ITパスポートと基本情報技術者を取得するならどちらが良い?
違いやメリットなど徹底解説!

ITパスポートと基本情報技術者を取得するならどちらが良い?違いやメリットなど徹底解説!

こんにちは、資格のキャリカレ編集部です。

「就職・転職のためにIT系の資格取得を目指したい」と考えている人も多いのではないでしょうか。おすすめの国家資格にITパスポートと基本情報技術者があります。

今回の記事では、ITパスポートと基本情報技術者の違い、取得するメリット、学習方法のポイントなどを詳しく解説します。これからIT系の資格取得を目指したい方は、ぜひ今回の情報を参考にしてください。

記事の後半では、ITパスポート・基本情報技術者試験の具体的な勉強方法についても説明します。「独学は不安だけど…通学ほどコストや時間をかけずに資格取得したい」という方の参考になるでしょう。

本記事を読むことで、ITパスポート・基本情報技術者を比較し、どちらを目指せば良いかが分かります。IT系資格の合格に向けて迷いなく進んでください。

目次

ITパスポートと基本情報技術者の違いとは

ITパスポートと基本情報技術者の違いとは
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ITパスポートと基本情報技術者はいずれも国家資格です。しかし以下のような違いがあります。

・受験対象者
・試験制度・形式
・出題範囲・問題形式
・難易度・合格率
・必要な勉強時間
・受験申込方法

上記について一つずつ解説するので参考にしてください。

受験対象者の違い

ITパスポートと基本情報技術者の受験対象者は異なります。

ITパスポートの主な対象者は、ITリテラシーの向上や、基本的なIT技術の活用が目的の社会人や学生です。企業内ではITの推進役として「他の社員のIT活用能力を向上させる」という役割も期待されます。

一方、基本情報技術者の主な対象者はITエンジニアです。企業内のIT技術への貢献や、IT関連の問題解決に携わりたい人を対象にしています。具体的には、システム開発・設計・運用などの分野で活躍したい人向けの試験です。

どちらもIT知識を証明する資格ではあるものの、幅広い受験対象者のITパスボートに対し、より専門的な人材を対象とした情報処理技術者という違いがあります。

試験制度・形式の違い

ITパスポートと基本情報技術者の試験制度・形式には共通点と違いがあります。

共通点は試験方式です。2024年5月時点において、いずれの試験もCBT(Computer Based Testing)方式で実施されています。CBT方式はコンピュータを使用した試験のことです。受験者は試験会場に設置されたパソコンで受験します。

また、ITパスポート試験は、年間を通じて毎月1〜9回ほど実施されています。一方の基本情報技術者試験に関しても、2023年から毎月実施されるようになりました。


相違点には試験時間があります。ITパスポートの試験時間は120分です。一方の基本情報技術者は科目A(旧午前試験)が90分、科目B(旧午後試験)が100分となっています。
いずれの試験もIPA(情報処理推進機構)への登録が必要です。受験を申し込む際に日時と会場を選択します。

出題範囲・問題形式の違い

ITパスポートと基本情報技術者の出題範囲は同じです。ストラテジ系(経営全般)、マネジメント系(IT管理)、テクノロジ系(IT技術)の3つの分野から構成されています。

ただし基本情報技術者は、ITパスポートよりも専門的な分野が出題される傾向があります。使用される用語や問題の難易度が高めなので、より多くの学習時間が必要になるでしょう。

また、ITパスポートと基本情報技術者では問題形式に違いがあります。ITパスポートは四肢択一式(四つの選択肢から解答を選ぶ形式)です。ストラテジ系が35問程度、マネジメント系が20問程度、テクノロジ系が45問ほど出題されます。

一方の基本情報技術者試験は、科目Aが四肢択一式、科目Bが多肢択一式(複数の選択肢から正解を選ぶ方式)で出題されます。科目Aはストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の3つでトータル60問。科目Bはアルゴリズムとプログラミング(擬似言語)、および情報セキュリティの問題が20問出題されます。

関連記事 ・ITパスポートの難易度は?試験概要・出題範囲とともに具体的な試験対策まで解説

難易度・合格率の違い

ITパスポートと基本情報技術者では難易度・合格率が異なります。ITパスポート試験よりも基本情報技術者試験のほうが難易度が高く、合格率は低めです。

ITパスポート試験の合格率は約50%です。前述したように一般の社会人や学生を対象にしているため、比較的高い合格率となっています。

一方の基本情報技術者試験の合格率は20〜30%程度です。主に専門知識が必要なITエンジニアを対象にしているため、合格率は低い傾向があります。

関連記事 ・基本情報技術者試験の難易度や合格率は?難しい理由を解説

必要な勉強時間の違い

ITパスポートと基本情報技術者では合格に必要な勉強時間が違います。

ITパスポート試験の合格を目指す場合、一般的に130〜180時間が必要といわれています。毎日3時間ずつ勉強して約1ヵ月です。ITに関する基礎知識がある場合は100〜130時間の学習で合格を目指せるでしょう。

一方の基本情報技術者試験の場合、IT初心者は200時間以上の学習が必要とされています。毎日3時間ずつ勉強して約1ヵ月です。

ただしITエンジニアとして知識・経験があり、科目Bのプログラミング・アルゴリズムの問題に対処できれば、50時間程度で合格できる可能性があります。

関連記事 ・ITパスポート取得に必要な勉強時間の目安は?確実に合格するためのポイントも紹介
・基本情報技術者試験とは?IT業界の定番国家資格を解説

受験申込方法の違い

ITパスポートと基本情報技術者では 受験申込のWebページが異なります。ただし基本的な申込みの流れは同じです。

初回受験の場合は、最初に利用者IDとパスワードを取得します。その後に受験申込という流れです。

具体的には、地域・試験会場・試験日・試験開始時間を選択してアンケートに回答、申込み内容の確認、受験料の支払い方法を選択します。支払い方法にはクレジットカード、コンビニエンスストア、バウチャーがあります。

なお、受験料はITパスポート試験、基本情報技術者試験ともに7,500円(税込)です。※2024年5月現在の情報

受験申込方法の詳細に関しては、各試験の公式ページで確認してください。

関連記事 ・基本情報技術者試験の受験申込方法

基本情報技術者試験の科目A免除制度の概要と手続きの流れ

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前述したように 基本情報技術者試験は科目Aと科目Bに分かれます。科目Aに関しては、条件を満たすことで免除になる制度(科目A免除制度)があります。

科目A免除制度に該当するには、IPAが認定した講座に申込み、修了試験に合格しなければなりません。合格から1年間は科目Aが免除されるため、科目Bのみで基本情報技術者の受験が可能です(認定を受けられる期間は2年間)。

科目A免除制度の具体的な手続きの流れについて解説します。

カリキュラムの申請(免除対象講座)

免除対象講座のカリキュラムにはIPAの審査があります。審査基準は「カリキュラムがシラバスに記載されている小分類 レベルの全項目に対応しているかどうか」です。仮にカリキュラムの項目が不足している場合、教材を追加する必要があるでしょう。

免除対象講座の一覧はIPAの公式ページ内から確認可能です。

参考 ・科目A試験免除制度 基本情報技術者試験(FE)| IPA 独立行政法人 情報処理推進機構)

審査手数料は3万5,000円です。審査期間は申請から約2ヶ月間 となっています。
※2024年4月現在の情報

このように審査には手数料と期間がかかるため、計画的に進める必要があります。

実施講座の申請・実施講座の開講

実施講座の申請では「どの修了試験の受験を予定しているのか」をIPAに提出します。修了試験は最大2回まで設定可能です。承認までの期間は約7日間(5営業日)。申請は無料で行えます。

なお、一部の実施講座は教育訓練給付制度の対象です。教育訓練給付制度を利用できる場合、受講料の一部が支給されるので経済的な負担を軽減できます。詳細は厚生労働省のページを参照してください。

参考 ・教育訓練給付制度|厚生労働省

修了試験実施の申込み・修了試験の実施

免除対象講座の修了試験実施の申込みをIPAに行います。その後にIPAから提供された修了試験を学校内で受験しましょう。問題提供料は2,000円です(※)。
※2024年4月現在の情報

修了試験の実施方法は 「民間資格 活用なしの場合」と「民間資格 活用ありの場合」に分かれています。また、修了試験の過去問題と解答がIPAのページで公開されているので、事前に確認すると良いでしょう。

参考 ・科目A試験免除制度 基本情報技術者試験(FE)| IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

修了認定者の決定・報告

免除対象講座の修了試験の採点は学校側で行います。修了認定者のIPAへの報告も学校側からきます。それにより、 修了認定者は科目Aの免除資格を正式に認定されます。

ITパスポートを取得するメリット

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ITパスポートを取得するメリットには以下があります。

・ITリテラシーの向上につながる
・経営・ビジネスに関する知識を習得できる
・就職・転職に役立つ

それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

ITリテラシーの向上につながる

ITリテラシーとは、IT(情報技術)を使いこなすスキルのことです。ITパスポート試験に合格することで、ITに関する幅広い知識の習得を証明できます。試験科目にマネジメント系(IT管理)とテクノロジ系(IT技術)が含まれているからです。

また、ITパスポートの学習を通して、ITに関するリスクも理解できます。

経営・ビジネスに関する知識を習得できる

ITパスポート試験は、 SWOT分析やBSC、財務諸表分析のようなビジネスの知識を習得できます。試験科目にストラテジ系(経営全般)が含まれているからです。

現代企業の課題として、「どのようにITを経営ツールとして使用するか?」が挙げられます。企業がIoT・生成AI・ビッグデータを活用してビジネスを広げようとしても、社内に詳しい人間がいなければ難しいでしょう。

ITパスポートに合格することにより、前述したITリテラシーだけでなく、基本的な経営・ビジネスに関する知識を証明できます。その結果、企業に求められる人材を目指せるというメリットがあります。

就職・転職に役立つ

ITパスポート試験に合格することで、一定以上のIT知識を証明できます。そのようなIT知識を備えた人材は需要が高いため、就職・転職に効果的です。

IT技術と無関係に思える企業でも、基本的にパソコンやインターネットは使用しています。そのため、ITパスポートの資格が有利に働く可能性は高いでしょう。

また、ITパスポートで学んだ知識は、国家公務員の採用試験、企業の昇進試験、大学入試や単位認定に役立つかもしれません。各試験で出題される情報処理の問題と、ITパスポートの分野が重なっている可能性があるからです。

このようにITパスポートは、就職や転職、昇進試験や入試などで役立つというメリットがあります。

基本情報技術者を取得するメリット

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基本情報技術者を取得するメリットには以下があります。

・社内評価につながる
・企業にとって必要な人材とされる
・就職・転職に有利

それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

社内評価につながる

基本情報技術者試験の合格によって 社内評価がアップする可能性 があります。高度な専門知識を備えていることを客観的に証明できるからです。企業によっては基本情報技術者の合格者に資格手当を支給しています。

また、基本情報技術者の知識は、ITエンジニアのような専門職の仕事に活かせます。科目Aのテクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系の知識に加えて、科目Bでは情報セキュリティやアルゴリズム(擬似言語)といった実務的な問題が出されるからです。

特に成果主義を採用している企業では、基本情報技術者の知識を活かして結果を出すことで昇進しやすいでしょう。

このように基本情報技術者は評価されやすく、資格手当や昇進につながりやすいというメリットがあります。

企業にとって必要な人材とされる

企業は最先端のデジタル技術を駆使し、新しい価値を提供できるデジタル人材を求めています。

基本情報技術者試験は2023年4月に制度が変更されました。科目Bがアルゴリズム・プログラミングと情報セキュリティの分野に絞られた結果、デジタルトランスフォーメーション(DX)に必要なデジタル人材向けの資格に変わりつつあります。

したがって基本情報技術者の資格があれば、デジタル人材として企業から必要とされる可能性が高くなるでしょう。

就職・転職に有利

基本情報技術者試験の学習を通して、基本理論だけでなく 技術要素や開発技術に関する幅広い知識が身に付きます。合格者はハードウェア、ソフトウェア、プログラムの専門知識を証明できるため、IT業界への就職・転職活動の大きなアドバンテージになるでしょう。その際は実務経験があるとさらに有利です。

また、基本情報技術者は国家資格という信頼性があるため、企業から信頼を得やすいという魅力もあります。履歴書の資格欄に「基本情報技術者」と記載することにより、客観的に専門知識を証明できます。

社会人経験がない学生だけでなく、第二新卒にとっても、基本情報技術者試験に合格することで自己PRしやすいでしょう。

ITパスポートと基本情報技術者どちらがおすすめ?

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「実際はITパスポートと基本情報技術者、どちらがおすすめなの?」と思っているのではないでしょうか。前述したように、 それぞれの試験で受験対象者は異なります。ここでは、さらに詳しく、これらの試験をおすすめできる人について解説します。

ITパスポートがおすすめの人

ITパスポートがおすすめの人は下記です。

・ITの初心者や実務経験のない学生・社会人
・ITの基礎を身に付けたい人
・ITの経験が浅い人
・IT分野に興味がある人

IT初心者や実務経験のない学生・社会人はITパスポート試験に向いています。 ITパスポートの勉強を通して第一歩を踏み出せるでしょう。

ITの基礎を身に付けたい人にもITパスポートはおすすめです。ITパスポートの勉強によって幅広い基礎知識が身に付きます。

ITの経験が浅い人もITパスポートは向いています。体系的にIT知識を学ぶことにより、業務への理解が深くなるでしょう。

また、IT分野に興味がある人にもおすすめです。前述したようにITパスポートは基礎的な知識を学べるからです。

このようにITパスポートは「ITの入門資格」としておすすめできます。合格後に基本情報技術者試験を目指すことも考えてみてください。

基本情報技術者がおすすめの人

基本情報技術者がおすすめの人は下記です。

・IT業界で実務経験を積んでいる人
・ITエンジニアとしてのキャリアをつけたい人
・十分な勉強時間を確保できる人

IT初心者や実務経験のない学生・社会人はITパスポート試験に向いています。実務経験がベースにあるので、試験科目をより深く理解できるでしょう。結果的に勉強がスムーズに進みます。

ITエンジニアとしてキャリアをつけたい人にもおすすめです。基本情報技術者に合格することで社内の評価がアップすれば、スムーズなキャリア形成が期待できます。転職によるキャリアアップも現実的です。

また、十分な勉強時間を確保できる人も向いています。基本情報技術者試験は難易度が高く、幅広い知識が求められるため、学習に時間がかかります。合格点を取るには問題演習も必要です。したがって「時間をかけて勉強できるかどうか」は大切な要素です。

このように本情報技術者試験は「IT分野のステップアップ」としておすすめです。実務経験やキャリアがあるほうが勉強は進めやすいものの、初学者でも十分な時間があれば合格を狙えるでしょう。

関連記事 ・基本情報技術者試験とは?IT業界の定番国家資格を解説
・基本情報技術者試験の難易度や合格率は?難しい理由を解説
・基本情報技術者試験の受験申込方法

おすすめの基本情報技術者講座はこちら

【出題範囲別】ITパスポート・基本情報技術者学習のポイント

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ITパスポートと基本情報技術者の学習ポイントを解説します。ITパスポート試験はストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系。基本情報技術者試験は科目Aと科目Bに分けて紹介するので参考にしてください。

ITパスポート

ITパスポート試験の学習ポイントを出題範囲ごとに解説します。

まずはストラテジ系の問題です。出題範囲は企業と法務、経営戦略、システム戦略となっています。学習ポイントは以下です。

・用語のセット暗記
・特徴と違いの理解

ストラテジ系は用語問題が多いため、セットで覚えるほうが効率的です。また、企業・法務の問題に関しては、それぞれの特徴と違いを理解しながら進めましょう。

次はマネジメント系の問題です。出題範囲は開発技術、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメントとなっています。 学習ポイントは以下です。

・文章理解
・丁寧な学習

マネジメント系は問題文を丁寧に読むことにより、一般常識で解答できる問題があります。各項目を丁寧に学習すれば合格点を狙えるでしょう。

最後はテクノロジ系の問題です。出題範囲は基礎理論、コンピュータシステム、技術要素です。 学習ポイントは以下です。

・図解化
・メモ用紙の活用

テクノロジ系のコンピュータシステムでは、コンピュータやシステムの構成要素などが問われます。各要素の関係を図解化することで記憶しやすくなるでしょう。また、フローチャート問題に対応するには、メモ用紙の活用が効果的です。

基本情報技術者

基本情報技術者試験の学習ポイントを出題範囲ごとに解説します。

まずは科目Aです。出題範囲はITパスポート同様、ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系ですが、より専門的で幅広い内容が出題されます。

学習ポイントは以下です。

・幅広い知識の習得
・問題演習の徹底
・計算問題対策

科目Aは出題範囲が広いため、全体をバランス良く学習することが大切です。苦手分野をつくらないようにテキストを読み込んでください。

また、テキストでインプットした知識を問題演習でアウトプットする必要があります。インプットだけでは本試験に対応できないケースが多いので、 問題演習を重視してください(過去問は公開されていません)。

テクノロジ系では計算問題も出題されます。単に計算式を暗記するのではなく、「どのような場面で計算が必須なのか」を理解しながら学習することが大切です。

次は科目Bです。出題範囲は情報セキュリティ・データ構造およびアルゴリズム(擬似言語)となっています。

学習ポイントは以下です。

・科目Aの理解を深める
・アルゴリズムとプログラミングの強化
・問題演習の徹底

科目Bは科目Aの応用問題が出されます。特に情報セキュリティは得点源にしやすいため、科目Aの勉強を通して理解を深めてください。

また、科目Bはアルゴリズムとプログラミングの出題が多いため、集中的に学習する必要があります。架空のプログラミングの言語(擬似言語)に慣れることも大切です。

最後に、科目Aと同じように問題演習を重視してください。過去問は非公開なので、予想問題集を利用して演習を繰り返すと良いでしょう。

基本情報技術者試験に合格するための勉強方法

基本情報技術者試験に合格するための勉強方法
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ITパスポート・基本情報技術者試験の主な勉強方法には以下があります。

・独学
・通学
・通信講座

それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

独学で勉強する

独学に向いているのは、すでに他のIT資格に独学で合格している人です。ITに関する知識があるだけでなく、スケジュール管理に慣れているので、独学で進めやすいでしょう。

独学のメリットは費用の節約です。一般的に通学や通信講座よりも、独学のほうが費用を抑えられます。市販テキストや問題集を揃えるだけで学習を始められるからです(通学や通信講座は受講料が必要)。

また、自分のペースで学習を進められるため、仕事やプライベートと両立しやすい という点も独学のメリットです。

独学での学習方法のポイントはスケジュール作成です。「何をいつまでに終わらせるのか」を計画することで勉強を続けやすくなります。途中でモチベーションが下がったり、勉強中に分からない箇所があったりした場合は、インターネットやYouTubeを検索して解決することもポイントです。

通学で勉強する

資格スクールの通学に向いているのは、独学に不安を感じている人です。独学はテキスト・問題集の選択、学習スケジュールの作成を一人で行わなければなりません。 その点、通学はテキスト・問題集がセットになっています。学習スケジュール(講義日程)も明確です。

通学のメリットは講師に質問できるという点です。講義で分からない箇所を質問すればスムーズに解決できます。集中して学べる環境が整っているのもメリットです。

通学の学習方法のポイントは、講義への集中と復習です。講義だけで勉強は完結しません。自習室や自宅で復習することで力が付きます。その際に生じた疑問は、次回の講義前や講義終わりに講師に質問してください。

このように、通学は効率的な勉強スタイルではあるものの、まとまった費用が必要というデメリットがあります。

通信講座で勉強する

通信講座に向いているのは、 IT知識が少ない方や効率的に勉強したい人です。特にはじめてITを学ぶ場合は通信講座がおすすめです。自宅にいながら質の高い教材で学習できます。

通信講座のメリットとして、場所や時間を問わずに学習できる柔軟性 が挙げられます。映像講義付きの通信講座であれば、独学よりもモチベーションを維持しやすいでしょう。通学に比べて費用が抑えられるという点もメリットです。

通信講座の学習方法のポイントは時間の確保です。日々の勉強時間を確保し、一定のペースで学習することにより、効率的にテキストや問題集を消化できます。

なお、キャリカレの通信講座は、勉強が不安な方も安心して受講できる内容となっています。添削指導、無料質問サポート、12ヶ月間の長期学習サポートなど、受講生に必要な内容が詰まったカリキュラムです。

分かりやすいテキスト、充実した問題集に加え、映像講義もセットに含まれていますので、 効率的に学習したい方は検討してみてください。

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ITパスポート試験と基本情報技術者試験よくある質問

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ITパスポート試験と基本情報技術者試験に関するよくある質問に回答します。

ITパスポートと基本情報技術者の両方を取得する意味はある?

ITパスポートと基本情報技術者の両方を取得するメリットに以下があります。

・ITリテラシーの幅広い知識を証明できる
・履歴書に書ける資格が増える
・ITパスポートの学習を通して基本情報技術者試験の対策ができる

このようなメリットがあるので、初学者はITパスポートと基本情報技術者の両方を目指すことも考えてください。

ITパスポートを取得せずに基本情報技術者を取得できる?

ITパスポートを取得しなくても基本情報技術者は目指せます。ITエンジニアの職種で働いている方や、ITに関する知識がある方は、最初から基本情報技術者を目指しても良いでしょう。

ただし、業務経験やIT知識があっても基礎から学びたい場合は、ITパスポート ⇒ 基本情報技術者の順に目指すことをおすすめします。資格の数を増やしたい方も、ITパスポートと基本情報技術者のダブルライセンスを検討してください。

ITパスポート試験と基本情報技術者試験に免除制度はある?

先ほど説明したように基本情報技術者試験には科目A免除制度があります。一方で ITパスポート試験に免除制度はありません。

【まとめ】通信講座でスムーズな資格取得を目指そう

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ITパスポートと基本情報技術者には、受験対象者、試験制度・形式、出題範囲・問題形式、難易度・合格率などの違いがあります。

ITパスポートを取得するメリットとして、ITリテラシーの向上や、経営・ビジネスに関する知識の習得が挙げられます。 一方、基本情報技術者を取得することにより、社内での評価が高まり、企業にとって不可欠な人材として認識されるというメリットがあります。 どちらの資格も就職・転職に有利です。

また、ITパスポートがおすすめの人は、ITの初心者や実務経験のない学生・社会人、ITの基礎を身に付けたい人などです。一方の基本情報技術者に関しては、IT業界で実務経験を積んでいる人や、ITエンジニアとしてのキャリアをつけたい人が向いています。

ITパスポート・基本情報技術者の主な勉強方法として、独学、通学、通信講座があります。なかでも通信講座がおすすめです。

キャリカレの通信講座は、紙とWebテキストを使用してスムーズに学習できます。質問は何度でも無料なので、疑問を解消しながら勉強を進められます。ITパスポートは最短2ヶ月、基本情報技術者は最短3ヶ月で目指せる通信講座です。

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この記事の監修者

資格のキャリカレ編集部

150以上の通信教育資格講座を展開し、資格取得・実用スキルの習得はもちろん、キャリアサポートまで行う資格のキャリカレ編集部が運営するコラムです。ITパスポートはITリテラシーの向上や、基本的なIT技術向上のための資格です。ITパスポートの詳細や試験対策をはじめ、ITパスポート資格の魅力や最新情報をお伝えしていきます。

資格のキャリカレ編集部

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