簿記2級は独学でも合格可能?合格に向けた勉強方法のコツは?

簿記2級は独学でも合格可能?合格に向けた勉強方法のコツは?

日商簿記検定は、主に1級から3級まで分かれています。2級に合格すると、就職や転職に有利となることがあるほか、税理士や公認会計士、中小企業診断士などの資格における基礎知識にもなります。しかし簿記2級は、独学で合格を目指すのは可能なのでしょうか。ここでは合格に向けてどのような勉強方法をとったら良いのか、詳しくご紹介します。

目次

簿記試験は独学で合格できる?

簿記試験は独学で合格できる?

先ほどご紹介した日商簿記は、1954年から試験が始まり、2020年2月に行われた第154回目試験までに、2700万人以上の人が受験しています。
1級から3級までの試験のほかにも、簿記初級や原価計算初級などの試験もありますが、幅広い知識を問われるのは1級から3級までとなります。
これらの級における試験は、独学でも合格できるものなのでしょうか。

3級は比較的合格しやすい

簿記3級は、職種や業種を問わず、ビジネスパーソンが身に付けておきたいお金の知識だと言われています。
基本的な商業簿記を習得することで、企業活動および会計実務が理解できるようになり、経理関連書類を適切に処理するため求められるレベルです。

2019年から、個人商店から株式会社を前提とした学習へと変更され、3級は小規模の株式会社がイメージされるようになりました。
株式会社の会計処理についての論点や、ビジネスシーンにおける時代に即した取引も学習対象となったほか、従来2級で勉強していた電子記録債権・債務やクレジット売掛金なども3級での学習範囲に変更されました。

簿記3級は、商業簿記の範囲のみを学習します。
商品の仕入れや代金の回収など、会社間でのお金のやり取りを想定した内容ですので、簿記初心者でも流れを理解しやすいと言えます。
合格率は、回ごとで変動はありますが、およそ50%前後で推移しており、独学でも合格しやすい試験です。

2級は工業簿記が難関

簿記2級は、経営管理に役立てるための知識として、企業から求められることが多い資格のひとつです。
商業簿記に加え、工業簿記も学習範囲に含まれます。

財務諸表の数字を見て経営内容を把握できるレベルであり、企業活動や会計実務をふまえたうえで、適切な処理や分析ができるとされています。
3級の小規模株式会社に対して、2級は中規模株式会社とイメージされます。

2級試験は、3級よりも高い専門性が求められ、難易度も上がります。
合格率は、おおよそ10%から30%ほどで推移しています。

2級の範囲に含まれる工業簿記は、工場などの製造業において重視される知識であり、部門別や製品別に燃料・材料・人材などの費用から原価計算を行う技能が求められます。
この工業簿記は、簿記を勉強し始めた段階ですぐに理解するのは難しく、イメージしづらいため、つまずいてしまうと勉強が進まなくなるケースも多々見られます。

簿記2級を独学で合格するためには、まず基本を理解して確かな知識を得ることが重要です。

1級はかなりの難関

簿記1級は、国家資格への登竜門と言われることがある試験で、合格すると税理士試験の受験資格が得られます
2級の知識に加えて、理論的な裏付けができるスキルを求められるうえ、会計学も範囲に入ってきます。

経営分析や経営管理など、経営のエキスパートを目指す人たちが合格を目指して勉強に取り組んでいます。
大規模株式会社をイメージしており、商業簿記や会計学の分野ではキャッシュフローや連結会計など大企業における会計処理を学習します。

工業簿記や原価計算においては、2級で学んだ内容をさらに深く掘り下げ、厳密な原価計算や管理会計を学びます。

1級試験の合格率はほとんどの回で10%以下であり、価値が高いことがうかがえます。
合格することで、資格手当を得られる企業もあるほか、昇進につながる可能性もあります。
1級試験の合格を独学で目指すのは、不可能ではありません。

しかし、勉強期間が長期間にわたることでモチベーションの維持が難しいと感じたり、わからない問題の解決方法に困ったりすることも多いでしょう。

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独学で簿記を勉強することで感じるメリット・デメリットとは

独学で簿記を勉強することで感じるメリット・デメリットとは

時間や金銭的な理由で、独学で簿記を勉強している人も大勢います。
独学のメリット・デメリットは、どのような点があるのでしょうか。

メリット

独学最大のメリットは、費用をかけずに勉強ができる点です。
参考書の購入代や受験料などがかかる程度で、他の費用はほとんどかかりません。

また、自分のペースで勉強を進めることができます。
まとまった時間が取りにくい場合でも、通勤や通学途中、家事の合間などで勉強すると、合計勉強時間は大きな時間となります。

デメリット

独学での勉強では、知識を丸暗記することに重点を置いてしまい、理解しているかどうかを確認する手段がありません。
間違った理解をしていても、気づくことができないのです。

理解せずに合格できたとしても、その後資格を生かすのが難しくなってしまうでしょう。
特に2級では、工業簿記の分野が含まれるため、商業簿記の知識を理解していないと先に進めなくなってしまいます。
簿記の理論を理解し、応用力を身に付けることを心がけましょう。

さらに、先ほどご紹介したように、モチベーションを保つことが困難となり、勉強の途中で挫折してしまうことや、学習効率が悪くなるなどのデメリットもあげられます。

通信教育は効率良く簿記試験合格を狙える

通信教育は、自分の空き時間を使って勉強できるうえ、参考書や映像講義を使うことで正しい知識を身に付けられるカリキュラムが整っています。

わからない点はすぐに質問できるので、間違ったまま放置することもありません。
学校へ通うよりも、費用を抑えた勉強ができますので、効率良く合格を目指せます。

簿記2級を独学で合格するためのコツとは

簿記2級を独学で合格するためのコツとは

さまざまな事情で、簿記2級を独学で勉強して合格を目指す場合には、次のことに心がけると良いでしょう。

商業簿記と工業簿記のバランスを取りながら勉強する

これまでご紹介したように、簿記2級試験は商業簿記と工業簿記(原価計算を含む)の分野からそれぞれ出題されます。
第1問から第3問まで商業簿記から第4問と第5問は工業簿記からの出題で、両方を合計して7割以上の正解で合格となります。

独学で勉強をしていると、両方の勉強時間のバランスが崩れて、どちらかに偏るケースが見られます。
比較的取り組みやすい商業簿記の勉強に時間をかけてしまい、工業簿記の勉強が不十分なままで試験当日を迎えることのないよう、上手にバランスを取って勉強しましょう。

3級試験の復習も同時に行うと効果的

簿記2級と3級は、どちらも商業簿記が出題範囲に含まれています。
2級の商業簿記の部分がわからなくなってしまったら、一度3級に戻って復習をするのも効果的です。
特に、3級に合格してから時間が経っている方は、基本的事項の復習として3級の学習内容を振り返ってみましょう。

使い慣れた電卓を用意する

簿記検定の会場には、そろばんや電卓を持ち込むことができます。
ただ、電卓は四則演算の計算機能のみが使用を許可されています。
スマホの計算機能を使うことや、関数・売価計算・原価計算ができる電卓は、検定中は使用できません。

基本的な計算機能があれば十分なため、高価な電卓は不要であり、普段から使い慣れているものがいちばん合っています。
検定中は時間との闘いですので、電卓の使い方で時間のロスを起こすことは避けたいものです。

右利きの人であれば、右手で解答を記入し、左手で電卓を打てるようになると、スムーズに解答できます。
左利きの人はこの反対となります。

参考書の発行元は1つに絞った方が確実

参考書は、発行元によって書かれている内容が少しずつ異なります
知識を深めようと、何冊も参考書や問題集に手を出してしまうと、かえって混乱を招いてしまいます。

良く出る問題は、たいていの参考書に掲載されていますので、1冊に絞ったうえで何度も繰り返し問題を解いて理解を深めていきましょう。

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簿記2級試験当日の心構えは

簿記2級試験当日の心構えは

合格に向けて勉強を重ね、いざ試験当日を迎えたとき、誰しも緊張するでしょう。
実力を存分に発揮するために、どのような心構えをもつと良いのでしょうか。

わからない問題はひとまず飛ばす

試験問題の中で、わからない問題があったら、ひとまず飛ばして別の問題に取り組みましょう。
ひとつの問題にかかりきりになってしまうと、ほかに解ける問題を解く時間がなくなってしまう恐れがあります。
この場合、後から見返してみると、すぐに解けることも多いものです。解ける問題から解答していきましょう。

時間配分に気をつける

簿記2級試験は、90分の制限時間内で解答しなくてはいけません。
先ほどの、わからない問題はいったん飛ばす点とも共通しますが、たとえば商業簿記だけで70分かかってしまうと、残りの20分で工業簿記を解くことになります。

反対も同様で、どちらかに時間配分を多く取ることはできるだけ避けるよう心がけ、均等に配分すると余裕をもって取り組めます。

まとめ

まとめ

簿記2級は、独学でも合格を目指すことはできますが、さらに効率の良い勉強を進めるために、資格のキャリカレの通信講座で取り組んでみてはいかがでしょうか。

資格のキャリカレが提供する簿記資格講座では、独学では困難な出題傾向の把握や、簿記2級から範囲に含まれる工業簿記に向けての対策など、学習のスタートから合格までを総合的にサポートします。

最初にテキストを読んでから、映像講義を確認することで無理なく内容を理解できます。
各章ごとのCASE問題で理解度を確かめ、問題集に取り組む流れで、知識を自分のものにできるのです。

テキストには図解も載っているうえ、模擬試験もついているので、試験対策も万全に行うことができます。
ぜひ、資格のキャリカレを活用して、最短距離で合格を目指してみませんか。

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