行政書士試験の難易度・合格率は?必要な学習時間は?

行政書士試験の難易度・合格率は?必要な学習時間は?

行政書士試験は士業のなかでは難易度がそれほど高くないと言われていますが、実際はどのくらいの難易度なのでしょうか。ここでは、行政書士試験の難易度・合格率を司法書士試験と比較しながらわかりやすくご紹介。行政書士試験合格に必要な勉強時間も併せて説明します。

目次

1. 行政書士試験の難易度・合格率は?

行政書士試験の難易度・合格率は?

行政書士試験はどのくらいの難易度があるのでしょうか。まずは、合格率を紹介していきましょう。

行政書士試験の合格率

近年の合格率は、10~15%で推移しています。
ここ数年は上昇しており、2桁台が続いています。

合格率の推移

年度 受験者数 合格者数 合格率
令和2年度 41,681人 4,470人 10.7%
令和元年度 39,821人 4,571人 11.5%
平成30年度 39,105人 4,968人 12.7%
平成29年度 40,449人 6,360人 15.7%
平成28年度 41,053人 4,084人 10.0%
平成27年度 44,366人 5,820人 13.1%
平成26年度 48,869人 4,043人 8.3%
平成25年度 55,436人 5,597人 10.1%
平成24年度 59,948人 5,508人 9.2%
平成23年度 66,297人 5,337人 8.1%

行政書士試験の難易度

ここ数年の合格率が上がっている理由としては、受験者数の減少が大きいと考えられています。
問題が簡単になっているということも考えられますので、今が行政書士資格取得を狙う絶好のタイミングとも言えます。

合格率の推移を見ていると、年々合格率が高くなっています
合格率が高くなっている理由としては、合格者が増えたというわけではないため、受験者数の減少が大きいと考えられます。

また、毎年のように合格率が変動していますので、試験を受ける年度によって難易度はわずかに異なると言えるでしょう。
その理由には、行政書士試験は合格基準点によって合否が決まる絶対評価が採用されていることが挙げられます。
合格できるかできないかといったレベルの実力で受験すると、受験年度によっては不合格になってしまうこともありえるでしょう。

2. 行政書士と司法書士はどちらが難しい?

司法書士より行政書士の方が合格しやすい

行政書士を目指す人のなかには、司法書士を取得するべきか悩む人も多くいらっしゃいます。
司法書士も行政書士のような士業であり、法律を用いた業務を行うため国家資格が必要です。

しかし、仕事内容には大きな差があることから、資格試験の内容も大きく異なります。
出題範囲にも大きな差があり、行政書士試験では憲法・行政法・民法・商法の4科であるのに対し、司法書士試験の場合には行政法を除く、憲法・民法・商法に刑法が加わり、商業登記法、不動産登記法、民事訴訟法、供託法などからも出題があります。
出題範囲が広いだけでなく、口述試験もあることから難易度が上がり、司法書士試験の合格率は約3%しかありません。

一方、行政書士試験の合格率は10%ほどです。
そのため、行政書士の難易度は、司法書士試験のように高くはないと言えるでしょう。
働きながら勉強をしている人でも、努力次第では1年目で合格が可能です。

司法書士試験の場合には合格までに数年かかるケースも多いでしょう。
したがって、最終的には司法書士を目指していても、まずは行政書士試験の合格を目指すとスムーズだと言えます。

3. 行政書士の合格率が低い3つの理由

行政書士試験の合格率は10~15%程。合格率が低い理由を詳しく説明していきます。

1. 行政書士は人気の資格

行政書士は司法書士のような難易度をもつ資格ではありません。
そのため、挑戦してみようと考える人が多いと言えるでしょう。
資格スクールや通信講座などでも人気があり、過去5年間では20万人以上が受験している資格です。

2. 受験資格が必要ない

行政書士試験には特別な受験資格が設けられていないため、誰でも挑戦できる公平な資格として知られています。
しかしながら、仕事や家事をしながら行政書士資格の取得を目指すと、勉強時間が十分に取れないこともあるでしょう。

学習途中で試験日を迎えてしまうことも珍しくなく、実力を確認するためだけに受験をする人も見られます。
択一問題も多いため、とりあえず受けてみようと考える人は多いものです。
合格率は「合格者数÷受験者数」で計算される数字ですので、気軽に受験した人が合格率を下げている可能性も否定できません。

3. 試験の難易度が高い

行政書士は、独占業務をもつ専門業種として位置づけられています。
独占業務とは、資格を持たない人がその業務を行うと違法となることであり、資格なしに行政書士の業務を行うと、行政書士法によって刑事罰を伴う罰則を受けることもあります。
なぜなら、行政書士は法律を扱う仕事であるからです。

法律を扱うため、社会に対して大きな責任も問われます。
そのため、行政書士には一定の能力水準が求められ、どれだけ多くの受験者がいても合格者の人数をやみくもに増やせないのです。
多くの受験者が合格してしまわないように試験の難易度を上げ、合格率を低くしています。

また、日常生活では聞き慣れない法律の条文や判例といった専門的な内容が問われ、条文を丸暗記するだけでは解けないような内容も出題されるでしょう。
実務で対応する法令を正確に読み解ける力と、それを運用できる能力も必要とされる試験です。

出題範囲も非常に広いため、行政書士試験に合格するためには、非常にたくさん勉強をする必要があるでしょう。
これまで法律を学んだことがない場合には、歯が立たないと感じる人もいます。
60%得点すれば合格できる絶対評価の試験ですが、誰もが簡単に合格できる内容ではないため、しっかりと準備をしてのぞみましょう。

4. 行政書士試験の合格基準は?

行政書士試験の合格基準は?

合格基準

行政書士試験では300満点中180点が取れると合格です。
しかし、どちらかの科目だけで点数を取っている場合には合格となりません。
なお、合格基準は以下のようになっており、3つの条件をすべてクリアすると合格になります。

①行政書士の業務に関し必要な法令等科目の得点が、122点以上(満点の50%以上)である者
②行政書士の業務に関連する一般知識等科目の得点が、24点以上(満点の40%以上)である者
③試験全体の得点が、180点以上(満点の60%以上)である者


(注) 合格基準については、試験問題の難易度を評価し、補正的措置を加えられることがあります。

試験問題

【出題形式】

法令等科目からの出題は、5肢択一式が40問と多肢択一式が3問、記述式が3問です。
一般知識等科目からは多肢択一式のみの14問が出題されます。

5肢択一式は用意されている5つの選択肢のなかから1つを選んで回答する形式で、文章題の穴埋めでは多肢択一式が採用され、1つの設問に対して用意された20個の選択肢の中から正しい答えを4つ選びます。
どちらもマークシート方式で回答しますが、記述方式では40文字以内で回答しなければなりません。

【配点】

配点方法はどちらの科目でも違いはなく、5肢択一式が4点多肢択一式は8点記述式は20点となっています。

記述式の配点を高く設定しており、たった3問の記述式で全体の20%もの得点が得られますので、記述式問題の攻略が合格への鍵を握ると言えるでしょう。

記述式では法律の条文を書くなど、しっかりと覚えていないことには点数が取れない問題が出題されています。
よって、試験範囲はきちんと押さえておくことが大切です。

また、行政書士試験では民法と行政法に全体の65%が配点されています。
民法や行政法をマスターしておくと150点以上も稼げますので、効率よく点数を上げられるでしょう。

5. 試験対策のポイント

民法や行政法というのは、行政書士の基本であり、実務に出ると必要不可欠な法律です。
したがって、正しく覚えておくことが大切だと言えます。
試験では、同じ事柄に対する民法と行政法の違いなどが出題されることも多く、どちらの前提もしっかりと把握しておかなければなりません。

一般知識等科目は配点が少ないものの、出題予想の難しい科目です。
点数がなかなか上げられないことも多く、つまずいてしまうケースもあります。
過去問も少ないことから出題予想がつきにくく、独学では非常に難しい科目でしょう。

一般知識等科目に勉強時間を割きすぎてしまうと、バランスよく勉強を進めるのが難しくなってしまいます。
基準点を目標とし、深掘りをせずに勉強をするのもひとつの方法です。

3時間という試験時間で60問を解くためには、問題を解く時間配分もあらかじめ考えておくのがよいでしょう

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6. 合格に必要な学習時間は?

合格に必要な学習時間は?

学習時間は500~800時間は確保しよう

行政書士試験の勉強に必要な時間は500~800時間といわれています。
法律を勉強した経験がなく、独学で勉強する場合には800~1000時間程度は見ておくのがいいでしょう。
そのため、計画を立てて勉強を進めることが肝心です。

ただ、出題されやすい内容に的を絞って効果的に学習すると学習時間は大幅に減らせます。
また、行政書士試験はやみくもに勉強するのではなく、合格ラインに達することを目標として勉強を進めるのがいいでしょう。
なお、行政書士試験の合格を目指すには、独学だけでなく予備校や通信講座を利用する方法もあるのです。
そこで、それぞれの勉強方法について説明していきます。

7.行政書士試験に合格するための勉強方法は?

独学で勉強する

行政書士試験は独学でも合格は可能です。
しかし、初めて法律を勉強する人の場合には、難しいと感じることが多いでしょう。

独学であれば費用を抑えて勉強ができるのがメリットです。
テキストや問題集などの教材費だけですので、3万円程度で行政書士が目指せるでしょう。
思い立ったらすぐに始められるのも独学の魅力で、挑戦したいという気持ちに迅速に対応できます。

独学はすべてを自分で決めることから、計画的に勉強が進められる人にぴったりの方法です。
また、意志が強い人にも向いていると言えるでしょう。
しかしながら、勉強のモチベーションを保つのが難しく、ペース配分が乱れてしまうこともあります。
なかなか勉強が進まず、試験直前に焦ってしまう可能性も高いでしょう。

予備校に通う

学校に通って勉強する時間がある人は予備校に通う方法も選べます。
予備校では行政書士試験に精通した講師による指導が受けられますので、初めて法律を勉強する人でも理解しやすいのがメリットです。
リアルタイムで直接質問ができるのも魅力で、わからない点を速やかに解決できるでしょう。

また、予備校には必要な教材がそろえられており、必要な知識が身につけられます。
法律に関する最新の情報も入手しやすいことから、試験対策も十分に行えるでしょう。

さらに、同じ目標に向かう仲間にも出会えます。
わからないことなどを相談できる相手ができることで、気持ちに余裕が生まれるでしょう。
しかしながら、予備校に通うと数十万円といった費用がかかることが珍しくありません。
さらに、地方などには近くに予備校がないケースも多く、通えないこともあります。

通信講座で勉強をする

通信講座は予備校と同じように教材が充実し、しっかりとカリキュラムが組まれていることがメリットです。
また、自宅や自分の好きな場所で勉強ができますので、近くに予備校がない人や忙しくて予備校に通えないという人にもぴったりでしょう。

通信講座では、DVDやCD、ネット配信で講義を受けます。
聞き逃した場合には何度でも繰り返せますので、理解を深めやすいでしょう。
予備校と比較しても受講料が安く、それほどの負担にもなりません。

勉強のスタイルは独学と似ていますが、講師にメールなどで質問できるケースも多く、わからないところをしっかりと解決できます。
さまざまなサポートも受けられ、高い学習効果を得ることが可能です。

関連記事独学で行政書士試験に合格できる?勉強時間の目安や学習方法を紹介

8. まとめ

まとめ

行政書士試験は合格率は10~15%程という難易度の試験で、難しいと感じる人も多いでしょう。
ただ、効率よく勉強をするとすんなりと合格できます。
いくつかの勉強法がありますが、少ない予算でしっかりと勉強したい人は通信教育を選びましょう。

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