ITパスポートを独学で取得することは可能?効率的な学習のコツも解説!

ITパスポートを独学で取得することは可能?効率的な学習のコツも解説!

30〜40代は今後のキャリアを見直す、大きなターニングポイントです。この時期に、将来を見据えて転職を考える人は少なくありません。30〜40代の女性に人気の職種としては、事務職が挙げられます。

事務職は豊富な求人数がありますが、希望する女性も多いため、専門的な資格やスキルを身に付けて差別化することが重要です。この記事では、事務職にも役立つITパスポートの試験概要や取得難易度、独学で取得するためのポイントを解説します。

目次

ITパスポートとは?

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まずは、ITパスポートの試験概要や取得難易度、必要な学習時間を解説します。

ITの基礎的知識を養える「ITパスポート」

ITパスポートとは、ITに関する基礎的な知識が身に付いていることを証明できる国家資格です。事務職に有利なだけでなく、現代の社会人にとって欠かせないITスキルが学べます。近年では、社内研修に取り入られるケースも増えており、受験者数も増加傾向です。

独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)により実施されているITパスポートは、情報系の資格のなかでは「入門レベル」に位置付けられています。IPAでは、ITパスポートの上位資格として、「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」「情報処理安全確保支援士試験」などが用意されています。上位の資格になるほど専門性は高まり難易度も上がっていきますが、IT人材としてのさらなるステップアップが実現できます。

ITパスポートの試験概要

ITパスポートの試験概要は次の表のとおりです。

試験日 全国47都道府県で随時実施
試験時間 120分
出題形式 四肢択一式
出題分野 ストラテジ系(経営全般):35問程度
マネジメント系(IT管理):20問程度
テクノロジ系(IT技術):45問程度
合格基準点 総合評価点600点以上であり、かつ分野別評価点もそれぞれ300点以上であること
受験料 7,500円(税込み)
参考【ITパスポート試験】試験内容・出題範囲

ストラテジ系では、企業活動や経営戦略に関する知識が問われます。マネジメント系は、開発技術やプロジェクトマネジメント、サービスマネジメントについての出題が中心です。テクノロジ系はもっとも設問数が多く、ハードウェアやソフトウェア、ネットワークについての幅広い知識が必要となります。

ITパスポートでは、どの分野からも計算問題が出題されます。計算問題は例年10問程度となっており、合否にも大きく影響します。試験会場に電卓は持ち込めませんが、複雑な計算問題は出題されないため、しっかりと対策を行い、落ち着いて取り組みましょう。

ITパスポート試験は毎月受験が可能

ITパスポート試験は、全国の試験会場で随時実施されています。試験はCBT(Computer Based Testing)方式が採用されており、試験終了後すぐに結果が分かります。試験会場ごとの3ヶ月先までの試験開催状況(試験日時、空席等)は下記サイトから確認可能です。

【ITパスポート試験】試験開催状況一覧

試験開始時刻は会場によって異なりますが、午前・午後・夕方の3つの時間帯から選択できます。遅刻による入室制限はありませんが、試験時間が短くなってしまうため、余裕を持って会場に向かいましょう。

ITパスポートの合格率から見る取得難易度

ITパスポートの受験者数・合格者数・合格率は、下記の表のとおりです。

受験者数 合格者数 合格率
令和元年度 103,812人 56,323人 52.3%
令和2年度 131,788人 77,512人 58.8%
令和3年度 211,145人 111,241人 52.7%
令和4年度 231,526人 119,495人 51.6%
参考令和4年度「iパス(ITパスポート試験)」の年間応募者数等について

ITパスポートの合格率はおよそ50%で推移しています。受験者数は年々増えており、合格率も高いため、情報系のなかでは狙い目の資格です。十分な学習時間が確保できれば、IT業界未経験者でも十分に合格を目指せるレベルですが、業務経験が活かせる社会人の方が学生と比べると合格率が高くなっています。

ITパスポートを取得する人はこんな人

ITパスポートは、金融業・保険業・不動産業をはじめとする企業からの受験者が増加傾向にあります。勤務先別応募者数推移では、非IT関連の営業・販売職が48,375人ともっとも多く、情報システム関連の24,303人、総務・人事の11,733人と続きます。学生の応募者も多く、大学生は31,483人、高校生は11,434人、専門学校生は8,687人という結果です。

さまざまな業界・職種・年齢の人が受験していることからも、ITパスポートが決してIT分野に絞った資格ではないことが分かります。また、勤務経験年数ごとの割合でみると、中堅・ベテラン社員の構成比率が高くなっており、企業がIT人材の育成に力を入れていることが読み取れます。

参考令和4年度「iパス(ITパスポート試験)」の年間応募者数等について

ITパスポートの取得に必要な学習時間

ITパスポートは、情報系の国家資格のなかではもっとも難易度の低い入門レベルですが、専門用語の理解や幅広い知識の習得は不可欠です。ITパスポートの取得に必要な学習時間は、IT業界未経験者の場合およそ130〜180時間が目安となります。1日2時間の学習時間が確保できれば、2〜3ヶ月で合格が目指せるでしょう。

映像講義や添削指導などを効果的に活用し、スキマ時間に効率よく学習できれば、1ヶ月での合格も夢ではありません。

学校で情報系の科目を履修していた人やIT業界経験者の場合、60〜100時間が目安です。ストラテジ系やマネジメント系に関わる業務に携わっていた人も、短期間で合格ラインに到達できる可能性があります。

独学でITパスポートを取得するコツ

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ここでは、独学でITパスポートを取得するためのコツを解説します。

合格までの道のりを可視化する

試験当日までの具体的な道のりを可視化することで、独学での合格が実現しやすくなります。ITパスポートは、社会人としての経験が役立つ設問も少なくないため、まずは自分の理解度を把握しましょう。

たとえば、まったく勉強しない状態で過去問を解くことで、得意分野と苦手分野が分かります。理解度が把握できたら、試験日までに必要な勉強時間を計算してみてください。

また、1日あたりの勉強時間を増やすことで、1ヶ月での合格も目指せますが、無理のないスケジュールを立てることが大切です。仕事や家事、育児と両立する場合は、2〜3ヶ月後の合格を目標とするなど、時間の余裕を持たせましょう。

問題を繰り返し解く

ITパスポートは出題の範囲が広いため、問題を繰り返し解いて、慣れておくことが大切です。具体的には、参考書やテキストを使って知識をインプットし、試験形式の問題集でアウトプットを繰り返す方法が効果的です。

参考書・テキスト・問題集にはさまざまな種類があるため、自分のレベルに合った教材を見つけることがポイントです。IT知識ゼロから学習をスタートする場合は、図解で丁寧に説明されている教材を選びましょう。直感的に理解しながら学習を進めていくことで、実践的な知識が身に付きます。

スキマ時間で効率よく学習を進める

独学でITパスポートを取得するには、空いた時間の有効活用が欠かせません。仕事や学校、家事育児でまとまった時間が取れない場合でも、できるだけ毎日学習を進めることを意識しましょう。

忙しい毎日を送っている方は、WEBでも学べる教材を選ぶと便利です。スマホで手軽に見られる映像講義などは、家事の合間や夜寝る前など、ちょっとした時間でも効率よく学習ができます。速度変更ができる教材であれば、自分の学習ペースに合わせて、最適な速さで講義を受けられます。

効率よくITパスポートの合格を狙うなら「通信講座」を活用しよう!

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独学でもITパスポートの合格は目指せますが、「途中で挫折しないか心配」「効率よく学習を進めたい」といった場合には、通信講座がおすすめです。通信講座なら、自宅で自分のペースで学習を進められて、分からないところは気軽に質問できます。

キャリカレのITパスポート講座では、1日30分 / 2ヶ月で合格を目指せるカリキュラムをご用意しています。仕事に生かせる実践力を身に付けることができ、事務職への転職へも役立ちます。紙のテキストはもちろん、WEBでも学習できるので、スキマ時間を有効活用したい方にもおすすめです。

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まとめ

情報系の国家資格であるITパスポートは、年々受験者数が増加している人気の資格です。ITに関する知識はもちろん、経営やマネジメントについても幅広く学べるため、日々の業務や転職活動にも役立ちます。

キャリカレでは、ITパスポート試験合格に向けてのさまざまな教材とサポートをご用意しております。無料資料請求を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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