電気主任技術者試験の難易度|各級の合格率や学習のポイントも解説

電気主任技術者試験の難易度|各級の合格率や学習のポイントも解説

電気主任技術者を目指している方にとって、試験の難易度は気になるポイントではないでしょうか。
ここでは、電気主任技術者の難易度について、各級の合格率をもとにご紹介します。
試験概要や学習のポイントにも触れていますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

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電気主任技術者試験の難易度は高い?

電気主任技術者試験の難易度は高い?

電気主任技術者試験は、難易度の高い試験なのでしょうか。
難易度を把握することは、自分のレベルに合わせて、勉強時間を確保したり、勉強方法を検討したりすることに役立ちます。

第三種から順に、難易度を理解していきましょう。

電験三種(第三種電気主任技術者)の難易度

電験三種(第三種電気主任技術者)は、級のなかでは入門として位置づけられています。
ただ、合格率は例年10%に満たない数値で推移していることが多いので、難易度の高い試験といえるでしょう。

問われる知識は二種や一種に比べると基礎的ですが、それでも専門的な内容が多いため、十分な準備が必要です。

電験二種(第二種電気主任技術者)の難易度

電験二種(第二種電気主任技術者)からは、一次試験と二次試験に分かれます。
一次試験は理論、電力、機械、法規の4科目、二次試験は電力・管理、機械・制御の2科目です。
一次試験はマークシート形式ですが、二次試験は記述方式になり、より正しい知識を求められます。

一次試験の合格率は平均して25%前後、二次試験の合格率は低い年だと10%近くまで落ちますが、高い年だと30%近くまで上がっているので、年度によって難易度の差があるようです。

電験一種(第一種電気主任技術者)の難易度

電験一種(第一種電気主任技術者)の試験形式は、電験二種(第二種電気主任技術者)と同じです。

一次試験の合格率は平均して25%前後ですが、令和2年度の試験では50%と異常に高い数値となっており、年度によって難易度に差があります。

また、二次試験の合格率は平均して20%を切っていますが、令和3年の試験では8%と非常に低い数値となっていることから、やはり難易度の高い試験であることは間違いないでしょう。

合格を目指すには、第三種、第二種で身につけてきた知識をさらに上積みする必要があり、高度な知識や技術を身につけることが不可欠です。

関連記事第三種電気主任技術者合格に必要な勉強時間とは?勉強方法やスケジュール設定も解説
電気主任技術者とは|仕事内容やメリット、電気工事士との違いまで解説

電気主任技術者試験の合格率

電気主任技術者試験の合格率

電気主任技術者試験の難易度で簡単に触れましたが、例年の合格率も難しさを把握するヒントになります。

あくまで目安ですが、スケジュールを計画したり、モチベーションを高めたりするために役立つはずです。
ここでは、種別ごとに電気主任技術者試験の合格率をチェックしていきましょう。

電験三種(第三種電気主任技術者)の合格率

年度 合格率
平成24年度 5.9%
平成25年度 8.7%
平成26年度 8.4%
平成27年度 7.7%
平成28年度 8.5%
平成29年度 8.1%
平成30年度 9.1%
令和元年度 9.3%
令和2年度 9.8%
令和3年度 11.5%

出典:試験実施状況の推移(第三種電気主任技術者試験) | ECEE 一般財団法人電気技術者試験センター

電験二種(第二種電気主任技術者)の合格率

年度 一次試験 二次試験
平成24年度 25% 14%
平成25年度 24% 11%
平成26年度 24% 14%
平成27年度 24% 12%
平成28年度 22% 19%
平成29年度 26% 14%
平成30年度 24% 15%
令和元年度 24% 23%
令和2年度 27% 28%
令和3年度 26% 17%

出典:試験実施状況の推移(第二種電気主任技術者試験) | ECEE 一般財団法人電気技術者試験センター

電験一種(第一種電気主任技術者)の合格率

年度 一次試験 二次試験
平成24年度 23% 10%
平成25年度 23% 15%
平成26年度 21% 13%
平成27年度 26% 17%
平成28年度 22% 13%
平成29年度 23% 15%
平成30年度 24% 14%
令和元年度 24% 17%
令和2年度 50% 14%
令和3年度 31% 8%

出典:第一種電気主任技術者試験 | ECEE 一般財団法人電気技術者試験センター

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電気主任技術者試験の概要をチェック

電気主任技術者試験の概要をチェック

電気主任技術者試験の難易度・合格率を把握したところで、それぞれの試験概要を確認しましょう。
種別ごとに科目や試験日程、受験手数料などが異なります。
受験を考えている種別から確認してみてください。

電験三種(第三種電気主任技術者)の試験概要

試験科目 ・理論:電気理論、電子理論、電気計測及び電子計測
・電力:発電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気材料
・機械:電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクス並びに電力システムに関する情報伝送及び処理
・法規:電気法規(保安に関するものに限る。)及び電気施設管理
試験日程 上期:令和4年8月21日(日)
下期:令和5年3月26日(日)
受験申込受付期間 上期:令和4年5月16日(月)~6月2日(木)
下期:令和4年11月21日(月)~12月8日(木)
受験手数料 ・インターネット申込
上期:7,700円
下期:7,700円

・郵便申込
上期:8,100円
下期:8,100円

出典:一般財団法人 電気技術者試験センター

電験二種(第二種電気主任技術者)の試験概要

試験科目 ・一次試験
理論:電気理論、電子理論、電気計測及び電子計測
電力:発電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気材料
機械:電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクス並びに電力システムに関する情報伝送及び処理
法規:電気法規(保安に関するものに限る。)及び電気施設管理

・二次試験
電力・管理:発電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気施設管理
機械・制御:電気機器、パワーエレクトロニクス、自動制御及びメカトロニクス
試験日程 ・一次試験:令和4年8月20日(土)
・二次試験:令和4年11月13日(日)
受験申込受付期間 令和4年5月16日(月)~6月2日(木)
受験手数料 ・インターネット申込:13,800円
・郵便申込:14,200円

出典:一般財団法人 電気技術者試験センター

電験一種(第一種電気主任技術者)の試験概要

試験科目 ・一次試験
理論:電気理論、電子理論、電気計測及び電子計測
電力:発電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気材料
機械:電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクス並びに電力システムに関する情報伝送及び処理
法規:電気法規(保安に関するものに限る。)及び電気施設管理

・二次試験
電力・管理:発電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気施設管理
機械・制御:電気機器、パワーエレクトロニクス、自動制御及びメカトロニクス
試験日程 ・一次試験:令和4年8月20日(土)
・二次試験:令和4年11月13日(日)
受験申込受付期間 令和4年5月16日(月)~6月2日(木)
受験手数料 ・インターネット申込:13,800円
・郵便申込:14,200円

出典:一般財団法人 電気技術者試験センター

電気主任技術者試験に合格するためのポイント

電気主任技術者試験に合格するためのポイント

電気主任技術者試験は難易度が高い試験であるため、試験当日までにしっかり準備をする必要があります。
とはいえ、時間が限られていたり、ゼロから勉強したりするなど、状況は人それぞれです。

そこで、電気主任技術者試験に合格するための勉強のポイントを5つピックアップしました。

・長期的なスケジュールでコツコツ勉強する
・公式や基礎知識をしっかり覚える
・通信講座を利用する
・過去問で試験問題に慣れる
・科目別合格制度を活用する

上記5つのポイントを押さえて、できることから取り入れていきましょう。

長期的なスケジュールでコツコツ勉強する

電気主任技術者試験の難易度は高いため、短期集中では対応できない場合が多いです。
科目数が多いこと、科目別に合格点が設けられていることから、勉強時間は多く必要になります。

そのため、勉強を始める段階から、長期的なスケジュールを立てるのがポイントです。

電験三種においては、初心者で約1,000時間の勉強が必要といわれており、1日3時間勉強しても11ヶ月かかる計算になります。
いつまでにこの科目を終わらせる、この月から過去問を始めるなど、計画的に長期戦を乗り切りましょう。

公式や基礎知識をしっかり覚える

電気主任技術者試験では、計算問題や知識問題が出題されます。
これらを解くためには、公式や基礎知識の習得が必要です。
それらの知識を活用することによって、正答を導けます。

電気主任技術者試験で苦戦するポイントは、基礎知識と試験問題のギャップです。
最低限の知識を身につけてから試験問題に臨んだものの、上手く知識を活用できずに得点を稼げない場合があります。

そのため、公式や基礎知識を独立して覚えるのではなく、演習をこなしながら公式などの使い方をマスターしましょう。

通信講座を利用する

電気主任技術者試験は、科目の幅が広いこと、計算問題が出題されることなどから、まったくの初心者が独学で合格するには、少々ハードルが高いです。
長期戦になるため、モチベーションを維持する精神面のケアも必要になります。

計画的に勉強を進め、知識をしっかり身につけたい方は通信講座を利用するのがおすすめです。

合格に向けたカリキュラムが組まれており、オリジナルテキストを使用したり、サポートを受けたりしながら、効率的に勉強できます。
費用はかかりますが、より確実に合格を目指せる学習方法といえるでしょう。

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過去問で試験問題に慣れる

参考書や問題集などでインプット・アウトプットを行ったら、必ず過去問に取り組みましょう。
過去問を解くことによって、出題方法に慣れたり、問題の傾向をつかめたりします。

似た問題が最新の試験に出題されることも多く、解いておいて損はありません。
間違った問題の解説を読み込み、苦手をしっかり潰していきましょう。

科目別合格制度を活用する

科目別合格制度とは、それぞれの科目に合格点が設定されており、その合格点に達した科目については合格が認められる制度です。
1度の試験ですべての科目に合格できなくても、合格した科目は翌年度及び翌々年度の試験で、申請によって免除されます。

そのため、3年間で4科目に合格できれば、第三種の取得または第二種・第一種の一次試験合格が可能です。
第二種・第一種については、一次試験に合格した年度の二次試験に不合格でも、翌年の一次試験は免除となります。

初めての受験や難易度の高さが不安な方は、3年計画でコツコツ取り組むのも方法の一つでしょう。
1度で合格するハードルは高いですが、制度を活用して長期的な資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

関連記事電気主任技術者には免除制度がある?試験免除や科目免除などを解説

電気主任技術者試験対策をするなら、どこがいい?

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電気主任技術者試験に向けた勉強方法で通信講座をおすすめしましたが、さまざまな講座があるため、どの講座にすべきか迷う方が多いのではないでしょうか。

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まとめ

電気主任技術者試験は、電気系の資格はもちろん、多くの資格のなかでも難易度の高い試験です。
長期間にわたる勉強が必要になり、要点を押さえて勉強することが合格への近道となります。

科目別合格制度が設けられているため、1度の試験で不合格の科目があっても、翌年、翌々年に有利な状況で再チャレンジすることが可能です。

通信講座を活用しながら勉強するなど、しっかりと準備を行い、電気主任技術者資格の取得を目指しましょう。

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