カラーセラピーにおける色の意味を解説!意味を構成する3要素や効果まで

カラーセラピーにおける色の意味を解説!意味を構成する3要素や効果まで

色を使って心理療法を行うカラーセラピーでは、色からどのような意識づけが必要か、どうメンタルを変えるかなどを考えます。そのため、色の意味を理解することが大切です。ここでは、カラーセラピーの効果や色の意味について解説します。

目次

カラーセラピーの効果

カラーセラピーの効果

色の意味を見ていく前に、カラーセラピーで期待できる効果を理解しましょう。
ここでは、3つの効果を解説します。

リラックス効果を得られる

カラーセラピーは、色を通してクライエント(※)の心理状態を読み取るものです。
クライエントにとっては、色の意味や効果から自分自身を理解したり、対話を通して悩みをさらけだしたりすることで、心のわだかまりから解放される効果を期待できます。
悩みや不安の解消に向けて、心が癒やされ、リラックス効果を得られるのがメリットです。
(※)カウンセリングなどの心理療法を受けに来た人。来談者。

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パーソナルカラー(自分の色)で自らを理解できる

クライエントが直感的に選んだ色は、自分自身を表すパーソナルカラーと捉えられます。
色の持つ意味によって本来の自分を知ることができるのが主な効果です。
パーソナルカラーがヒントになって、悩みや不安の原因がわかったり、自分の良さに気づいたりできます。

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自律神経をコントロールする効果を期待できる

色の持つ効果は、自律神経に働きかけると言われています。
例えば、興奮している状態でも青や緑などの落ち着いた色を見れば、自律神経が鎮まり、気持ちを抑えることが可能です。
カラーセラピーによって、自律神経をコントロールできるようになり、心のバランスを保てるようになる効果を期待できます。

カラーセラピーにおける色の意味を構成する3要素

カラーセラピーにおける色の意味を構成する3要素

カラーセラピーにおける色の意味は、3つの要素で構成されています。

  • 根源的色彩感情
  • 文化的色彩象徴
  • 個人的体験

それぞれどのような意味があるのか、しっかり押さえていきましょう。

根源的色彩感情

色には、根源的な意味があり、共通するイメージを与える場合があります。
赤は火、青は水、黒は暗闇といったイメージは、根源的色彩感情のひとつです。

文化的色彩象徴

根源的色彩感情に加えて、時代や社会、国などの文化も色の意味に影響を及ぼします。
太陽の色は、日本では赤、欧米では黄色やオレンジになることが多く、文化によって色が異なるのです。
触れる文化はそこで暮らす人によって変わり、色から連想するイメージも違ってきます。

個人的体験

個人的体験も、色の持つ意味を構成する要素です。
「青を見ると、旅行で訪れた沖縄の美しい海を思い出す」「赤を見ると、橋から見た水平線に落ちていく夕日が頭に浮かぶ」など、体験によって連想するイメージは変わります。

根源的色彩感情や文化的色彩象徴に加えて、一人ひとりの色の捉え方もカラーセラピーで働きかけるポイントです。

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【使用頻度が高い】カラーセラピーにおける色の意味

【使用頻度が高い】カラーセラピーにおける色の意味

まず、カラーセラピーで使用頻度の高い色の意味を解説します。

  • 赤・レッド
  • 赤紫
  • ピンク
  • 黄・イエロー
  • 黄緑
  • 緑・グリーン
  • 橙・オレンジ
  • 青・ブルー
  • 青紫
  • 紫・パープル
  • 茶・ブラウン
  • 黒・ブラック
  • 白・ホワイト
  • グレー

赤・レッド

赤・レッドは、火や太陽などを連想させる色です。
情熱や勇気、興奮などの意味があります。
前向きな意味が多く、行動力や元気をもたらしてくれるのが特徴です。

赤紫

赤紫は、エネルギーのある赤と妖艶な紫が組み合わさった色です。
赤が持つ前向きな意味と紫の神秘さや知性などの意味から、カリスマ性や官能的などの意味を持っています。

ピンク

ピンクは、可愛らしさや美しさ、華やかさなど、女性的な意味を多く持つ色です。
愛や安らぎなどを連想させ、恋愛感情を芽生えさせたり、美容効果を高めたりするなどの効果があるとされています。

黄・イエロー

黄・イエローは、光やひまわりなどをイメージさせる色で、明るさや楽しさ、ひらめきなどの意味があります。
注意や警告などの意味もあるので、標識や看板などに使われることも多いです。
カラーセラピーでは、明るい気持ちを蘇らせたり、ひらめきを与えたりするなどの効果があるとされています。

黄緑

黄緑は、フルーツのライムや自然などをイメージさせる色です。
緑よりも若い葉や草を連想させるため、若い、青春、フレッシュなどのプラスの意味や未熟、駆け出しなどのマイナスの意味も持っています。

緑・グリーン

緑・グリーンは、自然を連想させる色です。
森林や植物、芝生からイメージされるような穏やかさ、安らぎ、生命力などの意味を持っています。
心を落ち着ける効果があり、観葉植物などの日常的な癒やしにも取り入れられる色です。

橙・オレンジ

橙・オレンジは、赤と同じく、太陽、火などを連想させます。
赤よりも優しい印象があるので、温かさや陽気さ、親しみやすさなど柔らかい意味が多いです。
関わりやすい雰囲気を演出するなど、人とのつながりや関係を改善する効果があると考えられています。

青・ブルー

青・ブルーは、海や水、空などを連想させる色です。
冷静さや自由さ、爽やかさなどの意味があります。
一方で、寂しさや冷たさなど少々マイナスな意味もあります。
主な効果は、心を落ち着かせたり、集中力を高めたりできることです。

青紫

青の冷静さに、紫の芸術性が加わり、青よりも感情的な色と考えられています。
主な意味は、芸術的、感受性豊か、知性、神秘的などです。

紫・パープル(バイオレット)

紫・パープル(バイオレット)には、神秘、芸術性、高貴さなどの意味があります。
派手に見えながら洗練された色合いから、特別感を抱かせる色です。
知性や感性に働きかけるとされ、アイディアや発想を促す効果を期待できます。

茶・ブラウン

茶・ブラウンは、土、大地、畑など自然をイメージさせることが多いです。
自然の持つ温かさや安心感、素朴などの意味を持ちます。
明度が比較的低いため、地味、暗い、硬いなどの控えめな意味も多いです。

黒・ブラック

黒・ブラックは、暗闇や悪などをイメージさせる色です。
暗い、怖いなどのマイナスな意味がある一方で、洗練されている、自己主張の強さなどの意味もあります。

白・ホワイト

白・ホワイトは、カラーセラピーにおいてクリアと表現されることもあります。
まっさらな色合いから、清潔さや純粋、無垢、繊細などの意味が多いです。
一方で、何にも混じらない様子から空虚さや無意味さなど寂しげな意味もあります。
気持ちを白にリセットしたり、空間をすっきりさせたりするなどが主な効果です。

グレー

グレーは、ブラックとホワイト両方の意味を引き継いでいるのが特徴です。
両者が混ざっていることから、曖昧さや不安、ソフトさ、賢さなどの意味を持ちます。
目立ちにくい色であり、周囲に溶け込みやすいのが主な効果です。

【覚えておきたい】カラーセラピーにおける色の意味

【覚えておきたい】カラーセラピーにおける色の意味

次に、覚えておきたい色の意味をご紹介します。

  • 紺色・ネイビー
  • インディゴ
  • ターコイズ
  • 水色
  • ベージュ
  • ゴールド
  • シルバー

紺色・ネイビー

紺色・ネイビーは、青と黒を混ぜた色です。
青が持つ印象が黒に引き締まり、誠実さや信頼感などの意味を持っています。
紋章などに用いられることも多く、真実や忠誠などの意味もある色です。

インディゴ

インディゴは、ジーンズの染料などに使われる濃い藍色です。
深みのある色合いは宇宙や夜、闇を連想させ、静寂や集中、理性などの意味を持っています。
落ち着きと深みによって、判断力や集中力を高める効果を期待できます。

ターコイズ

ターコイズとは、明るい青緑色です。
トルコ石の色として有名で、海や川などをイメージさせます。
澄んだ青色の意味は、浄化や柔軟性、冷静さ、知性などです。
心を浄化したり、ストレスを解消したりする効果を期待できます。

水色

水色は、青よりも薄く、爽やかさ、冷静さ、誠実などの意味を持ちます。
カラーセラピーにおいては、青・ブルーと同様に扱われることが多いです。

ベージュ

ベージュは、茶色に白を加えた優しい色合いが特徴です。
ナチュラル、オーガニック、落ち着いている、優しいなどの意味があり、心を落ち着ける色となっています。
ファッションやインテリアに取り入れると、大人っぽい印象になるでしょう。

ゴールド

ゴールドは、金メダルを連想することの多い色です。
他にもお金や光をイメージさせることから、豊かさや輝き、名誉、権力など、成功やゴールを感じさせる意味を多く持ちます。

シルバー

シルバーは、アクセサリーや食器などに使われることが多く、光沢感や洗練された印象を感じさせます。
シャープ、知的、高級、上品、クールなどが主な意味です。

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まとめ

カラーセラピーにおける色の意味は、根源的色彩感情、文化的色彩象徴、個人的体験の3つで構成されています。
色の一つひとつの意味は3要素を元に考えられていて、意味やイメージ、効果はそれぞれです。
カラーセラピーを学ぶ際は、色の意味を理解するところから始めていきましょう。

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