医療事務の資格を履歴書に記載するメリットとは?志望動機の書き方やポイントも紹介

医療事務の資格を履歴書に記載するメリットとは?志望動機の書き方やポイントも紹介

こんにちは、資格のキャリカレ編集部です。

看護師や医療事務などの医療系のお仕事は年齢を問わず女性にも人気が高い職種です。医療事務の資格を取得すると履歴書に記載でき、就職や転職に役立ちます。この記事では、医療事務の資格を履歴書に記載した場合のメリットや履歴書で記載する項目、志望動機の書き方、注意点などを中心にお伝えします。

本記事を最後まで読めば、就職・転職の面接対策に役立つ履歴書でのアピールの仕方を把握できるでしょう。医療事務のお仕事を探しており、これから医療事務として働きたいと考えている方はぜひ参考にしてください。

目次

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段落 医療事務資格を記載する履歴書とは?

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医療事務の職員として正社員はもちろん派遣で働く場合や、契約社員・パートでの採用試験も履歴書を作成して求人に応募する必要があります。本章では、履歴書の概要や職務経歴書との違い、履歴書で確認すべき内容について解説します。

履歴書と職務経歴書の違い

履歴書とは、求人に対して応募者のプロフィールや保有する資格・免許などを文書でまとめた書類のことです。応募先の会社の採用担当者宛てに郵送またはメール送信して提出するのが一般的です。履歴書はJIS規格で定められたフォーマットを使用して作成します。履歴書で記載する項目については後ほど詳しく解説します。

転職の際に履歴書と一緒に提出が求められることが多い職務経歴書は、応募者の職務経歴や能力のアピールを目的とした書類です。一般的に使用される形式は時系列に職務経歴を記載する編年式と、業種や職務内容ごとに職務経歴を記載するキャリア式の2種類があります。職務経歴書は文章ではなく、目次を羅列するように箇条書きで記載します。いずれも就職や転職で応募する際に必要な書類です。

採用担当者が履歴書で確認する内容

採用担当者は自社で活躍し、長く勤めてくれる人材かどうかという視点で以下の内容をチェックしています。

  • 学歴と職歴の一貫性
  • 転職した回数
  • 医療事務の資格や経験の有無
  • 志望動機
  • 待遇に関する希望
  • 通勤の可能性

志望動機は、自分が活躍できる人材であると採用担当者に印象付けるうえで重要な項目です。特に、学歴と職歴が医療事務と関連性がない場合や転職の回数が多く自宅から勤務先までの通勤時間が長い場合は、早期離職を疑われる恐れがあります。

また、医療事務の有資格者であるものの未経験で高待遇を希望する場合は、採用担当者に「条件がいい就職先を選ぶかもしれない」と思われ、採用を見送られる可能性があるでしょう。履歴書に記載した内容は合否を分けることもあるため、丁寧に作成することが大切です。

医療事務資格を履歴書に記載するメリット

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医療事務に関連する資格を履歴書に記載することが自分自身のアピールにつながります。医療事務の資格を履歴書に記載すれば、転職や就職を有利に進められ、医療事務に対する意欲も伝えられます。それぞれのメリットを詳しく見てみましょう。

医療事務に関するスキルや知識をアピールできる

医療事務の資格を履歴書に記載すれば、専門的なスキルや知識があることをアピールできます。医療事務の資格取得は、医療事務の業務に必要なレセプトの作成スキルや医療制度に関する知識を持つというだけでなく、資格試験の運営会社や実施機関から認定を受けたことの証明になります。医療機関が求めるスキルを持つ人材であることをアピールできるため、採用される確率を高められるでしょう。

医療事務の資格に加えて、パソコンの操作スキルや簿記などの資格があれば、実務で即戦力になれることをアピールしやすくなります。医療事務の資格を履歴書に書く際は、医療事務の業務に関連するスキルや資格も合わせて記載しましょう。

転職や就職に有利になる

医療事務の資格を履歴書に記載した場合、転職や就職に対する強い意思表示になり、転職活動や就職活動を有利に進めやすくなります。医療事務の仕事は資格を持たない人でも働けることや全国に需要があるため、他業界からの転職を考えている複数の応募者の中から採用者を決めるケースがあります。医療事務が未経験でも医療事務の資格を持っていれば採用担当者の目に留まりやすく、選考に残る可能性が高くなるでしょう。

ただし、医療事務にはさまざまな資格があり、資格試験の実施団体によって合格率は大きく異なります。クリニックや医療・福祉施設によって現場で求められる資格の種類も変わるため、どのような資格が必要とされているのかを知っておくことが大切です。医療事務に求められるスキルについては以下の関連コラムも参考にしてください。

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医療事務は資格なし・未経験の人でも働ける?求められるスキルや就職するポイントを解説

医療事務の仕事に対する意欲を伝えられる

医療事務の仕事が未経験でも医療事務の資格を履歴書に記載することで仕事に対する意欲をアピールできます。医療事務の資格を取得するには、医療・介護に関する制度やレセプトの作成、点検、診療報酬に関する知識をはじめとする専門的な知識やスキルの習得が不可欠です。

医療事務の仕事は無資格でも可能ですが、医療事務の資格を取得するには覚悟を持って勉強に臨む必要があります。医療事務の有資格者というだけで資格取得のために惜しみない努力を続けられる人であると評価されやすく、未経験でも医療事務の仕事に対する熱意を伝えられます。医療事務の未経験者は、資格取得に至った経緯や資格を現場でどのように活かしていきたいのかを履歴書に書いてアピールするとよいでしょう。

医療事務の履歴書で記載する項目

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医療事務の履歴書に記載する基本的な項目は以下のとおりです。

  • 基本情報
  • 学歴や職歴
  • 取得した免許や資格
  • 志望動機
  • 本人希望記入欄

本章では、それぞれの項目を記載する際のポイントを解説します。

基本情報

基本情報は自分のことを知らない採用担当者への自己紹介に当たる項目です。基本情報で記載する項目は次のとおりです。

  • 日付
  • 氏名
  • 生年月日
  • 現住所
  • 連絡先

日付は履歴書を作成した日ではなく、採用担当者宛に郵送した日を記載します。履歴書を持参して採用担当者に直接手渡す場合は、提出日を履歴書に記載しましょう。氏名は簡略化された漢字を使用せず、戸籍に記載の正しい表記で書きます。

生年月日は「西暦」令和〇年といった「和暦」のどちらを記載しても構いません。ただし、西暦と和暦が混在すると読みにくくなるため、後述する学歴や職歴、免許・資格の取得年月日と書式を統一しておくことが大切です。

現住所は、都道府県はもちろん番地やアパート・マンション名、部屋番号も記入します。連絡先は採用担当者が合否の連絡をする際に使用することもあるため、現住所と異なる場所に連絡が欲しい場合は忘れずに記載しましょう。写真欄がある場合は、提出日から3ヶ月以内の証明写真をサイズに合わせて切り取り、添付します。

学歴や職歴

学歴や職歴は、基本情報の下の欄に記載します。1行目の中央に「学歴」と記載し、次の行から、高校の入学・卒業と大学または専門学校の入学・卒業を記載します。続いて、空行を1行入れ、次の行の中央に「職歴」と書き、その次の行から職歴を記載していきます。職歴は1行目に会社名や入社日、2行目に所属した支社・部署、3行目には担当した役割を記載するのが一般的です。

ただし、職歴が多い場合は1社ごとに「株式会社〇〇に入社(〇年〇月一身上の都合により退社)」と企業別に書くか、スキルのアピールに不要な職歴を省略すると職歴欄に収まりやすくなります。いずれも年月は、基本情報で記載した西暦または和暦で統一しましょう。学校名や会社名は省略せずに、正式名称を記載するのが原則です。

取得した免許や資格

学歴・職歴欄の下にある免許・資格欄には、これまでに取得した免許や資格を記載します。「年」と「月」の項目には、基本情報と同様に西暦または和暦を統一して書いていきます。

続いて、免許・資格の項目に取得した免許や資格を記載する点が履歴書を書く際のルールです。免許名や資格名の後には1文字分のスペースを空け、「合格」または「取得」と記載しましょう。取得した免許や資格を記載するポイントは、次章で解説します。

志望動機

志望動機は、応募先の医療機関が掲げている理念や求める人物像を踏まえて記載することが大切です。採用担当者は応募者の志望動機の内容を見て、現場で活躍できる人材か、長く働いてくれる人材かを見極めています。志望動機で採用担当者にアピールをするなら、応募先の理念や求める人物像に合わせて記載する必要があります。

何の情報もないまま志望動機を書いても、採用担当者に「この応募者は当院で求める人物像に合致しない」と判断されかねません。応募先の理念や採用したい人物像を正しく把握するためには、事前のリサーチが不可欠です。応募先の公式サイトを検索し、どのような理念や魅力、特徴などが掲載されているか、どのような人材が必要とされているのかを探すとよいでしょう。面接時に詳しく聞かれたときにも答えられるように練習しておきましょう。

本人希望記入欄

履歴書には本人の希望を記入するための欄が設けられています。本人希望記入欄に記載する一般的な項目は次のとおりです。

  • 職種
  • 勤務時間帯
  • 勤務地
  • 給与の金額
  • 残業について
  • その他の待遇面

給与や待遇面などを書きすぎると採用担当者からの印象を悪くする恐れがあります。本人希望記入欄に希望条件を記載する際は、働くうえで譲れない条件のみを記載してください。

本人希望記入欄に記載すべきことがない場合は空欄や「特にありません」と書くよりも「貴院の規定に従います」の1文を記載する方が採用担当者に与える印象はいいでしょう。書くことがないからといって、本人希望記入欄に志望動機や自己アピールなどの他の内容を記載しないようにしましょう。

医療事務の資格を履歴書に記載する4つのポイント

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医療事務の資格を履歴書に記載することは転職や就職をスムーズに進めるうえで重要です。医療事務の資格を履歴書に記載する際に押さえておきたい4つのポイントを解説します。医療事務の資格を履歴書に記載するときの参考にしてみてください。

1.医療事務資格は正式名称を記載する

履歴書に医療事務に関する資格を記載する場合は長くても省略せずに正しい名称で書きましょう。医療事務にはさまざまな資格があり、中には正式名称が長いものもあります。資格名や運営会社・協会などを正式名称で記載しなければならない理由は、記載ミスと考えられるだけでなく、確認ができない人だと勘違いされる可能性があるためです。

履歴書のルールとして、資格名だけでなく学校名や会社名も正式名称で記載する必要があります。履歴書すら正しく書けなければ、採用担当者から「医療事務の業務でも確認ミスをするかもしれない」と判断されてしまうでしょう。

また、資格欄に書けるスペースには限りがあるため、1文字を大きく書きすぎると資格名を全て記載できなくなります。正式名称が全て入るようにバランスを考えて記載しましょう。

2.資格は取得順に記載する

履歴書では、医療事務の資格を記載する場合に資格を取得した年月順に記載するのが基本のルールです。取得した年月が最も古い資格を免許・資格欄の最上部に記載し、最後の行は取得した年月が最も新しい資格で締めくくります。ただし、医療事務の資格以外にも保有している免許や資格がある場合は、必ずしも取得した順の流れで書く必要はありません。

例えば、医療事務の資格に関連しない運転免許証や簿記などの免許や資格がある場合は、医療事務の資格を優先的に記載できます。運転免許や簿記などの医療事務以外の免許や資格はまとめて取得順に記載しましょう。医療事務の資格が複数ある場合も時系列に合わせて記載するルールは原則的に変わりません。

3.年月日の表記は統一する

医療事務の資格にかかわらず、履歴書に年月日を記載する場合は西暦または和暦のどちらかに統一して書くのがルールです。履歴書は西暦と和暦のどちらを用いても問題ありませんが、西暦と和暦がバラバラに記載されていると採用担当者が履歴書を見たときに読みづらくなります。読みづらい履歴書を提出すれば、応募者が読み手の気持ちを無視して書きたいことだけを書いていると誤解されかねません。

履歴書は採用担当者が読みやすいように、書き手が書き方を工夫する必要があります。履歴書に年月日を記載する際は西暦と和暦のどちらかを選び、同じ表記で統一しましょう。

4.誤字脱字に気をつける

履歴書は手書きでもパソコンで作成しても問題ありません。ただし、誤字脱字を提出前に必ず複数回確認することが大切です。誤字脱字がある履歴書を提出した場合、確認作業が苦手な人や雑な人という印象を採用担当者に与えてしまう恐れがあります。

また、手書きで履歴書を作成する場合は誤字脱字に加えて、1文字ごとに丁寧な文字で記載してください。書き間違えた場合は修正テープや黒く塗りつぶして続きから書くのではなく、新しい履歴書を用意して最初から書き直しましょう。間違えたときに書き直せるように手書き用の履歴書を複数枚用意しておくことをおすすめします。

履歴書の作成後の対策として、可能であれば第三者に誤字脱字や伝わりにくい部分がないか全体を確認してもらうのも1つの方法です。

【ケース別】医療事務資格を履歴書でアピールするポイント

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医療事務の資格を履歴書に記載してアピールするためには、医療事務の経験や実績の有無に応じて内容を変える必要があります。本章では、医療事務の経験と実績がない場合とある場合の2つのカテゴリに分けてアピールするポイントと文章例を紹介します。

医療事務の経験・実績がないケース

医療事務の未経験者はアピールできる経験や実績がないため、自己PRで医療事務の仕事に必要なスキルと知識を提示して業務の適性があることをアピールしましょう。また、医療事務の業務に役立つスキルを記載すれば、医療事務の仕事に対する意欲が伝わりやすくなります。医療事務の未経験者が記載する自己PRの例文を紹介します。

私は、誰とでもすぐに打ち解けるコミュニケーション能力があります。前職の営業では、いつでも笑顔を絶やさずに丁寧な対応を意識して業務にあたってまいりました。実際にお客様からは「いつも笑顔で丁寧に対応してくれて安心できる」とお褒めの言葉を頂いた経験があります。
昨年は医療事務検定試験に合格し、医療事務に必要なスキルや知識を習得しました。前職で培われたコミュニケーション能力と習得した医療事務のスキルや知識を活かし、貴院の顔という責任と覚悟を持って、患者様や関係者の方々から厚い信頼を得られるように努めていきます。

医療事務の経験・実績があるケース

医療事務の経験や実績がある場合は、携わった業務内容や年数、印象的なエピソードを交えて自身のスキルと実績を積極的にアピールしましょう。医療事務経験者の場合、採用担当者は現場に出して即戦力になるスキルや経験があるかを評価する傾向があります。自己PR文を書く場合は、募集されている業務内容に紐づけて次の例文のような文章を記載しましょう。

私は〇〇病院という職場でレセプトの作成や受付などの業務に約〇年携わっていました。レセプトの作成実績は月間〇件以上で、作成と確認を繰り返す中でミスなくスピードを意識した事務処理を行うスキルを身に付けられたため、自信につながっています。
来院される患者様の不安を和らげるように穏やかな笑顔と丁寧な対応を心掛けていると、「〇〇さんが居てくれるから安心できる」と言葉をかけてもらったこともありました。
現状に満足せずにさらなるスキルアップを目指すために、現在は〇〇の資格取得に向けて勉強中です。今後も引き続き医療事務のスキルや知識を深め、患者様をご支援できる存在になりたいと考えております。

【例文あり】履歴書に記載する志望動機の書き方4つのポイント

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医療事務に転職または就職を希望する場合は、志望動機に力を入れて書くことが重要です。志望動機は医療事務の仕事に対する意欲を積極的にアピールするために欠かせません。本章では、志望動機を書く際のポイントを例文と合わせて紹介します。

1.医療事務の職種を希望する理由を記載する

履歴書の志望動機には、他の職種ではなく医療事務を希望した理由を記載します。医療事務を希望した理由は採用担当者が知りたい情報の1つです。未経験者でも医療事務はできるため、医療事務の仕事に対して意欲が感じられる人材であれば採用される可能性は高まります。具体的には、以下の例文のように医療事務に対する熱意が伝わるエピソードや社会問題を取り入れて明確に志望動機を書くことをおすすめします。

一昨年、病院でお世話になった際、受付の方がとても親切に補助してくださり、私も患者様に笑顔で丁寧に接する医療事務員になりたいと考えるようになりました。近年、医療機関の受付や会計は機械で対応するようになりましたが、中には機械よりも「人に対応してもらいたい」と考える方も多く、医療事務の重要性を痛感しております。
そこで一念発起し、昨年〇〇の資格を取得しました。医療事務の資格取得で習得したスキルや知識を現場で活かし、患者様に寄り添える医療事務員になりたいと考えております。

2.応募先の事業所で働きたい理由を記載する

履歴書の志望動機には、複数の医療機関がある中でも応募先を希望した理由を記載しましょう。採用担当者は応募者に対し「数ある求人の中から、うちの医療機関を選んだのはなぜだろう」という疑問を持っています。

採用担当者の疑問を解決できるのが履歴書の志望動機です。応募先の公式サイトやガイドを検索し、理念や方針、基本方針などを確認してから志望動機を考えると深みのある内容になります。希望する診療科がある場合は診療科目も合わせて確認しておくと志望動機に書く内容をまとめやすくなるでしょう。例文は次のとおりです。

私は〇〇市で生まれ育ち、大好きなこの地域のためになる仕事に就きたいと考え、貴院を志望させていただきました。〇〇市にはさまざまな医療施設がありますが、貴院は開院から〇年を迎え、長く地域住民の健康維持や疾病予防などに貢献されています。
近所の方からも「安心して通える」「スタッフはみんな親切で丁寧」と評判も良く、多くの地域住民から愛されている病院だと感じました。貴院の求人情報を拝見して、私も貴院の一員となり、地域住民の役に立ちたいと考えております。

3.業務に活かせるスキルと経験があれば記載する

医療事務の経験者は、これまでに習得したスキルや経験と志望動機を結びつけて記載します。未経験者は医療事務の業務に活用できる資格や前職で身に付けたスキルを記載するとよいでしょう。

例えば、パソコンスキルや簿記、秘書検定などが挙げられます。簿記や秘書検定などはレベルごとに3級や2級に分かれています。履歴書では「何級以上でなければ書いてはいけない」というルールはありません。ただし、3級の合格者は一般的に多いとされているため、2級以上の資格を書くとアピールになるでしょう。例文を紹介します。

前職の金融機関の窓口業務では、迅速かつ正確な事務処理能力を身に付けました。貴院の医療事務でもレセプト作成の業務で活かせると考えております。
現在は、前職で身に付けた接客スキルにより磨きをかけるために、秘書検定2級の資格取得に向けて勉強中です。貴院の受付業務でも前職と資格試験の勉強で習得したスキルや知識を活かせると考えております。

4.目標や採用後のキャリアプランを記載する

志望動機に今後の目標や採用後のキャリアプランを記載して、採用担当者にアピールしましょう。採用担当者は「採用するからには長く働いてほしい」という気持ちで採用する人材を見極める傾向があります。

具体的な目標やキャリアプランを書くことで、応募先で長く働く意欲があると示せれば採用担当者にいい印象を与えられる可能性が高まります。以下の例文を確認してみましょう。

前職の経験と昨年取得した医療事務の資格を活かしながら、貴院の発展に貢献できる人材でいられるように成長し続けていきたいと考えております。採用後は現在勉強中の〇〇の資格取得を目指し、医療事務のスキルと知識をブラッシュアップさせていきたいです。
将来的には診療報酬請求事務能力認定試験の資格取得によって高度な医療事務のスキルと知識を習得し、スタッフの管理に必要なマネジメントスキルを身に付けたうえで、医療事務スタッフのチームリーダーを目指したいと考えております。習得したスキルや知識を後輩や同僚とシェアし合って後進の教育にも関わりたいです。

【状況別】履歴書に記載する医療事務の志望動機と例文

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前章では、医療事務の職員を希望する人全般に向けた志望動機の書き方のポイントと例文を紹介しましたが、自分の求職状況に合わせて履歴書に記載する内容を変える必要があります。職種に関わらず志望動機のランキングでは「情熱」や「スキルアップ」「スキルの向上」に関する内容が入っているようです。本章では、新卒者と転職者の2つのケースに分けて例文を紹介します。

新卒者のケース

短大や専門学校、大学を卒業したばかりの新卒者はアピールできる仕事のスキルや知識がありません。そのため、志望動機では、学生時代の経験から学んだことや医療事務の仕事に対する熱意を伝えることが大切です。具体的には、学生時代に取り組んだ活動やアルバイトで身に付けたスキルや知識を志望動機でアピールします。さっそく例文を紹介します。

学生時代に医療機関でボランティア活動をした際に、受付の方が患者様やご家族の方に声をかけて不安を取り除いている姿に感銘を受けました。その後、受付の方は医療事務という職業に就いている方だと知り、医療事務を目指したいと志を決めました。
貴院は〇〇県知事から承認を受けた地域医療支援病院で、地域住民の健康維持や疾病予防に長く貢献している医療機関です。私も貴院の一員となって丁寧なサービスを行い、医師とは異なるアプローチで患者様の精神面の支えになれるような存在になり、貴院の発展に貢献したいと考えております。

転職者のケース

前職で医療事務の仕事の経験がある転職者は、前職の勤続年数や役職、仕事で身に付けたスキルなどを志望動機に記載します。過去の仕事でどのような経験を経て、どのような能力を習得したのかをアピールすることが大切です。また、取得を目指している医療事務の資格を記載することで、チャレンジ精神や上昇志向がある人物と印象付けられるでしょう。例文は次のとおりです。

前職の医療機関では5年間医療事務に従事し、受付・レセプト作成・会計などの事務作業を経験しました。迅速かつ正確な事務処理能力が評価され、退職までの2年間は新人の育成に努めて参りました。
現在は医療事務のスキルをさらに高めるために、診療報酬請求事務能力認定試験の資格取得を目指して勉強に励んでおります。将来的には、これまでの経験やスキルを活かし、医療事務部門のリーダーや管理職として貴院を支える存在になりたいと考えております。

履歴書に記載する医療事務の志望動機の注意点

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志望動機は自分のスキルをアピールするうえで有効な項目ですが、待遇面ばかり記載したり応募先の経営理念を無視した内容を書いたりすると選考から落とされる恐れがあります。本章では、医療事務の志望動機を記載する際に避けるべき内容と気を付けたい注意点を解説します。

待遇面ばかりを記載しない

医療事務の志望動機に給料や福利厚生などの待遇面ばかりを記載すると、応募先の採用担当者にわがままな印象を与える可能性があるため注意が必要です。応募先に採用してもらうには、採用担当者の印象を良くすることが大切です。

しかし、待遇に関する条件を一覧で志望動機に記載すれば、採用担当者は「うちよりも好条件の転職先が見つかればすぐに退職するかもしれない」「時間とコストをかけて仕事を教えたものの、不満があればすぐに辞めてしまうかもしれない」という懸念につながる恐れがあります。待遇面の交渉は採用後に機会が設けられるため、応募先から待遇面の質問がない限りは履歴書に書かないことをおすすめします。

応募先の経営理念を確認しておく

応募する施設の経営理念から外れた志望動機を記載しないためにも、事前に応募先の経営理念を確認しておくことが重要です。応募先の経営理念を理解し、賛同を示せれば採用担当者から「当院のことをよく調べている」とよい印象を与えることができます。

しかし、応募先の経営理念を無視した志望動機を記載すると、採用担当者から「事前準備ができていない」と思われてしまう恐れがあります。また、経営理念を理解していないことから、応募先の医療機関で働く意欲を疑われかねません。医療事務の履歴書で志望動機を書く前に、応募先の公式サイトをしっかりリサーチし、経営理念や求められる人物像などを確認しておきましょう。

医療事務の資格を履歴書に記載して就職・転職を成功させよう

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医療事務の資格を取得して履歴書に記載することで、医療事務が未経験でも業務に必要なスキルや知識がある証明ができ、自身の強みとして採用担当者にアピールできます。履歴書に記載する際は、医療事務の資格だけではなく志望動機で仕事への意欲を盛り込み、採用担当者に長く活躍できる人材であることを積極的に伝えましょう。

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この記事の監修者

資格のキャリカレ編集部

150以上の通信教育資格講座を展開し、資格取得・実用スキルの習得はもちろん、キャリアサポートまで行う資格のキャリカレ編集部が運営するコラムです。医療事務は一度取得すれば、医療業界への就職・転職に役立つ資格です。医療事務の詳細や資格の魅力など最新情報をお伝えしています。

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