医療事務資格は独学で合格できる?資格試験の種類と難易度・勉強法

医療事務資格は独学で合格できる?資格試験の種類と難易度・勉強法

医療事務資格は独学では難しい?資格の難易度は?合格するための勉強方法は?といった疑問にわかりやすく解説します。さらに、資格試験のおすすめ勉強法をはじめ、医療事務資格の種類や受験資格、試験時間、合格率、合格基準まで詳しくご紹介します。

目次

1. 医療事務資格の難易度

独学でも合格できる資格試験?

医療事務と呼ばれる資格は国家資格ではなく、すべて民間団体などが実施する民間資格で、数多くの医療事務資格が存在しています。
試験の難易度や出題問題は各団体によって傾向がありますが、ほとんどのところでテキストや参考書の持ち込みができるということもあり、一般的な国家試験と比べるとやさしいと言われる難易度になるでしょう。

ただし、これはしっかり学習している人が前提となります。
独学でも合格できる試験と言えますが、レセプトの学習で挫折してしまう方も多くいらっしゃいますので、簡単だからと思いこみで受験すると合格は難しいでしょう。

なお、ある資格以外は就職できないという優劣はなく、どの資格でも医療機関で認められるものですので、在宅受験ができるといった各団体の特色を参考に資格選びをするとよいでしょう。

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2. 医療事務資格の種類

民間資格である医療事務関連の資格には、さまざまな種類の資格があります。
ここでは、キャリアアップに定評のある医療事務資格を3つ厳選して紹介します。

医療事務資格

認定教育機関で修了すれば、在宅受験が認められており、仕事や子育てで時間に余裕が無い方にも安心です。試験は、医療機関等での受付業務、院内コミュニケーション、診療報酬請求事務業務に関する職業能力まで幅広い知識が問われ、未経験から医療事務に挑戦したいという人に特におすすめです。

試験難易度 普通
主催・運営元 一般財団法人 日本能力開発推進協会
受験料 5,600円(税込)
受験資格 協会指定の認定教育機関のカリキュラム修了者で、カリキュラム開始後から1年以内に受験する者
実施時期 認定教育機関のカリキュラム修了後、随時在宅にて受験可能
試験時間 特になし
合格率 非公開
合格基準 得点率70%以上

医療事務技能審査試験(メディカル クラーク(R))

医療事務に関係する資格のなかでも受験者数が多い資格です。試験は毎月実施され、各都道府県指定の会場に行って受験します。資格試験の勉強を通して、診療報酬請求事務をはじめとする医療事務の業務内容全般について幅広く問われます。

試験難易度 普通
主催・運営元 一般財団法人 日本医療教育財団
受験料 7,700円(税込)
受験資格 特になし
実施時期 年12回(毎月)
試験時間 学科 60分、実技I 50分、実技II 70分
合格率 60~70%
合格基準 すべての科目の得点率が70%に達した時点で合格

診療報酬請求事務能力検定試験

医療事務系の資格としてはもっとも難しい資格で、年に2回しか試験を受けることができません。試験問題では医療事務の業務に必要な知識が幅広く問われますが、特に診療報酬請求の算定に関する出題がメインとなる傾向があります。また、実技ではレセプト作成があります。

試験難易度 難しい
主催・運営元 公益財団法人 日本医療保険事務協会
受験料 9,000円(税込)
受験資格 特になし
実施時期 7月・12月の年2回
試験時間 180分
合格率 25~35%
合格基準 学科100点満点中60点以上かつ実技100点満点中85点以上
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3. 医療事務資格の勉強法

医療事務資格の勉強法

医療事務資格試験の勉強法には、独学・通学・通信講座の3つがあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

独学

市販のテキストを買い、独学で学習を進めます。
独学のメリットは費用が安いことです。
テキスト代以外の費用がかからないため、とにかく費用を抑えたい人におすすめです。

一方、独学にはデメリットもあります。
それは、自分で勉強のスケジュールを立てる必要があること、わからないところも一人で解決しなくてはならないところです。
自己管理ができていないと勉強時間が確保できないですし、勉強自体を途中で挫折してしまう可能性もあります。
必要な費用については、1万~1万5000円程度が目安です。

学習時間については、自分で立てたスケジュールにもよりますが、目安として1日30分程度の学習が必要になります。

通学、専門学校

通学で勉強するメリットは、学習計画が立てやすいことです。
講義に合わせて勉強すればよいため、自分ひとりで勉強するのとは違って学習のペースがつかみやすくなっています。

一方、デメリットもあります。
1つは時間や場所の融通がきかないことです。
授業を受けられる場所や時間帯が決まっているため、授業に合わせてスケジュールを組む必要があります。

もう1つは費用が高いことです。
特に専門学校の場合は高額の学費が必要になります。

通学・専門学校は、時間的・金銭的な余裕がある人におすすめの勉強法といえるでしょう。
必要な費用については、通学の場合で約6万~9万円、専門学校では約200万円が目安です。
通学の場合の学習時間については、各学校にもよりますが、1コマ50分程度の講義で学習を行います。

通信講座

通信講座では試験対策用のテキストや映像講義などの教材を使い、自宅で勉強を進めます。
自宅で講義を受けられるというメリットがあるため、予定に縛られることがありません。
好きな時間に効率よく学習を進めたい人におすすめです。
受講料も安く、質問指導などのサポートも整っているため、医療事務の勉強をするほとんどの方が利用している学習法です。

逆にデメリットは、独学と同じように自己管理能力がある程度求められることです。
カリキュラムを消化できるように、勉強時間を確保しておく必要があります。
なお、必要な費用については3万~6万円くらいが目安です。
通信講座を受講する場合、3ヶ月の学習期間で1日50分程度の学習が目安となります。

4. 医療事務の将来性と資格取得をすすめる理由

医療事務の将来性と資格取得をすすめる理由

医療事務の将来性や医療事務資格を取得する意義について確認していきましょう。

医療事務に将来性はある?AIの台頭によって求人が減る?

先述したように、医療事務の勉強で挫折する人が多いのがレセプト学習です。
専門技能と高い正確性が求められるレセプトは、実際の医療事務現場でも多くの時間と労力を割かなければならない業務とされています。

近年では、煩雑な業務をAI化することにより、幅広い業種で業務の効率化が進んでいます。
もちろん、医療事務でもいちばん大変なレセプト業務をAIが担えば、業務はスムーズになりミスを減らすこともできます。

一方で、患者さんの質問やクレームへの対応やレセプト内のコメント記入には人の手が不可欠です。
将来的にますますAIが普及しても、医療現場に医療事務スタッフは欠かせないでしょう。
医療事務は十分に将来性ある職業といえます。

高齢化社会で重要な役割を担う医療事務はおすすめの職業

これからますます超高齢社会が進めば、レセプトの読み方や機械の操作方法など、高齢の患者さんに対して丁寧な説明や誘導を行う担当者が求められます。

レセプト業務がAIなどによって効率化されたとしても、医療機関は受付や会計で患者さんに対応するためのスタッフを確保しなくてはなりません。
医療事務は今後も一定以上の需給を生み続ける職業であることが推測できます。
興味のある方はぜひ資格取得をし、安定した将来設計を行いましょう。

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5. まとめ

まとめ

医療事務資格は、すべて民間団体が実施する民間資格で、今では多くの医療事務資格が存在しています。
難易度は、国家資格と比べるとやさしいと言える試験のため、未経験からでも取り組みやすい試験と言えるでしょう。

しかし、医療事務の学習で多くの人の壁となり立ちはだかるのが、レセプト学習です。
計算がちょっとややこしかったりしますので、きちんと教えてもらいながら勉強するのが得策です。

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