衛生管理者試験の概要について|受験資格・費用・試験科目

衛生管理者試験の概要について|受験資格・費用・試験科目

衛生管理者試験を受験する際は、まず試験の概要を知ることが大切です。ここでは、衛生管理者試験の基本情報や第一種・第二種それぞれの試験概要を解説します。詳細を確認して、間違えることなく受験をしましょう。

目次

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衛生管理者試験の基本情報

衛生管理者試験の基本情報

衛生管理者試験について、まず基本的な情報を押さえていきましょう。ここでは、以下の項目に分けて、それぞれ詳しく解説します。

・受験資格
・受験料・試験料金
・試験会場
・試験日程
・申し込み方法
・合格後の手続き

受験資格

衛生管理者試験を受験するためには、関連資格の取得は問われませんが、学歴と実務経験を求められます。
学歴に応じて、必要な実務経験年数が異なるので、自身の学歴を再度確認した上で実務経験を積むことが必要です。

主な受験資格は、以下のように定められています。

・大学または高等専門学校を卒業、かつ1年以上の労働衛生の実務に従事
・省庁大学校を卒業、かつ1年以上の労働衛生の実務に従事
・高等学校または中等教育学校を卒業、かつ3年以上の労働衛生の実務に従事
・高等学校卒業程度認定試験に合格、かつ3年以上の労働衛生の実務に従事
・最終学歴に関わらず、10年以上労働衛生の実務に従事

実務経験については、労働衛生実務に携わったことを事業者証明書で示す必要があります。
自己申告ではないため、社長や支店長などに証明をもらわなければなりません。
労働衛生の実務と認められる業務は、以下の通りです。

1.健康診断実施に必要な事項又は結果の処理の業務
2.作業環境の測定等作業環境の衛生上の調査の業務
3.作業条件、施設等の衛生上の改善の業務
4.労働衛生保護具、救急用具等の点検及び整備の業務
5.衛生教育の企画、実施等に関する業務
6.労働衛生統計の作成に関する業務
7.看護師又は准看護師の業務
8.労働衛生関係の作業主任者としての職務
9.労働衛生関係の試験研究機関における労働衛生関係の試験研究に従事
10.自衛隊の衛生担当者、衛生隊員の業務
11.保健衛生に関する業務
12.保健所職員のうち、試験研究に従事する者等の業務
13.建築物環境衛生管理技術者の業務

専門的な業務が多いものの、施設の整備や清掃など身近な業務も含まれています。
つい自己判断してしまいがちですが、実は経験があることも考えられるので、一度職場の管理者に確認しましょう。
派遣社員やパート、アルバイトでも問題なく、複数の職場の実務経験を合算することも可能です。

関連記事衛生管理者試験の受験資格|実務経験・学歴・資格などポイントを解説

受験料・試験料金

衛生管理者試験など労働安全衛生法に基づく免許試験は、6,800円で受験できます。
第一種衛生管理者試験と第二種衛生管理者試験で受験料の違いはなく、同じ手数料で受験可能です。

受験料の払い込みは、受験申請書に閉じ込まれている払込用紙を使用します。
郵便局または銀行を利用し、受験者を識別できるように個人名で支払いしましょう。

試験会場

衛生管理者試験は、各地方に設置されたセンターで行われます。
7つのセンターがあるため、居住地に合わせて最も受験しやすい場所を選ぶことが可能です。

各センターの住所と問い合わせ先は、以下を確認してください。

センター名 住所 電話番号
北海道安全衛生技術センター 〒061-1407 北海道恵庭市黄金北3-13 0123-34-1171
東北安全衛生技術センター 〒989-2427 宮城県岩沼市里の杜1-1-15 0223-23-3181
関東安全衛生技術センター 〒290-0011 千葉県市原市能満2089 0436-75-1141
中部安全衛生技術センター 〒477-0032 愛知県東海市加木屋町丑寅海戸51-5 0562-33-1161
近畿安全衛生技術センター 〒675-0007 兵庫県加古川市神野町西之山字迎野 079-438-8481
中国四国安全衛生技術センター 〒721-0955 広島県福山市新涯町2-29-36 084-954-4661
九州安全衛生技術センター 〒839-0809 福岡県久留米市東合川5-9-3 0942-43-3381

出典:公益財団法人安全衛生技術試験協会(本部、各センターのご案内)

試験日程

資格試験は、年に数回という場合が多いですが、衛生管理者試験については1ヶ月に複数回実施しています。
そのため一度合格できなくても、次の月や年内に受験でき、チャンスを生かせるのが嬉しいポイントです。

各センターでの試験日程は、公益財団法人 安全衛生技術試験協会のホームページで公開されています。
なお、試験の開始時間は各センターで異なるので、センターのホームページを確認しましょう。

現在公開されている各センターの試験日程は、以下の通りです。

北海道 東北 関東 中部 近畿 中国四国 九州
令和4年4月 6日
20日
6日
13日
20日
4日
6日
13日
20日
21日
6日
13日
20日
25日
4日
6日
13日
20日
25日
6日
20日
25日
6日
21日
5月 12日 12日
25日
12日
19日
25日
31日
12日
19日
25日
12日
19日
25日
31日
19日
31日
12日
25日
6月 5日
12日
5日
21日
28日
5日
9日
14日
21日
9日
14日
28日
5日
9日
14日
21日
21日 9日
21日
7月 6日
28日
6日
21日
6日
14日
21日
28日
6日
14日
21日
28日
6日
14日
21日
6日
28日
6日
21日
8月 18日 3日
18日
31日
3日
18日
31日
3日
31日
3日
18日
31日
18日 3日
18日
9月 6日
25日
6日
20日
6日
8日
14日
20日
6日
14日
20日
6日
14日
20日
25日
14日 6日
20日
10月 7日
26日
7日
20日
7日
20日
26日
7日
20日
26日
7日
20日
26日
7日
26日
7日
26日
11月 22日 1日
16日
22日
1日
16日
22日
1日
16日
22日
1日
16日
22日
16日 1日
16日
12月 4日
19日
8日
13日
20日
2日
4日
8日
13日
19日
20日
2日
8日
13日
4日
8日
13日
20日
2日
13日
4日
13日
令和5年1月 11日
27日
11日
27日
11日
19日
23日
27日
11日
19日
11日
19日
23日
27日
19日 11日
27日
2月 15日 7日
15日
20日
7日
10日
15日
20日
7日
10日
20日
7日
15日
20日
7日
20日
10日
20日
3月 4日
22日
4日
9日
15日
23日
1日
4日
9日
15日
16日
22日
23日
1日
4日
9日
15日
22日
4日
9日
15日
22日
4日
15日
9日
16日

出典:公益財団法人安全衛生技術試験協会(日程|第一種衛生管理者・第二種衛生管理者)

申し込み方法

受験の申し込みは、受験申請書を入手するところから始めましょう。
受験申請書は各センターで無料配布されているものを入手するか、郵送で請求するかになります。
郵送で請求する場合は、受験する試験、必要な部数を明記したメモと、切手を貼り付けた返送用の封筒を同封してセンターに送付しましょう。

受験申請書の添付書類を記載し、試験手数料と証明写真を用意したら、各センターに持参または郵便(簡易書留)で提出します。

試験日の20日前に住所に受験票が届くので、試験当日に持参し、試験に臨みましょう。
試験日の20日前を過ぎても届かない場合は、申請先のセンターに必ず問い合わせてください。

合格後の手続き

衛生管理者試験に合格すると、住所に免許試験合格通知書が届きます。
労働局またはセンターで配布している免許申請書を入手し、東京労働局免許証発行センターに必要書類を提出すると、免許を交付される仕組みです。

免許申請に有効期限はありませんが、試験に合格しただけでは衛生管理者と名乗ることはできません。
申請から交付までにある程度の時間を要するので、なるべく早めに申請しましょう。

申請書の記載内容や申請書の送付先は、以下の通りです。

【記載内容】

・申請者氏名
・住所
・勤務先等連絡先
・勤務先等連絡先の所在地
・送付先
・新規交付申請(地域番号、試験日、受験番号)

【送付先】

東京労働局免許証発行センター
〒108-0014 東京都港区芝5丁目35番2号 安全衛生総合会館内

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第一種衛生管理者試験の概要

第一種衛生管理者試験の概要

第一種衛生管理者試験と第二種衛生管理者試験で異なるのは、試験科目や配点です。
第一種衛生管理者試験は、有害業務に関わることができるため、試験でも有害業務に関する知識を問われます。

第一種衛生管理者試験の概要は、以下の通りです。

試験科目 出題数(配点)
労働衛生 有害業務に係るもの 10問(80点)
有害業務に係るもの以外のもの 7問(70点)
関係法令 有害業務に係るもの 10問(80点)
有害業務に係るもの以外のもの 7問(70点)
労働生理 10問(100点)

既に第二種衛生管理者試験に合格している場合は、有害業務に係る知識のみを問う試験内容になります。

試験科目 出題数(配点)
労働衛生 10問(80点)
関係法令 10問(80点)

出典:公益財団法人安全衛生技術試験協会(受験資格|第一種衛生管理者・第二種衛生管理者)

第二種衛生管理者試験の概要

第二種衛生管理者試験の概要

第二種衛生管理者試験は、第一種衛生管理者試験とは違い、有害業務に係る知識は問われません。
そのため、試験科目は3科目となります。

第二種衛生管理者試験の試験科目は、以下の通りです。

試験科目 出題数(配点)
労働衛生 10問(100点)
関係法令 10問(100点)
労働生理 10問(100点)

出典:公益財団法人安全衛生技術試験協会(受験資格|第一種衛生管理者・第二種衛生管理者)

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まとめ

衛生管理者試験の受験を考える際は、まずは試験概要からしっかり確認しましょう。
受験資格や試験会場、試験料などは要チェックです。

第一種衛生管理者試験と第二種衛生管理者試験では試験科目が異なるので、どちらを受験するかもじっくり検討してみてください。

そして、これから衛生管理者を目指す方は資格のキャリカレの衛生管理者合格指導講座を受けてみてはいかがでしょうか。

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