医療事務資格おすすめ9選を難易度別に紹介!独学や通信講座で取得する方法とは?

こんにちは、資格のキャリカレ編集部です。
医療事務への就職・転職やスキルアップを考えているけれども「どの資格に合格すればいいの? 」と思っている方も多いのではないでしょうか。実際、医療事務関連の資格の種類や数はさまざまです。
今回の記事では、医療事務の概要やおすすめの医療事務資格ランキング9選を紹介します。ほかにも、医療事務資格を取得するメリット・デメリットや選び方、医療事務資格の特徴・試験内容、取得までの流れ・ステップなどを詳しく解説します。これから医療事務資格の取得を目指したい方はぜひ参考にしてください。
記事の後半では、実際にキャリカレの医療事務講座で合格した方の声も紹介しています。
本記事を読むことで、どの医療事務を受験すれば良いかがわかり、医療事務の資格試験合格に向けて進んでいけるでしょう。
目次の一覧は以下です。
目次
医療事務の業務に資格は必要?

資格がなくても医療事務の業務を行うことはできます。ただし経験がなくても資格を取得することで就職・転職に有利になるため、医療系のお仕事をしたいと考えているなら医療事務の取得がおすすめです。医療事務資格の内容を勉強し、資格を取得することで医療保険に関する事務作業を円滑に進められるでしょう。
まずは医療事務の業務内容や、資格取得がおすすめの理由を詳しく解説していきます。
医療事務は民間資格
医療事務資格は国家資格ではなく民間資格です。医療事務資格には以下のような種類があります。
- 医療事務検定試験
- 医療事務技能認定試験
- 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)
- 医療事務認定実務者
- 医科2級医療事務実務能力認定試験
- 調剤事務認定実務者
- 医療情報実務能力検定試験
- 医科医療事務管理士技能認定試験
- 診療報酬請求事務能力認定試験
このように医療事務資格はさまざまです。そのため、目指すスキルや業務に合わせて取得できるという魅力があります。
医療事務の業務内容
医療事務の主な業務は大きく分けて以下3つの分野に分けられます。それぞれ見てみましょう。
- レセプト
- クラーク
- 受付
レセプトとは診療報酬明細書を指し、診療内容や処方薬の詳細をもとに診療報酬点数を計算して作成することを指します。業務をスムーズに進めるには、カルテを正確に読み取るスキルと専門知識が必須です。
クラーク業務は主に大きな病院で行われる業務です。外来クラークと病棟クラークに分けられます。外来クラークでは、診療予約の対応や外来患者の受付・案内などの全般を行います。病棟クラークの主な業務は入退院の手続きです。
受付業務では、来院者の初期対応や会計処理などを行います。医療費の徴収、領収書の発行、新たなカルテの作成などが業務に含まれます。
医療事務の仕事内容に関しては、あわせて以下のコラムも参考にしてください。
医療事務資格の取得がおすすめの理由
医療事務に携わる場合は資格取得がおすすめです。資格学習によってレセプト作成、クラーク業務、受付業務の理解を深めることができます。
たとえば、前述したレセプト業務では専門知識が求められます。医療用語や薬の量の点数化など、事前に知識を身につけることで仕事の質が向上するでしょう。
また、医療事務の資格は就職・転職時に有利です。資格は一定の知識・スキルの証明になるため、無資格の応募者よりも採用される可能性が高くなります。
基本的に医療機関でも一般企業と同じように「可能な限り研修コストを抑えたい」と考えています。資格者にはゼロから知識を教える必要がないため「ある程度まで研修コストを節約できる」と考える傾向があるのです。したがって医療事務の資格を取得しておくと採用されやすくなると考えられるでしょう。
医療事務の求人自体は「資格不要」も多いため、資格を取得していなくても勉強スケジュールが調整できれば働きながら資格取得を目指すという選択も可能です。
医療事務資格を取得するメリット・デメリット

医療事務資格を取得するメリットとデメリットを詳しく解説します。基本的にメリットの方が多いものの、デメリットもあるので両方を押さえてください。
メリット
医療事務資格を取得すると以下のメリットがあります。
- 業務がスムーズに遂行できる
- 資格手当がつく可能性がある
- 再就職に挑戦しやすい
- 長期的に働きやすい
- 就職や転職に有利
医療事務の資格を取得することでレセプトの点検・作成やクラーク業務などを進めやすくなるため業務のスムーズな遂行が期待できます。専門知識があることで医師や看護師など職場内のスムーズな連携が可能です。コミュニケーションを図りやすくなり、円滑な人間関係の構築につながるでしょう。
また、医療事務資格を取得することで資格手当がつく可能性があります。ただし、資格手当の有無や条件は勤務先によって違うため確認が必要です。
医療事務の資格を取ることで再就職しやすいことも大きなメリットと言えるでしょう。たとえば育児や介護などの理由で一旦職場から離れても、医療事務の資格を取得しておけば職場復帰しやすく、再就職にチャレンジしやすいでしょう。
さらに日本は高齢化社会(介護社会)なので、医療機関の需要低下は考えづらい状況です。したがって医療事務の資格を取得して医療施設に従事することは長期的に働きやすいというメリットがあります。
前述したように、就職や転職に役立つという点も医療事務資格を取得する大きなメリットです。医療事務資格の取得によって専門知識を証明できるため、書類選考の段階から有利に働く可能性があります。
デメリット
医療事務資格を取得するメリットを解説しましたが、一方のデメリットには何があるのでしょうか。デメリットとして以下の2つが挙げられます。
- 専門知識を学ぶ必要がある
- 資格取得の費用がかかる
医療事務の資格を取得するには、医療事務に関する専門知識を学ぶ必要があります。そもそも医療事務の勉強に興味がない場合は、専門性を学ぶことのモチベーションを維持することが難しく、勉強自体が苦痛に感じるでしょう。
また、医療業界は法改正や診療報酬の見直しや改定が行われるため、最新の知識をアップデートしなければなりません。その点をデメリットと感じる人がいるかもしれません。しかし専門知識を学び続けるのは医療事務に限らず他の業種にも言えることでしょう。
医療事務の資格取得には費用がかかります。医療事務の資格取得のために大学や専門的な学校に通う必要はありませんが、たとえ独学でもテキストや問題集を揃える必要はあるからです。ただし、資格取得後の就職・転職・キャリアアップの可能性を考えれば、費用面は些細なデメリットと言えるでしょう。
医療事務資格おすすめ6つの選び方

医療事務の資格試験はさまざまな民間団体が実施しています。したがって複数の資格が存在している状況です。ここでは、自分に合った資格を選ぶおすすめの方法を解説します。
1.取得したいスキルに合わせて選ぶ
まずは取得したいスキルに合わせて医療事務資格を選ぶ方法です。前述しているように医療事務の業務は幅広く多岐にわたります。そのなかで、どのような技術を取得したいのか、興味があるのかなど、目的を定めて資格を選びましょう。
たとえば、医療事務を基本から学びたい、レセプト業務に特化した知識を深めたいなど、スキルによって最適な資格は異なります。そのため、習得したいスキルを明確に見つけることが重要です。おすすめの医療事務資格について詳しくは後述します。
2.働きたい職場に合わせて選ぶ
働きたい職場に合わせて医療事務資格を選ぶ方法です。具体的な職場の範囲としては、病院の医事、クリニック、調剤薬局、歯科医院、診療所、保険医療機関などがあります。
たとえば、病院やクリニックであれば、資格の対象・目的に医療機関や医学、医療制度という言葉が入っていたり、調剤薬局の場合は、調剤事務という言葉が入っていたりと、各資格の公式サイトから判断してみてください。
職場によって医療事務に必要とされる知識が異なることもあるため「どの職場で働いてみたいのか」を考えて決めることが大切です。
3.認知度が高い資格から選ぶ
医療事務の業務自体は「資格なし」「未経験」から挑戦できる傾向があります。そのため、就職や転職を考えている場合は、認知度が高い資格を選ぶのもおすすめです。
認知度が高い資格は採用担当者が内容を把握しているケースが多く、書類選考を通過しやすかったり、面接でアピールしやすかったりという可能性があるからです。
実際に面接に臨む際は「資格がキャリアプランや将来の目標とどう結びつくのか」をしっかり伝えることが重要です。それにより、面接官に好印象を与えやすくなります。
4.学びやすい方法から選ぶ
学びやすさから医療事務資格を選ぶ方法があります。具体的な勉強方法には、独学、通学、通信があります。
独学はマイペースに勉強できる一方、疑問点を解消しづらいというデメリットがあります。通学は講師から直接学べたり、仲間に悩みを相談できたりというメリットがありますが、定期的にスクールに通わなければなりません。
通信講座は時間や場所を選ばず自宅でも学べるという特徴があります。しっかりと知識を習得したいものの、通学する時間がないという人に適しています。しっかりと学習できるうえに通学よりもコストも抑えられるでしょう。ただし学習スケジュールを自己管理するスキルが求められます。
資格取得に最適な勉強方法を選ぶなら、自身の性格や生活リズムを考慮するのも一つの方法です。たとえば市販のテキストを使用し、一人で勉強を進められるなら独学、時間的に余裕があり、教室で学びたければ通学が向いているでしょう。自宅で効率よく勉強を進めたい場合は通信講座がおすすめです。各勉強方法の詳細に関しては、あらためて後述します。
5.教育訓練給付制度の対象から選ぶ
教育訓練給付制度の対象講座から選ぶ方法です。教育訓練給付制度とは、厚生労働大臣が指定した教育訓練を修了したのち、受講費用の一部が支払われる制度です。雇用の安定と就職の促進という目的に基づいています。
医療事務の資格講座は一般教育訓練に該当するため、一定の条件を満たすことで受講費用の20%(最大10万円まで)が補助されます。受講費用が10万円の講座の場合、2万円が支給されるイメージです。したがって費用を抑えたい人が通学講座や通信講座を比較する場合は「教育訓練給付制度の対象かどうか」をハローワークの窓口で職員に確認してください。
6.資格手当の対象になるものを選ぶ
資格手当の対象になる医療事務資格から選ぶ方法です。資格手当とは、特定の資格を持つ社員に支給される手当のことです。医療機関によっては、医療事務資格を資格手当の対象に含めています。ただし資格手当は法定外福利厚生のため、医療機関ごとに支給条件や金額は異なります。
実際に「資格手当の対象かどうか」を確認するには、勤務先の就業規則をチェックしてください。より詳細な情報に関しては、人事部の担当者に聞くと良いでしょう。就職・転職の場合は、求人情報(募集要項)に載っている可能性があります。
なお、資格手当は給与とともに支給される場合もあれば、一時金として支給されるケースもあります。そのため、事前に資格手当の支給条件や方法を確認したのち、対象の医療事務資格を目指すことをおすすめします。
【難易度低め】おすすめの医療事務資格ランキング

医療事務資格を目指す際は「難易度が低めで合格しやすいかどうか」を基準に考えると良いかもしれません。比較的難易度が低くおすすめの医療事務資格ランキングTOP6は以下です。
- 医療事務検定試験
- 医療事務技能認定試験
- 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)
- 医療事務認定実務者
- 医科2級医療事務実務能力認定試験
- 調剤事務認定実務者
それぞれの目的・対象、合格率、受験資格などを紹介するので参考にしてください。
1.医療事務検定試験
医療事務検定試験は日本能力開発推進協会(JADP)主催の資格です。主な項目と内容は次の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
目的・対象 | 医療事務業務に従事する者の知識および技能(医療機関などでの受付業務、院内コミュニケーション、診療報酬請求事務業務に関する職業能力)の証明 |
合格基準 | 得点率70%以上 |
合格率 | 約90% |
合格者に付与する称号 | 医療事務 |
受験資格 | 認定教育機関の全カリキュラム修了者で、認定教育機関指定の受験期間内に受験する者 |
受験会場・回数 | 在宅受験、随時受験可能 |
受験料 | 5,600円(税込) |
申込内容・合否の通知 | オンライン申し込み、試験から約1ヶ月で合否結果送付 |
公式サイト | https://www.jadp-society.or.jp/course/medical-work/ |
医療事務検定試験は合格率が約90%という情報があるため、合格しやすい資格といえます。ただし受験資格を得るには、認定教育機関のカリキュラムを修了する必要があります。
2.医療事務技能認定試験
医療事務技能認定試験は技能認定振興協会(JSMA)主催の資格です。主な項目と内容は次の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
目的・対象 | 医療事務を目指す際に理解すべき基本事項・算定ルール・要件の評価・認定 |
合格基準 | 在宅受験:学科と実技の総合計が80%以上の得点 インターネット受験:学科と実技の総合計が70%以上の得点 |
合格率 | 約85% |
合格者に付与する称号 | 医療事務技能認定試験合格 |
受験資格 | なし |
受験会場・回数 | 在宅受験:在宅で毎月第4土曜日の翌日 インターネット受験:好きな場所で随時 |
受験料 | 5,000円(税込) |
申込内容・合否の通知 | 在宅受験:オンラインでの申し込み(コンビニ端末からの申し込みも可)、試験実施後1ヶ月以内に合否を文書で通知 インターネット受験:随時申し込み、受験終了後に合否の結果を表示 |
公式サイト | https://www.ginou.co.jp/qualifications/iryojimu_ginoushi.html |
医療事務技能認定試験は合格率が約85%です。比較的合格しやすい試験と言えます
3.医療事務技能審査試験(メディカル クラークR)
医療事務技能審査試験(メディカルクラークR)は日本医療教育財団(一般財団法人)主催の資格です。主な項目と内容は次の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
目的・対象 | 医療事務職における知識と技能を証明することで、職業能力の向上と社会的、経済的な地位の向上を図る |
合格基準 | 約70% |
合格率 | 約70% |
合格者に付与する称号 | メディカルクラークR(医科・歯科) |
受験資格 | なし |
受験会場・回数 | 在宅試験で医科は年12回、歯科は年6回(5月、7月、9月、11月、1月、3月) |
受験料 | 7,700円(税込) |
申込内容・合否の通知 | 申し込みは銀行振込、合格の結果は試験日から約1ヵ月後に郵送 |
公式サイト | https://www.jme.or.jp/exam/mc/index.html |
医療事務技能審査試験(メディカルクラークR)は、比較的合格しやすい試験です。
4.医療事務認定実務者
医療事務認定実務者(R)試験は全国医療福祉教育協会主催の資格です。主な項目と内容は次の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
目的・対象 | 医療事務に従事する際に必要な知識・技能の客観的な判断 |
合格基準 | 原則、学科と実技それぞれ6割以上(変動する場合あり) |
合格率 | 約60%から80% |
合格者に付与する称号 | 医療事務認定実務者(R) |
受験資格 | なし |
受験会場・回数 | 在宅受験で毎月実施 |
受験料 | 5,000円(税込) |
申込内容・合否の通知 | 申し込みは銀行振込、合否の通知時期は不明 |
公式サイト | https://iryou-shikaku.jp/exam/certified_practitioners.php |
医療事務認定実務者(R)試験は合格率60~80%です。試験回によって、合格率に20%程度の違いがあるものの、比較的合格しやすい試験と言えるでしょう。
5.医科2級医療事務実務能力認定試験
医科2級医療事務実務能力認定試験は全国医療福祉教育協会主催の資格です。主な項目と内容は次の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
目的・対象 | 診療報酬に関する知識(診療報酬明細書作成技能を含む)、医療関連法規に関する知識の客観的な判断 |
合格基準 | 原則、正答率6割以上(変動する場合あり) |
合格率 | 約60%から80% |
合格者に付与する称号 | 医療事務技能審査試験2級 |
受験資格 | なし |
受験会場・回数 | 在宅受験で年3回実施 |
受験料 | 7,700円 |
申込内容・合否の通知 | 申し込みは銀行振込、合否の通知時期は不明 |
公式サイト | https://iryou-shikaku.jp/exam/medical_grade2.php |
医科2級医療事務実務能力認定試験の合格率は、医療事務認定実務者(R)試験と同じく60~80%です。比較的合格しやすい資格といえます。
6.調剤事務認定実務者
調剤事務認定実務者(R)試験は全国医療福祉教育協会が主催する資格です。主な項目と内容は次の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
目的・対象 | 調剤薬局における各種制度や調剤事務の流れと知識、調剤報酬明細書の作成技能の客観的な判断 |
合格基準 | 原則、正答率6割以上(変動する場合あり) |
合格率 | 約60~80% |
合格者に付与する称号 | 調剤事務認定実務者(R) |
受験資格 | なし |
受験会場・回数 | 在宅受験で毎月実施 |
受験料 | 5,000円 |
申込内容・合否の通知 | 申し込みは銀行振込、合否の通知時期は不明 |
公式サイト | https://iryou-shikaku.jp/exam/dispensing_affairs.php |
医療事務認定実務者(R)試験、医科2級医療事務実務能力認定試験と同じく、合格率は約60~80%です。比較的合格しやすい資格といえます。
【難易度高め】スキルアップにおすすめの医療事務資格ランキング

難易度が高めではあるものの、スキルアップにおすすめの医療事務資格ランキングTOP3は以下です。
- 医療情報実務能力検定試験
- 医科医療事務管理士技能認定試験
- 診療報酬請求事務能力認定試験
それぞれの目的・対象、合格率、受験資格などを紹介するので参考にしてください。
1.医療情報実務能力検定試験
医療情報実務能力検定試験は医療福祉情報実務能力協会が主催する資格です。主な項目と内容は次の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
目的・対象 | 医療事務職、または医療事務職を目指している人向けに、診療報酬請求事務に関する一定の能力の証明 |
合格基準 | 不明 |
合格率 | 約50~60% |
合格者に付与する称号 | 医療情報実務能力検定試験の合格者 |
受験資格 | 1級:2級合格者 2級:なし |
受験会場・回数 | 在宅受験 |
受験料 | 1級:8,700円 2級:7,700円 |
申込内容・合否の通知 | 教育指定校および団体受験での受験 |
公式サイト | https://www.medin.gr.jp/exam_sche/exam_med_info.html |
医療情報実務能力検定試験は1級と2級に分かれている資格です。難易度は高めながらも、1級まで取得するとスキルを証明しやすいでしょう。
2.医科医療事務管理士技能認定試験
医科医療事務管理士技能認定試験は技能認定振興協会(JSMA)主催の資格です。主な項目と内容は次の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
目的・対象 | 受付、治療費の計算、診療報酬明細書作成、カルテ管理など医療事務スタッフのスキルの証明 |
合格基準 | 在宅受験:学科は約80%以上、実技は合計で約80%以上 インターネット受験:学科と実技の総合計が70%以上 |
合格率 | 約50% |
合格者に付与する称号 | 医療事務管理士 |
受験資格 | なし |
受験会場・回数 | 在宅受験:在宅で毎月第4土曜日の翌日 インターネット受験:好きな場所で随時 |
受験料 | 7,500円(税込) |
申込内容・合否の通知 | 在宅受験:オンラインでの申し込み(コンビニ端末からの申し込みも可)、試験実施後1ヶ月以内に合否を文書で通知 インターネット受験:随時申し込み、受験終了後に合否の結果を表示 |
公式サイト | https://www.ginou.co.jp/qualifications/iryojimu.html |
医科医療事務管理士技能認定試験は、前述した医療事務技能認定試験と同じ団体が主催しています。合格率は医療事務技能認定試験の約85%に対して、医科医療事務管理士技能認定試験は約50%です。難易度は高いものの、医療事務管理士の称号は魅力的です。
3.診療報酬請求事務能力認定試験
診療報酬請求事務能力認定試験は日本医療保険事務協会(公益財団法人)主催の資格です。主な項目と内容は次の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
目的・対象 | 診療報酬請求事務従事者の資質の向上 |
合格基準 | 不明 |
合格率 | 約25~40% |
合格者に付与する称号 | 診療報酬請求事務能力認定試験の合格者 |
受験資格 | なし |
受験会場・回数 | 受験会場は札幌市、仙台市、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟市、金沢市、静岡市、愛知県、大阪府、岡山市、広島市、高松市、福岡県、熊本市、那覇市 試験は年2回(7月と12月)に実施 |
受験料 | 9,000円 |
申込内容・合否の通知 | 申し込み方法はクレジット決済・コンビニ決済、合否の通知は試験月の翌々月末までに文書で通知 |
公式サイト | https://www.iryojimu.or.jp/exam/ |
診療報酬請求事務能力認定試験は難易度の高い資格です。合格率20%台の回もあるため、しっかりとした準備が必要です。
医療事務資格取得の特徴・試験内容

医療事務資格取得の特徴と試験内容について詳しく紹介します。医療事務資格を目指す上で欠かせないポイントです。必ずしっかりと内容を押さえてください。
医療事務資格試験の特徴
資格試験によっては難しい内容や法律をすべて暗記しなければなりません。しかし医療事務資格試験に関しては、テキストやノート、電卓などを持ち込める場合があります。
たとえば診療報酬請求事務能力認定試験では、診療報酬点数表やその他の資料を試験会場に持ち込めます。また、医療事務認定実務者(R)試験は、参考書 、ノートなどの資料、電卓の持ち込みが可能です。
在宅受験・インターネット受験に関しては、そもそも参考書やノート、電卓などを手元に置けるでしょう(禁止行為に該当するかどうかは各試験団体に問い合わせてください)。
このように、医療事務資格の多くが持ち込みを認めている理由として「暗記よりも実践重視」が挙げられます。実務では電卓を叩いて計算したり、ノートを開いて確認したりという状況が考えられるため、それに応じた試験内容が多いのでしょう。
医療事務資格取得試験の試験内容
医療事務資格試験の多くは学科と実技に分かれています。主に学科試験では医療の基礎知識や用語、疾患の種類など幅広い知識が出題されます。専門的な内容が多いものの、前述したように持ち込み可能な試験も多いため、落ち着いて問題に対処することが大切です。
一方の実技試験はレセプト作成がメインです。レセプト作成は医療事務職のメイン業務の1つに該当します。ほかにも、コミュニケーションスキルが出題されることがあります。医療事務職として患者さんの状態を医師に伝えるには、コミュニケーション能力が必要です。
なお、試験形式はマークシートや選択式が一般的です。
医療事務資格取得までの流れ・ステップ

医療事務資格を取得するまでの一般的な流れは以下です。
- 資料・申込書を取り寄せる
- 受験料を支払う
- 資格試験を受験する
- 合否が通知される
それぞれ解説するので参考にしてください。
1.資料・申込書を取り寄せる
最初に資料(試験について詳しく解説されているもの)や申込書(書類)を取り寄せましょう。各試験団体の公式サイトからダウンロードして応募できる場合もあれば、郵送での手続きが必要な場合もあります。いずれにしても、申込書を取り寄せたら正しい内容を適切に記載しましょう。
2.受験料を支払う
次に取り寄せた申込書に必要事項を記入します。その後、郵送での申し込みが一般的です。ただしインターネットを通じて直接申し込める場合もあるので、各試験団体のサイトや運営している会社・協会などで確認してください。
試験に申し込んだのち受験料を支払います。支払い方法は銀行口座への振り込みやクレジットカードなどです。会場受験の場合は当日、費用を持参するケースもあります。各試験団体によって支払い方法は異なるので確認してください。
受験料を支払うと受験票が郵送で届きます。
3.資格試験を受験する
日程を確認し試験当日に受験しましょう。主な受験方法は会場受験、在宅試験、インターネット試験の3つです。
会場受験は指定の場所で行われるので、時間に余裕を持って家を出ることが大切です。在宅試験は郵送されてきた問題用紙に解答して返送します。返送期限に間に合うように返送してください。
インターネット試験は、主にパソコンを使用して受験します。試験の詳細に関しては、各試験団体の具体的な指示に従ってください。
4.合否が通知される
合否の通知は試験終了後、一定期間内に行われます。郵送で送られてくる場合もあれば、インターネットで確認できる場合もあります。とくにインターネット試験の場合、受験後すぐに合否を確認できるケースが多いようです。
試験合格後に合格証書が交付されます。合格証書は大切に保管してください。就職・転職時の書類選考や資格手当の判断などで、合格証書のコピーの提出を求められます。
医療事務試験取得を目指す3つの方法

医療事務試験に合格するための勉強法として、独学、通学、通信教育の3つがあります。「学びやすい方法から選ぶ」の項目でも解説しましたが、ここではより詳しく、それぞれのポイントを説明するので参考にしてください。
1.独学で学習するケース
医療事務資格は独学でも目指せる可能性があります。独学は費用を節約しつつ、自分のリズムで学習できるというメリットがあります。
独学のコツは「どの参考書と問題集を探すか」です。試験団体の公式サイトを確認し、推奨されている参考書・問題集を入手しましょう。公式サイト内で購入できるケースもあります。
独学は費用を抑えてマイペースに勉強できるものの、継続が難しいというデメリットがあります。自己管理が苦手だったり、計画が不十分だったりという場合、途中で勉強をやめてしまうかもしれません。また、学習中にわからない問題や疑問点が出てきても解決しづらい点もデメリットです。
難易度が低めの資格であれば独学で対応できるかもしれませんが、難易度の高い資格の場合、独学で合格するのは簡単ではないでしょう。
2.通学で学習するケース
専門学校や資格スクールなどに通学して学習する方法です。医療事務の専門家が立てたカリキュラムに沿って計画的に勉強を進められます。
対面形式なので緊張感を持って授業に臨めますし、同じ講座の受講生から刺激をもらえるというメリットもあります。勉強の疑問点を講師に質問できるという利点も大きいでしょう。
一方で通学は費用がかかるという点に注意が必要です。授業料以外に入学金や教材費用が発生する可能性もあるので、経済的に余裕がなければ負担が重いかもしれません。
ほかにも、講義の日時が決まっているので、自分の生活リズムと合わない可能性があります。専門学校や資格スクールへの通学に時間がかかるという点もデメリットです。
したがって通学を考える場合は、事前にカリキュラムや総費用などを確認することが大切です。
3.通信講座で学習するケース
医療事務資格の合格を目指す場合は通信講座がおすすめです。通信講座はプロが作成したカリキュラムに沿って効率的に学習できます。
通学のように移動に時間がかかることもありません。いつでもどこでも、受講者のペースで勉強を進められます。そのため、通信講座は時間に余裕がある人だけでなく、働きながら合格を目指す人にもおすすめです。
一般的に独学よりは費用がかかるものの、通学講座よりも費用を抑えられます。質問制度や添削のような充実したサービスを受けられる可能性もあります。そのため、医療事務資格を目指す際は、最初に通信講座を検討してみてください。人気の通信講座にキャリカレの医療事務資格講座があります。
通信講座で医療事務資格取得を目指すなら『キャリカレがおすすめ』

「効率的に医療事務資格の勉強を進めたい」という場合は通信講座がおすすめです。通信講座にはさまざまな種類があるものの、そのなかからキャリカレを選ぶ理由を解説します。
1.充実した教材を活用できる
キャリカレの医療事務通信講座はレセプト作成の第一人者、大友達也先生が全面監修を行っています。それにより、医療事務の現場で役立つ知識を分かりやすく習得できると評判です。
また、イラストや図解が豊富なテキストはシンプルで読みやすく、専門用語も丁寧に解説しています。加えて覚える箇所が直感的に分かる工夫を施しているため、初めて学習する方でもスムーズに勉強を進められるでしょう。
さらに副教材として、学習中の不明点を補うサポートブックや、接遇スキル(マナースキル)につながるホスピタリティマインドの冊子も用意しています。
このようにキャリカレの教材は、医療保険事務の知識がない初学者・初心者でも無理なく学べる内容になっています。もちろん勉強が苦手な方にもおすすめです。
2.紙テキスト・Webテキストどちらにも対応
キャリカレの医療事務通信講座は、紙テキストとWebテキストの両方に対応しています。
紙テキストには集中して勉強できるというメリットがあり、Webテキストは「すきま時間」にサクッと学べるというメリットがあります。そのため、自分に合った学習スタイルで進めることが可能です。
さらにWebテキストには、テキストの読み上げ機能がついています。スマートフォンで音声を聞きながら移動したり、家事をしながら音声を聞いたりと「ながら学習」にも最適です。
このように、状況や好みに応じてテキストを使い分けることができます。
3.カリキュラムが充実
キャリカレの医療事務通信講座はカリキュラムが充実しています。1ヶ月目はテキストと一問一答で知識の定着、2ヶ月目はレセプト算定の流れの理解、3ヶ月目は豊富な問題で勉強を進めることが可能です。
このように、3ヶ月で合格を目指せる効率的なカリキュラムという特徴があります。専門用語を膨大に覚える必要もなく、即戦力として活躍するための知識が最短で身につくでしょう。
資格学習を継続するには、教材とともにカリキュラムが大切です。キャリカレの医療事務通信講座はステップ形式で学べるので、自然に勉強を続けられます。
4.専任講師に質問できる
キャリカレの医療事務通信講座は、無料(追加料金なし)で何度でも質問可能です。学習中に疑問が生じた場合は、ぜひ専任講師に質問してください。
独学にない通信講座のメリットとして「質問できるかどうか」があります。しかし通信講座によっては、質問回数に制限があったり、専任講師以外のスタッフが回答していたりというケースがあります。
キャリカレはサポート期間内であれば何度でも無料で専任講師に質問できます。自分のペースで学びたい方も安心して学習を進められます。
5.専任講師による添削指導が受けられる
医療事務試験は実践的なレセプト作成力が問われるため、添削指導が大切です。キャリカレの医療事務通信講座では、専任講師による添削指導を提供しています。
添削では具体的なアドバイスを受けることが可能です。学習の総仕上げとして添削指導を活用することにより、実力が身についているかどうかを確認できるでしょう。
なお、添削問題は基本テキストとは別に副教材として付属しています。豊富な例題によってレセプト作成のトレーニングが可能です。
6.就職・転職をバックアップ
キャリカレの医療事務通信講座は就職・転職をバックアップしています。専属のキャリアコーディネーター(ある種の秘書的な存在)による求人情報や職務経歴書の書き方、面接のコツなどを受けられます。
具体的には、魅力的な職務経歴書をプロが作成したり、面接担当者からのヒアリングを通して生まれた「面接合格ガイドブック」をお届けしたりという内容です。
このように、医療事務資格を仕事につなげる方法や対策に関しても、キャリカレがサポートしています。
『キャリカレ』の医療事務講座で合格した方の声

キャリカレの医療事務講座で合格した方の声を紹介します。
まずは神奈川県の女性Aさんの感想です。Aさんは転職をきっかけに働きながら医療事務の勉強を始めました。キャリカレの医療事務講座ですでに合格されており「資格を生かして働けて良かったです」という感想を持たれています。今後はさらにレベルアップを目指し、他の資格も取得したいと希望されています。
次に長野県の女性Bさんの感想です。Bさんは「仕事に自信を持てるようになった」という感想を持たれています。キャリカレの医療事務講座で合格された結果、「資格取得を目指すことで現在の仕事に役立つ知識が増えた」とのことです。
ほかにも、多くの受講生がキャリカレの医療事務講座を評価しています。たとえば以下のような感想です。
- 教材が分かりやすくて楽しいです
- 受講料が安い。添削問題もすぐに返ってきました
- 分からないところを質問すると丁寧に教えてもらえました
ほかにもさまざまな声が寄せられています。ぜひキャリカレの医療事務通信講座のページで確認してください。
就職・転職やスキルアップに有利な医療事務資格を取得しよう

最後にまとめです。医療事務資格を取得することで、就職・転職に成功したり、スキルアップにつながったりという可能性があります。一定の知識・スキルの証明になるからです。
ほかにも医療事務資格のメリットとして、業務をスムーズに進められるだけでなく、資格手当の対象になる可能性があります。長期的に働きやすいという点もメリットです。
具体的な医療事務資格の選び方としては、取得したいスキル、働きたい職場、認知度の高さ、学びやすさ、教育訓練給付制度、資格手当の6つを軸に選ぶと良いでしょう。
医療事務資格を効率的に取得するには、独学や通学と比べて通信講座がおすすめです。
キャリカレの医療事務通信講座は、紙とWebテキストを使用して効率的に勉強でき、最短3ヶ月で医療事務の資格取得を目指せます。サポート期間内であれば専任講師に何度でも無料で質問可能です。詳細に関しては、以下のページよりお問い合わせください。
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この記事の監修者
資格のキャリカレ編集部
150以上の通信教育資格講座を展開し、資格取得・実用スキルの習得はもちろん、キャリアサポートまで行う資格のキャリカレ編集部が運営するコラムです。医療事務は一度取得すれば、医療業界への就職・転職に役立つ資格です。医療事務の詳細や資格の魅力など最新情報をお伝えしています。