ITパスポート試験の申込み方法とは?
受験資格や試験までの流れもわかりやすく解説

こんにちは、資格のキャリカレ編集部です。
就職・転職などで今後役に立ちそうな資格を取りたいと考えている方も多いのではないでしょうか。社会人として生きていく上で、今やIT関連の知識やスキルは必須と言えます。そこで、あまりコストや時間をかけずに合格を目指せるITパスポート試験がおすすめです。
この記事では、ITパスポート試験の申込み方法や受験資格などについてまとめました。試験までの手順や受験申込み時の注意点、おすすめの学習方法についても詳細を解説しています。ITパスポート試験に興味がある方、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ITパスポート試験とは

ITパスポート試験とは、さまざまな業種や職種で必要とされるITや経営全般に関する知識を問う資格です。まずは、ITパスポート試験の受験資格や受験料、試験日時や実施会場などの概要を押さえておきましょう。
※2024年7月現在の情報です。
ITパスポート試験の受験資格
ITパスポート試験には、特に決められた受験資格はありません。そもそもITパスポート試験の目的は、社会人が備えておくべき情報技術の基礎知識を身に付けることです。業種や職種、文系か理系か、学生か社会人かを問わず、すべての人を対象にしています。
試験に合格すると、社会で生きていく上で必要な情報技術の基本的な知識が身に付いたことを証明可能です。グローバル化がますます進む今、IT人材はどの企業でも求められていますので、取得しておくと就職や転職を有利に進められるでしょう。
ITパスポート試験にかかる受験料
ITパスポート試験の受験料は税込7,500円です。支払い方法はクレジットカード・コンビニ・バウチャーから選べます。使用できるカードは、VISA・MASTER・AMEX・DINERS・JCBの5種類です。コンビニ決済では、振込手数料が別途187円かかります。バウチャー決済の場合は、事前に公式サイトでバウチャーの購入申込をしましょう。
領収書の発行は、受験申込みページを通して行います。クレジット決済は申込完了日から、コンビニ決済は申込完了から1週間程度でダウンロード可能です。領収書は1年間ダウンロードできますが、2回目以降は再発行扱いになり、領収書に「再発行」と表記されることに注意してください。
ITパスポート試験の日時
ITパスポート試験は全国にある会場で随時実施されています。日時は会場によって異なりますが、午前・午後・夕方の3つの時間帯での実施が多いです。各会場の試験日程や空席状況は、公式サイトから3ヶ月先まで確認できます。
試験時間は、120分です。申込をした日時の時間内であれば、遅刻をしても入室できます。ただし、遅刻によって試験開始時刻が遅れても、試験終了時刻は延長できません。たとえば、30分遅刻してきた場合、試験時間は実質90分間ということです。なお、試験時間内にすべての解答が終わったら、試験終了時刻前でも退室できます。
ITパスポート試験の実施会場
ITパスポート試験は全国47都道府県で実施されていて、試験会場はお住まいの地域や都合に合わせて選択可能です。一部の試験会場では車椅子での受験もできますので、車椅子対応の試験会場一覧を参考にしてください。
なお、試験の形式は、CBT方式です。CBT方式とはコンピューターを使った試験方法のことで、画面に表示される問題に対してマウスやキーボードを使って解答します。CBT方式では、問題の読み上げや個室の用意、パソコン周辺機器の持ち込みなどには対応不可です。また、試験中の付添い者の入室や解答の代理入力、試験時間の延長もできません。
ITパスポート試験の申込み方法・手順

次に、ITパスポート試験の申込み方法や手順をご紹介します。詳細はこの後1つずつ解説しますが、ここで簡単に流れを押さえておきましょう。
試験の申込みは、公式サイトから行います。まずは、トップページの下部にあるサイトマップをクリックし、「受験申込み」を開きましょう。次に、ページの中央あたりから利用者メニューへログインし、「受験申込」を選択してください。地域や試験会場、試験日や開始時間を選択したら、アンケートに回答します。その後、申込内容の確認画面が表示されますので、問題なければ支払い方法の選択・手続きに進みます。決済が完了したら受験申込みも完了となり、確認票や領収書のダウンロードが可能です。
1.利用者IDの登録・ログイン
申込みをする前に、まずは利用者IDを登録しましょう。利用者IDとは、個人を識別するために付与されるIDのことです。利用者IDを取得すると、受験申込みや試験結果の確認、領収書のダウンロードといった、さまざまな手続きや照会を行えます。
以前受験したことがあるなど、すでに利用者IDを持っている方については、再登録する必要はありません。ただし、以前の登録時から受験申込みをせずに1年経過、もしくは最後に受験申込みした試験日から1年経過している場合は無効となりますので、再登録をしてください。
利用者IDの取得とパスワードの設定が完了したら、受験申込みページの中ほどにある「すでに利用者IDをお持ちの方」をクリックして利用者IDとパスワードを入力し、利用者メニュー画面にログインします。
2.「受験申込」を選択する
利用者メニ始時間ューにログインしたら、受験関連メニューから「受験申込」を選択しましょう。画面の案内に沿って、必要な項目を選択していきます。試験日程や開等は会場によって異なりますので、間違えないように確認しながら手続きを進めていってください。
なお、複数の試験の同時申込みには対応していません。新たに受験を希望するときは、すでに申し込んだ試験の受験日の翌日から申込みできます。
また、コンビニ決済を選択して支払い期限が切れてしまった方が再度受験の申込みをする場合、支払い期限翌日の午前0時から9時頃までは受験申込みができないことにも、注意が必要です。いつまでに支払わないといけないのかよく確認し、早めに済ませましょう。
3.希望する地域・試験会場を選択する
「受験申込」画面で最初に行うのは、受験を希望する地域や試験会場の選択です。日本地図もしくは地図の下にあるテキストリンクから該当の都道府県をクリックすると試験会場の一覧が開きますので、希望する会場を一つ選んでください。
各会場の試験日程や空席状況については、公式サイトの「試験開催状況一覧」から確認できます。申込みをスムーズに進めるためにも、自分が受験したい都道府県の開催状況を事前に把握しておくといいでしょう。
4.試験日・開始時間を選択する
次に、試験日・開始時間を選択します。選択した試験会場の3ヶ月後までのカレンダーが画面上に表示され、日付の下に下線が入っている日にちを選択可能です。会場によっては、3ヶ月未満で表示される場合もあります。支払い方法によって申し込める時間帯や予約できる試験日が異なりますので、以下の表を参考にしてください。
支払い方法 | 受験申込時の時間 | 予約可能な試験日 |
---|---|---|
クレジットカード | 00:00~11:59 | 申込日の翌日~3ヶ月後まで |
バウチャー | 12:00~23:59 | 申込日の翌々日~3ヶ月後まで |
コンビニ | 00:00~23:59 | 申込日の5日後~3ヶ月後まで |
日付を選択すると、試験開始時間を選ぶ画面に進みます。午前・午後・夕方の3つの時間帯で設定されていることが多いですが、会場によっては午前と午後のみといったケースもあるようです。
5.アンケートの回答・申込内容を確認する
試験時間の選択まで完了したら、アンケートの回答画面に進みます。回答は、申込時点で該当するものを入力してください。AからJまでの質問のうち、「A:在学中の学校」「B:勤務先」については、どちらか必ず回答しないといけませんが、それ以外の項目については任意です。
アンケートへの回答が終わったら、受験申込みの確認画面に進みます。もし内容に誤りが見つかったら、必ず「もどる」をクリックして前の画面に戻り、修正を行ってください。
6.支払い方法を選択する
次に、支払い方法を選択します。先ほどもお伝えしたように、ITパスポート試験の受験料は、税込7,500円です。クレジットカード・コンビニ・バウチャーのなかから、自分に合った支払い方法を選択してください。
クレジット決済は、カード番号や有効期限を入力して「申込み」を選択し、決済が完了した時点で会場の座席が確保されます。3Dセキュア対応のカードを使う場合は、パスワードも入力してください。
コンビニ決済は、「申込み」を選択した時点では座席は仮確保の状態です。コンビニ仮予約完了画面をプリントアウトするか、コンビニ決済用の番号と支払い期限をメモするなどしておき、受験料と払込手数料をレジで支払ってください。支払い期限は、申込日を含めて3日目の23:59までです。
バウチャー決済は、公式サイトの「バウチャー購入申込」から行います。購入者IDやチケット番号を入力して「申込み」をクリックした時点で、座席の確保が可能です。
7.受験申込の完了・確認表をダウンロードする
申込みが完了したら、登録したメールアドレス宛に確認票発行のお知らせが送られてきますので、ダウンロード後に印刷しておいてください。
確認票には、受験番号や利用者ID、確認コード、試験日時・会場、注意事項等が記載されています。受験番号、利用者IDおよび確認コードを正しく入力しないと、受験できません。試験当日は、忘れずに確認票を持参しましょう。
なお、確認票の余白や裏面に文字等を書き込んだり、裏紙の再利用で印刷したりするのは避けてください。確認票をプリントアウトできないときは、受験番号・利用者ID・確認コードをメモした上で、試験会場に持参しましょう。受付で専用用紙に転記することで、対応してもらえます。
8.領収書をダウンロードする
支払いが完了したら、領収書をダウンロードできます。クレジット決済の場合は申込完了日から、コンビニ決済利用時は申込完了から1週間程度でダウンロード可能です。バウチャー決済を利用した方については、バウチャー購入者宛に領収書を発行しています。
領収書のダウンロード可能期限は、発行されてから1年間です。ダウンロードをした日付が、発行日として記載されます。なお、2回目以降のダウンロードは再発行扱いで領収書にも「再発行」と表記されますので、注意が必要です。
宛名に企業名などを入れた領収書を希望する方は、「法人名を追加した領収書の発行について」という書式を使用して申請してください。こちらのケースでも、再発行として扱われます。
ITパスポートの申込みから試験までの流れ

続いて、ITパスポート試験の申込みから合格発表までの流れを解説します。会場に到着後、まずは受付で確認票や本人確認書類等を提示してください。受験が始まり、試験終了時刻になるか解答終了ボタンを押すと、採点がスタートします。
その後は試験結果レポートをダウンロードしつつ、合格発表を待ちましょう。受験番号の記載があれば晴れて合格、経済産業省大臣の名前で情報処理技術者試験合格証書が送付されてきます。それぞれの流れについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
1.受付で確認票・本人確認書類などを提示する
試験会場に着いたら、まずは受付を済ませてください。受付や入場は、試験開始時刻の30分前から可能です。受付時は、確認票および顔写真付きの本人確認書類の提示が求められます。確認票に記載されている受験番号・利用者ID・確認コードがないと受験できませんので、必ず持参してください。印刷できなかったときや紛失した場合などに備えて、スマホの画像やメモなどにこれらの番号を控えておくと安心です。
顔写真付きの本人確認書類は、有効期間内かつ原本のみ認められています。コピーでは、対応できません。もし当日受付できなかったとしても、別の試験日程への変更は不可です。また、どんな理由があっても受験料は返還されませんので、確認票や有効な本人確認書類が手元に揃っているか必ず確認してから出発しましょう。
2.受験する
受付が終わって会場に入室できる時間になったら、自分の座席に着いてください。受験番号・利用者ID・確認コードの3つを入力して受験者画面にログインし、画面上に同意事項が表示されたら、「同意する」ボタンを選択します。「同意しない」ボタンを押すと受験辞退と見なされ、受験できなくなってしまうことに注意してください。
試験開始時刻になると問題が表示され、解答できるようになります。試験中は、会場が用意したメモ用紙やシャープペンシルを使用可能です。
なお、試験開始時刻に間に合わなかった方でも、受付や受験はできます。ただし、試験時間の延長はできませんので、試験時間が120分よりも短くなってしまうことは知っておきましょう。
3.試験結果レポートをダウンロードする
試験終了時刻もしくは解答終了ボタンを押すと画面への入力といった操作ができなくなり、その場で採点がスタートします。採点が終わると試験結果が表示されますが、会場内では印刷できませんので、帰宅後などに公式サイトから試験結果レポートをダウンロードしてください。
このレポートには、総合点のほかにも「ストラテジ系」「テクノロジ系」「マネジメント系」といった項目が記載されており、それぞれの得点がひと目でわかるようになっています。
正確な合否は経産省から発表されますので、試験結果レポートだけで合否の判断はできません。記載されている点数は、あくまで目安ととらえてください。その上で、後述する合格基準を満たしていれば、おおむね合格と考えていいでしょう。
4.合格発表を確認する
ITパスポート試験の合格基準は、総合点1,000点満点中600点以上かつ分野別の評価点で1,000点満点中300点以上を得点していることです。先ほどお伝えしたように、試験後にダウンロードした試験結果レポートがこの基準を満たしていれば合格とされていますが、正式な合否判断は経済産業大臣が改めて行います。
合格発表の正式な日程は、ITパスポート試験の公式サイトで確認可能です。記載されている日付の正午に発表される合格者の受験番号一覧を確認し、そこに自分の受験番号があれば、合格扱いです。就職活動などでITパスポート試験への合格をアピールしたいときは、念のため正式に合格が発表されてからにしたほうがいいでしょう。
5.合格証書を受け取る
合格者には、経済産業大臣の名前で「情報処理技術者試験合格証書」が送られてきます。送付時期は、おおむね合格発表の翌月中旬頃です。正式な発送日は、公式サイトを確認してください。
注意したいのは、合格証書は再交付できないということです。受け取ったら、紛失しないように大切に保管しましょう。もし失くしてしまった場合、合格証書の再発行はできないものの、合格を証明する通知の取得であれば、有料で対応してもらえます。
送付先の住所や合格者の氏名、生年月日等は受験時の情報に基づくことにも、注意が必要です。引っ越しや結婚といった事情で受験時の情報から変更がある方は、できるだけすみやかに対応しましょう。「合格証書が届かない」といった問い合わせは、情報処理推進機構(IPA)の公式サイトを参照してください。
ITパスポートの申込みに関する注意点

すべての人に受験のチャンスが開かれているITパスポート試験ですが、申込みにはいくつか注意点がありますので、覚えておきましょう。ここでは、受験票がないことや申込み内容の変更の2点について、詳しく解説します。
ITパスポートに受験票はない
ITパスポート試験には、受験票が存在しません。その代わり、何度もお伝えしてきたように、確認票に記載されている受験番号・利用者ID・確認コードの3つが必ず必要です。確認票を印刷して試験会場に持参するか、これらの番号のスクショやメモなどを保存しておきましょう。
また、受験当日は、顔写真付きの本人確認書類の原本も提示が求められます。ただし、学生の場合は特に注意してください。在籍している年次以外の学生証やスマホで提示する学生証は使用できないからです。当日受験できないといったことがないように、公式サイトを確認して、確実に本人確認書類として利用できるものを用意しておきましょう。
申込み内容の変更は試験日の3日前までに行う
申込み内容の変更は、試験日の3日前までに行えます。利用者メニューにログインし、受験関連メニューから「受験申込内容の表示・変更」を選択して、申込み情報を修正してください。
試験日時を変更する場合、新たな試験日として選択できる期間は、変更後の3日後〜3ヶ月後までです。この期間内での変更回数に制限はありませんが、初回申込日から1年を超える試験日は選択できないことになっています。
なお、変更が間に合わずに当日受験できなかったとしても、受験料や払込手数料は返還されません。せっかく支払ったお金を無駄にしないためにも、変更が必要なときは早めの対応を心がけましょう。
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この記事の監修者
資格のキャリカレ編集部
150以上の通信教育資格講座を展開し、資格取得・実用スキルの習得はもちろん、キャリアサポートまで行う資格のキャリカレ編集部が運営するコラムです。ITパスポートはITリテラシーの向上や、基本的なIT技術向上のための資格です。ITパスポートの詳細や試験対策をはじめ、ITパスポート資格の魅力や最新情報をお伝えしていきます。