保育士試験の過去問をどう活用する?注意点を解説

保育士試験の過去問をどう活用する?注意点を解説

こんにちは、資格のキャリカレ編集部です。

保育士の資格を取得しようと考えている方のなかには、試験対策に過去問を活用するという方も多いのではないでしょうか。過去問を参考にすれば、どのような問題が出題されるのか把握できるため、効率的に学習を進められるようになるでしょう。

しかし、過去問を活用する際には、注意点もあります。保育士の試験は、法改正などによって内容が変化するケースもあるため、自分が試験を受けるタイミングに適した年度の過去問やテキストを参考にしなければなりません。

この記事では、過去に実施された保育士試験の過去問と解答と併せて、活用の目的やメリット・デメリット、注意点、効果的な活用方法について解説しますので、ぜひ最後までご一読ください。

目次

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令和6年度(2024年)保育士試験の過去問

令和6年度(2024年)保育士試験の過去問

保育士試験を運営している「一般社団法人全国保育士養成協議会」は、受験を考えている方向けに、 直近に開催された試験の過去問を無料公開しています。前期・後期それぞれの筆記試験問題のpdfと正答が掲載されているほか、実技試験の内容も確認できるので、試験対策として大いに活用できるでしょう。

直近、令和6年度(2024年)に実施された保育士試験の内容は、以下のリンクを確認してください。

筆記試験問題・正答【前期】
筆記試験問題・正答【後期・地域限定】
実技試験概要

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過去問題を解く目的とは?

過去問題を解く目的とは?

過去問題を活用する方法は、保育士試験に限らず試験対策の一般的な方法ですが、その目的をしっかり把握していなければ、効果は十分に発揮されません

ここからは、効果的な試験対策ができるように、過去問題を解く目的について確認していきましょう。

出題される形式や傾向に慣れるため

過去問を解くことで、保育士試験の当日の流れをつかむことができます。
各解答にかけられる時間配分も練習ができるため、当日と同じような雰囲気で試験の予行演習が可能です。
そのため、過去問を解く時には、試験を受けているのと同じ心構えで臨むのが効果的です。

ただし、保育士試験の対策として、過去問のみの取り組みでは不足する部分もあります。
詳しくは次の章で解説します。

自分の得意不得意な分野がわかるため

保育士試験は一部の試験にあるような、いわゆる「傾斜配点」がないと言われています。

傾斜配点とは、その分野で重視される科目・ジャンルの配点割合を高くする試験方法です。
つまり、保育士試験では「保育原理」「保育実習理論」などの原論分野から養護・保健・福祉・心理学・食と栄養の分野まで、出題範囲をまんべんなく勉強しておく必要があります

そのため、幅広いジャンルで出題されている実際の過去問を解くことにより、自分の勉強に偏りがないかどうか、得意不得意が生じていないかどうかを確認できるのです。

保育士試験の過去問を解くメリット・デメリット

保育士試験の過去問を解くメリット・デメリット

保育士の試験対策として過去問を活用するのには、メリットはもちろんデメリットもあるので注意が必要です。デメリットも把握しておけば、より効果的に過去問を活用できるでしょう。

ここからは、保育士試験の過去問を解く際のメリット・デメリットについて解説します。

保育士試験の過去問を解くメリット

保育士の試験対策として過去問を解くのには、以下のようなメリットが挙げられます。

・試験に慣れておける
・本番での時間配分が身につく
・出題傾向を把握できる など

しっかり勉強していたとしても、試験本番に緊張してしまって力をうまく発揮できなかったというケースも少なくありません。そのため、 過去問を解いて試験に慣れておくというのは大事です。また、試験全体の流れが分かっていれば、時間配分も身につくでしょう。

さらに、数年分の過去問を解いておくと、出題傾向も把握できます。頻出問題や配分のおきな分野を重点的に学習するなど、試験対策にも役立つでしょう。

保育士試験の過去問を解くデメリット

先述したとおり、過去問の活用はメリットのある試験対策ですが、以下のようなデメリットも考えられるので注意が必要です。

・年度によっては法改正が反映されていない(後ほど詳しく解説する)
・過去問だけに頼ると最新情報に対応できない
・学説や統計の変化によって解答が変わる可能性がある

保育士試験は、保育関連の法改正に合わせて出題内容が変化します。そのため、過去問だけで試験対策をしていると、法改正後の内容が出題された場合に対応できません。保育士に関する最新情報が得られないため、保育士になるための知識が不十分となってしまいます。

また、学説や統計を反映した問題は、時代とともに変化する可能性があります。過去問では正解であっても、最新情報を反映した本試験では不正解となるケースもあるので注意が必要です。

保育士試験対策に過去問を活用する際の注意点

保育士試験対策に過去問を活用する際の注意点

保育士試験の対策として、過去問に取り組む時には、気をつけなくてはいけない点があります。
次で紹介する点に気をつけて、過去問を活用しましょう。

法改正と出題範囲が変更された

保育士試験は、法改正により出題される科目や問題、出題範囲が変わるので、法改正の内容についても把握が必要です。

まず、保育士試験に大きく関係する法として、2019年4月から施行された「児童福祉法」が挙げられます。2024年6月には、子育てに困難を抱える世帯に対する支援をより強化することを目的として一部改正されており、保育士試験の出題範囲としてチェックが必要です。

次に把握しておきたいのが、2019年10月から施行された「幼児教育・保育無償化」です。対象となる条件や世帯などが細かく決められているため、しっかり学習しておきましょう。

また、2020年には保育士試験での出題範囲の改定も実施されており、「精神保健」の項目が、「子どもの保険」の出題範囲から「保育の心理学」の出題範囲に変更されました。

保育士試験は、そもそも出題範囲が広く、 前期と後期では試験内容が異なるため、過去問を活用して出題傾向の見極めが必要です。しかし、前述のような法改正があった場合は、出題範囲だけでなく出題傾向も変わる可能性があるため、注意が必要です。

「児童福祉法」と「保育所保育指針」は改定が多い

先ほど解説した児童福祉法と同様、試験に与える影響が大きい指針が「保育所保育指針」です。
これは、適切な保育のために、全国の保育所で遵守すべき内容が記載されているものです。

保育所保育指針も2017年に改定されたため、2018年度の試験から新しい指針内容が試験に適用されています。

そのため改正前の過去問では、新しい指針に沿った試験対策が行えないのです。
過去問を解く際には、法改正の年度と過去問の年度を照らし合わせてから、行わなければなりません。

保育士試験の解答に解説がない

保育士試験の筆記試験については、「全国保育士養成協議会」のホームページで正答が公開されています。
しかし、公開されるのは正答だけで、それに対する解説は掲載されません。

そのため、過去問分析や解答に対する解説まで網羅したテキストを使用しない限り、正誤の確認のみで、十分な学習ができない可能性があります。
公式サイトには過去の出題問題がそのまま掲載されているため、そこで設問や出題傾向のチェックをすることは可能です。
ただし十分な学力に達していない場合は、「全国保育士養成協議会」のホームページだけを使って試験対策することはおすすめできません。

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過去問を試験対策にするにはどうすればいいの?

過去問を試験対策にするにはどうすればいいの?

保育士試験の過去問を試験対策として効果的に活用するには、どのように学習に役立てるといいのでしょうか。ただ闇雲に過去問を解くだけでは、合格に近づけるとは言えません。

ここからは、過去問を有効活用するための準備や方法についてご紹介します。

最新の法改正に対応したテキストを準備する

過去問を解く時には、必ず受験する年の最新法改正に対応したテキストを用意しましょう。
テキストの表紙に、何年度版という記載がありますので、そちらを確認した上で購入すると良いです。

先述したように、保育士試験で過去問を使うのは、知識を確かめるためではなく、出題傾向に慣れるためという目的があります。

筆記試験に慣れるには直近の過去問を活用する

筆記試験の過去問に取り組む際には、直近の試験問題を使うのが最も安全です。
ただし、法が改正された直後の試験では、直近の試験問題でも内容が変わっていますので、必ず最新テキストを参照しながら取り組みましょう

実技試験の造形表現は過去5回分程度の課題で練習する

実技試験については、音楽表現と言語表現は事前に課題が提示されるため、課題をもとに当日に向けて練習ができます。

ただし、造形表現は課題が当日提示されますので、事前に絵画の構成を考えることができません
過去5回分程度の過去問を解き、出題傾向に慣れておきましょう。

関連記事保育士実技試験は表現力が大切!内容と対策法を徹底解説!

過去問で出題傾向のコツをつかむ

保育士試験は、過去に出題された問題と同じような内容の問題が出題されるケースが少なくありません。そのため試験対策では、過去問を解きながら、頻出問題のチェックもしておくようにしましょう。

ただし、似たような問題であっても、 出題形式を変えて引っ掛け問題になっている場合もあるので注意が必要です。例えば、問題に使われている数値や表の見た目はほぼ同じでも、集めているデータの種類が異なるなど、過去問で解いた通りでは正答が導き出せないケースがあります。

過去問を活用する際には、出題傾向を把握しながら答えを丸暗記するのではなく、解答を導き出すコツも掴んでおくことが大切です。

通信教育では最新の法改正に対応している

保育士試験の法改正は、受験者にとって見逃してはならないポイントですが、勉強と並行して自ら法改正を調べるのはとても手間がかかります。

通信教育の教材は、最新の法改正に対応したテキストや問題集を用意しているため、万全の対策で試験当日に臨むことができます

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保育士試験対策はキャリカレの通信講座がおすすめ

保育士試験対策はキャリカレの通信講座がおすすめ

保育士試験に合格したいけど、どこで学ぶのが一番いいの?と悩まれている方も多いのではないでしょうか?

そこでおすすめなのが、通信講座キャリカレの「保育士受験対策講座」です。以下で、初学者でも合格できる講座のポイントをご紹介します。

「出るトコ」をおさえたカリキュラム

保育士試験の全範囲を網羅しようと思うと、一回の受験での合格は簡単ではありません。

そこでキャリカレの講座では、出題傾向を徹底分析し、“試験に出るトコ”のみに絞り6ヶ月で合格を目指せる効率カリキュラムを組んでいます。
仕事や家事で毎日忙しく、自分の時間が少ない方でも、合格できる必勝カリキュラムです。

実技試験のコツを徹底指導

筆記試験だけでなく、実技試験に不安を感じている方も多いかもしれません。
本講座では、実技試験対策も幅広く網羅しています。

専任講師が映像講義で、練習する際のコツや本試験で気をつけるポイントなどをじっくりと解説。
実技試験で必要なスキルがしっかりと身につく内容となっています。

最長3年2ヶ月間の長期学習サポート

標準学習期間の6ヶ月で修了できなくても、キャリカレは教材到着日から最長3年2ヶ月間の学習サポート(※)があります。
急に仕事や家庭環境が変わったりしても、中断・再開することが可能なので、ムリなく自分のペースで学習を続けられます。

※サポート期間はコースにより異なります

万が一不合格だった場合、受講料を全額返金(※)

保育士試験に万が一不合格となった場合、教材到着から3年間の保育士試験に対しては、受講料の全額返金を行っています
合格に導く自信があるからこそのサービスであり、失敗を恐れずチャレンジできる嬉しいシステムです。

キャリカレオリジナルの充実したフォローで、初学者でも安心して合格を目指せます。

※全額返金保証には条件があります。詳しくはこちら

合格した場合、2講座目を無料で受講できる(※)

キャリカレの保育士受験対策講座を受講し試験に合格した場合、キャリカレの他の講座を無料で受けられます。
キャリカレには、ベビーシッターや食育アドバイザーなど子どもに関わるさまざまな資格講座があるため、スキルアップに最適です。
現場で役立つ資格を取得することで、保育士としての活躍の幅も広がります。

「2講座目無料サービス(※)」は、指定の講座を受講後、試験に合格した方が対象となります。また、受講開始日から3年以内(保育士試験、第三種電気主任技術者試験の場合は4年以内)に2講座目の受講申し込みをされるなど、いくつかの条件があるため、詳細は下記のサイトよりご確認ください。

※2講座目無料には条件があります。詳しくはこちら

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※受講者数:販売開始~24年7月5日の累計受講者数

最新の法改正に対応したキャリカレで確実に合格を目指そう

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保育士試験の合格に近づくためには、過去問の活用が有効ですが、法改正による影響や学習への取り入れ方には注意が必要です。保育関連の法改正は頻繁に行われているため、最新の情報を反映しながら学習を進めていかなければなりません。

また、独学で勉強される場合、法改正などの最新情報をキャッチしにくい傾向にあります。保育士試験に関する情報を漏らさずチェックするためには、通信教育でも学習がおすすめです。通信教育であれば、最新のテキストを活用しながら無駄なく学べるため、より合格に近づけるでしょう。

通信教育講座を展開している「資格のキャリカレ」では、受験する年の法改正に対応したわかりやすいテキストを用意しています。過去の試験から出題傾向を分析し、試験に出る箇所のみをテキストに載せているので、ポイントを押さえた学習で効率的に合格が目指せます。

さらに、出題頻度が高い「保育所保育指針」の解説書も付属しているので、テキストと合わせて読み込むとあらゆる問題に対応できるようになるでしょう。実技試験対策も、採点ポイントに沿った映像講義が受けられるので、当日の状況を想定しながら試験対策が可能です。

資格のキャリカレで、あなたも保育士への道を目指してみませんか。

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よくある質問

  • Q1. 保育士試験の過去問はどこで入手できますか?

    保育士試験の過去問は、厚生労働省や各都道府県の試験実施機関の公式サイトで公開されています。また、市販の過去問集や通信講座の教材にも収録されています。

  • Q2. 保育士試験の過去問は何年分解くのが効果的ですか?

    最低でも過去5年分の過去問を解くのがおすすめです。試験の傾向をつかむためには、同じ問題を繰り返し解いて出題パターンを把握するとよいでしょう。

  • Q3. 過去問だけで保育士試験に合格できますか?

    過去問を解くことは重要ですが、法改正や試験範囲の変更があるため、最新の参考書やテキストと併用するのがベストです。特に、保育所保育指針や児童福祉法の改正点を押さえておくことが重要です。

  • Q4. 過去問の解き方のコツはありますか?

    過去問を解くときは、1:時間を計って本番同様に解く、2:解説を読んで理解を深める、3:間違えた問題はノートにまとめて復習する、という3つのステップを実践すると効果的です。

  • Q5. 保育士試験の過去問は何回解けばよいですか?

    最低でも3回は解くのが理想です。1回目は問題の形式に慣れるため、2回目は解けなかった問題を重点的に、3回目は本番同様のタイムトライアル形式で行うと良いでしょう。

  • Q6. 筆記試験の過去問はどのように活用すればよいですか?

    筆記試験は9科目あるため、まずは1科目ずつ過去問を解いて理解を深め、その後、総合問題を解いて実践力をつけるとよいでしょう。科目ごとに苦手な分野を分析することが大切です。

  • Q7. 実技試験にも過去問はあるのですか?

    実技試験(音楽・言語・造形)の具体的な課題は、過去の試験内容を参考にできます。特に造形表現では、過去のテーマを模写したり、時間内に描く練習をすると効果的です。

  • Q8. 保育士試験の過去問と予想問題集はどちらがよいですか?

    どちらも重要ですが、まずは過去問を解いて試験の傾向をつかみ、その後、予想問題集で応用力をつけるのが理想的です。特に、新しい法改正がある場合は、予想問題集で対策するのが効果的です。

  • Q9. 過去問を解くときにおすすめの時間配分はありますか?

    筆記試験は1科目20分〜30分を目安に解くとよいでしょう。本番では時間制限があるため、過去問を解く際も時間を計りながら進めると本番対策になります。

  • Q10. 保育士試験の過去問はスマホやアプリでも解けますか?

    はい、過去問を掲載しているWebサイトがいくつかあります。またキャリカレではスマホを使ったe-ラーニングがありますので、通勤時間などのスキマ時間を活用して学習することができます。

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この記事の監修者

資格のキャリカレ編集部

150以上の通信教育資格講座を展開し、資格取得・実用スキルの習得はもちろん、キャリアサポートまで行う資格のキャリカレ編集部が運営するコラムです。子どもの成長を間近で感じることができる、保育の現場で欠かせない資格です。試験の詳細や対策、資格の魅力など、保育士の最新情報をお伝えしています。

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