衛生管理者試験は独学でも合格可能?勉強法も詳しく解説

衛生管理者試験は独学でも合格可能?勉強法も詳しく解説

衛生管理者資格の取得を目指しており、独学で合格できるか気になっている人も多いのではないでしょうか。ここでは、衛生管理者試験に独学で臨むメリット・デメリットや勉強法を詳しく解説します。独学で合格を目指す人は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

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衛生管理者は独学で合格できる?

衛生管理者は独学で合格できる?

通信講座やセミナーなどに通うには時間とコストが必要になるので、できるなら独学で合格したい人が多いのではないでしょうか。

ここでは、衛生管理者は独学で合格できるのかと合わせて、受験の際の注意点や知っておきたいポイントを解説します。

独学でも合格可能

結論から言うと、衛生管理者試験は独学でも合格できます。
衛生管理者試験には、学歴や実務経験などの受験資格こそあるものの、資格の有無や講座の受講などは求められないので、独学でも十分に合格できる可能性があります。

とはいえ、独学は、講座や講習などを利用しないため、自分で計画を立てて地道に勉強しなければなりません。
独学のメリットとデメリットについては、次の項目で解説しますので、独学で合格を目指す際の参考にしてみてください。

受験資格には注意が必要

衛生管理者試験には、受験資格が定められています。
勉強は独学でも問題ありませんが、受験資格がなければ、そもそも試験を受けられません。

受験資格は、公益社団法人 安全衛生技術試験協会のホームページに記載されています。
主な受験資格は、以下の通りです。

・大学または高等専門学校を卒業、かつ1年以上の労働衛生の実務に従事
・省庁大学校を卒業、かつ1年以上の労働衛生の実務に従事
・高等学校または中等教育学校を卒業、かつ3年以上の労働衛生の実務に従事
・高等学校卒業程度認定試験に合格、かつ3年以上の労働衛生の実務に従事
・10年以上労働衛生の実務に従事

出典:公益社団法人 安全衛生技術試験協会(受験資格|第一種衛生管理者・第二種衛生管理者)

学歴に応じた労働衛生の実務経験を積むか、学歴に関係なく10年以上労働衛生の実務経験を積む必要があります。

学歴や実務経験を証明するためには、各種証明書が必要です。
実務経験の証明には事業者証明書が必要になり、以下の実務に携わっていることを証明してもらいましょう。

1.健康診断実施に必要な事項又は結果の処理の業務
2.作業環境の測定等作業環境の衛生上の調査の業務
3.作業条件、施設等の衛生上の改善の業務
4.労働衛生保護具、救急用具等の点検及び整備の業務
5.衛生教育の企画、実施等に関する業務
6.労働衛生統計の作成に関する業務
7.看護師又は准看護師の業務
8.労働衛生関係の作業主任者としての業務
9.労働衛生関係の試験研究機関における労働衛生関係の試験研究に従事
10.自衛隊の衛生担当者、衛生隊員の業務
11.保健衛生に関する業務
12.保健所職員のうち、試験研究に従事する者等の業務
13.建築物環境衛生管理技術者の業務

衛生管理者試験の受験資格については、以下の記事でも詳しく解説しています。
受験資格を満たしているか確認するときや、受験資格を得たいときにぜひ確認してみてください。

関連記事衛生管理者試験の受験資格|試験科目や日程なども詳しく解説

合格率と難易度をチェック

独学で衛生管理者試験の合格を目指すとき、合格率や難易度が気になるのではないでしょうか。

公益財団法人 安全衛生技術試験協会「統計 労働安全衛生法に基づく免許試験」によると、令和3年度の合格率は第一種衛生管理者試験42.7%(受験者数68,210名、合格者数29,113名)、第二種衛生管理者試験49.7%(受験者数36,057名、合格者数17,922名)です。

他の国家資格に比べると、試験の合格率は高く、4~5割の受験者が合格しています。

試験形式はすべてマークシートであり、記述問題はありません。
その点、しっかりテキストや問題集などで勉強すれば合格の可能性があり、難易度は特別高くないと言えるでしょう。

以下の記事では、第一種衛生管理者試験と第二種衛生管理者試験の合格率と難易度を解説しています。
難易度に関わるよくある質問や合格するコツなどにも触れているので、ぜひチェックしてみましょう。

関連記事衛生管理者試験の難易度・合格率はどのくらい?合格するコツもご紹介
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衛生管理者試験に独学で臨むメリット・デメリット

衛生管理者試験に独学で臨むメリット・デメリット

衛生管理者試験を独学で臨むことには、メリットだけではなく、デメリットもあります。
どちらもしっかり理解して、自分に向いているかを考えてみましょう。

メリット

衛生管理者試験に独学で挑むメリットは、以下の通りです。

・コストがほとんどかからない
・自分のペースで勉強できる
・すき間時間を見つけて勉強を始められる

通信講座や講習などを利用するためには、数万円の費用がかかります。
そのため、できるだけ費用を抑えたい人には向きません。
独学であれば、数冊のテキストと問題集で勉強できるので、コストを安くできます。
過去問については、ホームページなどで印刷すれば入手可能です。

また、資格スクールなどでは決められたスケジュールに沿って勉強します。
計画的に勉強できるものの、自分のペースで勉強したい人にとっては、自由に勉強する時間帯や期間を選べる独学がおすすめです。

いつでも自由に始められるので、仕事や家事などで忙しい人にも向いています。
すき間時間を使って勉強でき、本業と両立しながら合格を目指せるのがメリットです。

デメリット

衛生管理者試験に独学で臨む場合には、以下のデメリットがあります。

・スケジュール管理が必要
・勉強の仕方がわからない
・わからないときに質問できない
・モチベーションを維持するのが難しい

独学の場合、試験までの勉強スケジュールを自分で計画・管理しなければなりません。
スケジュールをおろそかにすると、試験までに勉強が間に合わなかったり、厳しいスケジュールで知識が十分に身に付かなかったりする場合があります。
計画から力を入れて、試験まで勉強に取り組むことが大切です。

初めて衛生管理者試験に挑戦する場合は、勉強の仕方がわからずに困ることもあるでしょう。
自分流でも勉強できますが、勉強方法が合っているか不安になるケースもあります。

勉強法はもちろん、勉強中にわからないところがあってもすぐに質問できないのもデメリットです。
勉強が行き詰まってしまうので、周りの人やSNSなどで質問してなるべく早く解決しましょう。

また、試験までの道のりは長く、モチベーションの維持が大変です。
周りに勉強している人がいれば刺激し合えますが、独学では一人で勉強しなければなりません。
適度に休みを取るなど、メリハリをつけて試験までやる気を維持する必要があります。

以上が独学のメリット・デメリットですが、独学以外にも資格取得を目指す方法があります。
独学が向いていないかも…という方は以下のリンクから講座の情報をチェックしてみてください。

関連記事全額返金保証で安心!衛生管理者を目指す講座はこちら

衛生管理者試験に独学で合格を目指す勉強法

衛生管理者試験に独学で合格を目指す勉強法

衛生管理者試験に独学で挑む場合は、試験まで勉強を継続したり、モチベーションを維持したりすることが重要です。
また、勉強法も大切になるため、効率的に知識を身に付けられるようあらかじめコツを知っておくと良いでしょう。
ここでは、5つの勉強法をご紹介します。

スケジュールをしっかり立てる

勉強を始める前に、スケジュールをしっかり計画しましょう。
受験する試験の日程から逆算して、いつまでテキストや問題集で勉強するか、いつから過去問を解くかなどを、細かく計画するのがポイントです。

このとき、スケジュールを詰め込んだり、余裕を持ちすぎたりしないようにしましょう。
詰め込むと試験に間に合わない可能性があり、余裕がありすぎるとモチベーションが低くなりがちです。
試験勉強に使える時間の中で、メリハリをつけて勉強を続けられるスケジュールを立てましょう。

参考書と問題集に繰り返し取り組む

基礎的な知識は、参考書と問題集に繰り返し取り組んで身に付けましょう。
一度で理解できないときは、わからないところを重点的に学習しながら、何度も勉強するのがポイントです。

参考書や問題集は、何冊も取り組めば良いというわけではありません。
自分に合ったものを数冊選び、それでもわからないときは別の参考書で補いましょう。
その方が色々なテキストで迷うことなく、確実に知識が身に付いていきます。

過去問を解く

過去問は、試験の傾向をつかんだり、実践的な知識を身に付けたりするために効果的です。
ある程度知識が身に付いたら、まずは1問1問丁寧に取り組み、問題に慣れながら理解していきましょう。

数年分の過去問を解いたら、実践形式で挑戦し、自分のレベルや時間配分を把握するのがおすすめです。
公開されている過去問は、以下のリンクから確認してみましょう。

【第一種衛生管理者試験】

公益財団法人 安全衛生技術試験協会「労働安全衛生法に基づく免許試験 第一種衛生管理者 令和3年4月掲載」

公益財団法人 安全衛生技術試験協会「労働安全衛生法に基づく免許試験 第一種衛生管理者 令和3年10月掲載」

【第二種衛生管理者試験】

公益財団法人 安全衛生技術試験協会「労働安全衛生法に基づく免許試験 第二種衛生管理者 令和3年4月掲載」

公益財団法人 安全衛生技術試験協会「労働安全衛生法に基づく免許試験 第二種衛生管理者 令和3年10月掲載」

衛生管理者試験の過去問勉強について詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。

関連記事衛生管理者試験の過去問を有効活用しよう!第一種・第二種の過去問をご紹介

最新情報をこまめにチェックする

独学の場合、最新情報を取り入れるのが遅れがちです。
法令改正が行われたり、試験の傾向が変わったりしたことに気づかないと、試験当日に驚き、点数を落としてしまいます。

最新情報を見逃さないように、日頃からWebやSNSなどで情報収集を行いましょう。
新しい情報を知っていれば、試験問題にもしっかり対応できます。

アプリを活用する

衛生管理者試験の勉強ができるアプリもあり、すき間時間での勉強に便利です。
問題に詳しい解説が付いていたり、クイズ形式で気軽に取り組めたりするなど、特徴の異なるアプリがいくつもあります。

有料のアプリと無料のアプリがあるので、コストをかけたくない場合は無料がおすすめです。
無料のアプリの中でも、勉強のしやすさやわかりやすさに優れたものを選びましょう。

まとめ

衛生管理者試験は、受験資格を満たしていれば誰でも受験でき、独学でも十分合格できる可能性があります。

しかし独学には、コストを抑えられる、自分のペースで勉強できるといったメリットがある一方で、モチベーションを維持しにくい、わからないときに行き詰まりやすいなどのデメリットがあるため、注意が必要です。

独学での勉強のコツもチェックして、衛生管理者試験の合格を目指しましょう。

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