【2024年】おすすめの医療事務資格5選|試験の日程や難易度も紹介

こんにちは、資格のキャリカレ編集部です。
40~50代になって家事や子育てが落ち着いてくると、パートやアルバイトなども視野に入れながら「また働きたい」と考える人も多いのではないでしょうか。未経験からでもチャレンジしやすく、就職に有利な資格の取得を目指すなら、医療事務がピッタリです。
この記事では、医療事務のおすすめ資格5選について試験日程や難易度などをご紹介していきます。確実な合格に向けてスケジュールを立てるのに、ぜひ役立ててください。
目次
医療事務の魅力とは

医療事務とは、その名の通り病院やクリニックなどの医療機関で事務作業を行う職業のことです。具体的には、患者さんの接遇などの受付業務、カルテの管理、診療にかかった費用を請求する会計業務、健康保険組合などに提出する診療報酬明細書を作成するレセプト業務などを担当します。
一見難しそうですが、医師や看護師の業務を補助するやりがいのある職業として人気です。そんな医療事務の魅力を、詳しく見ていきましょう。
自分のライフスタイルに合った働き方ができる
家事育児や看病・介護など、さまざまな事情で「フルタイムで働くのは難しい」という人は多いのではないでしょうか。実は、医療事務にはパートやアルバイトなどの求人も多く、自分のライフスタイルに合わせた働き方を選べるのが特徴です。
勤務時間や出勤日に縛られにくいので、「午前診だけ」「午後診だけ」といった柔軟な働き方も叶います。家庭と仕事を両立させやすいのが、医療事務のうれしい魅力です。
全国の病院やクリニックで働ける
少子高齢化がますます進む日本では、病院やクリニックなどの数が増えており、医療事務の需要が高まっています。医療機関は日本全国どこにでもあるため、ライフイベントのタイミングで居住地が変わったとしても働き続けやすいのが魅力です。
また、小児科や歯科、内科など、勤務する診療科が変わったとしても、医療事務の仕事内容そのものに大きな差はありません。学んだ知識を広く活用しやすいのも魅力の1つです。
年齢制限がなく仕事を長く続けやすい
医療事務は基本的に年齢制限がなく、幅広い年代の人が働いています。また、デスクワークが基本なので、体力に自信がなくても長く仕事を続けやすいでしょう。
なお、診療報酬の点数の算定ルールなどは定期的に改定されるため、日々知識のアップデートは必要です。医療事務として培ってきた知識・スキルを磨き続けられれば、正社員からパートに転換してより長く勤めるといったことも可能です。
医療事務資格を取得するメリット

医療事務は景気に左右されにくく、安定して働きたい女性に人気の職業です。そんな医療事務の資格を取得するメリットを、3つご紹介します。
就職時のアピールポイントになる
医療事務として働くのに必須の資格はありませんが、実際には資格の取得を目指す人は大勢います。医療機関での業務は専門性が高く、いざ勤務を開始してから学ぼうとしても業務そのものについていけなくなるリスクが高いためです。
未経験から医療事務にチャレンジする場合、資格取得に向けて医療事務の専門知識や医療について学んできたという実績は、就職時の大きな武器になります。立地や条件によっては応募倍率が高い医療機関もありますので、他の応募者と差別化するためにも、アピールポイントを増やしておいて損はありません。
仕事をスムーズに覚えられる
仕事をスムーズに覚えられるのも、医療事務の資格を取得するメリットです。事務という名前が付いてはいても、一般事務と違って医療事務には専門的な知識やスキルが求められます。
まったく予備知識がない状態で採用された場合、知らない用語が飛び交う職場でパニックを起こしてしまうかもしれません。そうなると、同僚だけではなく患者さんにも迷惑がかかってしまうでしょう。
医療事務の資格を取得しておけば、仕事内容や難しい専門用語などの基礎知識がある程度身に付いた状態で業務を始められます。学習を通して業務の流れがつかめていれば、即戦力として活躍しやすいでしょう。
資格手当がつく可能性がある
医療事務として同じ業務を行っていたとしても、資格の有無で収入に差が出る場合があります。医療機関のなかには有資格者に資格手当などを支給しているところもあるので、無資格者よりも好待遇での採用が期待できるでしょう。
また、仕事を始めてから医療事務の資格を取得した人には、報奨金として手当が支給されることも。収入が増えれば今後のキャリアアップにも積極的になれますし、より仕事の幅を広げられます。勤務形態や勤務場所、働く時間帯など、希望とマッチする職場で働ける可能性が高まるのも、大きなメリットです。
そのほか、医療事務資格を取得するメリットに関してはこちらも参考にしてみてください。
おすすめの医療事務資格5選

おすすめの医療事務資格を5つご紹介します。受験資格や試験日程などの概要をまとめた一覧とともに、参考にしてください。
診療報酬請求事務能力認定試験|日本医療保険事務協会
診療報酬請求事務能力認定試験は、日本医療保険事務協会が実施している資格試験です。診療報酬請求業務は、医療事務のなかでも特に重要度が高い仕事で、業務に従事する人の技能を高めることを目的としています。
試験の概要・日程
受験資格 | なし |
---|---|
2024年の試験日程 | 7月と12月の年2回、日曜日または祝日実施 |
難易度 | 難しい |
合格率 | 医科:37.8%(過去5回分より算出) 歯科:34.6%(過去5回分より算出) |
受験科目 | 医科または歯科の学科試験および実技試験 |
受験費用(税込) | 9,000円 |
受験のチャンスは、年に2回です。試験科目は医科と歯科とに分かれていて、それぞれ学科試験と実技試験が課せられます。合格率は医科・歯科ともに例年30%前後で推移しており、ほかの医療事務資格と比較して難易度は高めです。
医療事務認定実務者R|全国医療福祉教育協会
医療事務認定実務者R試験は、全国医療福祉教育協会が実施している資格試験です。初学者向けの試験で、医事に関する基本的な知識を問う問題や、外来症例を想定したレセプト作成問題などが出題されます。
試験の概要・日程
受験資格 | なし | |
---|---|---|
2024年の | 毎月実施 | |
試験日程 | ||
難易度 | 比較的取得しやすい | |
合格率 | 60~80% | |
受験科目 | 学科: 接遇とマナーに関する知識 医療機関における各種制度に関する知識 医療事務業務に関する知識 診療報酬請求に関する知識 |
実技: 診療報酬請求明細書作成 |
受験費用 | 一般:5,000円 | |
(税込) | 団体:4,500円 |
個人で申し込む場合は在宅受験のため、自宅がそのまま試験会場となります。試験は毎月実施されていますので、多忙な人でもスケジュールを組みやすいでしょう。初心者向けの試験ということもあって合格率は60~80%と高く、比較的取得しやすい資格です。
医科医療事務管理士R|技能認定振興協会(JSMA)
医科医療事務管理士R技能認定試験は、技能認定振興協会(JSMA)が実施している資格試験です。医療保険制度や診療報酬などの仕組みを正しく理解して正確な算定を行うなど、医療現場の業務を補助できるスキルが備わっていることの証明を目的としています。
試験の概要・日程
受験資格 | なし |
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2024年の試験日程 | 在宅受験:毎月第4土曜日翌日の日曜日に実施 インターネット受験:いつでも受験可能 |
難易度 | やや難しい |
合格率 | 約50% |
受験科目 | 学科:法規/保険請求事務/医学一般 実技:診療報酬明細書を作成するために必要な知識 |
受験費用(税込) | 7,500円 |
受験者のライフスタイルに合わせて、在宅受験かインターネット受験かを選べます。公式サイトによると合格率は「50%くらい」、やや難易度が高めであることがわかります。
医療事務技能審査試験(メディカルクラークR)|日本医療教育財団
医療事務技能審査試験(メディカルクラークR)は、日本医療教育財団が実施している資格試験です。医療事務従事者の知識やスキルの審査を通して、医療事務の社会的・経済的立場を向上させることを目的としています。
試験の概要・日程
受験資格 | なし |
---|---|
2024年の試験日程 | 医科:毎月実施 歯科:5月・7月・9月11月・1月・3月の年6回実施 |
難易度 | 比較的取得しやすい |
合格率 | 60~70% |
受験科目 | 学科:医療事務知識 実技:患者接遇/診療報酬請求事務/診療報酬明細書点検 |
受験費用(税込) | 7,700円 |
試験は医科と歯科とに分かれていて、受験日程がそれぞれ異なります。ただ、どちらも在宅受験が可能なので、家事や子育てなどと両立しやすいでしょう。合格率は60~70%と比較的高く、取得を目指しやすい人気の資格です。
医療事務|日本能力開発推進協会(JADP)
医療事務は、日本能力開発推進協会(JADP)が実施している資格試験です。医療保険制度や診療報酬、医療用語や医学・薬学、医療関係法規、診療報酬請求事務など、必要な基礎知識・スキルが一通り備わっているかどうかが問われます。
試験の概要・日程
受験資格 | 認定教育機関の全カリキュラムを修了した者かつ認定教育機関が指定した受験可能期間内に受験する者 |
---|---|
2024年の試験日程 | カリキュラム修了後、在宅で随時受験 |
難易度 | 比較的取得しやすい |
合格率 | - |
受験科目 | 学科:医療事務知識 実技:患者接遇/診療報酬請求事務/診療報酬明細書点検 |
受験費用(税込) | 5,600円 |
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おすすめの医療事務講座はこちら医療事務資格を取得する前に知っておきたいこと

持っておくと就職に有利といわれている医療事務資格について、取得する前に知っておきたいことを4つご紹介します。
医療事務の仕事に資格は必須ではない
まず覚えておきたいのが、医療事務の仕事をするのに資格は必須ではないということです。医療事務の求人でも、「資格不問」という文言をよく目にしますよ。では、本当に医療事務に関する知識がまったくなくても問題ないのでしょうか。その答えは、「応募はできるが、採用されにくい」です。
面接官の立場で考えるなら、仕事を始めてから学ぼうとする人よりも、すでに医療事務の知識を身に付けている人に業務を任せたいと思うでしょう。就職後に即戦力として活躍するためにも、資格の取得をおすすめします。
医療事務資格は民間資格
医療事務に関する国家資格は現状では存在せず、すべて民間の団体が主催・認定している民間資格です。複雑な医療制度を正しく理解して正確に業務を進めるためにも、さまざまな種類の民間資格が登場しています。
国家資格と比べると難易度がやさしく、学習期間が短くても合格を狙いやすいのが、民間資格の特徴です。しかしながら、なかには合格率が30%前後の難しい資格もあります。試験の内容や自分のレベルをしっかり確認して、自分に必要な資格を見極めましょう。
就職後も継続的な勉強が必要
近年は、ITを活用した事務作業のDX化が徐々に進んできました。新型コロナウイルス感染症の影響で、医療現場での業務の在り方も変革のときを迎えています。また、診療報酬の算定ルールが定期的に改定されることも、知っておかないといけません。
このような時代のニーズに対応するには、就職後も継続的な勉強が必要です。常に学ぶ気持ちを忘れず、変化に柔軟に対応できる人は、医療事務に向いているといえるでしょう。
医療事務にはコミュニケーション能力も必要
受付業務もこなす医療事務には、コミュニケーション能力が欠かせません。とはいっても、必ずしもサービス業のような明るい接客をするのではなく、医療機関を訪れる患者さんの多くは病気やケガなどを抱えているので、一人ひとりの心情に配慮した接遇をすることが大切です。
また、患者さんのなかにもさまざまな人がいます。ときには、厳しい言葉を投げかけられるかもしれません。そんな場合でも、責任感を持って誠実に対応できるかどうかが問われます。人と関わるのが苦手だったり、黙々と作業したいと感じたりする場合は、向いていないでしょう。
医療事務の資格はこんな人におすすめ

医療事務の資格は未経験者はもちろんのこと、キャリアアップを目指したい人や自分に自信を持ちたい人にもおすすめです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
未経験から医療の現場で働きたい人
一般的な医療の現場において、未経験の人は採用されにくい傾向にあります。未経験者を歓迎している現場であっても、新人教育制度が充実しているところでもない限り、一から丁寧に指導してもらうのは難しいでしょう。
しかし、もし医療事務の資格を取得できていれば、業務の流れや必要な知識を一通り理解できていることを証明できます。医療事務について知識がある状態でスタートできるので、まったくの未経験者よりも有利に就職活動を進められます。
今後のキャリアアップを視野に入れている人
「最初は個人クリニックで働いて、将来的には総合病院に勤めたい」といったキャリアプランを立てている場合、医療事務資格を取得しておくと実現がスムーズです。
総合病院などの大型医療機関では、雇用の最低条件として資格の保有を設定しているところがあるため、資格を取得しておくことで選考を突破しやすくなります。
数ある医療事務資格のなかでも、日本医療保険事務協会による診療報酬請求事務能力認定試験は難易度が高く、評価につながりやすいでしょう。
自分の自信や強みを獲得したい人
自分に自信を持ちたい人や強みを獲得したい人にも、医療事務資格はおすすめです。資格を取得するには、どうしても時間や労力がかかります。多忙な毎日のなかでコツコツと努力を重ねた結果が合格に結び付けば、モチベーションや自信のアップにつながります。
また、資格の取得には、「最後まであきらめずに努力ができる人」「芯の強い人」といった印象を持ってもらいやすくなるといったメリットも。就職活動や転職活動などで、大きな強みになるはずです。
未経験でも大丈夫!医療事務資格の取り方

未経験でも、医療事務資格の取得を目指すことは可能です。独学と通信講座の2つの方法について、詳しく解説します。
独学
費用をかけずに資格取得を目指したいなら、独学がおすすめです。スキマ時間などを使って自分のペースで学習できるので、「スクールに通う時間がない」といった人にも向いています。
その一方で、独学はすべて自分で学習計画を立てなければいけません。テキストや過去問の選定など、勉強以外のリサーチに時間をかけてしまうと挫折しやすいでしょう。また、1人での学習は気楽な反面、モチベーションの低下につながりやすいといった欠点もあります。
通信講座
挫折しにくい勉強方法を選びたいなら、通信講座を利用する方法がおすすめです。あらかじめ学習スケジュールが組まれているのが大きな特徴で、カリキュラムに合わせて自分のペースで効率よく勉強を進められます。
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また、添削や質問などのサポート体制も充実しています。自分で勉強の計画を立てるのが苦手な人や、効率よく勉強したい人は、ぜひ通信講座を利用してみてください。
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まとめ
柔軟な働き方を選びやすく、年齢制限もないことなどから、医療事務は特に女性の間で人気の高い職業です。医療事務として働くのに特別な資格は必要ありませんが、まったくの未経験だと、いざ採用されても業務についていけないかもしれません。
そんな場合に備えて、医療事務資格を取得しておくと業務の流れや専門用語への理解を深められるので、就職活動を有利に進められるでしょう。
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この記事の監修者
資格のキャリカレ編集部
150以上の通信教育資格講座を展開し、資格取得・実用スキルの習得はもちろん、キャリアサポートまで行う資格のキャリカレ編集部が運営するコラムです。医療事務は一度取得すれば、医療業界への就職・転職に役立つ資格です。医療事務の詳細や資格の魅力など最新情報をお伝えしています。