衛生管理者試験の難易度・合格率はどのくらい?合格するコツもご紹介

衛生管理者試験の難易度・合格率はどのくらい?合格するコツもご紹介

衛生管理者試験の難易度・合格率は目安のひとつですが、あらかじめ知っておくと勉強やスケジュールの計画に生かすことができます。ここでは、衛生管理者試験の難易度・合格率を第一種・第二種それぞれでご紹介します。合格するコツも参考にしてください。

目次

講座バナー
講座バナー

衛生管理者試験の合格率

衛生管理者試験の合格率

衛生管理者試験の合格率は、労働安全衛生法に基づく免許試験を運営している公益財団法人 安全衛生技術試験協会が統計から知ることができます。
ここでは、第一種衛生管理者試験、第二種衛生管理者試験それぞれの合格率を見ていきましょう。

第一種衛生管理者試験

第一種衛生管理者試験の合格率は、令和3年度の試験では42.7%となっています。
受験者数は68,210名、合格者数は29,113名です。

過去の第一種衛生管理者試験の合格率が気になる人も多いかもしれません。
過去数年の合格率は、以下のように推移しています。

試験年度 受験者数 合格者数 合格率
2019年 68,498名 32,026名 46.8%
2018年 67,080名 29,631名 44.2%
2017年 65,821名 29,636名 45.0%
2016年 61,500名 28,003名 45.5%
2015年 55,129名 30,587名 55.5%
2014年 53,111名 29,922名 56.3%

出典:公共財団法人安全衛生技術試験協会(試験実施統計)

上記の中では、2014年の合格率が最も高く、年々合格率が落ちる傾向が見えてきます。
令和2年度の合格率は最も低いため、4割以上が合格しているとはいっても、しっかりとした準備が必要です。

第二種衛生管理者試験

第二種衛生管理者試験の合格率は、令和3年度は49.7%でした。
受験者数は36,057名、合格者数は17,922名です。

第一種衛生管理者試験と同じく、第二種衛生管理者試験も過去の合格率を見ていきましょう。

試験年度 受験者数 合格者数 合格率
2018年 32,985名 17,271名 52.4%
2017年 31,537名 17,302名 54.9%
2016年 29,186名 16,189名 55.5%
2015年 25,716名 16,983名 66.0%
2014年 25,069名 17,365名 69.3%

出典:公共財団法人安全衛生技術試験協会(試験実施統計)

第一種衛生管理者試験と同様に、2014年から合格率は下降傾向にあります。
以前は約7割が合格していましたが、現在は約5割となっていることは気になるポイントです。

第一種衛生管理者試験と第二種衛生管理者試験はどちらとも、他の国家資格に比べると合格率は高いものの、出題傾向の変更によって合格率が下がっていると考えられています。

それまでの勉強法では合格できないことが増えたためであり、過去問で傾向を把握したり、講習で最新情報を取り入れたりするなどの対策が重要と言えるでしょう。

関連記事衛生管理者試験の過去問を有効活用しよう!第一種・第二種の過去問をご紹介
第二種衛生管理者試験の勉強法とは|テキストや過去問を効果的に使おう
講座バナー
講座バナー

衛生管理者試験の難易度

衛生管理者試験の難易度

第一種衛生管理者試験と第二種衛生管理者試験の合格率を紹介しましたが、あくまで目安であり、どのくらいの難易度が気になる人も多いでしょう。
ここでは、第一種衛生管理者試験、第二種衛生管理者試験それぞれの難易度について解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

第一種衛生管理者試験

第一種衛生管理者試験は、第二種衛生管理者試験に比べて試験科目が細分化されています。
労働衛生、関係法令、労働生理の3科目は第二種衛生管理者試験と共通ですが、第一種衛生管理者試験は、労働衛生と関係法令において、「有害業務に係るもの」「有害業務に係るもの以外のもの」に分かれるのが特徴です。

合格率は約4割と比較的高いですが、「有害業務に係るもの」「有害業務に係るもの以外のもの」をしっかり区別して覚える必要がある分、第二種衛生管理者試験よりも難易度は高いと言えます。
とはいえ、出題はすべてマークシート形式であり、記述問題はありません。

ちなみに、第二種衛生管理者試験に合格し免許を取得している場合は、「特例第一種衛生管理者試験」に該当します。
試験科目が労働衛生(有害業務に係るもの)、関係法令(有害業務に係るもの)に限られるので、通常の第一種衛生管理者試験よりも試験範囲が狭く、難易度が易しくなるでしょう。

第二種衛生管理者試験

第二種衛生管理者試験は、第一種衛生管理者試験とは異なり、試験科目に有害業務に係るものは含まれません。

労働衛生、関係法令、労働生理の3科目であるため、勉強しなければならない科目は絞られます。
第二種衛生管理者試験もマークシート形式であり、記述式による難しさはありません。

合格率は約5割で半数が不合格となっていますが、出題範囲をしっかり勉強すれば合格の可能性が高くなるので、国家資格の中では難易度は易しいと言えるでしょう。

衛生管理者試験の難易度で気になるポイント

衛生管理者試験の難易度で気になるポイント

衛生管理者試験の難易度・合格率をお伝えしましたが、それらについてよくある質問がいくつかあります。

ここでは、難易度・合格率について、3つの気になるポイント・質問をご紹介します。

・独学でも合格できる?
・一発合格はできる?
・必要な勉強時間はどのくらい?

独学でも合格できる?

衛生管理者試験の難易度は比較的易しいため、独学でも十分合格を目指せます。
講習の受講などの要件もないため、セミナーや講習会に通ったり、講座を受講したりすることなく、完全独学で受験可能です。
仕事で勉強にまとまった時間を取れない人、家事で講座を受講するのが難しい人でも、合格できる可能性があります。

独学の場合、わからないところを質問できなかったり、試験までにモチベーションを維持しにくかったりする点には注意が必要です。
解説が充実した参考書を選んだり、動画コンテンツを視聴したりするなど、できるだけわかりやすい教材を使用しましょう。

モチベーションの維持については、試験当日までスケジュールを決め、メリハリをつけて取り組むことが大切です。
達成しやすい目標を設定したり、しっかり休む日を決めたりして、長期戦を乗り切れるように工夫しましょう。

関連記事衛生管理者試験は独学でも合格可能?勉強法も詳しく解説

一発合格はできる?

衛生管理者試験の合格率は比較的高く、十分に一発合格の可能性はあります。
試験科目をまんべんなく学習し、バランスよく得点できれば誰でも一発合格が可能です。

もし一発合格できなくても、衛生管理者試験は毎月行われているため、チャンスは多くあります。
次もあるからと考えると勉強に身が入りにくくなるので、まずは一発合格を目指し、不合格だった場合は次に目を向けて切り替えていきましょう。

令和4年度の試験日は、以下の通りですので、ぜひ参考にしてみてください。

北海道 東北 関東 中部 近畿 中国四国 九州
令和4年1月 17日 7日
17日
31日
7日
12日
17日
21日
24日
28日
31日
7日
17日
21日
24日
31日
7日
17日
21日
24日
31日
17日
31日
7日
21日
2月 8日 8日
14日
22日
2日
8日
14日
18日
22日
8日
14日
22日
2日
8日
22日
8日
22日
2日
22日
3月 5日
23日
1日
5日
10日
16日
23日
1日
5日
10日
11日
14日
16日
17日
23日
24日
1日
5日
10日
16日
23日
5日
10日
16日
17日
23日
5日
16日
23日
10日
16日
17日
4月 6日
20日
6日
13日
20日
4日
6日
13日
20日
21日
6日
13日
20日
4日
6日
13日
20日
6日
20日
6日
21日
5月 12日 12日
25日
12日
19日
25日
31日
12日
19日
25日
12日
19日
25日
31日
19日
31日
12日
25日
6月 5日
21日
5日
21日
28日
5日
9日
14日
21日
28日
9日
14日
28日
5日
9日
14日
21日
21日 9日
21日
7月 6日
28日
6日
21日
6日
14日
21日
28日
6日
14日
21日
28日
6日
14日
28日
6日
28日
6日
21日
8月 18日 3日
18日
31日
3日
18日
31日
3日
31日
3日
18日
31日
18日 3日
18日
9月 6日
25日
6日
20日
6日
8日
14日
20日
6日
14日
20日
6日
8日
20日
25日
14日 6日
20日
10月 7日
26日
7日
20日
7日
20日
26日
7日
20日
26日
7日
20日
26日
7日
26日
7日
26日
11月 22日 1日
16日
22日
1日
16日
22日
1日
16日
22日
1日
16日
22日
16日 1日
16日
12月 4日
19日
8日
13日
20日
2日
4日
8日
13日
19日
20日
2日
8日
13日
4日
8日
13日
20日
2日
13日
4日
13日

出典:公共財団法人安全衛生技術試験協会(日程|第一種衛生管理者・第二種衛生管理者)

必要な勉強時間はどのくらい?

試験までに必要な勉強時間の目安は、第一種衛生管理者試験は約100時間、第二種衛生管理者試験は約60時間を想定しましょう。

1日1時間勉強するとして、第一種衛生管理者試験は3ヶ月程度、第二種衛生管理者試験は2ヶ月程度の期間が必要です。

机に座って勉強するだけではなく、すき間時間も使えば勉強時間を確保しやすいでしょう。
上記で試験日を紹介したように、複数回行われているので、勉強時間や進捗に合わせて適切な試験日に受験することも大切です。

衛生管理者試験に合格するコツ

衛生管理者試験に合格するコツ

最後に、衛生管理者試験に合格するコツを3つご紹介します。
ぜひ勉強の参考にしてみてください。

・参考書や問題集で勉強する
・講習に参加する
・過去問で傾向をつかむ

参考書や問題集で勉強する

セミナーや講習は必ずしも利用しなくてもよいため、参考書や問題集を有効に活用しましょう。
参考書や問題集を選ぶときは、解説が充実しているものがおすすめです。
わかりやすいことはもちろん、問題の解説から正答のポイントを学習できます。

また、参考書や問題集は数をこなせばよいというわけではありません。
自分に合ったものを1冊程度用意し、繰り返し取り組む方が効率的です。

講習に参加する

衛生管理者試験に向けた講習が実施されているので、参加するのもおすすめです。
講師に直接教わることができ、わからないところはその場で質問できます。

衛生管理者講習については、以下の記事を詳しくチェックしてみましょう。

関連記事衛生管理者講習とは|受講するメリット・選び方・有効活用するポイントを解説

過去問で傾向をつかむ

過去問は、試験の傾向をつかんだり、本番に向けて試験に慣れたりすることができます。
参考書や問題集で知識を身につけたら、過去問に取り組むのがおすすめです。

過去問の活用法は、以下の記事を参考にしてみてください。

関連記事衛生管理者試験の過去問を有効活用しよう!第一種・第二種の過去問をご紹介

まとめ

衛生管理者試験の合格率は、第一種は約4割、第二種は約5割となっており、国家資格の中では難易度は低いと言えます。
独学でも一発合格を目指すことができるので、ポイントを押さえてしっかり勉強しましょう。
合格率・難易度の他に、合格するコツもぜひ参考にしてみてください。

そしてこれから衛生管理者を目指す方におすすめしたいのが、資格のキャリカレの衛生管理者合格指導講座です。

学習中に分からない点があれば、時間を気にせずスマホやパソコンから質問でき、専任講師から直接指導してもらえます。

もしも不合格なら全額返金保証も付いているので安心。さらに今ならネットからのお申込みで1万円割引です!
無料資料をご用意しておりますので、気になる方はぜひ一度ご請求いただき、内容をご覧になってみてはいかがでしょうか。

衛生管理者講座はこちら

関連記事を見る

講座バナー
講座バナー
全額返金付き!
最短1ヶ月で衛生管理者に!