心理カウンセラーになるには?
必要な資格や仕事内容は?

こんにちは、資格のキャリカレ編集部です。
心理学の知識に精通する資格として、心理カウンセラーの資格があります。
心理カウンセラーは、さまざまな悩みをもつ人の相談に乗って解決に導く仕事として、人気の高い職業です。
心理カウンセラーとひとくちに言ってもさまざまな資格があるため、どの資格が良いのか、それぞれの違いや難易度などがよくわからないという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、心理カウンセラーになるための方法、心理カウンセラーの種類や仕事内容、具体的な学習内容などを網羅的にご紹介します。
目次
心理学を学ぶ資格「カウンセラー」の仕事とは?

まずは、心理カウンセラーとはどのような仕事なのか解説します。
心理療法を用いて、心の不安や悩みをサポートする仕事のこと
心理カウンセラーとは、傾聴や認知行動療法などの心理療法を活用し、クライアントの悩みや不安の解決をサポートする専門家です。
現代はストレス社会と呼ばれていることからもわかるように、職場や学校、家族などさまざまなシーンで精神的な負担がかかります。
心理カウンセラーのニーズは年々高まっており、心の不安や問題を解決に導く重要な存在です。
精神科や心療内科などの医療機関はもちろん、教育現場や福祉施設、企業など心理カウンセラーの活躍の場はさらに広がっています。
心理カウンセラーの給料・年収
心理カウンセラーの給料・年収は、資格や職場によって変わります。
まず資格別の給料・年収の目安をチェックしていきましょう。
資格 | 給料・年収 |
---|---|
公認心理師 | 300~400万円 |
臨床心理士 | 300~400万円 |
社会福祉士 | 300~400万円 |
精神保健福祉士 | 300~500万円 |
心理カウンセラーに代表される資格の年収相場は大きな差がないことがわかります。
次に、職場別の給料・年収を確認していきましょう。
職場 | 給料・年収 |
---|---|
病院・クリニック | 約400万円 |
企業 | 300~400万円 |
学校 | 220~560万円 |
あくまで目安であるため、勤める医療機関や企業、学校などによって収入はさまざまです。
収入を重視する方は、職場の待遇に注目してみましょう。
心理カウンセラーには国家資格が必要?
心理カウンセラーになるためには、必ずしも国家資格は必要ではありません。そもそも「心理カウンセラー」という国家資格はなく、心理に関わる国家資格は唯一「公認心理師」のみであり、公認心理師でなければ心理カウンセラーになれないわけではありません。
心理学の知識を学べる民間資格は複数あり、比較的簡単なものから難易度の高いものまでさまざま。就きたい仕事や目指したい職種によって取得すべき資格も異なります。
資格がなくても心理カウンセラーは名乗れる?
心理カウンセラーに必須の資格はなく、資格がなくても肩書きは名乗れます。
心理の知識やカウンセリングスキルを身につければ、誰でも心理カウンセラーになることが可能です。
ただし、資格がなければ、心理療法のスキルや知識を証明するのは難しいでしょう。
クライアントに信頼してもらう材料の一つとして、資格は心強い要素になります。
プロの心理カウンセラーとして活動するならば、資格を取得して活動するのがおすすめです。
心理カウンセラーになるには?

それでは、心理カウンセラーになるための、おすすめの方法を解説します。
心理カウンセラーとして活動していくには、しっかりとした専門知識とスキルが必要です。
そのため、専門知識を身につけることはもちろん、その知識を証明するための資格取得も必要になります。
学習方法と資格取得の方法は大きく分けて通学と通信講座での学習の2つのパターンがあります。
大学や大学院で心理系の科目を学び、資格を取得する
大学や大学院では、卒業とともに心理系資格を取得できたり、試験の受験資格を得られたりする場合があります。
たとえば、公認心理師になるためには、公認心理師カリキュラムのある大学を卒業し、2年以上の実務経験またはカリキュラムのある大学院の修了後に国家試験に合格して初めて資格を得られる仕組みです。
そのため、学生の方で心理カウンセラーを目指すなら、心理系の大学や大学院を目指すと良いでしょう。
社会人の方でも、公認心理師を目指す場合は大学・大学院で学ぶのが必須です。
民間スクールや通信講座で学び、資格を取得する
公認心理師や臨床心理士を目指すためには、大学や大学院で学ぶ必要がありますが、民間資格であれば比較的取得しやすいです。
民間の資格スクールや通信講座などで学び、資格を取得したり、試験の受験資格を得たりするのが良いでしょう。
大学や大学院に通うよりも費用を抑えることができ、少ないコストで資格を取得できるのがメリットです。
実践での経験を積んで、心理カウンセラーとして活躍する
心理カウンセラーとして活躍するためには、資格の取得はもちろん、実践経験が欠かせません。
クライアントが抱える悩みや不安はさまざまで、知識を身につけているだけでは対応できないことも多いです。
さまざまなクライアントへのカウンセリングを経験として積み重ね、一人ひとりに合ったカウンセリングを柔軟に提供できれば、活躍の場が広がっていくでしょう。
民間資格でもカウンセラーになれる
カウンセラーになるには、国家資格である公認心理師や内閣府が認定する臨床心理士の資格が必要かと思われるかもしれませんが、その他の民間資格でもプロのカウンセラーとして活躍するこが可能です。
公認心理師や臨床心理士の資格を取るには大学・大学院で必要な科目を修了していることが条件になりますが、日々お仕事や家事・育児などをされている方にとっては、今から大学・大学院に通うことは難しいでしょう。
そんな方は通信講座で民間資格を取得し、カウンセラーを目指すのが最適です。
数ある通信講座の中でも特におすすめなのがキャリカレ
カウンセラーを目指して通信講座で学ぶなら、キャリカレのメンタル心理カウンセラー講座がおすすめです。
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心理カウンセラー講座の詳細はこちら心理カウンセラーの仕事内容と活躍分野

それでは、心理カウンセラーになった場合、どのような仕事内容で業務を行うのでしょうか?
ここからは、心理カウンセラーの仕事内容や活躍分野を紹介します。
学校
心理カウンセラーが活躍する現場の一つが、学校です。
学校ではスクールカウンセラーとして働くことになります。
主な仕事となるのが、悩みをもつ児童や生徒の心のケアや子どものことで悩む保護者のサポートなどです。
また、必要に応じて教職員へのカウンセリングも行います。
子どもと触れ合うことが好きな方に向いている現場で、子どもをサポートするお仕事に就きたいと考えている方におすすめです。
一般企業
続いて、一般企業でも心理カウンセラーには重要な役割があり、悩みをもつ従業員のカウンセリングやメンタル面でのサポートが仕事です。
さらに、ストレスをコントロールする方法などの研修の講師をする場合もあります。
社員教育や職場の環境改善、働く人をサポートしたい方に向いている分野 です。
福祉施設
福祉施設にもさまざまな悩みを持つ方がいるため、心理カウンセラーが活躍しています。
企業や教育現場に比べて福祉分野は心理サポート体制が十分ではないとされているため、心理カウンセラーの役割は重要です。
高齢者、障害を持っている方、虐待やDVに悩む方、セクシュアルマイノリティの方などへの心理サポートを福祉施設で行う必要があります。
独立・開業
専門知識とカウンセリングスキルを身につけた方の中には、自身でカウンセリングルームを開くなど、独立・開業をする人も多くいます。
カウンセラーとしてあらゆる悩みに向き合い、たくさんの方の悩みを解決していきたいという方や、自分のペースで仕事をしていきたいと考えている方に向いています。
心理カウンセラーに向いている人

悩んでいる人の心に寄り添いケアをする心理カウンセラーの仕事には、知識や技術だけでなく、向いているかどうかもとても大切になります。
なぜなら、心理カウンセラーには、先入観や私情に惑わされないよう、相談者の話をじっくりと聞いて向き合うことが求められるからです。
それは、決して、自身の価値観を押し付けることではありません。
したがって、穏やかな性格であることや相談者が話せるまで待てる根気強さを持っている人におすすめだといえます。
ただし、それと同時に、感情移入して冷静な判断ができなくなることを避けるためにも、自分をしっかりと持っていることも大切です。
加えて、相談者との対話だけでなく、企業や行政機関、学校などとの連携する可能性もあることから、コミュニケーション能力も必要とされます。
心理学の代表的な資格と難易度一覧

心理学に関する資格やカウンセラー関連の資格は、国家資格と民間資格を合わせるといくつもの種類があり、
それぞれ難易度や運営母体が異なります。
また、心理カウンセラーとして活躍するために必要な資格は、働く場所によっても異なります。
そのため、資格を取得する前に、その資格がどのような資格なのか、また、どのような場所で生かせる資格なのかを知ることが大切になります。
ここでは、心理カウンセラーとして活躍できる代表的な資格にはどのようなものがあり、その資格の取得方法、どんな場所で生かせるのかを紹介します。
資格名 | 受験資格 | 資格の概要 | 難易度 |
---|---|---|---|
メンタル心理カウンセラー | 不問 | 日本能力開発推進協会(JADP)が認定 心理学・メンタルヘルス・などの基礎知識を学べる |
初級 |
臨床心理士 | 協会が指定する大学院を修了し、所定の条件を満たしていること 臨床心理士を養成する専門職大学院を修了していること |
日本臨床心理士資格認定協会が認定する民間資格 専門知識を有していることを証明でき、専門行為も行える |
中級 |
公認心理師 | 「大学における必要な科目」を履修し、卒業後に指定された科目を開設する大学院に進んで必要な科目を履修して修了すること または法の規定する認定施設で2年間の実務経験を積むこと |
心理カウンセラー関連資格唯一の国家資格 法律上、幅広い業務を行える |
初級 |
メンタルケアアドバイザー | 日本能力開発推進協会指定(JADP)の認定教育機関等が行う教育訓練の全カリキュラムを修了すること | 良好な人間関係を構築するテクニックやセルフケアの方法を学べる | 初級 |
チャイルドカウンセラー | 日本能力開発推進協会指定(JADP)の認定教育機関等が行う教育訓練の全カリキュラムを修了すること | 子どものケアに関する専門知識やカウンセリング技術を有することを証明できる | 初級 |
キャリアカウンセラー | 日本能力開発推進協会指定(JADP)の認定教育機関等が行う教育訓練の全カリキュラムを修了すること | 個人のキャリア形成をサポートできる専門知識が身につく キャリアカウンセラーに必要な理論や技能知識を有することを証明できる |
中級 |
メンタルヘルス・マネジメント®検定 | 不問 | 働く人たちのケアや健全な組織づくりに必要なメンタルヘルスケアの知識を学べる | Ⅰ種:上級 Ⅱ種:中級 Ⅲ種:初級 |
各資格の講座の詳細や選び方は以下のページをご覧ください。
(1)メンタル心理カウンセラー
心理カウンセラーに必要な知識を有することを証明できる民間資格の一つです。
メンタル心理カウンセラーとは
メンタル心理カウンセラーは、学校や医療現場、福祉施設、一般企業などで求められる心理カウンセラーとしての知識や技能をもつ存在です。さまざまな現場ではその現場の数だけ、人間関係に悩んだり、環境になじめずストレスを抱えたりする人がいます。
そのような現場で、心理学の知識に基づいたカウンセリングでケアしていくのが主な仕事です。
このようなことから、メンタル心理カウンセラーには、悩みを抱える相談者と一緒に問題を解決できるよう支援していく専門家として役割が期待されています。
メンタル心理カウンセラーの難易度
メンタル心理カウンセラーは、数ある資格の中でも難易度が低めであり、 初心者でも取得しやすい資格です。テキストを見ながら受験できることに加えて、合格に必要な得点率は70%だからです。
具体的な学習範囲は以下の通りです。
- カウンセリングに関する基礎知識
- クライエントに関する基礎知識
- 心理学に関する基礎知識
- 精神医学の基礎知識
メンタル心理カウンセラーの資格取得方法
メンタル心理カウンセラーの資格は通信講座で取得できます。一般財団法人日本能力開発推進協会(JADP)が認める講座を修了することが受験資格となっており、講座修了後の資格試験は在宅受験が可能です。
さらに、より専門的な知識を証明する「上級心理カウンセラー資格」もあり、同時取得を目指すケースが多いのも特徴の一つです。
(2)臨床心理士
心の問題を解決に導く心理専門職として高く評価されている資格で、内閣府が認可する資格でもあります。
臨床心理士とは
臨床心理士は、心の専門家として相談者の話を傾聴し、悩みを解決のサポートを行います。また、小中学校のスクールカウンセラーとして必要な心理専門職に認定されているため、教育の現場で活躍する臨床心理士も多くなっています。
この資格で証明できることは、心理テストを用いた心理査定技法や面接査定に関する知識があることです。
そのほか、地域における心の健康活動に関する人的援助システムのコーディネートやコンサルティングの能力も臨床心理士に求められる専門行為となります。
臨床心理士の難易度
臨床心理士の難易度を測るひとつの指標として、運営母体である「日本臨床心理士資格認定協会」から公表されている直近5年間の合格率を見てみましょう。年度 | 合格率 |
---|---|
2023年 | 66.5% |
2022年 | 64.8% |
2021年 | 65.4% |
2020年 | 64.2% |
2019年 | 62.7% |
簡単とまでは言わないまでも、 しっかり学習すれば十分に合格を目指せる難易度といえます。
臨床心理士の資格取得方法
臨床心理士の資格取得には、日本臨床心理士資格認定協会の資格試験に合格する必要があります。この試験には「協会が指定する大学院を修了し、所定の条件を満たしている」、「臨床心理士を養成する専門職大学院を修了」などの受験資格があり、大学院への通学が必要となります。
また、医師免許をもち、免許取得後に2年以上の心理臨床経験がある人にも受験資格があります。
(3)公認心理師
2017年9月に施行され、2018年から、文部科学省と厚生労働省によって国家試験として実施されています。
公認心理師とは
公認心理師は、国家資格として認定されているため、法律上、さまざまな業務が担える資格となっています。たとえば、心理査定(アセスメント)、心理面接(カウンセリング)、関係者への面談、心の健康についての教育や情報提供活動などです。
業務内容は、民間資格である臨床心理士と似ていますが、より幅広く心理学全般に対応できる専門家としての活躍できます。
公認心理師の難易度
公認心理師の運営母体である厚生労働省の発表によると、令和6年(2024年)に行われた「第7回公認心理師国家試験」の合格率は76.2%でした。2023年から試験区分の一部が廃止になったことで受験生の数が大きく変動していますが、2024年同様に合格率は70%以上となっています。
受験資格のハードルがやや高いものの、ほかの国家資格と比較しても難易度は比較的低い部類であり、しっかり学習すれば十分取得が可能です。
公認心理師の資格取得方法
公認心理師の資格取得にも決められた受験資格があります。その一つが、大学と大学院で必要な科目を修了していることです。
また、大学で必要な科目を履修したうえで卒業し、特定の施設で2年以上の心理関連の実務経験がある場合も受験資格として認められます。
そして、これら2つと同等以上の知識や技能を有するというのも受験資格となっていますが、短期間での習得は難しく、大学で履修していない場合、長期的な学習が必要となります。
(4)メンタルケアアドバイザー
より良い人間関係を構築する術と、セルフケア能力を有していることを証明できます。
メンタルケアアドバイザーとは
メンタルケアアドバイザーは、対象者の心の状態や問題の原因を一緒に探し出し、解決に向けたサポートを行う専門家です。学校・病院・介護施設などの現場でさまざまな人の心のケアを行うほか、企業内での従業員教育や自治体単位の活動など、幅広い分野での活躍が期待できます。
資格を取得するにあたり、人の深層心理、心の負担を軽減する方法、効果的な話し方や聴き方の知識やテクニックを学べるため、心理学にもとづいた効果的なコミュニケーションスキルを身につけられるほか、セルフケアにも応用できるのが特長です。
メンタルケアアドバイザーの難易度
メンタルケアアドバイザーの具体的な合格率は非公開ですが、難易度は低めといえます。テキストを見ながら自宅で受験可能であり、合格に必要な得点率は70%だからです。
メンタルケアアドバイザーの資格取得方法
メンタルケアアドバイザーの受験資格は、運営母体である日本能力開発推進協会指定の認定教育機関などが行う、教育訓練の全カリキュラムを修了することです。受験資格を満たしたうえで、同協会に申請することで受験が可能になります。
(5)チャイルドカウンセラー
子どもの心に寄り添う心理カウンセラーとなるための民間資格の一つです。
チャイルドカウンセラーとは
いじめや不登校など子どもたちを取り巻く環境は、厳しさを増す一方です。チャイルドカウンセラーは、そのような問題を解決へと導いたり、子どもが抱える悩みを解決できる存在です。
資格があれば、専門的な心理学の知識や、その知識に基づくカウンセリング技術を有することを証明でき、幼稚園や保育園、学校、塾など、子どもに関係する施設で活躍できます。
チャイルドカウンセラーの難易度
チャイルドカウンセラーの資格もテキストを見ながら受験でき、得点率も70%で良いことから、心理カウンセラー関連の資格のなかでは比較的簡単な部類といえます。具体的な学習範囲は以下の通りです。
- チャイルドカウンセリングの役割と理念
- 現代社会における子どもの問題行動
- 子ども理解のあり方
- 連携とは
- 家族問題との関わり
- 来談者との関わり
- 問題行動
- 障害
チャイルドカウンセラー資格取得方法
チャイルドカウンセラーの資格取得はメンタル心理カウンセラー同様、 一般財団法人日本能力開発推進協会(JADP認定)が認める講座を修了することが必要です。その履修内容は、チャイルドカウンセリングや心理学の基礎概論など、子どもや家族のさまざまな問題を解決できる力を養成する内容となっています。
(6)キャリアカウンセラー
キャリアアップや適性、メンタル面など年齢や立場、環境の異なる社員一人ひとりのキャリア形成に関する相談などに対応できます。
キャリアカウンセラーとは
キャリアカウンセラーは、個人のキャリアをサポートする専門家です。この資格を取得することで、個人の適性や職業に関する経験に基づいた職業の選択やキャリアアップを支援する能力が証明できます。
また、この資格を取得するための履修内容は、人事労務管理や労働法規などの専門的な知識などを含むキャリアカウンセリングに必要な内容となっているのが特徴です。
キャリアカウンセラーの難易度
キャリアカウンセラーの合格率は非公開となっていますが、難易度は中級程度といえます。受験期間の制限がなく、自宅から受験が可能なためです。
具体的な学習範囲は以下の通りです。
- キャリアカウンセリングに関する基礎知識
- キャリアカウンセリング理論
- キャリアカウンセリングの実践に関する基礎知識
- キャリアカウンセリングの実施等に関するスキル
キャリアカウンセラー資格取得方法
キャリアカウンセラーの資格も、メンタル心理カウンセラーなどの資格と同様に一般財団法人日本能力開発推進協会(JADP)が認める講座を修了することが必要です。(7)メンタルヘルス・マネジメント®検定
メンタルヘルス・マネジメント®検定とは
働く人たちの心の不調やそれにともなう休職・退職などの増加が社会問題になりつつあり、健康経営やメンタルヘルス・マネジメントの必要性は年々高まっています。このようなさまざまな問題を改善するために、メンタルケアの方法や健全な職場づくりに必要な知識などを有することを証明するのがメンタルヘルス・マネジメント®検定です。
メンタルヘルス・マネジメント®検定の難易度
メンタルヘルス・マネジメント®検定は、Ⅰ種(マスターコース)・Ⅱ種(ラインケアコース)・Ⅲ種(セルフケアコース)の3つのコースで構成されており、それぞれ難易度が異なります。運営母体が公表している各コースの合格率は以下の通りです。(※)
実施年月日 | Ⅰ種 | Ⅱ種 | Ⅲ種 |
---|---|---|---|
2024年3月17日 | ー | 73.2% | 72.1% |
2023年11月5日 | 20.5% | 56.5% | 71.9% |
2023年3月19日 | ー | 54.1% | 79.3% |
2022年11月6日 | 17.6% | 58.2% | 69.4% |
2022年3月20日 | ー | 69.8% | 64.4% |
試験は年2回実施されていますが、Ⅰ種のみ年1回となっています。
Ⅲ種・Ⅱ種は比較的合格率が高いのに対して、Ⅰ種は20%前後と急激に難易度が上がります。
メンタルヘルス・マネジメント®検定の資格取得方法
メンタルヘルス・マネジメント®検定は受験資格が不問であり、3つのコースを同日に受験することも可能です。コースによって学べることが異なり、組織内の役職や部署に応じた内容になっているため、自身に必要なコースを選択すると良いでしょう。
心理学の学習におすすめの本3選

独学で心理学を学習したい際におすすめの入門書として、3冊の本を紹介します。
カウンセリング心理学入門
「カウンセリング心理学入門」は、日本カウンセリング学会理事長、聖徳栄養短期大学教授の國分康孝氏によって書かれた心理学の入門書です。
本書は、「人生問題の相談にのる相談活動、もしくは援助活動全般」をカウンセリングと定義しており、これらの援助活動に必要なカウンセリング心理学の概要や具体的な実践法をわかりやすく解説しています。
日常生活を含むさまざまな悩みと対処法が書かれているため、心理学を学ぶ際の一冊目としてもおすすめできる名著です。
ステップアップ心理学シリーズ 心理学入門 こころを科学する10のアプローチ
「ステップアップ心理学シリーズ 心理学入門 こころを科学する10のアプローチ」は、板口典弘氏と相馬花恵氏の2名によって書かれた入門書です。
心理学の歴史からはじまり、社会心理学や臨床心理学など9つの心理学について、豊富なイラストを交えて解説しています。
「そもそも心理学とはなにか?」を俯瞰的に学べる点、活字がそこまで得意でない人でも読みやすい構成が特長で、学問として心理学をいちから学びたい人におすすめの1冊です。
文系のためのめっちゃやさしい 心理学
「文系のためのめっちゃやさしい 心理学」は、東京大学大学院教授の下山晴彦氏が監修しているシリーズ本の1つです。
本書はサブタイトルで「東京大学の先生伝授」と謳っており、実際の内容も先生と生徒の対話を通して進行していくため、没入感が高くわかりやすい構成になっています。
日常生活に根ざした身近なテーマから心理学を読み解いていくため、知識がない状態でこれから心理学を学ぼうと考えている人にもおすすめの1冊です。
心理学を学ぶなら独学と講座どちらがいい?

本を使って独学で心理学を学ぶことも十分可能ですが、選んだ本や本人の基礎知識の有無などによって学習効率が大きく変わります。
「心理学」というテーマは決して簡単なジャンルではないため、本によっては読みづらかったりわかりづらかったりして、スムーズに学習が進まないケースも珍しくありません。
一方、講座の場合は資格取得という目的に向けて、基礎から順序立てて教えてくれます。
特に、仕事をしながら学びたい場合は寄り道せず効率よく学べるうえ、学習のペースを掴みやすい講座がおすすめ
心理学の通信講座はキャリカレがおすすめ

上記でご紹介したように、カウンセラー関連の資格は数多くあります。
その中でも臨床心理士や公認心理師は、内閣府が認可する資格であったり、国家資格だったりと、信頼感もあり、これから心理カウンセラーとして活躍したい方におすすめの資格です。
しかし、この2つの資格は専門の大学や大学院に通わなければいけません。
独学での学習も不可能ではありませんが、家事や育児、仕事で忙しく学校に通う時間が取れない方や、近くに学校がない方は資格取得が難しくなるでしょう。
そんな方におすすめなのが、キャリカレの心理学・カウンセラー講座です。
特に人気なのは、基礎知識から仕事に活かせる専門知識までを学び、2資格の取得を目指せる「メンタル総合心理®︎」、「メンタル心理カウンセラー」「上級心理カウンセラー」の3つです。ほかにも、本記事で紹介している「チャイルドカウンセラー」や「メンタルヘルス・マネジメント®検定(Ⅱ種・Ⅲ種)」などの取得を目指す講座など、幅広い講座を用意しています。
通学ではなく通信講座で学べるため、仕事や育児で忙しい方や近くに学校がなくて通えないという方でも、無理なく自分のペースで資格取得を目指せます。
心理学の資格を取得してカウンセラーの仕事に役立てよう

「心理カウンセラー」とひとくちに言っても関連資格は多岐にわたります。
中でも、臨床心理士は、内閣府認証資格。公認心理師は、唯一の国家資格であるため、この2つの資格が狙える環境にあれば是非とも狙いたい資格といえます。
しかし、大学院への通学が必要だったり、実務経験が必要だったりと、ほかの資格に比べてハードルが高い資格ともいえるでしょう。
一方、これから心理カウンセラーを目指す場合でも無理なく取得できる心理学や心理カウンセラーに関連する民間資格はいくつもあります。
どのような資格があるのか、どのくらいの学習で取得できるのかなどの詳細は、キャリカレの講座一覧ページから確認できます。
キャリカレは心理カウンセラーになるために必要な学びだけを厳選しており、カウンセラーに必要な知識をカウンセラーに必要な知識を少ない時間で効率よく学べます。
是非この機会に心理カウンセラー講座で心理学を学んでみませんか?以下のサイトからぜひ詳細をご確認ください。
・心理学・カウンセラー資格講座
・講座資料請求フォーム
・講座受講フォーム
・開催中のキャンペーン
この記事の監修者
資格のキャリカレ編集部
150以上の通信教育資格講座を展開し、資格取得・実用スキルの習得はもちろん、キャリアサポートまで行う資格のキャリカレ編集部が運営するコラムです。心理カウンセラーは、悩みをもつ人の相談に乗って解決に導く仕事として、人気の高い資格です。心理カウンセラーの詳細や資格試験の詳細、資格の魅力などの最新情報をお伝えしています。
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