスとなっていますが、いきなりアドバンスクラスを受験しても問題ありません。
アドバンスクラスの出題範囲が広いため、スタンダードクラスから学ぶのが一般的な順序ではあるものの、飛び級も検討してみてはいかがでしょうか。
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カラーコーディネーター検定試験受験後の流れ

カラーコーディネーター試験に合格した場合、受験後はどのような流れになるのでしょうか。
手続きの流れや有効期限、更新料などを解説します。
合格証明書が発行される
カラーコーディネーター検定試験に合格した場合、合格確認が取れた人に向けて合格証明書を発行しています。
合格証明書の申請・発行は東京商工会議所ホームページの申請フォームにて受け付けています。
▼申請フォームはこちら
東京商工会議所検定サイト | 東京商工会議所の検定試験 | 各種申請/お手続き
また、東京商工会議所検定センターに、以下の書類を揃えて郵送することでも申請が可能です。
・合格証明書 郵送用申請書
・合格証(合格証書)のコピー
・身分証明書
発行手数料は、1通あたり1,250円です。
申請書到着から最短3週間必要になるので、資格を使うタイミングが決まっている場合は早めに申請を行いましょう。
有効期限や更新・更新料は必要ない
カラーコーディネーター検定試験には、有効期限はありません。
1度取得すると生涯有効ですので、取っておいて損のない資格と言えるでしょう。
また、有効期限がないため、更新・更新料も必要ありません。
更新が必要な資格に比べて、コストを抑えられるのも嬉しいポイントです。
カラーコーディネーター資格を取得するメリット

カラーコーディネーター資格を取得しようか、決めきれていない人もいるかもしれません。
ここでは、取得するメリットを3つ解説しますので、ぜひ参考にして受験を検討してみてください。
色に関する知識をさまざまな業界で生かせる
カラーコーディネーター検定試験を通して、色に関する幅広い知識を身に付けることができます。
色は商品のデザインやファッションなど、さまざまな部分に活用されているので、色々な業界に生かすことが可能です。
例えば、インテリア・建築業界ではインテリアのコーディネートに、ファッション・美容業界ではファッションの組み合わせやカラーリングの提案などに、知識を活用できるでしょう。
キャリアアップやスキルアップに最適
色の知識が必要な仕事に関わっている場合は、カラーコーディネーター資格がキャリアアップやスキルアップにつながる場合があります。
資格によって知識を証明できるので、スキルや信頼の証しになるでしょう。
直接的なキャリアアップにつながらなくても、資格受験を通して幅広い知識を習得すれば、仕事に生かせるスキルが身に付くはずです。
スキルを発揮して働くことによって、キャリアにも良い影響を与えるでしょう。
プライベートでも役に立つ
日常生活にもたくさんの色があり、色の知識が役立つ場面が多くあります。
服の色の組み合わせを考えたり、メイクのカラーを変えたりするなど、身近なところから生かせるでしょう。
自分の服やメイクだけではなく、家族や子ども、友人などから色の相談を受けたり、提案をしたりすることもできます。
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カラーコーディネーター資格を取得するための勉強法

カラーコーディネーター資格を取得するためには試験合格が必須ですので、試験に向けた勉強が必要になります。
がむしゃらに勉強するのではなく、ポイントを押さえて勉強する方が効率的です。
おすすめの勉強法を3つ解説しますので、勉強に役立ててみましょう。
公式テキストで学習する
カラーコーディネーター検定試験は、公式テキストから出題されます。
公式テキストの内容をしっかり習得していれば、初心者でもアドバンスクラスも独学で合格可能です。
公式テキストをすみずみまで読み込み、コツコツと復習をして、知識を定着させましょう。
すき間時間を活用する
仕事や家事などでまとまった勉強時間を確保しにくい場合は、すき間時間を上手く活用しましょう。
通勤中や子どもが寝ている間などに、テキストを読んだり、苦手なところを復習したりするのがおすすめです。
公式テキストは図や絵が多いので、それらを確認するだけでも勉強になるでしょう。
過去問題を解いてしっかり理解する
公式テキストの内容をある程度覚えたら、過去問題に取り組みましょう。
実際に出題された問題を解くことによって、本番で焦らずに回答することができます。
はじめは制限時間を気にせずじっくり解きましょう。
間違えたところの解説をしっかり読み、2回目には解けるようにすることが大切です。
まとめ
カラーコーディネーター検定試験は、アドバンスクラスとスタンダードクラスに分かれており、どちらも自宅受験に対応しています。
2023年度まではテストセンターでも受験できるので、自分に合った方法を選択しましょう。
合格に向けては、過去問で実践練習を積むことが大切です。
試験概要を詳しく確認して、ぜひ受験を検討してみてください。
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これから勉強をはじめる方は、わかりやすく無理なく合格できるキャリカレではじめてみてはいかがでしょうか。