
「エンディングノート」と聞いて死をイメージする方がほとんどだと思います。しかしエンディングノートは「死に向かう」ためのものではありません。自分の人生を振り返り、自分を見つめ直し今後に生かすために頭を整理する、とても便利なツールなのです。ここでは、そのエンディングノートの書き方や書く内容などをわかりやすくご紹介します。
更新日:2025/11/13
エンディングノートは「死に向かうノート」ではなく、自分の人生を振り返り、今後の生き方や家族への思いを整理するための大切なツールです。財産や医療、介護、葬儀などの希望を明確にしておくことで、家族の負担を減らし、残りの人生をより充実させることができます。本記事では、初めてでも書きやすいおすすめの11項目と具体的な書き方のポイントをわかりやすく解説します。
【この記事を簡潔に要約すると・・・】
〇エンディングノートとは、自分の人生を振り返り、家族や大切な人へ思いを伝えるためのノート。
〇遺言書との大きな違いは法的効力の有無であり、エンディングノートは自由に自分の希望や気持ちを書けるのが特徴。
〇エンディングノートを書くことで、家族の負担を軽減し、自分の人生やこれからを見つめ直すきっかけになる。
〇書く項目には「基本情報」「財産」「医療・介護」「葬儀」「メッセージ」などがあり、定期的な見直しも大切。
〇キャリカレの「終活ライフケアプランナー講座」なら、終活やエンディングノートの知識を基礎から学び、実生活や仕事に生かすスキルが身につく。

- エンディングノートとは?
- エンディングノートと遺言書の違い
- エンディングノートを書くメリットは?
- 自分の思いを託す、最後のメッセージ
- 家族の負担を減らせる
- 自分の経済状況がわかる
- 今後の人生と向き合える
- エンディングノートの選び方
- ・人生を振り返りたいなら、自分史や履歴が書けるものを
- ・万が一のことが起こったとき重視なら、葬儀や相続の項目が充実したものを
- ・今後の人生に備忘録として活用したいなら、銀行口座や保険の項目があるものを
- ・終活のノウハウを知りたいなら、コラムや解説がついたノートを
- おすすめ11項目とエンディングノートの書き方
- 1.自分の基本情報について
- 2.財産・資産について
- 3.身の回りのこと
- 4.家族・親族について
- 5.親しい友人・知人について
- 6.ペットについて
- 7.医療・介護について
- 8.葬儀・お墓について
- 9.相続・遺言書について
- 10.連絡先
- 11.自分からのメッセージ
- エンディングノートをより活用するために押さえておきたいポイント
- 完璧に書こうとせず気楽に記入する
- 取り組みやすい項目から少しずつ記入する
- 家族や親しい人と話し合いながら内容を整理する
- エンディングノートを書き終えたら
- 終活について詳しく学ぶならキャリカレがおすすめ
- たった3ヶ月で終活のプロに!
- 累計受講者数9千人突破の人気講座
- カウンセリング技術も身につく実践型カリキュラム
- 在宅で受験できるから安心
- 手厚い長期サポートで最後まで続けられる
- まとめ
- よくある質問
エンディングノートとは?

エンディングノートとは文字どおり、自分の人生の終末について記したノートです。
万が一に備えて、家族や友人に伝えておきたいことや自分の希望などを書き留めておけます。
記入しやすい専用のノートを利用することもできますが、普通のノートや手紙形式でもOK。
法的効力がないので、その分、気軽に書いて、何度でも書き直したりもできます。
エンディングノートと遺言書の違い
エンディングノートと遺言書の決定的な違いは、法的効力があるかないかです。
どちらも遺産相続などについて希望を書くことができますが、遺言書の内容は法的に強制力があり、エンディングノートには法的な強制力はありません。
遺言書がなければ、いくらエンディングノートに希望を書いていても100%叶えられるとは言えません。
しかし遺言書には何を書いてもいいというわけではありません。
遺言書に書くことができるのは「死後」に関してのみで、範囲も遺産相続や子どもの認知など厳格に決められています。
その点エンディングノートは、強制力はないながらも遺産相続などについて希望を書けますし、「生きている間」のことについても書くことができます。
身近な人が困らないように、病気や不慮の事故にあった時の延命措置についてや介護、葬儀・お葬式、お墓、ペットなど、様々な内容を記しておけるのです。
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エンディングノートを書くメリットは?

エンディングノートは遺言書のように決められた事柄だけに縛られることなく、自由に自分の意思や希望を書き留められます。
いざという時に備えられるのがエンディングノートのメリットですが、それだけではないのです。
自分の思いを託す、最後のメッセージ
自分史を書くことで、家族も知らなかったことや思い出を共有することができ、遺された家族への愛情を示すのともできます。
家族や友人それぞれへのメッセージや形見分けリストなどで、自分の思いを伝えられます。
家族の負担を減らせる
介護の希望や延命措置のこと、葬儀や費用の捻出方法などが明記されていれば、本人の判断力が衰えたり意思表示ができなくなったりした時も、家族が迷うことなく様々な選択をすることができます。それにより家族の辛い気持ちも和らげることができます。
自分の経済状況がわかる
自分の資産を正確に記入することはエンディングノートの大切な作業です。
エンディングノートに記すことで、現在の経済状況を把握できるので、人生の終末期をどのように過ごすのかを考え、準備するのに便利です。
また資産を明確にすることは相続にも関わる大事なことです。
今後の人生と向き合える
エンディングノートを書くことは、遺された家族のためだけでなく終活をする上でも役に立ちます。
残りの人生を充実したものにするために、自分の人生を見つめ直し考えるきっかけとなるからです。
エンディングノートの選び方

エンディングノートに決まった形式はありません。
何でも自由に書けるので、エンディングノートを選ぶときは目的を明確にすることがポイントとなります。
・人生を振り返りたいなら、自分史や履歴が書けるものを
楽しかった思い出や乗り越えた辛い出来事など、自分の人生を振り返りながら心を落ち着かせることができます。
・万が一のことが起こったとき重視なら、葬儀や相続の項目が充実したものを
家族の負担を減らしたい、相続が心配、葬儀などに希望があるなどの場合は、それぞれの項目に沿って自分の要望をきちんと書くことが重要です。
・今後の人生に備忘録として活用したいなら、銀行口座や保険の項目があるものを
自分自身の備忘録としても活用できるのがエンディングノートです。
銀行口座や保険、パソコンの暗証番号などの項目があるものが便利です。
・終活のノウハウを知りたいなら、コラムや解説がついたノートを
終活の用語や断捨離の方法などのコラムがついたノートなら、やるべきことが明確になり、エンディングノートを書く際に頭の中も整理できます。
また残りの人生を充実したものにするヒントも得られます。
〈タイプ別エンディングノートの選び方〉
タイプ | 選ぶポイント |
|---|---|
じっくり書く | ・文字が書きやすい |
情報を伝える | ・自分史が書ける |
思いを伝える | ・フリースペースが広い |
手軽に書く | ・値段が安い |
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おすすめ11項目とエンディングノートの書き方
必携項目は特にありませんが、遺された家族のためのノートである以上、終末期医療や葬儀・お葬式などの希望や連絡先、財産などの情報を記しておくのはオススメです。
しかし何よりも家族や友人に自分の思いが伝わることが大切です。
1.自分の基本情報について
本籍地や年金証書などの基本情報を書くことで、万一の時に家族が一目瞭然で助かります。
加えて誕生から現在までの自分史や、好きな食べ物や趣味など内面的な部分を書くことで自分自身を振り返り、今後何をすべきかが見えてきます。
また新しい自分も発見できるかもしれません。
<エンディングノートの記載例>
生年月日
本籍地
血液型
家族
家系図
学歴、職歴、資格
マイナンバー
運転免許証番号、健康保険証番号
自分史
人生のターニングポイント
性格、信念
人脈、仲間
趣味・特技
好きな食べ物
2.財産・資産について
年金証書や保険の証書、介護保険証や健康保険証、通帳・印鑑、貴重品などの保管場所は家族であっても知らないケースがほとんどです。
保管場所などを書いておけば家族が対応しやすくなります。
<エンディングノートの記載例>
預貯金
金庫などに保管している現金
不動産
有価証券
貴金属
骨董品など価値のあるコレクション
3.身の回りのこと
SNSなどのデジタル情報はIDやパスワードがわからないと永久に残ってしまいます。
アドレスやパスワード、退会手続きなどの操作方法をノートに記しておきましょう。
4.家族・親族について
家族や親族との思い出や感謝の気持ちなどを残しておきましょう。
形見分けリストを作っておくのもオススメです。
誰に渡そうかと考えるのも思い出を振り返るいいきっかけとなります。
5.親しい友人・知人について
友人や知人、お世話になった方々への感謝の言葉を綴って、日頃言えなかった「ありがとう」の気持ちを残しておきましょう。
写真を一緒に貼っておくのもいいかもしれません。
6.ペットについて
特にひとり暮らしの場合は、残されたペットを引き取り、きちんと世話をしてくれる人を決めておかなければなりません。
ペットは家族ですから、性格や好き嫌い、病歴なども記入しておきましょう。
7.医療・介護について
末期の状態になった時、家族は延命措置などの決断を迫られます。
精神的負担を減らすためにも自己判断ができなくなった時の対応方法を決めておくことは大切です。
また認知症などで意思疎通ができなくなった場合も考えて、介護のことや費用捻出方法、アレルギーや持病、常備薬についても記入しておきましょう。
8.葬儀・お墓について
密葬や家族葬など葬儀の形態が変化しています。
家族と死について話しづらいなら、自分がどのような葬儀をしたいかやお墓のこと、宗教についてもしたためておきましょう。
<エンディングノートの記載例>
信仰する宗教
葬儀の方法(密葬・家族葬など)
納骨の方法・場所
お墓について
遺影に使う写真
9.相続・遺言書について
遺された家族同士でトラブルにならないよう遺言を残しているなら保管場所を記しておきましょう。
また現金、預貯金、不動産、有価証券などの相続財産を整理しておくのも有用です。
借金も相続財産となるため、正直に書いておきましょう。
10.連絡先
自分の親族や親しい友人の連絡先を記入しましょう。
亡くなったことを連絡してほしい人がいる場合には、その旨記載しておくことをオススメします。
11.自分からのメッセージ
自分史や家系図などを書くことで、これまでの人生を振り返りましょう。
そうすれば、これからの人生を充実したものにするためのヒントを過去の自分からもらえるかもしれません。
エンディングノートをより活用するために押さえておきたいポイント
エンディングノートは完璧を目指す必要はありません。気軽に書きやすい項目から始め、家族と相談しながら記入することで、より実用的で役立つノートになります。
完璧に書こうとせず気楽に記入する
エンディングノートは自分の思いや希望を整理するためのツールであり、美しい文字や完全な内容を目指す必要はありません。書き直しも自由なので、思いついたことや心配事をそのままメモする感覚で記入することが大切です。気楽に書くことで心理的負担も減り、継続的に見直す習慣にもつながります。
取り組みやすい項目から少しずつ記入する
ノート全体を一度に完成させようとすると、途中で挫折しやすくなります。まずは書きやすい基本情報や趣味、家族に伝えたいメッセージなど、簡単な項目から少しずつ記入していくことがポイントです。段階的に進めることで、無理なく内容を充実させられ、後で補足や修正も簡単に行えます。
家族や親しい人と話し合いながら内容を整理する
エンディングノートは自分だけで書くより、家族や親しい人と相談しながら作るとより実用的になります。希望する葬儀の方法や介護・医療の意思、財産整理の詳細などを共有しておくことで、いざという時に家族が迷うことなく対応でき、思いやりのある準備として役立ちます。
エンディングノートを書き終えたら

パスワードや通帳の保管場所などエンディングノートには重要な情報が満載です。
自己責任のもと簡単に見つからない場所に厳重に保管しましょう。
ただし見つけるのに苦労する場所だといざという時に誰にも見つからない恐れがありますので、信頼できる親族に存在を教えておくのもいいかもしれません。
エンディングノートは書いたら終わりというわけではありません。
定期的に見直して、心境の変化や身体的変化、資産状況などが変わった時は書き直しましょう。
1年に1回など日付を決めて見直すのも、その都度人生を振り返られるのでいいかもしれません。
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まとめ
エンディングノートは自分の人生の終末を記すものですが、死のためではなく、よりよい人生を過ごし、よりよい死を迎えるためのノートです。
エンディングノートにはたくさんの項目があり、何からどう始めればいいのか分からず、まだ先の話だからと後回しにしている人も多いのではないでしょうか。
しかし生きている限りいつ何が起こっても不思議ではありません。
エンディングノートを書くことは早ければ早いほどいいのです。
でも難しそうと思っている方は通信講座で学んでみるのもオススメです。
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エンディングノートで自分を見つめ、考えることで人生をより豊かに変えてみてはいかがでしょう。
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よくある質問
エンディングノートには、通帳や暗証番号も書いておいた方がいいですか? |
|---|
はい。銀行口座や通帳、暗証番号などの情報は、家族が手続きする際にとても重要です。ただし、セキュリティのために「場所だけ」を書いておく、または信頼できる家族(夫や子どもなど)にのみ伝えておく方法がおすすめです。 |
エンディングノートは両親にも書いてもらった方がいいのでしょうか? |
|---|
ぜひおすすめします。両親が元気なうちに「どんな葬儀を望むのか」「延命措置はどう考えているか」などを話し合っておくことで、いざという時に家族が迷わず行動できます。家族全員で共有することで、より安心して老後を迎えられます。 |
母が一人暮らしをしています。エンディングノートには何を書いておくべきでしょうか? |
|---|
一人暮らしの場合、医療や介護の希望、緊急時の連絡先、ペットのことなどを詳しく書いておくのが大切です。また、通帳や保険証書の保管場所、葬儀の希望なども記しておくと、子どもや親族が安心できます。 |
デジタル終活として、SNSやスマホの情報もエンディングノートに書けますか? |
|---|
はい。近年は「デジタル終活」がとても重要です。SNSのアカウントやスマホの暗証番号、退会手続きの方法などをエンディングノートにまとめておくことで、親族がトラブルなく整理できます。 |
母子家庭で子どもがまだ小さい場合、エンディングノートに何を残しておくと良いですか? |
|---|
子どもの将来に関する希望(親権者、教育方針、信頼できる相談先など)を明記しておきましょう。さらに、保険や財産の情報、両親や親族の連絡先なども残しておくと、万一のときに子どもが困らずに済みます。 |
夫や義父とエンディングノートの話をすると嫌がられてしまいます。どう伝えたらいいですか? |
|---|
「死」についての話は重くなりがちですが、「家族に迷惑をかけないため」「自分らしく生きるため」といった前向きな切り口で話すと受け入れられやすいです。きっかけとして、夫婦や義父母との思い出を振り返る場として提案してみましょう。 |
父が病気をしてからエンディングノートに関心を持ちました。どこから書けばいいですか? |
|---|
病気や介護など「現時点で心配なこと」から書き始めるのがポイントです。延命措置の希望、医療費や介護費用の支払い方法など、現実的な部分から整理すると、スムーズに進められます。 |
都内に住んでいる親が遠方の墓を守っています。エンディングノートにはお墓のことも書けますか? |
|---|
もちろんです。お墓の場所や管理方法、今後どうしたいか(改葬・永代供養など)を記しておきましょう。遠方にいる家族が対応する際に、非常に役立ちます。 |
エンディングノートには子供たちへのメッセージも書けますか? |
|---|
はい。メッセージ欄を使って、子どもたちや家族、友人への思いを自由に書けます。感謝の気持ちやこれからの願いなど、「皆さんへの最後の手紙」として残すことで、温かい気持ちが伝わります。 |
現時点でまだ終活をする気が起きません。それでもエンディングノートは必要ですか? |
|---|
無理にすべてを書く必要はありません。今の気持ちや考えだけをメモ感覚で残すことから始めてみましょう。エンディングノートは「今をどう生きるか」を見直すためのツールでもあります。少しずつ書き進めていくことで、自然と前向きな気持ちになります。 |
この記事の監修者
150以上の通信教育資格講座を展開し、資格取得や実用スキルの習得はもちろん、キャリアサポートまで行う資格のキャリカレ編集部が運営するコラムです。終活ライフケアプランナーは、医療・介護・相続・葬儀など幅広い知識を備え、相談者や家族に寄り添いながら不安を解消に導く専門家として注目されています。本コラムでは、終活ライフケアプランナーの資格の詳細や学ぶメリット、実際に役立つ活用法など最新情報をお伝えしています。
