登録販売者試験の合格に必要な勉強時間は?科目ごとの特徴や対策も解説

こんにちは、資格のキャリカレ編集部です。
登録販売者試験に合格するために必要な勉強時間はどのくらいなのでしょうか?また学習範囲も広いため、効率のよい学習方法がわからず、どのように勉強したらいいのか分からない人も多いのではないでしょうか。ここでは、登録販売者試験合格に向けた勉強法や勉強時間、科目ごとに取ると効果的な対策などを詳しく解説します。試験勉強を進めるうえでの参考になさってください。
目次
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- 始めやすい受講料
- 初心者でも最短3ケ月で取得可能
- とにかくわかりやすい教材セット
- 万が一不合格だった場合、受講料を全額返金
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登録販売者試験の受験者数が増えている背景とは?

登録販売者試験の受験者数は、年々増加しています。
2009年の第1回試験では、総受験者数がのべ42,521人でしたが、2019年の試験ではのべ65,288人が受験しています。
2020年の試験は、新型コロナウイルスの感染拡大により受験者数が52,959人と減少しましたが、開始当初に比べるとかなり増加していることが分かります。
増加する背景には、次の理由が関係しているのです。
受験条件から学歴と実務経験が撤廃された
試験が開始されてから2014年の試験までは、受験のための要件として「高卒以上で、かつ医薬品販売において1年以上の実務経験を持つ者」という規定がありました。
実務経験がないと、試験を受けることができなかったのです。
2014年に、薬事法が一部改正され、学歴と実務経験が受験要件から撤廃されました。
この改正により、学歴や実務経験に関わらず、登録販売者試験が受けられるようになりました。
受験要件の改正により、2014年に全国でのべ31,362人だった受験者数が、2015年には全国でのべ49,864人に増加しました。
受験要件から実務経験が不要となった影響が大きかったと考えられています。
セルフメディケーションへの意識が高まってきた
セルフメディケーションとは、2000年にWHOによって次のように定義されています。
「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」
出典:厚生労働省
つまり、自分の健康を自分で管理し、健康を守る意識を高める取り組みです。
これまでは、体調が悪いときは病院を受診し、医師の診察を受けたうえで治療や服薬を行うのが一般的でした。
セルフメディケーションの概念が取り入れられたことで、軽度の症状の改善・緩和や予防などの目的であれば市販の一般用医薬品を購入し、自ら治療を行う行動が求められるようになったのです。
さらに、病気にかからないよう健康的な生活を送ることも、セルフメディケーションのひとつとされています。
健康管理の習慣づけにつながるほか、病院を受診する手間と費用を削減できるのに加えて、財政状況が厳しくなりつつある国民医療保険制度の利用抑制にもつながるとされています。
登録販売者が扱える第2類・第3類医薬品は、医薬品全体のおよそ9割を占めていることで、顧客が適切な医薬品を選ぶための知識の大半を、登録販売者から顧客へ提供できるようになります。
今後、セルフメディケーションがますます重視されることで、登録販売者が持つ役割の重要性も高まっていくと予想されます。
登録販売者試験に向けての勉強時間はどのくらいが適切?

登録販売者の試験は、しっかりとした勉強を行えば、確実に合格が目指せます。
試験に向けた勉強をするには、どのくらいの時間を確保すべきでしょうか。
目安は300時間
登録販売者の試験勉強に費やす一般的な学習時間は、250~300時間前後が目安となるでしょう。
個人差や学習方法により差はありますが、余裕を持って試験当日を迎えるには、300時間を目安に勉強を進めていきましょう。
学習期間は3ヶ月から4ヶ月ほど
300時間勉強しようとすると、平日1日あたり2時間、休日1日あたり4時間勉強したとして、4ヶ月程度が目安となります。
勉強量が少ない日も想定して余裕を持って勉強が進められるようにしましょう。
また効率よく学習を進められる教材を見つけて、学習時間・学習時間を短縮できるような工夫もしていきましょう。
1日5分でもいいので継続して勉強するのが重要
登録販売者試験に向けた勉強で大切なのは、毎日少しでもいいので勉強時間を確保することです。
特に、独学で勉強している場合には、モチベーションが上がらなくなることもあり、1日くらい大丈夫かという気持ちになってしまうかも知れません。
しかし、集中力が途切れてしまい、その後勉強が続かなくなってしまうことがあります。
テキストに目を通すだけでも、知識が確認できますので、毎日続けるように心がけましょう。
試験日程を調べたうえで勉強を始めよう
登録販売者試験は、申し込みから試験当日までおよそ4ヶ月の空きがあります。
試験日程は、受験する都道府県ごとで異なるため、受けたい自治体の試験日程を確認してから勉強を始めると、計画が立てやすくなります。
登録販売者の試験科目と対策は?

医薬品全般の知識が求められる登録販売者の試験では、科目が次の5つに分かれます。
ここ数年では、出題範囲に大きな変動がないため、対策を取りやすくなっています。
それぞれの科目でどのような知識が問われるのか、また試験勉強における対策を解説します。
第1章.医薬品に共通する特性と基本的な知識
医薬品の概要、成分の効き目、薬の安全性、購入者に対するアドバイスなど、医薬品の適切な販売に求められる基本的な知識が問われます。
一般常識の範囲で出題される問題もありますので、確実に得点を取りたい科目です。
ただし、先述した「セルフメディケーション」など最新の専門用語が出題される傾向がありますので、受験する時点で最新の医療情報を把握しておきましょう。
また、章の後半では「薬害の歴史」が出題されますが、この箇所は難易度がやや高いため、しっかり勉強しておくことが大切です。
第2章.人体の働きと医薬品
体内の臓器や機能、医薬品が臓器ごとにどう作用するか、副作用として考えられる症状など、人間の体について出題されます。
小中学校で勉強した人体の働きとも関連がありますので、勉強していくうちに記憶がよみがえるかも知れません。
薬が人間に影響を与える部位は、目や鼻などのパーツや神経まで広範囲にわたり、文字だけを見ていると覚えづらいかも知れません。
そのため、図や写真などをうまく活用して、ビジュアルも併せて学んでいくと、より記憶に残りやすくなります。
第3章.主な医薬品とその作用
最も重要かつ設問数が多く、配点も高い科目です。
医薬品に含まれる有効成分は、名称が長いものやカタカナ表記がされているもの、見慣れない漢字が使われているものも多く、覚えていくだけでかなりの時間を費やします。
医薬品の成分や作用、副作用についても、正確に覚えなくてはいけません。
この科目の出来具合が、試験の合格を左右すると言っても過言ではないほどです。
勉強時間を多く充てるよう心がけ、確実に合格できるようしっかり覚えていきましょう。
第4章.薬事関係法規・制度
薬に関する法律の知識を問われる科目です。
勉強を始めたばかりの段階では、なじみの薄い法律用語を覚えるのに苦労する人も少なくありません。
逆に言うと、用語に慣れると点数が取りやすくなります。
この科目で気をつけたいのが、似た意味の用語を書き換えて正誤を問う傾向があることです。
例えば、「厚生労働省」と「自治体」のいずれかを選ぶ問題が出題されたこともありました。
また、法改定によって、関係法規が変更される年もあるため、改定があった年は一層注意を払って勉強しなくてはいけません。
第5章.医薬品の適正使用・安全対策
顧客が、医薬品を安全に使えるよう、使用上の注意などの説明を正確に行うのも、登録販売者が果たす役割のひとつです。
医薬品に添付された文書や製品表示、副作用報告制度などについても出題されますが、この科目は他の科目との関連性が高く、知識の応用力が試されるところでもあります。
「1.医薬品に共通する特性と基本的な知識」と同様、確実に得点源とできるように勉強していきましょう。
もっとも勉強時間を費やすべき科目は?

登録販売者試験の対策に必要なのは、重点を置いて勉強を行う科目を見極めることです。
どの科目をもっとも重点的に勉強すると良いのでしょうか。
医薬品の成分を覚える時間を多く確保したい
登録販売者の試験科目は、第1章から第5章に分かれています。
この中で、もっとも勉強時間を確保したい科目は、「第3章 主な医薬品とその作用」です。
この科目は、登録販売者の業務上とても重要な知識となる「有効成分および副作用」が問われます。
試験範囲となっている薬の種類は、購入頻度が高い風邪薬をはじめ、咳止め、胃腸薬、強心薬、痔の薬、女性用医薬品、内服アレルギー用薬、眼科、皮膚、歯および口中、漢方など、多岐にわたります。
これらの薬に含まれる成分は、似たような名称のものが多いため、勉強を始めたばかりの段階ではなかなか覚えられません。
かといって、全てを丸暗記しようとすると、効率が悪いうえに知識として定着させるのは難しくなります。
成分を覚えるのに効果的な方法は、成分名と併せて、成分が薬に用いられる理由を理解して覚えていくことです。
成分の名前は、薬ごとに特徴がありますので、まとめて覚えるのをおすすめします。
暗記する内容が多く出題数も多い
医薬品は、カタカナで書かれた成分や、慣れない読み方の漢字が使われている漢方薬など、暗記する内容がとても多くなります。
一部の知識は、理解ではなく丸暗記が必要なものもあるため、勉強期間の中でひたすら覚える時間の確保も大切です。
登録販売者試験で出題される問題数と試験時間は、次のとおりです。
試験科目 | 出題数 | 試験時間 |
---|---|---|
第1章 | 20問 | 40分 |
第2章 | 20問 | 40分 |
第3章 | 40問 | 40分 |
第4章 | 20問 | 40分 |
第5章 | 20問 | 40分 |
これを見て分かるのように、第3章は全5章の中でもっとも出題数が多いのです。
試験時間は同じですので、1問につき1分平均で解答しないといけません。
実務においても、第3章で問われる知識が必要不可欠です。
できる限り多くの勉強時間をとるように心がけましょう。
勉強を進めていく流れは?

1ヶ月目は「基本的な知識」と「人体のはたらき」
最初の1ヶ月は、「医薬品の基礎知識」と「人体のはたらき」を学ぶと良いでしょう。
登録販売者としての基礎知識を身につけ、確実な得点源につなげましょう。
2ヶ月目は「主な医薬品とその作用」
登録販売者試験のメインとも言える項目で、試験の3分の1がこの項目から出題されます。
医薬品の名称や作用などが問われ、登録販売者として必須となる知識が問われます。
漢字が難しい医薬品や、名称が長い成分からピックアップして出題されることが多く、配点も高くなっています。
ここで得点を逃してしまうと、合格への道のりが遠ざかってしまいかねないのです。
実務においても、医薬品に含まれる成分の知識は欠かせませんので、確実に知識を積み重ねていきましょう。
3ヶ月目は「法規・制度」と「適正使用・安全対策」
3ヶ月目は、法律の知識や救済制度、適正利用のための啓発活動などについて理解を深めていきます。
法律特有の言い回しに慣れ、しっかり対策を取っていきましょう。
4ヶ月目は復習や過去問への取り組み
4ヶ月目は、今までの復習や、過去問の取り組みなどを行い、本番に備えた演習を行います。
勉強期間が3ヶ月で終了する場合は、3ヶ月目の終盤にこの段階を取り入れましょう。
過去問を解く際には、できれば本番と同じ時間配分で取り組んでみましょう。
登録販売者試験の勉強をするならどこがおすすめ?
登録販売者試験の合格を目指すなら、資格のキャリカレの「登録販売者合格指導講座」がおすすめです。初心者にも取り組みやすいカリキュラムとわかりやすい教材、丁寧なサポートで、より確実に合格を目指せる講座になっています。
ここでは、講座の特徴を5つ見ていきましょう。
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※ハガキ申込価格とは、ハガキ・フリーダイヤル・FAX等、Webサイト(インターネット)以外からのお申し込みの際の、各種割引(受講生割引、紹介割引、WEB申込割引)等が適用されていない価格を指します。
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学習手順や試験対策などの学習法がわかるため、初心者でも安心して取り組めるのが特徴です。
とにかくわかりやすい教材セット
テキストは試験に出るところが赤字で色付けされていたり、難しい用語もわかりやすく解説されているので、すらすら学べます。
もし難しい内容があっても、映像講義できちんと補足されているので、無理なく理解しながら学べます。
映像講義は、スマホやPCなどで視聴できるので、外出先でも学べます。
テキストだけでは理解できないときに心強い講義です。
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まとめ
登録販売者試験は、出題範囲が広いものの、少しずつ知識を積み上げていくことで合格を目指せる試験です。
独学でも合格できる試験ですが、やみくもに学習することで、学習時間が多く必要になってしまいますので、合格に向けた短期カリキュラムが組まれている通信講座を利用するとより効率的な勉強ができるでしょう。
通信講座の中でも、資格のキャリカレの登録販売者講座では知識がゼロの状態から勉強を始めても、仕事で忙しい方でも、無駄なく効率的に学んで3ヶ月で合格が目指せるカリキュラムを組んでいます。
テキストに載っている内容は、よく出るポイントに的を絞り、各項目の勉強を行えます。
勉強中に分からないことがあれば、何度でも専任講師のサポートを受けられます。
スマホからでも質問可能なため、疑問をすぐに解決できるのも大きなメリットです。
さぁこの機会に登録販売者資格の取得をはじめませんか?
この記事の監修者
資格のキャリカレ編集部
150以上の通信教育資格講座を展開し、資格取得・実用スキルの習得はもちろん、キャリアサポートまで行う資格のキャリカレ編集部が運営するコラムです。登録販売者は薬剤師に次いで一般用医薬品(市販薬)を販売できる専門職です。登録販売者試験の詳細や試験対策をはじめ、魅力や最新情報をお伝えしています。