
介護福祉士になるには、原則として介護福祉士国家試験に合格し、資格登録を行う必要があります。ただし、令和8年度末までに介護福祉士養成施設を卒業する方には、国家試験に合格していなくても、卒業後5年間に限って登録できる経過措置があります。
本記事では、介護福祉士国家試験の概要や受験資格を得るためのルートを詳しく解説します。申し込み手続きの期間や方法も説明するので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
受験資格を得られる4つのルート
介護福祉士国家試験の概要や手続き方法
介護福祉士試験一発合格を目指すおすすめの方法

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介護福祉士国家試験とは

介護福祉士国家試験は、「社会福祉士及び介護福祉士法」に基づいて実施される国家試験です。公益財団法人社会福祉振興・試験センターが厚生労働大臣の指定を受けて、試験の実施と資格登録を行っています。
公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが厚生労働省の指定機関として実施し、合格者の登録を実施しています。
介護福祉士については以下の記事で詳しく紹介しているので、仕事内容や年収などを知りたい方はぜひチェックしてみてください。
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介護福祉士国家試験の受験資格を得られる4つのルート

介護福祉士国家試験の受験資格を得る方法として、4つのルートが設けられています。
福祉系高校ルート
養成施設ルート
実務経験ルート
経済連携協定(EPA)ルート
ルートを一つひとつチェックしていきましょう。
なお、介護福祉士のなり方は以下の記事でも解説しているので、こちらもぜひ確認してみてください。
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福祉系高校ルート
福祉系高校ルートは、福祉系高校への入学時期によって受験資格を得る方法が異なります。
平成21年度以降に入学した場合は、卒業時に受験資格を取得可能です。
平成21年度以降に福祉系高校へ入学し、必要な科目を履修して卒業した方は、介護福祉士国家試験の受験資格を得られます。
平成20年度以前に福祉系高校へ入学した方や、特例高校を卒業した方は、入学年度や実務経験によって条件が異なります。
対象となる方は、国家試験合格後の資格登録までに「介護過程Ⅲ」を修了する必要があります。ただし、実務者研修など所定の研修を修了している場合は、介護過程Ⅲ修了証明書の提出が不要になることがあります。
なお、第37回試験から実技試験は廃止され、現在は筆記試験のみで実施されています。
養成施設ルート
養成施設ルートでは、卒業する養成施設によってルートが異なります。
介護福祉士養成施設を卒業した方は、介護福祉士国家試験の受験資格を得られます。
令和8年度末、2027年3月31日までに養成施設を卒業する方は、経過措置により、国家試験を受験していない場合や不合格だった場合でも、卒業後5年間に限って介護福祉士として登録できます。
その5年間に国家試験へ合格するか、卒業後5年間継続して介護等の業務に従事すると、5年経過後も登録を継続できます。
令和9年度以降に養成施設を卒業する方は、国家試験に合格しなければ介護福祉士になることはできません。
福祉系大学や社会福祉士養成施設、保育士養成施設などを卒業した場合は、卒業後に介護福祉士養成施設で1年以上学ぶ必要があります。
実務経験ルート
実務経験ルートは、養成施設や福祉士系高校を経由せず、実務経験の条件を満たすことで受験資格を得られます。
実務経験ルートでは、介護等の業務に3年以上従事し、実務者研修を修了する必要があります。
実務経験は、従業期間3年以上・1,095日以上に加え、実際に介護等の業務へ従事した日数が540日以上必要です。
なお、実務経験3年以上に加え、「介護職員基礎研修」と「喀痰吸引等研修」の両方を修了している方も受験できます。
実務者研修とは、現場で必要な知識やスキルを学べる研修制度で、研修を提供する機関やサービスによって自宅学習や通学講習を選べます。
実務経験を満たす条件は、以下のページにもまとめられているので、必ず確認しましょう。
参考
経済連携協定(EPA)ルート
経済連携協定(EPA)ルートは、外国人を対象としたルートです。
介護福祉士資格を取得することを目的に研修を受けながら就労するインドネシア人やフィリピン人、ベトナム人をEPA介護福祉候補者といいます。
EPA介護福祉士候補者は、介護等の業務に3年以上従事することで、介護福祉士国家試験の受験資格を得られます。
第37回試験から実技試験は廃止されており、現在は筆記試験のみで実施されています。
令和6年5月以前に入国したEPA介護福祉士候補者は、国家試験合格後の資格登録までに「介護過程Ⅲ」を修了する必要があります。ただし、実務者研修など所定の研修を修了している場合は、介護過程Ⅲ修了証明書の提出が不要になることがあります。
介護福祉士国家試験の概要

介護福祉士国家試験について、以下の項目で概要を解説していきます。
試験日
試験地・試験会場
出題科目・出題基準
合格基準
合格率・難易度
試験日
2第39回介護福祉士国家試験は、令和9年1月31日(日)に実施されます。
全パートを受験する方の試験時間は、午前が10時から11時45分まで、午後が13時40分から15時35分までです。
第37回試験から実技試験は廃止され、現在は筆記試験のみで実施されています。
参考
試験地・試験会場
試験地は、筆記試験は以下の35都道府県で実施する予定です。
北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、福島県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
申込時に希望試験地を選択できますが、申込み後に希望試験地を変更することはできません。
具体的な試験会場は受験票で指定され、指定された会場以外では受験できません。事情により、希望した試験地から近隣の試験地へ変更される場合があります。
出題科目・出題基準
介護福祉士国家試験の出題科目は、以下の通りです。
パート | 試験科目 |
|---|---|
Aパート | 人間の尊厳と自立、介護の基本、社会の理解、人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術、生活支援技術 |
Bパート | こころとからだのしくみ、発達と老化の理解、認知症の理解、障害の理解、医療的ケア |
Cパート | 介護過程、総合問題 |
出典:[介護福祉士国家試験]試験概要|公益財団法人 社会福祉振興・試験センター
合格基準
介護福祉士国家試験に合格するには、次の2つの条件を満たす必要があります。
・総得点の60%程度を基準として、問題の難易度に応じて補正された合格基準点以上を得点する
・11科目群すべてで得点する
第38回試験の合格基準点は、125点満点中64点でした。
また、第38回試験からパート合格制度が導入されています。全体では不合格だった場合でも、一定の基準を満たしたパートはパート合格となり、翌年と翌々年の試験で受験免除の対象になります。
出典:[介護福祉士国家試験]合格基準|公益財団法人 社会福祉振興・試験センター
合格率・難易度
介護福祉士国家試験の合格率は年度によって異なります。
最新の第38回試験は、受験者数78,469人、合格者数54,987人で、合格率は70.1%でした。合格基準点は125点満点中64点です。
合格率だけを見ると高く感じられますが、受験者は実務経験や所定の研修、学校の卒業などの受験条件を満たしています。また、合格基準点以上を得点するだけでなく、すべての科目群で得点する必要があります。
そのため、「国家資格のなかでは難易度が低い」と合格率だけで判断せず、出題範囲に沿った対策を行うことが大切です。
介護福祉士国家試験の難易度は、以下の記事で解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
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介護福祉士国家試験申し込み手続きの期間と方法

介護福祉士国家試験を受験するためには、期間内に申し込みを完了する必要があります。
申し込み手続きの期間と流れを詳しく解説するので、ぜひ申し込みに役立ててみてください。
申し込み受付期間
第39回試験の受験申込期間は、令和8年7月22日(水)から9月2日(水)までです。
受験手数料の支払いも、9月2日までに完了する必要があります。期間内に支払いが完了しなかった場合、受験申込みは無効となります。
実施年度によって試験日が変わり、受付期間も異なるため、必ず受験する年度の日程を確認してください。
参考
申し込み手続き方法
第39回試験の受験申込みは、試験センターのホームページからインターネットで行います。
申込みには、メールアドレス、顔写真データ、受験資格を証明する書類などが必要です。必要書類は、受験資格のルートによって異なります。
受験手数料は20,510円で、クレジットカード決済またはコンビニエンスストア決済により支払います。
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まとめ

介護福祉士国家試験は、介護に関する専門的な知識と技術を確認する国家試験です。受験資格を得るルートには、福祉系高校、養成施設、実務経験、EPAの4つがあります。
第39回試験は、令和9年1月31日に実施されます。受験申込期間は令和8年7月22日から9月2日までで、申込みはインターネットで行います。
第38回試験からはパート合格制度が導入され、全体では不合格だった場合でも、一定の基準を満たしたパートは翌年と翌々年の受験が免除されます。
実務経験ルートで受験する方は、3年以上の実務経験と実務者研修の修了など、必要な条件を早めに確認しておきましょう。
介護福祉士国家試験の一発合格を目指している人は、自分のペースで勉強しながらサポートを受けられる通信講座がおすすめです。
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よくある質問
Q1. 介護福祉士国家試験はどんな人が受験できますか? |
|---|
介護福祉士国家試験は、福祉系高校の卒業者、養成施設卒業者、介護職としての実務経験者、EPAルートの外国人など、複数のルートを通じて受験資格が得られます。自分の介護歴や現在の仕事の状況に応じたルートを選ぶことが大切です。 |
Q2. 介護福祉士国家試験会場はどこにありますか? |
|---|
第39回試験は全国35試験地で実施されます。申込時に希望試験地を選択できますが、具体的な試験会場は受験票で指定されます。 申込み後に希望試験地を変更することはできず、指定された試験会場以外では受験できません。 |
Q3. 介護福祉士国家試験の出題科目にはどんなものがありますか? |
|---|
第39回試験は、A・B・Cの3パートに分けて実施されます。 Aパートは「人間の尊厳と自立」「介護の基本」「生活支援技術」など、Bパートは「こころとからだのしくみ」「認知症の理解」「医療的ケア」など、Cパートは「介護過程」と「総合問題」で構成されます。 出題数は合計125問です。 |
Q4. 介護福祉士国家試験の合格基準はどうなっていますか? |
|---|
合格基準は、総得点の60%程度を基準として、問題の難易度に応じて補正されます。また、11科目群すべてで得点する必要があります。 第38回試験の合格基準点は、125点満点中64点でした。全体で不合格だった場合でも、基準を満たしたパートは翌年と翌々年の試験で受験免除となる場合があります。 |
Q5. 介護福祉士国家試験は何月に実施されますか? |
|---|
介護福祉士国家試験は、例年1月下旬ごろに実施されます。第39回試験は、令和9年1月31日(日)に実施されます。 |
Q6. 勉強が苦手な人でも介護福祉士国家試験に合格できますか? |
|---|
最新の第38回試験の合格率は70.1%でした。ただし、合格率だけで難易度を判断することはできません。 過去問題で現在の理解度を確認し、苦手な科目群でも得点できるよう、計画的に対策することが大切です。 |
Q7. 国家試験に合格すれば介護福祉士になれますか? |
|---|
国家試験に合格しただけでは、介護福祉士の名称を使用できません。 合格後に社会福祉振興・試験センターへ資格登録を申請し、登録証の交付を受けることで、介護福祉士として正式に登録されます。 |
Q8. 介護福祉士国家試験に出る問題の傾向は? |
|---|
出題は実務に即した内容が中心で、介護職として必要な知識や技能が問われます。先輩たちの合格体験談や過去問の活用で、出題傾向をつかみましょう。 |
Q9. 実務経験ルートで受験するには何が必要ですか? |
|---|
実務経験ルートでは、介護等の業務への従業期間が3年以上・1,095日以上、従事日数が540日以上必要です。 さらに、原則として実務者研修を修了する必要があります。実務者研修は、令和9年3月31日までに修了する見込みの方も第39回試験へ申し込めます。 |
Q10. 介護福祉士国家試験後に気をつけるべきことはありますか? |
|---|
試験後は、試験センターが公表する正答で自己採点できます。ただし、合格基準点は問題の難易度によって補正されるため、自己採点だけで合否を確定することはできません。 合格後は資格登録の申請が必要です。また、受験資格が「見込」となっている方は、所定の期限までに必要書類を提出しなければ、試験結果が無効となる場合があります。 |
この記事の監修者
資格のキャリカレ編集部
170以上の通信教育資格講座を展開し、資格取得・実用スキルの習得はもちろん、キャリアサポートまで行う資格のキャリカレ編集部が運営するコラムです。介護福祉士は、介護の専門知識と技術を持ち、要介護者の日常生活を支える国家資格保持者です。介護現場で中心的な役割を担い、利用者や家族への助言・指導も行う専門職です。試験の詳細や対策、資格の魅力など、介護福祉士の最新情報をお伝えしています。
