ITパスポート試験に受からないのはなぜ?落ちる人の原因や特徴・合格するための勉強法を解説|資格のキャリカレ

ITパスポート試験に受からないのはなぜ?
落ちる人の原因や特徴・合格するための勉強法を解説

ITパスポート試験に受からないのはなぜ?落ちる人の原因や特徴・合格するための勉強法を解説

こんにちは、資格のキャリカレ編集部です。

「なぜITパスポート試験に受からないのだろう」「合格するための効率的な勉強方法を知りたい」と思っている方も多いのではないでしょうか。ITパスポートは情報処理技術者試験の入門レベルに位置づけられる国家資格です。誰でも受験が可能で基礎的なIT知識を問う試験ではあるものの「意外に難しい」と感じる方が多いようです。

今回の記事では、最初にITパスポートの概要について解説します。その後に不合格者の原因と特徴、総得点600点(700点)以上でも受からない理由、再受験に関する情報を紹介するので参考にしてください。

記事の後半では、ITパスポート試験の勉強法や、キャリカレの通信講座について詳しく解説します。ITパスポート試験に合格したい方は、ぜひ今回の情報を参考にして試験に挑戦してください。

目次

ITパスポート試験に受からないと恥ずかしい?

ITパスポート試験に受からないと恥ずかしい?

IT関連資格の中では「比較的難易度が低い」と言われているITパスポート試験。しかし受からない人も多いため、不合格でも恥ずかしいわけではありません。

まずはITパスポート試験の概要として以下を解説します。

・ITパスポート試験の応募者は増加している
・再受験を含め13万人の人が不合格になっている
・ITパスポート試験の問題は更新される

ITパスポート試験の応募者は増加している

2024年現在、今も実施されているITパスポート試験の応募者は増加しています。

情報処理推進機構(IPA)の公開情報によると、2023年度の応募者数(2024年3月度の実施分)は29万7,864人となっており、前年度比17.7%増という結果でした。応募者数は2年連続で25万人を超えています。また、3年連続で20万人を上回っている状況です。

応募者増の背景には、様々な業種や業界、企業からの注目があります。もともと金融・保険業、不動産業からの需要は高かったものの、近年は他の業種・業界の応募者も増えています。

例えば、電気・ガス・熱供給・水道業の応募者数(2023年度)は前年度比74.1%増です。他にも、製造業、サービス業、卸売・小売業、飲食店、運輸・通信業など、様々な業種で応募者が増加しています。

このように、ITパスポート試験は幅広い業種で注目を集めており、右肩上がりに応募者数が増えている状況です。転職や仕事のために合格を目指す人も多いのではないでしょうか。

参考情報処理推進機構(IPA) 「令和5年度「iパス(ITパスポート試験)」の年間応募者数等について」

再受験を含め13万人の人が不合格になっている

ITパスポート試験は合格率が高いと言われているものの、実際は試験に落ちてしまい不合格になる受験生も少なくありません。2023年度(2024年3月度の実施分)に情報処理推進機構 (IPA)が公開したデータによると、受験者数26万5,040人に対して、合格者数は13万3,292人でした。

26万5,040人(受験者数)-13万3,292人(合格者数)=13万1,748人

上記で分かるように、約13万人が不合格となっています。受験者の半数近くが不合格という現状を踏まえると、合格を目指すには十分な準備が不可欠です。しっかりとした試験対策と地道な学習が必要になるでしょう。

参考情報処理推進機構 (IPA)「令和5年度「iパス(ITパスポート試験)」の年間応募者数等について」
関連記事ITパスポートの難易度は?試験概要・出題範囲とともに具体的な試験対策まで解説

ITパスポート試験の問題は更新される

ITパスポートの問題は更新されるため、学習を進めるのは簡単とは言えません。例えば、新しい手法(アジャイルなど)や新しい技術(AI、ビッグデータ、IoTなど)に関する問題が追加されています。

また、経営全般(経営戦略、マーケティング、法務など)の知識、プロジェクトマネジメントの知識、IT(セキュリティ、ネットワークなど)の知識や用語なども更新の対象です。

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)のサイトによると、ITパスポート試験は「ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験」という位置づけとなっています。そのため、定期的に更新され続けていると考えられます。

参考情報処理推進機構 (IPA)「ITパスポート試験「 iパスとは」」

ITパスポート試験に落ちる人の原因と特徴

ITパスポート試験に落ちる人の原因と特徴

ITパスポート試験に落ちる人の原因と特徴で考えられるものは以下です。

・合格は難しくないと思っている
・非効率な勉強をしている
・アウトプットが十分でない
・勉強時間が不足している
・問題を解く時間が足りない

それぞれ詳しく見てみましょう。

合格は難しくないと思っている

ITパスポートは情報処理技術者試験の中で最も基礎的な資格とされています。そのため、IT初心者で目指す人も多く「難しい試験ではないだろう」と考えられる傾向があります。

しかし、合格率は約50%程度を推移しており、決して簡単な試験ではありません。それにもかかわらず「簡単に合格できるだろう」という思い込みから、十分な勉強をしないまま本番を迎える人も少なくないのです。

ITパスポート試験の出題範囲は広く、経営やビジネスに関する専門用語も多数出題されます。IT以外の分野も出題内容に含まれるため、基礎知識があっても油断は禁物です。

非効率な勉強をしている

ITパスポート試験では、効率的な勉強を行えず、不合格になる受験者がいます。特に、勉強時間を確保できないまま試験に臨む受験生が多いようです。

効率的に勉強時間を確保するには、スキマ時間の活用が重要になります。スマートフォンやタブレットを使えば、時間と場所を選ばずに勉強できるでしょう。

また、テキスト教材でじっくり勉強するだけでなく、オンライン教材の併用を検討するのがおすすめです。動画講座や問題演習アプリの活用により、効果的にITパスポートの勉強を進められます。後述するCBT方式の試験対策として、パソコン操作に慣れることも大切です。

アウトプットが十分でない

ITパスポートの勉強はインプット(テキストや講義による学習)が大切であるものの、アウトプット(過去問題や予想問題の演習)も重要です。アウトプットによって「どのくらい学習内容を理解できたのか」を把握できるうえに、試験の出題傾向もつかめます。

受験者によっては、インプットに時間をかけすぎた結果、アウトプットが不足するかもしれません。テキストを読んだり、講義を聞いたりするだけでは、本試験の問題を解くことは難しいでしょう。

効果的に学習を進めるにも、インプットとアウトプットのバランスを意識してください。

勉強時間が不足している

ITパスポート試験に合格するには、十分な勉強時間の確保が必要です。合格に必要な勉強時間は「IT知識がある人」で100〜130時間程度、「IT知識がない人」で130〜180時間程度と言われています。

多くの受験者は勉強時間の重要性を軽視しています。「一夜漬けで大丈夫」と考えていたり、忙しさに追われて勉強時間を確保できずにいたりすることがあるからです。その結果、試験日までに必要な学習量を消化できず、不合格になるケースが少なくないのです。ITパスポート試験に受かるためには勉強時間の管理も重要です。

効果的に学習を進めるには、計画的に勉強時間を確保しましょう。例えば、1日2時間の学習を3ヶ月続けると180時間に達します。

関連記事ITパスポート取得に必要な勉強時間の目安は? 確実に合格するためのポイントも紹介

問題を解く時間が足りない

ITパスポート試験はCBT(Computer Based Testing)方式で実施されます。CBTとは、コンピュータを使って問題に解答する方式です。そのため、インターネットで問題を解いた経験がなかったり、解答に時間をかけすぎたりという受験者は、制限時間内に回答できない可能性があります。

ITパスポートの試験時間は120分、問題数は100問です。単純計算すると、1問あたり約1分で解答する必要があります。問題の難易度によっても解答時間は変わるため、余裕を持った時間配分が求められます。

ITパスポート試験で600点(700点)以上でも受からない理由

ITパスポート試験で600点(700点)以上でも受からない理由

ITパスポート試験の合格基準点は600点です。しかし総合評価点が600点(700点)以上でも合格できないケースがあります。その理由は試験の採点方式です。

ITパスポート試験は総合評価点だけでなく、分野別の評価点も合否の基準となります。ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の各分野で300点以上、獲得しなければならないのです。

つまり、総合評価点が600点を超えていても、300点未満の分野が一つでもあれば不合格ということです。そのため、極端な苦手分野をつくることなく、バランスの取れた学習を心がける必要があります。

ITパスポートの再受験とは?

ITパスポートの再受験とは?

初受験でITパスポートに合格できなかった場合でも、再受験によって合格を目指せます。ここでは、再受験に関する以下の「よくある質問」に回答します。

・ITパスポート試験は何回でも受験可能?
・ITパスポートの再受験申し込みはいつからできる?
・ITパスポート試験の再受験は過去問から出題される?
・ITパスポート試験の再受験費用は?

ITパスポート試験は何回でも受験可能?

ITパスポートに受験回数の制限はありません。合格するまで何度でもチャレンジできます。

試験は通常、月に2回程度、実施されます。主に土曜日・日曜日の実施が多いものの、試験会場によっては平日の予約も可能です。具体的な実施日時に関しては、受験予定の試験会場の日程を確認してください。

確認方法として、まずは情報処理推進機構 (IPA)の公式サイトに掲載されている試験開催状況一覧ページにアクセスしましょう。次に、受験を希望する都道府県を選択してください。すると、各受験会場の試験日と試験開始時間、座席数と空席数を確認できます。

参考情報処理推進機構 (IPA)「【ITパスポート試験】試験開催状況一覧」

ITパスポートの再受験申し込みはいつからできる?

ITパスポート試験の再受験を希望する場合、試験翌日から申し込み可能です。再受験の申し込み期間に特別な制限はありません。したがって、スムーズに次の受験機会を確保できるでしょう。

ただし、一度に複数の試験日程は予約できないので注意してください。未受験の試験がある場合、その試験が終了した上での申し込みとなります。

参考情報処理推進機構 (IPA)「【ITパスポート試験】受験要領」

ITパスポート試験の再受験は過去問から出題される?

ITパスポート試験の再受験において、過去問と同じ問題が出題されるかどうかは分かりません。しかし再受験だけでなく初受験の場合も、過去問を暗記するだけでは受からない可能性が高いでしょう。

アウトプット学習で過去問を使用する際は、単に答えを丸暗記するのではなく、問題の解き方を理解することが大切です。それにより、類似問題や新しい形式の問題に対応できる力が身につきます。

ITパスポート試験の再受験費用は?

ITパスポート試験の受験手数料は、2024年8月時点で7,500円(税込)です。初回受験でも再受験でも同一の費用となっています。

一旦納めた受験手数料に関しては、どのような理由があっても返還されないので注意してください。情報処理技術者試験や特別措置試験への充当もできません。

参考情報処理推進機構 (IPA)「【ITパスポート試験】受験要領」

ITパスポート試験に受かるための勉強法

ITパスポート試験に受かるための勉強法

ITパスポート試験に受かるための勉強方法は以下です。

・スキマ時間を活用して勉強する
・インプットしたらすぐにアウトプットする
・過去問を繰り返し解く
・重要な分野を重点的に学習する
・自分の苦手分野を強化する

それぞれ解説するので参考にしてください。

スキマ時間を活用して勉強する

ITパスポートに合格するには長時間の勉強が必要です。そのため、まとまった時間を確保するだけでなく、スキマ時間の効果的な活用を心がけてください。

通勤・通学時間や育児・家事の合間など、細かく勉強するといいでしょう。例えば、移動中にスマートフォンやタブレットを使ってWebテキストを読んだり、家事・育児の合間に問題演習をしたりという勉強法が考えられます。

このようなスキマ時間の活用により、空き時間を優先的に学習に充てられます。

インプットしたらすぐにアウトプットする

ITパスポートの効果的な勉強法として、インプットとアウトプットの連動が挙げられます。テキストや講義動画で知識をインプットした後、すぐに関連問題を解いてアウトプットすることで知識に定着しやすくなります。

基本的にインプットだけでは、本試験の出題形式に慣れません。「どの分野を間違えやすいのか」という苦手分野の把握も難しいでしょう。その点、しっかりアウトプットに取り組むことで実戦力が養われます。

このようにインプットとアウトプットの連動は、「知識への定着」と「解答力の向上」を同時に身につけられる勉強法です。

過去問を繰り返し解く

ITパスポートの学習では過去問の反復が大切です。前述したアウトプットの段階で過去問を解くとよいでしょう。

過去問と全く同じ問題が出題されるかどうかは分かりません。しかし類似問題が出ることは十分に予測できるため、出題形式や難易度に慣れる必要があります。

ただし、ITパスポートの試験問題は時代に合わせて更新されます。したがって、可能な限り新しい過去問を解くことが大切です。

古い過去問からも学べる部分はあるものの、最新のトレンドや技術に関しては、より新しい過去問で対策しましょう。

また、過去問を解く際は、単に答えを覚えるのではなく、「なぜその答えが正解なのか」を理解することが大切です。解説をしっかり読み、分からない点があれば参考書や用語集で確認してください(通信講座であれば質問も可能です)。

重要な分野を重点的に学習する

ITパスポートの出題範囲は、ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系と広いため、重要な部分を重点的に学習する必要があります。出題傾向が少ない分野に時間を割くよりも、頻出テーマの正解率を上げることが大切です。

そのためには、本試験を見据えて作成されたテキストの使用が必要になります。キャリカレの通信講座のテキストでは、覚えるべき単語を青文字、理解すべき内容は赤文字と、重要な箇所をスムーズに理解できる工夫を施しています。

自分の苦手分野を強化する

ITパスポートに合格するには、自分の苦手分野を把握したうえで、集中的に取り組む必要があります。

前述したように、総合で600点(700点)以上得点しても、ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の各分野で300点以上獲得しなければ合格できません。「極端な苦手分野があると合格できない」という点に気を付けてください。

全分野でバランスよく得点するには、アウトプットで自分の弱点を明確にしたうえで、その分野に多めに学習時間を割り当てるとよいでしょう。ただし、他の分野もおろそかにせず、全体的なバランスを保つことが大切です。

関連記事ITパスポートを独学で取得することは可能?効率的な学習のコツも解説!

ITパスポートに合格するならキャリカレの通信講座がおすすめ

ITパスポートに合格するならキャリカレの通信講座がおすすめ

ITパスポートの合格を狙うならキャリカレの通信講座がおすすめです。その理由に以下があります。

・合格に必要な学びを凝縮したテキストを使用できる
・スキマ時間に学べるWebテキストに対応している
・講師による添削指導が受けられる

それぞれ解説します。

合格に必要な学びを凝縮したテキストを使用できる

キャリカレの通信講座は、合格に必要な内容を1冊のメインテキストに凝縮しています。それにより、前述した「重要部分の重点的な学習」が可能です。分かりづらい箇所は図解で説明しているので、IT知識がない方でもスムーズに勉強できます。

また、インプットした知識をアウトプットするための「受験対策問題集」と「実践模擬テスト」も付属しています。受験対策問題集は本試験で出やすい問題をまとめた副教材です。実践模擬テストは受講生専用のWebページから解答可能です(詳しくは後述します)。

このようにキャリカレの通信講座は、テキスト(インプット)と問題(アウトプット)の両面から学習をサポートしています。

スキマ時間に学べるWebテキストに対応している

キャリカレの通信講座は柔軟な学習スタイルに対応しています。じっくりと学べる紙のテキストはもちろん、忙しい現代人のニーズに応えるWebテキストでも学習可能です。

Webテキストの最大の利点は、スキマ時間の有効活用です。スマートフォンやタブレットを使用して気軽に学習できるため、効率的に時間を確保できるでしょう。

また、Webテキストには音声読み上げ機能が付いているので、移動中や家事をしながら聞き流せます。

このようにキャリカレの通信講座は、場所やスタイルに合わせて「紙」と「Webテキスト」を選べるというメリットがあります。

講師による添削指導が受けられる

キャリカレの通信講座では、計3回の実践模擬テスト(添削問題)を利用できます。苦手なポイント、復習が必要な部分に関しては、講師がオンラインで添削指導を行います。

さらに12ヶ月間の長期サポートが付属しているので、自分のペースでゆっくり学習を進められます。学習サポート期間中は疑問があればいつでも無料で質問可能です。着実に知識を身につけながら学習を進めてください。

また、途中で勉強がストップしてしまった場合は、学習プランやスケジュールに関するアドバイスを受けられます。このような手厚いサポート体制により、キャリカレの通信講座は一人ひとりの学習を支援しているのです。

ITパスポート試験に受かるために効率よい勉強法を試そう

ITパスポート試験に受かるために効率よい勉強法を試そう

ITパスポート試験は再受験を含め、年間13万人が不合格になっています。その理由として、合格は難しくないと考えていたり、非効率な勉強をしていたり。他にも、アウトプット学習の不十分さや、勉強時間と解答時間の不足が考えられます。

ITパスポートに合格するには、3つの分野それぞれで300点以上、かつ総合評価点600点以上をクリアしなければなりません。そのため、バランス重視の学習が求められます。

具体的な勉強方法としては、スキマ時間の活用、インプットとアウトプットの連動、過去問の反復、重要分野の重点学習、苦手分野の強化を心がけてください。

スムーズに合格を目指すなら、キャリカレの通信講座がおすすめです。充実したテキストと問題演習、紙とWebテキストの選択、講師による添削指導などを通して合格をサポートします。

詳細に関しては、以下のページよりお問い合わせください。

ITパスポート合格指導講座
講座資料請求フォーム
開催中のキャンペーン・お得情報
講座受講フォーム

この記事の監修者

資格のキャリカレ編集部

150以上の通信教育資格講座を展開し、資格取得・実用スキルの習得はもちろん、キャリアサポートまで行う資格のキャリカレ編集部が運営するコラムです。ITパスポートはITリテラシーの向上や、基本的なIT技術向上のための資格です。ITパスポートの詳細や試験対策をはじめ、ITパスポート資格の魅力や最新情報をお伝えしていきます。

資格のキャリカレ編集部

関連記事を見る

おすすめコラム