子どもが不登校になる原因は主に3つ!やってはいけない親のNG行動を解説

子どもが不登校になる原因は主に3つ!やってはいけない親のNG行動を解説

子どもが不登校になってしまい、原因が何かを悩んでいる親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。不登校になる原因は、子どもによって一人ひとり違います。本記事では、子どもが不登校になる主な理由やパターンを解説します。

目次

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子どもが不登校になってしまう主な理由

子どもが不登校になってしまう主な理由

子どもが不登校になってしまう主な理由は、年代によって大きく分けられます。
ここでは、小学生・中学生・高校生に分けて、主な理由をチェックしていきましょう。

小学生の場合

文部科学省が例年発表している「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、令和3年度における小学生の主な不登校の理由は、以下の通りでした。

※全体数は国立・公立・私立の合計で81,498人です。
参考: 令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について
要因 人数
無気力・不安 40,518人
親子の関わり方 10,790人
生活リズムの乱れ・あそび・非行 10,708人
いじめを除く友人関係をめぐる問題 5,004人
家庭の生活環境の急激な変化 2,718人
学業の不振 2,637人
教職員との関係をめぐる問題 1,508人
入学・転編入学・進級時の不適応 1,424人
家庭内の不和 1,245人
学校のきまり等をめぐる問題 537人
いじめ 245人
進路に係る不安 160人
クラブ活動・部活動等への不適応 10人

もっとも多いのは無気力・不安といったメンタル面の問題で、次いで、親子の関係や生活リズムの乱れが不登校の要因の大部分を占めています。

中学生の場合

同調査における中学生の不登校の主な理由は、以下の通りです。

※全体数は国立・公立・私立の合計で163,442人です。
参考: 令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について
要因 人数
無気力・不安 81,278人
いじめを除く友人関係をめぐる問題 18,737人
生活リズムの乱れ・あそび・非行 18,041人
学業の不振 10,122人
親子の関わり方 8,922人
入学・転編入学・進級時の不適応 6,629人
家庭の生活環境の急激な変化 3,739人
家庭内の不和 2,829人
教職員との関係をめぐる問題 1,467人
進路に係る不安 1,414人
学校のきまり等をめぐる問題 1,184人
クラブ活動・部活動等への不適応 843人
いじめ 271人

小学生と同じく無気力・不安がもっとも多いですが、2番目に多いのが友人関係の問題となっています。
小学生よりも人間関係が複雑になるため、友人との関わりで悩む子どもが増えたと予想できるでしょう。

高校生の場合

同調査では、高校生の不登校についても調査結果をまとめています。
不登校の主な理由は、以下の通りです。

※全体数は国立・公立・私立の合計で38,432人です。
※全日制の調査結果です。
参考: 令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について
要因 人数
無気力・不安 14,146人
生活リズムの乱れ・あそび・非行 4,783人
入学・転編入学・進級時の不適応 4,054人
いじめを除く友人関係をめぐる問題 4,050人
学業の不振 2,828人
進路に係る不安 1,970人
親子の関わり方 1,369人
家庭内の不和 719人
家庭の生活環境の急激な変化 594人
クラブ活動・部活動等への不適応 388人
学校のきまり等をめぐる問題 388人
教職員との関係をめぐる問題 230人
いじめ 101人

小学生・中学生と傾向は似ていますが、入学や転編入学、進級時の不適応の割合が高くなっています。
小中を経て人間関係がある程度固まっている場合もあり、うまく馴染めないときに不登校になる子どもが多いといえるでしょう。

子どもが不登校になる原因は主に3パターン

子どもが不登校になる原因は主に3パターン

子どもが不登校になってしまう原因の主なパターンは、以下の3つです。

・家庭に原因がある

・学校に原因がある

・心身に原因がある

あなたの子どもが置かれている状況と照らし合わせながら、原因を考えてみましょう。

家庭に原因がある

家庭環境に問題があり、不登校になっているケースがあります。
複雑な事情で学校に行けない場合、家庭環境の改善が必要です。

家庭環境が原因で、生活リズムが乱れたり、非行に走ったりするケースもあるため、親の問題などにもフォーカスする必要があります。

学校に原因がある

学校には不登校に陥る原因が多くあり、その一つが学業の不振です。
勉強についていけない、試験で結果が出ないなど、学業の悩みによって学校に行きたくないという気持ちが大きくなってしまう可能性があります。

また、学校ではクラスメイトや教師といったさまざまな人間との関係があるため、学校生活に馴染めないことも不登校の主な原因です。
いじめや教師との相性など、多様な要因が不登校に関わってきます。

心身に原因がある

不登校の原因でもっとも多いのは、心身の問題です。
無気力・不安がもっとも多い原因であり、「学校で勉強したい」「友だちに会いたい」などの気持ちが薄れ、結果として不登校になってしまうと考えられます。

また、いじめや友人関係などさまざまな要因で、心身に負荷がかかっている場合もあります。
なぜ心にダメージを負っているのかを理解してあげたうえで、原因を特定しなければなりません。

不登校の子どもにやってはいけないNG行動

不登校の子どもにやってはいけないNG行動

子どもが不登校になってしまったとき、親が以下のような行動をとるのはNGです。

・学校に行きたくない理由を問い詰める

・無理やり学校に通わせようとする

・子どもと距離を置いてしまう

かえって不登校の傾向が強くなるおそれがあるので、十分に注意しましょう。

学校に行きたくない理由を問い詰める

不登校を改善したいからといって、必要以上に理由を問い詰めてはいけません。

子ども自身から話せるタイミングでなければ、答えること自体が辛く、親の心配そのものにプレッシャーを感じてしまうこともあります。

無理やり学校に通わせようとする

不登校になっている子どもは、学校に行きたいのに行けないという状態に陥っている可能性もあるため、無理に学校に行かせようとするのはNGです。

学校に行きたいけれど行けない気持ちを理解してもらえないと感じ、さらに状態が悪化してしまうおそれがあります。

子どもと距離を置いてしまう

子どもと距離を置きすぎてしまうと、自分のことを大切に思っていないと感じさせるおそれがあります。

「辛い気持ちをわかってもらえない」「親は自分に興味がない」と思われると、心を閉ざしてしまうので注意しましょう。

不登校の子どもに親ができること

不登校の子どもに親ができること

不登校の子どもに対して、親ができることは以下の通りです。

・積極的に子どもと関わってあげる

・学校やスクールカウンセラーと連絡を取る

・不登校支援団体に相談する

・学校外での学びを検討する

子どもとの関わりや関係者との連携を通して、改善に向けてゆっくり進んでいきましょう。

積極的に子どもと関わってあげる

不登校の理由を問い詰めたり学校に行かせようとしたりするのではなく、悩みに寄り添うように積極的に関わる姿勢が重要です。

これまでの頑張りをねぎらう言葉や「行きたくなかったら行かなくていいよ」といった言葉をかけることによって、親が味方であることが伝わります。

子どもが話せるタイミングで耳を傾け、徐々に不登校の原因や悩みを解決していくとよいでしょう。

学校やスクールカウンセラーと連絡を取る

親だけで対応できる範囲は限られるため、学校やスクールカウンセラーとの連携が重要です。

普段学校で接している教師やカウンセラーだからこそ、学業や友人関係の状況を把握できる部分があります。
さまざまな角度から状況を把握し、原因が明らかになれば、解決に向けて進めやすくなるでしょう。

不登校支援団体に相談する

不登校の児童を支援する団体があるため、そのような窓口に相談するのも問題解決に向けた方法の一つです。
市区町村の相談窓口や児童相談所などでは、不登校児童やその家族へのサポートを実施しています。

悩みを相談できるのはもちろん、その後の対応なども検討できるので、悩んだときはまず相談してみるとよいでしょう。

学校外での学びを検討する

不登校の改善が難しい場合は、学校外での学びを検討するのもよいでしょう。

人と関わるのは問題ないが学校には行きたくないといった場合は、フリースクールや教育支援センターなどで学習するのがおすすめです。
普段関わりのない人とコミュニケーションをとるなかで、心がほぐれることもあります。

外出自体にそもそも苦手意識がある場合は、家庭教師を利用するのも一つの手です。
学びの機会を作りつつ、一対一で無理なく人と関わることで、状況が少しずつ改善されるかもしれません。

「不登校訪問支援カウンセラー資格」を取得すれば子どもに合った対応ができるように

「不登校訪問支援カウンセラー資格」を取得すれば子どもに合った対応ができるように

不登校の原因がわかったとしても、子どもの気持ちを第一優先する必要があるため、すぐに問題解決には至らないことが多いでしょう。
ただ、子どもがもつ悩みを理解するために、カウンセリングのスキルを学ぶことで、解決に導けるようになります。

「不登校の子どもに寄り添いたい」「自分の子どもの気持ちをわかってあげたい」と考えている方には、資格のキャリカレの不登校訪問支援カウンセラー講座がおすすめです。

JADP(一般財団法人 日本能力開発推進協会)が認定している「不登校訪問支援カウンセラー」資格を取得できる講座で、3ヶ月ほどの学習期間で資格取得を目指せます。

テキストや映像講義などでカウンセリングのスキルや知識を習得でき、プロカウンセラーによる無料カウンセリング実習で実践も積めるのが特徴です。

あなたの子どもや友人の子どもなど、不登校で悩む子どもや家族をサポートできるようになるので、気になる方はぜひ不登校訪問支援カウンセラー講座の受講をご検討ください。

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まとめ

まとめ

不登校になる理由はさまざまですが、家庭・学校・心身のいずれかに問題を抱えている場合が多いです。

不登校の理由を問い詰めたり、無理やり学校に行かせようとしたりするのは逆効果になりやすいため、子どもに寄り添いながら、関係各所との連携によって対応しましょう。

子どもの気持ちに寄り添う方法として、不登校について理解を深めることも大切です。
資格のキャリカレでは、「不登校訪問支援カウンセラー資格」を取得できるので、ぜひ解決策の一つとして資格取得を目指してみてください。

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