総務・人事に役立つおすすめ資格10選!
取得するメリットと選び方も

会社には、さまざまな業務があり、複数の部署に分かれています。部署が担当する業務に加えて、組織を円滑に運営するための業務も必要になり、それら全般を担うのが総務・人事です。ここでは、総務・人事に役立つおすすめ資格をご紹介します。
目次
総務・人事に資格は必須?

結論からいうと、総務・人事に従事するために必須の資格はありません。
資格がなくても総務・人事に携わることができ、就職・転職でも応募できることを覚えておきましょう。
誰でも総務・人事に従事できるチャンスがあるともいえますが、資格の取得によって得られるメリットは多いです
資格の有無を問わず、応募できるなかで、資格の取得によって特定のスキルを習得すれば、自分だけのアピールポイントになります。
総務・人事担当者が資格を取得するメリット

総務・人事担当者が資格を取得するメリットは、以下の3つです。
・仕事の効率や精度が高まる
・転職や異動に役立つ
・資格手当を得られる場合がある
さまざまな業務を担当する部署ですが、資格によってメリットを得られるので、ぜひ取得を考えてみてください。
仕事の効率や精度が高まる
総務・人事の仕事は多岐にわたりますが、専門的な知識を求められる業務もあります。
日々働きながら学ぶことも可能ですが、資格取得に向けて学習する過程で、実務に役立つ専門的な知識を身につけられます。
たとえば、マイナンバー実務検定を取得すれば、マイナンバーの処理や管理などをより正確かつスピーディーに行うことが可能です。
衛生管理の業務であれば、衛生管理者やメンタルヘルス・マネジメントⓇ検定などの資格を仕事に役立てられるでしょう。
転職や異動に役立つ
資格は、スキルや知識を客観的に証明できるものであり、プラスの評価につながる要素です。
転職を目指す際には、特定のスキルを必要とする企業に対して、専門性をアピールしやすくなります。
また、現在所属している部署から異動を希望する際に、資格が決め手になることもあるでしょう。
異動先に必要な知識やスキルを持っていることが評価されれば、希望する部署に異動できるチャンスが広がります。
資格手当を得られる場合がある
企業によっては、業務に関連する資格を持つ従業員に対して、資格手当を支給している場合があります。
総務・人事も例外ではなく、定められた資格を持っていれば、手当によって収入アップも可能です。
総務・人事として収入アップを目指したい場合は、資格手当を支給している企業を探したり、現職の福利厚生で指定されている資格を取得したりするとよいでしょう。
総務・人事に役立つ資格の選び方

総務・人事は関わる仕事が多いからこそ、どの資格を取ればよいか迷う方も多いのではないでしょうか。
総務・人事に役立つ資格の取得を考える際は、2つのポイントを意識してみましょう。
・実務に活用できるか
・キャリアアップにつながるか
ポイントを一つひとつ解説していきます。
実務に活用できるか
仕事のスピードや質を上げたいと考えている方は、実務に活用できる資格を選びましょう。
現在担当している仕事や将来関わりたい仕事に対して、関連する知識やスキルを学べる資格かを確認することがポイントです。
たとえば、労務管理を担当しているなら、社労士や衛生管理者などの資格が生かせるでしょう。
実務への活用が目標になるので、合格までモチベーションを保ちやすくなることもメリットです。
キャリアアップにつながるか
将来やってみたい業務、異動したい部署などがある場合は、キャリアアップにつながるかも注目したいポイントです。
キャリアアップを実現するためには、企業が求めている知識を身につける必要があります。
同じ部署でも専門性が認められると評価されるケースもあり、資格は強みになります。
もちろん知識やスキル以外の面も昇進には求められますが、重要視される資格を取得することはキャリアアップの近道になるでしょう。
総務・人事担当者が取得したいおすすめ資格10選

総務・人事担当者が取得したい、おすすめの資格は以下の通りです。
・社労士(社会保険労務士)
・FP(ファイナンシャルプランナー)
・簿記
・MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
・宅地建物取引士
・衛生管理者
・ビジネス・キャリア検定試験
・メンタルヘルス・マネジメントⓇ検定
・キャリアコンサルタント
・マイナンバー実務検定
それぞれの概要や特徴を把握し、取得する資格を決めていきましょう。
社労士(社会保険労務士)
試験時期 | 例年8月 |
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受験資格 |
・学歴 ・実務経験 ・厚生労働大臣の認めた国家試験合格 上記のいずれか一つを満たすこと 詳しくは下記のページをご覧ください https://www.sharosi-siken.or.jp/exam/ |
受験料 | 15,000円 |
合格率 | 約5.3%(令和4年) |
社労士(社会保険労務士)は、総務・人事に関わりの深い国家資格です。
各種届・法定書類や帳簿書類の作成・代行は独占業務のため、総務・人事に欠かせない人材として活躍できるチャンスが広がります。
労務管理のコンサルティングも提供でき、それらの知識を自社の人事や労務管理に活用できます。
労働法や社会保険に関する知識も習得でき、労務管理全般に精通できるおすすめの資格です。
社労士の仕事内容を詳しく知りたい方は、下記の記事もぜひチェックしてみてください。
また、社労士資格の取得を目指す方は講座の受講がおすすめですので、以下をご参考ください。
\6ヶ月の短期合格が目指せる/
全額返金付き!おすすめ社労士講座はこちらFP(ファイナンシャルプランナー)
試験時期 | 例年1月・5月・9月 |
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受験資格 |
3級:特になし 2級:下記のいずれかに該当する者 ・日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者 ・3級FP技能検定の合格者 ・FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者 ・厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者 |
受験料 | 3級:学科4,000円、実技4,000円 2級:学科5,700円、実技6,000円 |
合格率 | 3級:学科80.78%、実技84.44%(2022年9月試験) 2級:学科42.16%、実技56.55%(2022年9月試験) |
FP(ファイナンシャルプランナー)は、ライフプランの設計を担うお金のスペシャリストです。
保険や税金、不動産などの幅広い知識を持ち、お金に関する問題を解決する手助けができます。
総務・人事においては、労務管理に知識を生かせるでしょう。
資産運用や相続など、従業員が持つお金の悩みに個別に対応することも可能です。
FPについては下記の記事でも詳しく解説しています。
気になる方は、あわせて読んでみてください。
今すぐ資格取得を目指したい方は、FPの講座もチェックしてみましょう。
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試験時期 | 例年2月・6月・11月 |
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受験資格 | 特になし |
受験料 | 3級:2,850円 2級:4,720円 |
合格率 | 3級:30.2%(2022年11月試験) 2級:20.9%(2022年11月試験) |
簿記とは、経済活動に伴うお金の出入りを記録する方法であり、検定によって知識や実務能力を証明できます。
すべての企業で簿記は必要になるので、簿記に精通した総務・人事担当者は貴重な人材です。
貸借対照表や損益計算書などを作成できるようになり、企業の会計に携われます。
3級から実務レベルといわれているので、仕事で求められるレベルに合わせて級を上げていくとよいでしょう。
簿記について詳しく知りたい方には、下記の記事もおすすめです。
仕事をしながらでも、効率よく合格を目指す方は下記の講座も検討してみてください。
\ビジネス系講座人気No.1!/
全額返金付き!おすすめの簿記講座はこちらMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
試験時期 | 指定会場:毎月2回 パソコンスクールなど:会場によって日程が異なる |
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受験資格 | 特になし |
受験料 |
一般レベル:10,780円 上級レベル(エキスパート):12,980円 Word 2013 エキスパート Part1、Word 2013 エキスパート Part2、Excel 2013 エキスパート Part1、Excel 2013 エキスパート Part2:10,780円 |
合格率 | 一般レベル:約80% 上級レベル(エキスパート):約60% |
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)は、マイクロソフト社が提供するOfficeアプリケーションの技能を証明する資格です。
WordやExcelといったアプリケーションそれぞれの試験を受験できます。
Office製品はほとんどすべてのPCで使われているため、操作スキルはどの職場でも重宝されるでしょう。
総務や人事ではデスクワークも多いため、スキルによって業務を効率化できると、より評価を得られます。
MOS資格については、下記の記事で詳しく解説しています。
さらに深く理解し、取得を検討してみましょう。
いち早くPCスキルを身に付けたいなら、以下の講座がおすすめです。
\わずか2ヶ月でビジネスに必要なPCスキルを/
全額返金付き!おすすめのMOS講座はこちら宅地建物取引士
試験時期 | 例年10月 |
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受験資格 | 特になし |
受験料 | 8,200円 |
合格率 | 17.0%(令和4年度試験) |
宅地建物取引士は、宅建士とも呼ばれる不動産取引に関する国家資格です。
不動産会社には有資格者を一定以上の割合で設置する義務があるため、就職・転職でアピールしやすくなっています。
重要事項の説明、重要事項の説明書面や契約書への記名・押印は独占業務です。
不動産会社のなかには、総務・人事の仕事の一つとして不動産関連の業務を行う場合もあるので、宅建士資格があればマルチに活躍できるでしょう。
宅建については、下記の記事でも詳しく解説しています。
ダブルライセンスのメリットもまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
下記では勉強が苦手でも3ヶ月で宅建合格が目指せる講座を紹介しています。
宅建の資格取得を検討している方はこちらも合わせてチェックしておきましょう。
\わずか90日で一生役立つ資格を/
全額返金付き!おすすめの宅建講座はこちら衛生管理者
試験時期 | 例年複数回(会場によって日程が異なる) |
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受験資格 | 学歴や実務経験などの条件あり 詳しくは下記をご覧ください https://www.exam.or.jp/exmn/H_shikaku502.html |
受験料 | 6,800円 |
合格率 | 第一種:42.7%(令和3年度) 第二種:49.7%(令和3年度) |
衛生管理者は、職場の労働環境や公衆衛生などを管理する国家資格です。
従業員が50人以上の事業所には設置義務があるため、必ず需要があります。
総務・人事としての業務をこなしつつ、衛生管理者も兼任できるのは企業にとって嬉しい人材です。
従業員の健康管理、職場環境の維持・改善などが主な業務で、産業医のサポートなども行います。
メンタルヘルスや働き方に注目が集まる現代では、これからも求められる資格といえるでしょう。
講座を受けると最短1ヶ月で取得が目指せるので、下記の詳細も参考にしてください。
\最短1ヶ月の集中カリキュラム/
全額返金付き!おすすめの衛生管理者講座はこちらビジネス・キャリア検定試験
試験時期 | 例年2月・10月 |
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受験資格 | 特になし |
受験料 | BASIC級:3,300円 3級:6,200円 2級:7,700円 1級:11,000円 |
合格率 |
分野によって異なる 詳しくは、下記をご覧ください https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/business/result_r4e.pdf |
ビジネス・キャリア検定試験は、8分野44試験によって、職種に合った知識・スキルを証明できる資格です。
総務・人事には、人事・人材開発・労務管理、経理・財務管理、企業法務・総務などの分野との関わりが深く、専門的な能力を習得できます。
等級は、BASIC級、3級、2級、1級に分かれ、レベルや実務経験に合わせて受験が可能です。
メンタルヘルス・マネジメントⓇ検定
試験時期 | 例年3月・11月 |
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受験資格 | 特になし |
受験料 | III種(セルフケアコース):5,280円 II種(ラインケアコース):7,480円 I種(マスターコース):11,550円 |
合格率 | III種(セルフケアコース):69.4% II種(ラインケアコース):58.2% I種(マスターコース):17.6% ※2022年11月6日実施(第33回) |
メンタルヘルス·マネジメントⓇ検定は、従業員の心の不調を予防したり、適切に対応したりするために、メンタルヘルスケアの知識を習得できる資格です。
試験は、セルフケアコース、ラインケアコース、マスターコースに分かれています。
自らのケアはもちろん、総務·人事として社内や部署など組織のメンタルヘルス対策も学ぶことが可能です。
試験内容は、人事労務管理も重視しているので、総務·人事に役立つ知識が多く含まれています。
キャリアコンサルタント
試験時期 | 例年3月・7月・11月 |
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受験資格 |
・厚生労働大臣が認定する講習を修了した者 ・指定する業務に3年以上の経験を有する者 ・技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験または実技試験に合格した者 詳しくは、下記をご覧ください https://www.jcda-careerex.org/information/requirements.html |
受験料 | 学科:8,900円 実技:29,900円 |
合格率 | 52.2%(第21回) |
キャリアコンサルタントは、キャリアコンサルティングを提供できるエキスパートです。キャリアコンサルタント名簿に登録された者のみが名乗れます。
キャリアコンサルティングとは、労働者が希望する職種、職業能力の開発などキャリアに関する相談に対して、アドバイスや指導を行う仕事です。
総務・人事においては、従業員が持つキャリアの悩みを聞いたり、キャリア開発できるサポートを行ったりするなど、キャリア支援に携われます。
マイナンバー実務検定
試験時期 | 例年3月、6月、9月、12月 |
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受験資格 | 特になし |
受験料 | 3級:7,700円 2級:8,800円 1級:11,000円 |
合格率 | - |
マイナンバー実務検定は、マイナンバーに関する知識や処理のスキルを学んで得られる資格です。
マイナンバーが施行された背景や概要に始まり、取り扱い、注意点など、知識全般も網羅的に学習できます。
総務・人事では、従業員のマイナンバーを扱うこともあるので、取得して損のない資格といえるのではないでしょうか。
総務・人事に役立つ資格を取得するなら
社会保険労務士がおすすめ

総務・人事に役立つ資格のなかでも、特におすすめしたいのは社会保険労務士です。
社労士とも呼ばれ、労働法や社会保険などに精通したスペシャリストとして活躍できます。
就業規則や社会保険の手続きなどは独占業務であり、総務・人事においても専門的な仕事を担うことができる資格です。
人事や労務にも知識を役立てることができ、総務・人事として幅広く活躍できるでしょう。
女性の社労士も増加傾向にあり、女性目線で職場の課題に切り込める存在になれるチャンスもあります。
ニーズは高いものの、合格率は例年1ケタ台であり、難易度も高くなっています。
そこでおすすめしたいのが、キャリカレの 社会保険労務士合格指導講座です。
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キャリカレの社労士講座をみるまとめ

総務・人事に必須の資格はありませんが、資格によって仕事の質を高め、幅を広げられます。
専門性をアピールできるので、スキルアップやキャリアアップ、転職などにも効果的です。
資格のキャリカレでは、社会保険労務士や簿記、FP、宅地建物取引士などの講座を開講しています。
充実した教材やサポートを活用し、効率的に学習できるので、難関資格でも合格に近づけるでしょう。
気になる資格をリサ―チし、ぜひ取得に向けて学習を始めてみてください。