調理師の給料・年収はどのくらい?
職場による違いや年収を上げる方法も解説
調理師の給料・年収がどのくらいか調べている人もいるかもしれません。ここでは、調理師の給料・年収データや職場による違いを解説します。収入アップの方法もご紹介しますので、キャリア形成に役立ててみましょう。
目次
調理師の給料・年収をデータでチェック
まずは、調理師の給料・年収をe-statで公開されている賃金構造基本統計調査のデータでチェックしていきましょう。
規模別給料・年収
規模別の給料・年収は、以下の通りです。
きまって支給する現金給与額 | 年間賞与その他特別給与額 | 年収 | |
---|---|---|---|
従業員10人以上 | 252,600円 | 382,200円 | 3,413,400円 |
従業員10~99人 | 254,400円 | 338,400円 | 3,391,200円 |
従業員100~999人 | 240,500円 | 400,000円 | 3,286,000円 |
従業員1,000人以上 | 270,200円 | 421,100円 | 3,663,500円 |
※年収はきまって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額
勤める職場の規模が大きいほど給料・年収が高い傾向があります。
収入を重視するなら、従業員数の多い企業で調理師として働くのが良い方法でしょう。
男女別給料・年収
次に、男女別の給料・年収を見ていきましょう。
こちらも先ほどと同じく、企業規模別のデータを参考にしています。
きまって支給する現金給与額 | 年間賞与その他特別給与額 | 年収 | |
---|---|---|---|
従業員10人以上 | 287,900円 | 382,100円 | 3,836,900円 |
従業員10~99人 | 294,500円 | 282,700円 | 3,816,700円 |
従業員100~999人 | 273,800円 | 394,900円 | 3,680,500円 |
従業員1,000人以上 | 298,900円 | 509,000円 | 4,095,800円 |
きまって支給する現金給与額 | 年間賞与その他特別給与額 | 年収 | |
---|---|---|---|
従業員10人以上 | 204,500円 | 382,300円 | 2,836,300円 |
従業員10~99人 | 198,300円 | 416,400円 | 2,796,000円 |
従業員100~999人 | 201,100円 | 405,900円 | 2,819,100円 |
従業員1,000人以上 | 222,200円 | 274,000円 | 2,940,400円 |
※年収はきまって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額
規模に関わらず、男性の方が女性よりも給料・年収が高いことがわかります。
どちらも規模による差はそれほど多くなく、年収は男性360~400万円、女性270~280万円ほどです。
年齢別給料・年収
最後に年齢別の給料・年収をご紹介します。
こちらも男女に分けてデータを見ていきましょう。
きまって支給する現金給与額 | 年間賞与その他特別給与額 | 年収 | |
---|---|---|---|
~19歳 | 199,500円 | 80,400円 | 2,474,400円 |
20~24歳 | 231,800円 | 228,700円 | 3,010,300円 |
25~29歳 | 250,200円 | 344,100円 | 3,346,500円 |
30~34歳 | 283,600円 | 363,600円 | 3,766,800円 |
35~39歳 | 288,600円 | 465,400円 | 3,928,600円 |
40~44歳 | 306,000円 | 456,900円 | 4,128,900円 |
45~49歳 | 323,000円 | 474,900円 | 4,350,900円 |
50~54歳 | 335,500円 | 553,300円 | 4,579,300円 |
55~59歳 | 312,000円 | 410,800円 | 4,154,800円 |
60~64歳 | 277,100円 | 213,200円 | 3,538,400円 |
65~69歳 | 243,100円 | 109,600円 | 3,026,800円 |
70歳~ | 204,200円 | 56,700円 | 2,507,100円 |
きまって支給する現金給与額 | 年間賞与その他特別給与額 | 年収 | |
---|---|---|---|
~19歳 | 180,300円 | 110,100円 | 2,273,700円 |
20~24歳 | 203,400円 | 279,800円 | 2,720,600円 |
25~29歳 | 207,300円 | 350,700円 | 2,838,300円 |
30~34歳 | 212,100円 | 382,400円 | 2,927,600円 |
35~39歳 | 206,900円 | 455,700円 | 2,938,500円 |
40~44歳 | 219,600円 | 466,200円 | 3,101,400円 |
45~49歳 | 209,800円 | 460,800円 | 2,978,400円 |
50~54歳 | 208,900円 | 459,800円 | 2,966,600円 |
55~59歳 | 198,500円 | 402,300円 | 2,784,300円 |
60~64歳 | 190,800円 | 290,400円 | 2,580,000円 |
65~69歳 | 182,700円 | 196,500円 | 2,388,900円 |
70歳~ | 167,000円 | 123,400円 | 2,127,400円 |
※年収はきまって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額
男性は、19歳以下が最も給料が低く、50~54歳にピークを迎えます。
一方、女性は70歳以上が最も給料が低く、40~44歳が最も給料が高い年代です。
給料アップのペースは、女性は緩やかではあるものの、基本的に年齢を重ねるほど上がっていきます。
ピークを越えると徐々に下がっていくのも、男女同様の傾向です。
職場や経験などによって幅がある
ここまで、調理師の給料・年収データをご紹介しましたが、あくまで統計であり、必ずしも同じ収入になるとは限りません。
同じ性別・年齢でも、勤める職場の種類やスキル、経験などによって、収入の差が出てきます。
若くてもスキルが認められて高収入を得られたり、規模が小さくても売上が好調で待遇に恵まれたりする場合もあることを覚えておきましょう。
調理師の給料・年収は職場によって異なる?
調理師の給料・年収は、職場によっても異なります。
ホテルや飲食店、学校など職場は多くありますので、収入の傾向を押さえていきましょう。
ホテルは比較的年収が高い
調理師の職場の中でも、ホテルのレストランは給料・年収が高い傾向があります。
ホテルにおける食事は重要な部分であるため、力を入れていることが多く、高いスキルや責任を求められるのが待遇が良い理由です。
ホテル勤務の中でも、役職が分かれているので、調理だけでなくマネジメントなど全体に関わるようになれば、さらに収入アップを期待できます。
個人経営の飲食店は売上に左右される
個人経営のレストランやカフェ、居酒屋などでは、収入は売上に左右されます。
売上が良ければ高収入も実現できますが、思うように売上が出ていなければその分収入も下がるケースがほとんどです。
勤めた飲食店がどんどん成長していけば、収入も上がっていくので、仕事のやりがいにもつながっていくでしょう。
チェーン店や学校などは固定給の場合が多い
チェーンの飲食店や病院・学校といった施設では、売上に関わらず固定給を採用している場合が多いです。
役職や経験などによって昇給する場合もありますが、基本的には固定給から諸々の費用が差し引かれるので、給料が良いとは言えないでしょう。
一方で、体制が整っている分、安定した収入を望むことができ、福利厚生が充実していることが多いのは強みです。
調理師として給料・年収を上げる方法
調理師の給料・年収は職場だけでなく、経験やスキルによっても変わるので、取り組み方次第で収入アップを目指せます。
給料・年収を上げる方法を参考に、キャリアをイメージしたり、昇給を目指したりしましょう。
昇格を目指す
調理の技術が上がれば、昇給・昇格にチャンスが出てきます。
味が評価されたり、盛り付けが評判になったりするなど、他の人と差別化できるスキルが身につけば、給料や役職がアップするでしょう。
料理の腕だけでなく、コミュニケーション能力や人間性なども昇格に欠かせない要素です。
仲間から信頼され、周りを見て臨機応変な対応ができれば、マネージャー職などに抜擢されるかもしれません。
経験やスキルに応じて交渉を行う
アピールできる経験やスキルがあれば、給料の交渉をすることができます。
人気メニューの考案やお客様の満足度アップなど、プラス材料があれば、昇給を検討してもらえるでしょう。
実績がない場合でも、それまでの努力をアピールすることで、期待を込めて給料を上げてくれるかもしれません。
条件の良い職場に転職する
調理師の給料は職場によって変わってくるので、条件の良い職場に転職するのも収入アップの方法です。
有名店やホテルのレストランなどに転職すれば、高収入を実現できるでしょう。
ただし、求人情報の収入が高いだけで判断するのはリスクがあります。
売上がどのように推移するか、福利厚生は整っているのかなどを総合的に判断して転職先を決めることが大切です。
調理師免許を取得する
調理師免許は、料理を仕事にする上で必須ではありません。
ただ、スキルや知識の証明になるので、資格を所持していることによって手当が付いたり、基本給が上がったりする場合があります。
調理師免許の有無を応募の条件としている求人もあるので、より待遇の良い職場に就職・転職を目指せるようになるのも、資格を取得するメリットです。
修行を通してスキルを身につける
有名店や人気店への就職には、スキルや経験が求められます。
アピールできるスキルを身につけるために、修行に出るのも方法のひとつです。
著名な料理人に修行をお願いしたり、海外で本場の味を学んだりした経験は、就職や転職に有利に働きます。
修行中は収入も低く決して楽ではありませんが、将来を見越して忍耐強く腕を磨くことも収入アップに必要なことです。
独立する
独立・開業し、自分の店を持つことで収入がアップする場合もあります。
人気店になれば売上の分、収入が上がり、自分のスキルや経験によっては上限なく給料を上げられるのが魅力です。
一方で、店が繁盛しなければ、収入は下がり、最悪の場合負債を抱えるおそれもあります。
安易に独立するのではなく、スキルを身につけ、経営の準備を十分に行った上で決断することが大切です。
まとめ
調理師の給料・年収は、職場・性別・年齢などによって差があります。
おおよその収入は、男性20~35万円/月、女性17~22万円/月ほどです。
収入を上げるためには、スキルアップして昇格を目指す、収入の良い職場に就職・転職する、調理師免許を取得するなどの方法があります。
給料・年収のデータや収入アップの方法を理解した上で、調理師になることやキャリアをイメージしてみましょう。
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