ITパスポート試験の受験方法は?
申込み方から合格証書受領の流れまで詳しく解説

こんにちは、資格のキャリカレ編集部です。
「ITパスポート試験の受験方法は?」「合格証書はどのように受け取ればいいの?」と思っている方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、最初にITパスポート試験の受験に関する基本情報を説明します。その後に受験申込みの方法、受験当日の流れを詳しく解説していきます。ITパスポートの受験を考えている方は、ぜひ今回の情報を参考にしてください。
また、記事の後半では、ITパスポート受験後から合格証書受領までの流れを紹介します。最後に、受験に関する注意点についても解説するので押さえてください。
本記事を読むことで、ITパスポート受験の一連の流れを理解できるでしょう。
目次
ITパスポート試験の受験に関する基本情報

ITパスポートは、情報技術の基礎知識を証明する国家試験です。まずは基本情報として以下を紹介します。
・試験にかかる受験料
・試験の受験日
・受験会場と試験方式
※2024年7月時点の情報です。
ITパスポート試験にかかる受験料
ITパスポート試験を受験するには、申込み時に受験料の支払いが必要です。受験料は7,500円(消費税込)となっています。支払い方法はクレジットカード、コンビニ、バウチャーの3種類から選択可能です。
領収書はクレジット決済の場合、申込みが完了した日にダウンロード可能です。コンビニ決済に関しては、申込みの完了から1週間ほどでダウンロードできます。バウチャーの場合は、バウチャーの購入者に対して領収書が発行されます。
なお、2回目以降に領収書をダウンロードする場合、再発行扱いとなるので注意してください。
ITパスポート試験の受験日
ITパスポートの試験時間は120分です。出題形式は四肢択一式となっています。試験開催状況(試験日時、空席等)は、試験会場ごとに3ヶ月先まで確認可能です。
具体的な確認方法として、ITパスポート試験情報処理推進機構(IPA)の「試験開催状況一覧」ページにアクセスしてください(※)。その後、ページ内の地図(サイトマップとは別)から都道府県を選択することにより、各エリアの試験開催状況を閲覧できます。
ITパスポートの受験会場と試験方式
ITパスポート試験は全国47都道府県で実施されています。受験申込みを行う際に試験会場を選択可能です。自宅や職場から近い会場を選択できるため、試験当日の負担を軽減できるでしょう。各試験会場の空席に関しては、前述した試験開催状況一覧で確認してください。
ITパスポート試験はCBT(Computer Based Testing)で実施されます。CBTとは、パソコン画面に表示された問題をマウスで解答する方式です。
一部の試験会場では車椅子受験に対応しています。しかし、全ての試験会場が対応しているわけではないので、事前にITパスポート試験コールセンター(※)に問い合わせるとよいでしょう。
ITパスポート試験の受験申込み方法

ITパスポート試験の受験申込み方法の流れは下記です。
1.利用者IDを登録する
2.試験の詳細を選択する
3.確認票をチェックする
それぞれ解説するので参考にしてください。
1.利用者IDを登録する
ITパスポートを受験する際は、最初に利用者IDの登録が必要です。利用者IDとは、個人を識別するための番号を指します。
利用者IDの取得により、ITパスポート試験の申込みや合否の確認、領収書のダウンロードなどが可能になります。受験日時や試験会場の変更、過去の受験履歴も確認可能です。
利用者IDの登録は、情報処理推進機構のサイトから行います。登録の際は氏名や生年月日、住所、電話番号、メールアドレスなどの個人情報の入力が必要です。
すでに利用者IDを持っている場合は、新たに登録しなくても問題ありません。しかし以下の人は利用者IDが無効化しているため、再登録が必要になります。
・利用者IDの取得後に受験申込みをしないまま1年経過した人
・最後に申込んだ試験日から1年経過している人
利用者IDの登録は、ITパスポート受験のファーストステップです。早めに登録を済ませておきましょう。
2.試験の詳細を選択する
利用者IDの登録後にパスワードが発行されるので、利用者ページにログインします。その後に試験会場、受験日時、受験料の支払い方法を選択して申込みましょう。試験会場によって実施日や開始時刻が異なるので確認してください。
受験料の支払い方法には、クレジットカード決済、コンビニ決済、バウチャー決済の3種類が利用できます。それぞれの予約可能試験日と受験申込み時間は以下の通りです。(※)
支払い方法 | 予約可能試験日 | 受験申込みの時間 |
---|---|---|
クレジットカード決済 | 申込日の翌日~3ヶ月後まで | 00:00~11:59 |
バウチャー決済 | 申込日の翌々日~3ヶ月後まで | 12:00~23:59 |
コンビニ決済 | 申込日の5日後~3ヶ月後まで | 00:00~23:59 |
3.確認票をチェックする
ITパスポート試験の申込みが完了すると、登録したメールアドレスあてに確認票発行の通知が届きます。確認票は利用者ページからダウンロード可能です。
確認票には利用者ID、確認コード、受験番号、受験日、試験会場、会場までの案内図が記載されています。利用者ID、確認コード、受験番号の3つに関しては、試験当日に正しく入力しなければなりません。そのため、印刷した確認票を試験会場に持参する必要があります。
確認票を印刷できない場合は、利用者ID、確認コード、受験番号をメモ用紙やスマホなどに控えてください。試験当日に入力できないと受験資格を失うので注意が必要です。
ITパスポート受験当日の流れ

ITパスポート試験当日の流れを解説します。「受付」と「受験」に分けてそれぞれ説明するので参考にしてください。
1.受付を行う
ITパスポート試験の受付・入場は、試験開始の30分前から可能です。受付の際は「有効期限内の顔写真付き本人確認書類」と「確認票」が必要になります。
本人確認書類として認められているのは、運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなどです。前述したように確認票を持参できない場合は、利用者ID、確認コード、受験番号を控えておく必要があります。
受験者は試験会場に到着後、受付の係員に確認票と本人確認書類を提示します。確認票を持参していない場合は、利用者ID、確認コード、受験番号を専用用紙に記載しましょう。
なお、仮に受付ができなかった場合も、試験日の変更は認められていません。受験料も返還されないので注意してください。
2.受験する
受付で係員が本人確認を行った上で受験者は指定された座席に着席します。試験開始前に「受験者注意説明書」が配布されるので目を通しましょう。
次に、コンピュータ画面に「受験番号」「利用者ID」「確認コード」を入力します。その後、試験実施の同意事項や操作方法などが表示されるので確認してください。
試験開始後はマウスを操作して問題に解答します。試験終了時間、もしくは問題解答後に「解答終了」ボタンを押すことで試験は終了します。
なお、遅刻しても受験自体はできるものの、試験終了時間の延長は認められません。遅刻した分、解答時間が短くなるので注意してください。
ITパスポート受験後から合格証書受領までの流れ

ITパスポート受験後から合格証書受領までの流れは以下です。
1.試験結果レポートをダウンロードする
2.合格発表を確認する
3.合格証書を受領する
それぞれ解説するので参考にしてください。
1.試験結果レポートをダウンロードする
ITパスポート試験の終了後、試験結果レポートのダウンロードが可能になります。試験結果レポートには、総合評価点や分野別評価点などが記載されています。
試験結果レポートは試験会場を離れた後に確認可能です。具体的には、利用者メニューにログイン後、結果レポート画面から随時ダウンロードしてください。レポートはPDF形式で提供されます。
ただし、試験結果レポートは正確な合否を示すものではありません。合格基準を満たしていれば合格の可能性は高いものの、正確な合否は経済産業大臣の判定を待つ必要があります。
2.合格発表を確認する
ITパスポート試験の正式な合格発表は受験の翌月に行われます。合格発表日のスケジュールは情報処理推進機構のホームページで確認可能です。(※)
例えば、2024年6月に受験した場合、合格発表日は7月12日となっています。また、2024年7月受験の場合は、8月15日が予定されています。おおよそ、受験月の翌月中旬が合格発表日と考えられるでしょう。
具体的な確認方法の手順は下記です。
1. 前述した情報処理推進機構のホームページにアクセス
2. 該当する受験年月を選択
3. 受験した者の受験番号先頭6桁を選択
4. 結果ページに自分の受験番号が掲載されていれば合格
なお、ITパスポート試験の合格基準は「総合点1000点満点中600点以上」かつ「各分野(ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系)300点以上」となっています。
3.合格証書を受領する
ITパスポート試験に合格すると合格証書(正式名は情報処理技術者試験合格証書)が発行されます。発送時期は合格発表日の翌月です。
例えば、2024年7月12日が合格発表の場合、8月7日に発送予定となっています。また、2024年8月15日合格発表(予定)の場合は9月10日が発送予定日です。おおよそ、合格発表日の翌月中旬ごろ(受験月の翌々月中旬)となっています。
なお、合格証書は再交付できないので慎重に保管してください。合格証明通知というものを有料で取得できるものの、合格証明通知と合格証書は別なものです。そのため、合格証書は安全な場所で大切に保管することが重要です。
ITパスポートの受験に関する注意点

ITパスポート受験に関する注意点には以下があります。
・腕時計やスマートフォン等の持ち込みは禁止されている
・受験に必要なものは試験会場に用意されている
・試験問題は第三者に開示してはならない
それぞれ解説するので参考にしてください。
腕時計やスマートフォン等の持ち込みは禁止されている
ITパスポートの試験会場に腕時計やスマートフォンなどは持ち込めません。試験会場にロッカーがある場合はロッカーにしまいましょう。ロッカーがない場合はカバンに入れます。
試験会場の机上に置けるアイテムは限られています。基本的には確認票、受験者注意説明書、ハンカチ、ポケットティッシュ、目薬のみです。マスクの使用は個人の判断となっています。
なお、持ち込めるアイテムの詳細情報に関しては、情報処理推進機構のホームページで確認してください。
受験に必要なものは試験会場に用意されている
ITパスポート試験では、パソコンやモニター、マウスなどの機器が試験会場に設置されています。試験中に機器の障害が発生した場合は、代わりの機器類で試験が継続されます。メモ用紙とシャープペンシルも会場で提供されるため、持参する必要はありません。
なお、試験当日には受験者注意説明書が配布されます。試験の進め方や注意事項、機器の操作方法などが詳しく記載されているので目を通しましょう。受験者注意説明書は事前にダウンロードすることも可能です。(※)
試験問題は第三者に開示してはならない
ITパスポートの試験問題は非公開です。受験者は試験を受ける前に、以下の事項に同意する必要があります
・試験問題を第三者に開示(漏洩)しない
・試験問題を開示(漏洩)した場合、関係法令等に基づき損害賠償請求などの措置が取られることを理解する
上記の通り、試験問題を開示すると法的措置が取られる可能性があるので注意しましょう。なお、試験問題は著作権法で保護されています。
ITパスポートの受験対策はキャリカレがおすすめ

ITパスポートの受験料は7,500円(消費税込)となっています。支払い方法はクレジットカード、コンビニ、バウチャーから選択可能です。
ITパスポート試験の申込みの流れは、利用者IDの登録、試験の詳細の選択、確認票のチェックとなっています。試験当日は会場で受付を行った後、座席に着席して受験してください。
試験後は試験結果レポートをダウンロードできます。不合格の可能性が高い場合、試験結果レポートの内容に基づくことで対策を立てやすくなります。
正式な合格発表は翌月半ばごろです。合格した場合は合格証書が発送されるので大切に保管しましょう。
また、試験当日は腕時計やスマートフォンを持ち込めない(ロッカーかカバンに入れる)、受験に必要なものは試験会場に用意されている、試験問題は第三者に開示してはならない、という3点に注意してください。
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この記事の監修者
資格のキャリカレ編集部
150以上の通信教育資格講座を展開し、資格取得・実用スキルの習得はもちろん、キャリアサポートまで行う資格のキャリカレ編集部が運営するコラムです。ITパスポートはITリテラシーの向上や、基本的なIT技術向上のための資格です。ITパスポートの詳細や試験対策をはじめ、ITパスポート資格の魅力や最新情報をお伝えしていきます。