衛生管理者講習とは|受講するメリット・選び方・有効活用するポイントを解説

衛生管理者講習とは|受講するメリット・選び方・有効活用するポイントを解説

衛生管理者試験の合格を目指す上で、勉強の手段の一つに講習があります。ここでは、衛生管理者講習の概要や選び方、受講するメリット・デメリット、有効活用するポイントを解説します。勉強が不安な人や講習に興味がある人はぜひ確認してみてください。

目次

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衛生管理者講習とは

衛生管理者講習とは

衛生管理者講習とは、衛生管理者試験に向けて講師によるレクチャーを受けられるものです。
1~3日間ほどの日程で実施され、各科目の試験対策を集中的に行います。
講習を提供しているのは、労働基準協会やコンサルタント会社、資格スクールなどさまざまです。

講習の例として、東京労働基準協会連合会の衛生管理者試験受験準備講習の詳細を見ていきましょう。

時間 9:25~17:00
定員 各回35名
受験料 ・第一種衛生管理者試験:協会会員20,000円、一般23,000円
・第二種衛生管理者試験:協会会員17,800円、一般20,800円
※テキスト・資料代込み
日程 1日目:労働安全衛生法・労働基準法
2日目:労働衛生・労働生理
3日目:労働衛生(有害)・労働安全衛生法(有害)・職業性疾病 ※第一種のみ
会場 安全衛生技術センター
・北海道安全衛生技術センター:〒061-1407 北海道恵庭市黄金北3-13
・東北安全衛生技術センター:〒989-2427 宮城県岩沼市里の杜1-1-15
・関東安全衛生技術センター:〒290-0011 千葉県市原市能満2089
・中部安全衛生技術センター:〒477-0032 愛知県東海市加木屋町丑寅海戸51-5
・近畿安全衛生技術センター:〒675-0007 兵庫県加古川市神野町西之山字迎野
・中国四国安全衛生技術センター:〒721-0955 広島県福山市新涯町2-29-36
・九州安全衛生技術センター:〒839-0809 福岡県久留米市東合川5-9-3

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会(衛生管理者試験受験準備講習)

こちらの講習は、3日間の日程で9:25~17:00の間で実施しています。
協会の会員であれば、受験料が安くなるため、合格後衛生管理者に選任される予定であれば、入会しておくと良いでしょう。

試験会場は、厚生労働大臣指定試験機関である安全衛生技術センターです。
全国に7箇所あるため、比較的受講しやすくなっています。
講習によって、開催地や会場が異なるので、居住地から参加できるかを確かめましょう。

衛生管理者講習の選び方

衛生管理者講習の選び方

衛生管理者講習は一つではないので、自分に合った講習を選ぶことが大切です。
適切な講習を選ぶことによって、より知識を身に付けられます。

ここでは、衛生管理者講習の選び方として、5つのポイントを見ていきましょう。

・講習の費用
・講習の内容
・講習を担当する講師の経歴や実績
・講習を開催する団体や企業の信頼性
・講習の口コミ

講習の費用

講習によって、料金が異なるので、予算に合った講習を選ぶことが大切です。
相場を知るために、いくつかの衛生管理者試験講習の料金を見ていきましょう。

講習 料金
東京労働基準協会連合会
「衛生管理者試験受験準備講習」
・第一種衛生管理者試験:
協会会員20,000円、一般23,000円
・第二種衛生管理者試験:
協会会員17,800円、一般20,800円
株式会社ウェルネット
「衛生管理者公開講座」
・基礎から学ぶ!有害業務科目講座:16,500円
・超短期1日コース:
第一種28,600円、第二種25,300円
・じっくりコース:
第一種39,600円、第二種31,900円
・2日間コース:
第一種28,600円、特例一種16,500円、第二種26,400円
公益社団法人 労務管理教育センター
「衛生管理者試験対策講座」
25,400円

講習の費用は、科目数が多い第一種衛生管理者試験対策の方が高くなる傾向があります。
相場は、第一種衛生管理者試験講習は20,000~40,000円、第二種衛生管理者試験講習は15,000~30,000円ほどと言えるでしょう。

上記の講習は、それぞれ大きく費用に差はありませんが、さらに安い講習も見つかるかもしれません。
安いのは魅力であるものの、費用がかからない分講習が不十分な可能性もあります。
料金と内容のバランスが重要なので、安いことを決め手にしないようにしましょう。

講習の内容

講習の内容を見るときは、まず第一種衛生管理者試験または第二種衛生管理者試験向けなのかを確認しましょう。

次に、受験する区分に合った講習の中から、講習の日程や内容をチェックします。
例えば、上記の株式会社ウェルネットの講習は4種類です。
じっくり学べるコース、短期間で学べるコース、基礎を学べるコースがあるので、自分のレベルや勉強の仕方に合った講習を選びましょう。

講習の内容を確認していないと、知りたい内容ではなく、時間や費用を無駄にしてしまいます。
いくつかの講習の内容を比較し、自分に合った講習を受講するのがポイントです。

講習を担当する講師の経歴や実績

講師の経歴や実績が案内に記載されている場合は、忘れずにチェックしましょう。
経験や実績がすべてではないものの、講師歴が長かったり、衛生管理者の経験があったりする方が安心感を得られます。

講師情報がわかる講習をいくつか見つけた場合は、経歴や実績の多い講師が担当する講習を選ぶと良いでしょう。

講習を開催する団体や企業の信頼性

講習を開催している団体や企業の信頼性も、チェックしておきたいポイントです。
上述した公益社団法人東京労働基準協会連合会や公益社団法人 労務管理教育センターなどの団体であれば、比較的規模が大きく安心して利用できるでしょう。

民間企業が提供している講習を受ける場合は、会社概要をしっかり公開していることを前提に、講座の実績や口コミなども記載されていれば、信頼できる場合がほとんどです。

所在地や連絡先など最低限の情報がない場合は不安があるので、料金や内容などが魅力的でも安易に利用しないようにしましょう。

講習の口コミ

ホームページや案内ページでは、講習の基本的な情報がわかります。
一方で、実際に利用した人の声がかかれていることは少ないので、口コミを調べるようにしましょう。

口コミは、Googleで「衛生管理者試験講習 口コミ」で検索したり、Googleマップで口コミを調べたり、SNSで受講した人の感想を探したりすることで見つけられます。

口コミが充実していない場合もありますが、なるべく良い口コミとあまり良くない口コミを確認して、自分に合っているかを考えましょう。

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衛生管理者講習を有効活用するポイント

衛生管理者講習を有効活用するポイント

衛生管理者講習に参加するだけではなく、学びになる機会にする心がけが必要です。
ただ参加するだけでは、時間や費用を無駄にしてしまいます。

3つのポイントを参考にして、講習を有効活用しましょう。

・受講時期を考える
・苦手なポイントを意識して受講する
・講習終了後復習する

受講時期を考える

衛生管理者講習は、一から試験勉強を指導するものではなく、短期間で試験対策をサポートするものです。
そのため、勉強を始めてすぐに受講してもわからない部分が多いでしょう。
しかし、試験直前の受講は、講習の内容を定着する時間が取れない可能性があります。

そのため、講習を受講するなら、ある程度知識が身に付き、試験まで仕上げる余裕がある1~2ヶ月前くらいがおすすめです。

苦手なポイントを意識して受講する

講習を有意義な時間にするためには、苦手なポイントを意識することが大切です。
自分だけではあまり理解できていなかった部分も、講師に直接教わることで理解できるでしょう。

講習によっては質問できる場合もあるので、事前にわからない部分をリストアップしておくのがポイントです。

講習終了後復習する

講習が終了したら、自宅で復習をしましょう。
短期間で要点を学ぶため、その場だけでは消化しきれないこともあります。

講習でとったノートを再確認したり、問題集を解いたりして、知識が定着しているかをチェックしましょう。

衛生管理者講習を受講するメリット・デメリット

衛生管理者講習を受講するメリット・デメリット

衛生管理者講習を受講することには、メリットとデメリットの両方があります。
メリットに目が向きがちですが、デメリットにも注意が必要です。
衛生管理者講習のメリット・デメリットを詳しくチェックしていきましょう。

メリット

衛生管理者講習を受講するメリットは、講師から直接レクチャーを受けられることです。
講師が内容をわかりやすく解説してくれるので、苦手な部分もしっかり理解できます。
また、質問する時間があれば、ピンポイントで苦手を解決することも可能です。

もう一つのメリットは、試験対策ができる点で、短期間で試験を意識した知識を身に付けられます。
試験の前に得意科目を伸ばしたり、苦手科目を克服したりできるので、さらに得点を取れるようになるでしょう。

デメリット

衛生管理者講習のデメリットは、費用と時間を確保しなければならないことです。
数万円の費用がかかるため、学生や主婦など自由にお金を使えない場合は負担になってしまいます。

また、数日間集中的に講習を行うので、仕事や学業などでまとまった時間を確保できない人は参加しにくいです。
試験勉強に使えるお金や時間を確認した上で、講習の利用を検討しましょう。

講習での取得が難しい理由と対策

講習は、試験対策のためのものであり、講習だけでの資格取得は難しいです。
上述したように、まとまった時間を確保できない人にとっても上手く活用できません。

講習を受講できない場合や講習だけでは不安な場合は、通信講座がおすすめです。
通信講座では、専用のテキストなどを使って、自宅で試験勉強に取り組めます。
講座によっては動画教材で講師の指導を受けられます。
わからないところがあった場合に、チャットやメールなどで質問できるのも魅力です。

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まとめ

衛生管理者講習を受講することによって、集中的に試験対策ができ、講師から要点をわかりやすく教えてもらえます。
試験前の準備などに効果的で、適切な時期に受講したり、講習後に復習したりすることで、より有意義な時間にできるでしょう。

とはいえ、デメリットもあるので、しっかり理解した上で最適な講習を選び、衛生管理者講習を有効に活用してみてください。

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