色彩検定の過去問は重要な教材!解くメリットや過去問題集の選び方も

色彩検定の過去問は重要な教材!解くメリットや過去問題集の選び方も

色彩検定の勉強は公式テキストがメインになりますが、過去問も欠かせない教材です。過去問を解いておくと、より試験本番に生きる知識を身につけられます。ここでは、色彩検定の過去問を解くメリットや各級の過去問・回答、過去問問題集の選び方を解説します。

目次

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色彩検定の過去問を解くメリット

色彩検定の過去問を解くメリット

色彩検定の過去問を解くメリットは、以下の4つです。

問題の傾向がわかる
実践的な知識が身につく
本番に慣れることができる
時間配分を考えられる

メリットを理解した上で、効果的に過去問を活用しましょう。

問題の傾向がわかる

過去問を解いておくと、どのように出題されるか傾向を把握できます。
傾向を知らないと問題に慣れることに苦労してしまいますが、あらかじめ知っておけばスムーズに問題に取り組めるのがメリットです。

出題方法が変わる可能性もありますが、大きな変更は頻繁に行われないので、傾向を理解することが得点につながっていきます。

実践的な知識が身につく

公式テキストを完璧に理解していても、試験問題に対応できなければ意味がありません。
過去問は実際に出題された問題なので、知識を試験問題で発揮できるかを確かめられます。

過去問演習で間違えてしまっても、解説をしっかり読めば、試験で出題されても問題がない実践的な知識が身につきます。

本番に慣れることができる

どれだけ勉強していても試験本番は誰でも緊張するものです。
平常心で問題に取り組めるよう、本番と同じ形式で過去問を解き、慣れておくことをおすすめします。

項目ごとの問題数や出題の仕方などを大まかに理解することによって、ぶっつけ本番よりも余裕を持って試験に臨めるでしょう。

時間配分を考えられる

色彩検定の合格ラインは、満点の70%以上と明記されています。
解答できない問題があると、それだけ得点のチャンスを失ってしまうので、全問解けるように時間配分が重要です。

過去問を本番と同様の試験時間で解くことで、どのくらい時間がかかるかがわかります。
どの項目に時間がかかっているかを把握し、バランスよく時間を配分しましょう。
特に1級の2次試験には、カラーカードを切り貼りする実技試験があるので、作業時間も含めた時間配分が必要です。

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色彩検定の過去問・解答

 色彩検定の過去問・解答

色彩検定の公式ホームページでは、出題例と解答が一部紹介されています。
ここでは、各級の出題例・回答をご紹介するので、出題のイメージを膨らませてみましょう。

色彩検定1級

問題1 イメージに対応する配色の考え方に関する、次の【A】【B】の記述について、最も適切なものを、それぞれの①②③④からひとつ選びその番号をマークしなさい。

A ロマンチックの配色例 回答:④
B クラシックの配色例 回答:②

出典:「検定出題例1級1次 | 色彩検定とは 」 色彩検定協会/カラーコーディネーター

問題1 下に示したのは、あるメーカーの新製品の電卓に対して行う配色提案である。
この提案について、次の【A】【B】の設問に答えなさい。
ただし、カラーカードを使う場合には、選んだカラーカードを指定の枠内に貼り、使用したカラーカードの裏に書かれている記号を( )内に記入すること。また、PI、BR、offN、FL の色は使用しないこと。

出典:「検定出題例1級2次 | 色彩検定とは 」 色彩検定協会/カラーコーディネーター

色彩検定2級

問題1 次の【A】~【D】の配色技法について、PCCSを使った配色として最も適切なものを、それぞれの①②③④からひとつ選びその番号をマークしなさい。

A トーンイントーン配色 回答:④
B スプリットコンプリメンタリー 回答:①
C ペンタード 回答:③
D トーナル配色 回答:①

色彩調和に関する、次の【E】、【F】の記述のうち、最も適切なものを、それぞれの①②③④からひとつ選びその番号をマークしなさい。

E 回答:③
①ヘクサードには無彩色を使用してはならない。
②トリコロールには無彩色を必ず使用しなければならない。
③ヘクサードには無彩色を使用してもよい。
④トリコロールには無彩色を使用してはならない。

F 回答:①
①ダイアード2組を組み合わせることでテトラードをつくることができる。
②ダイアード2組を組み合わせることでヘクサードをつくることができる。
③トライアド2組を組み合わせることでテトラードをつくることができる。
④トライアド2組を組み合わせることでペンタードをつくることができる。

出典:「検定出題例2級 | 色彩検定とは」色彩検定協会/カラーコーディネーター

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色彩検定3級

問題2 次の【A】~【F】の記述について、最も適切なものを、それぞれの①②③④からひとつ選びその番号をマー クしなさい。

A 下に示した色をより軟らかい印象にするための方法 回答:①
①明度を高くする
②色相を寒色系にする
③色相を中性色系にする
④彩度を高くする

B 色の膨張・収縮に関する印象に対して、強く影響を与える属性 回答:②
①色相
②明度
③彩度
④サチュレーション

C 冷たく感じられ、かつ軽そうに見える色 回答:④
①Bk
②b8
③dp18
④W

D 周囲の景観を損なわないように店舗の外装色の派手さを低減するための方法 回答:④
①明度を高くする
②色相を暖色系にする
③色相を中性色系にする
④彩度を低くする

E 一般的に「派手」「情熱的」「危険」などのイメージをもつ色 回答:③
①黄色の図
②紫色の図
③赤の図
④青の図

F フランス国旗の配色には、青は自由、白は平等、赤は博愛といった意味が込められている。このような色の心理的効果の名称 回答:②
①エーレンシュタイン効果
②色の象徴性
③リープマン効果
④主観色

出典:「出題例3級 | 色彩検定とは」 色彩検定協会/カラーコーディネーター

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色彩検定UC級

問題1 次の【A】~【C】の記述に続く文として最も適切なものを①〜④からひとつ選びなさい。

A 加齢により眼の水晶体は 回答:③
①白濁するが、これが原因で青い色が特に暗く見えるようになる。
②黄変するが、これが原因で赤や黄が特に暗く見えるようになる。
③白濁するが、これが原因でさまざまな波長の光に対する透過率が低下する。
④黄変するが、これが原因で長波長の光に対する透過率が特に上昇する。

B 高齢になると眼の機能が低下するが、 回答:①
①それは水晶体での光の透過率の低下が一因である。
②それは明るい場所でも若い人より瞳孔が拡大しにくくなるためである。
③暗順応は10分ほどで成立するといわれている。
④急激な明暗の変化に対応する機能は高齢者でも維持される。

C 高齢者の見え方の特徴として、 回答:④
①背景と表示などのコントラストがより強く感じられる。
②明るさの識別能力は若いときと大きな違いが見られない。
③オレンジや黄の色の弁別能力の低下が著しいことがある。
④水晶体や角膜の混濁などが、まぶしさを増加させる要因の一つになっている。

出典:「検定出題例 UC級 | 色彩検定とは 」 色彩検定協会/カラーコーディネーター

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色彩検定の過去問題集の選び方

色彩検定の過去問題集の選び方

色彩検定の過去問題集は、書店でも販売されています。
さまざまな出版社から発売されているため、下調べなしだと一体どの問題集がよいか迷ってしまいます。

過去問題集選びのポイントを4つご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

最新のものを購入する
テキストと同じ出版社やシリーズがおすすめ
解説が充実しているか
購入者の口コミと評判をチェックする

最新のものを購入する

過去問題集を選ぶときは、最新のものを購入しましょう。
毎年年度版が発売されるので、直近の試験まで掲載されている過去問題集を使うのがおすすめです。

大きな変更は少ないものの、傾向が変わっていた場合、古い問題集では対応できません。
書店で探す場合は、出版社ごとに発売日が異なり最新版が出そろっていないこともあるので、表記をしっかり確認しましょう。

テキストと同じ出版社やシリーズがおすすめ

テキストや問題集で取り扱っている内容は、出版社によって大きく変わることはなく、必要な内容が掲載されています。
ただし、レイアウトや解説の仕方など特徴はそれぞれなので、なるべくテキストと過去問題集は同じ出版社やシリーズのものを選ぶのがおすすめです。

テキストと過去問題集が連動していれば、間違えたときの復習がしやすくなります。
公式テキストを利用しているなら、過去問題集も公式のものを使うのが無難です。

解説が充実しているか

過去問題集で最も重要なのが、解説の充実度です。
解きっぱなしではなく、解説をしっかり理解して知識を身につける必要があり、解説が詳しいほど学習効果が高いです。

市販の過去問題集を使用する場合は、いくつかの過去問題集の解説を見比べて、詳しいものやわかりやすいものを選びましょう。

購入者の口コミと評判をチェックする

Amazonや楽天市場などで購入できる過去問題集は、口コミ・評判を確認できる場合があります。
最新版は口コミがすぐにつかないこともあるので、1年前のものを確認し、口コミをチェックしましょう。

良い点や悪い点がわかるので、自分に合うかどうかの参考になります。
評価の高い過去問題集を選べば、ほとんどの場合不自由なく過去問演習に取り組めるでしょう。

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まとめ

色彩検定の勉強において、過去問演習にはメリットが多いです。
問題の傾向を掴んだり、実践的な知識が身についたりするので、合格を目指すためには欠かせません。

公式ホームページでは出題例が公開されており、どのような問題が出題されるか確認可能です。
公式の過去問題集や市販の過去問題集を活用して、色彩検定の合格を目指しましょう。

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