処方箋とは?薬局によって変わる?処方箋の種類や見方を解説

処方箋とは?薬局によって変わる?処方箋の種類や見方を解説

処方箋とは?処方せんには有効期限があるの?薬局によって負担額は変わるの?など、処方箋に関する疑問にわかりやすく解説します。ここでは種類や記載事項と見方、負担額やサービス、さらには適切な薬局の選び方などについて解説していきます。

目次

処方箋とは?

処方箋(しょほうせん)とは、患者の病気やケガに対して処方される薬を指定した文書のことです。
治療または症状の緩和を目的にしたもので、薬の種類や1日当たりの使用量と使用方法、さらに使用期間などが記載されています。

処方箋は、診察を担当した医師、歯科医師、または獣医師だけが出すことができます
そして、処方箋を確認し、薬を処方できるのは薬剤師だけです。
市販されている薬品も症状の緩和や改善をすることは可能ですが、処方箋がなくても購入できるという点が違います。

市販の薬品は似たような症状の人であれば一緒に使用することもできますが、処方箋に書かれている薬はその患者の症状に合わせて書かれたものです。
そのため、他の人の治療には対応していません。

また、処方箋で処方される薬は保険の対象になるという点も市販の薬品との違いです。
さらに、処方箋を発行してもらうことでいつどのような薬が処方されたのか記録として残ります。

医師が発行した後、薬剤師がその内容を確認することで、安全で適切な使用につながるというメリットもあります。
薬を処方してもらうのは保険調剤、保険薬局、処方箋発行などの文言を掲げている薬局であれば問題はなく、患者自身で選ぶことが可能です。

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処方箋の種類

一口に処方箋といっても、その種類は3つに分けられます。
ここでは、処方箋の種類とそれぞれにどのような違いがあるのか説明していきます。

院内処方箋

院内処方箋とは、特定の医療機関でのみ通用する処方箋のことです。
そのため、診察を受けた医療機関の中でしか調剤と処方を行うことができません。
他の薬局へ出しても、処方してもらうことはできないため注意しましょう。

わかりやすくいえば、病院で診察を受けた後に院内で薬を受け取るときに発行されるのが院内処方箋です。
院内処方箋の特徴には、「一部の内容を省略できる」ことと「約束処方の記載が可能」という2点があります。
一部の内容が省略できる理由は、院内で患者の情報が一元管理されているためです。

例えば、保険者番号や保健医療機関の名称、所在地、電話番号、さらに処方箋の使用期間などを省略することができます。
約束処方とは、あらかじめ医局と薬局で薬名や使用量、使用方法などを略名にして決めておくもので、その略名だけを記載すれば処方できるというものです。

院外処方箋

院外処方箋とは、診察を受けた医療機関以外の薬局で調剤、処方してもらうための処方箋のことです。
院外処方箋は同じ院内で管理されるわけではないことから、医師の指示を正確に伝える必要性が出てきます。
そのため、特定の様式かそれに準じた様式が使用されるのが一般的です。

院外処方箋には、患者の氏名に年齢、薬品名と分量に使用量、使用方法、使用期間や発行年月日を記載します。
その他、保険者番号に被保険者証の記号・番号、さらに保険医療機関の名称と所在地、電話番号と保険医の氏名などの記載も必要です。
また、記載事項については医師法施行規則第21条(歯科医師法施行規則第20条)で定められています。

麻薬処方箋

麻薬処方箋とは、麻薬の記載がある処方箋のことです。
麻薬処方箋は、院内処方箋か院外処方箋かで記載内容に違いがあります。

院外処方箋には通常の処方箋の内容に加えて患者の住所、さらに麻薬施用者免許証番号を記載しなければなりません。
一方、院内処方箋の場合は患者の住所に処方箋の使用期間、そして麻薬業務所の名称と所在地の省略が可能です。
麻薬処方箋の詳しい記載内容については、麻薬及び向精神薬取締法第27条第6項で決められています。

処方箋の記載事項と見方

処方箋の記載事項と見方

処方箋には、薬を調剤し処方するにあたって必要な内容が記載されています。
では、どのようなことが記載されているのか、主な内容と見方を解説していきます。

被保険者証の情報

患者の保険証に関する情報を記載するもので、薬局から求められたときは保険証を提示する必要があります。
もしも保険証の期限が切れていたり資格を喪失していたりすれば、費用負担が増える可能性も出てくるため注意が必要です。

ただし、期限切れなどの場合はそもそも医療機関を受診する時点で指摘されるため、心配は少ないといえます。
処方箋を発行してもらったときは、誤記載がないかどうかを確認しておきましょう。

患者の氏名や年齢など

患者の氏名や性別、年齢などが記載されます。
年齢や性別まで必要なのは、同姓同名の患者との混同を防ぐことが目的です。

また、応じて使用量に違いが出るため、薬剤師が見て適切であるかどうか確認する意味も持っています。
まず自分の氏名が正しい文字で書かれているか確認し、年齢や性別なども必ず見ておくことが大切です。

処方箋の発行元の情報

処方箋には発行した医療機関の名称や所在地、電話番号、保険医氏名が記載されています。
これは「医師法施行規則・歯科医師法施行規則」によって記載が定められているもので、薬剤師が薬について疑問を感じたときの確認に使用します。
ですから、この欄がすべて埋まっていることを確認しておきましょう。

処方箋の発行日と使用期間

後で詳しく説明しますが、処方箋には使用できる期間が決められています。
一定期間を経過してしまうと、その処方箋は無効となり、薬を調合してもらうことができません。
処方箋の使用期間は通常4日間が原則です。
その起算日となる発行日は重要ですから、受け取ったら間違いがないか確認しましょう。

薬品名と使用量、使用方法など

処方される薬はすべて記載されます。
そのうえで1回あたりの使用量に回数、服用する日数などが記入されます。
ここで注意しておきたいのは、薬によって処方される量に限度があることです。

例えば長期の出張や旅行などをひかえている場合、1回で受け取れる薬に制限があると途中で不足してしまうことも出てきます。
そのようなときは、事情を話して薬剤師に相談してみましょう。

処方箋の有効期限

処方箋の使用期間は、発行された日を含めて4日間と決められています。
これは土日祝日を含む日数で、保険医療機関及び保険医療養担当規則第20条の3(歯科は第21条の3)で定められているものです。

つまり、処方箋が発行されたら4日間が経過するまでに薬局で処方してもらわなければなりません。
4日間を超えてしまった処方箋は無効ということになり、再び医療機関で発行してもらう必要があります。
発効日を含めて4日間というのは必須条件で、例外は原則として認められません。

たとえ数分であっても過ぎてしまった処方箋は無効になります。
例えば、仕事や身内の弔事など、急用や止むを得ない事情で薬局に行く時間が取れなかった場合でも同じです。

どうしても、4日以内に薬局に行くことが難しいときは事前に医師に相談してみましょう。
または、ファックスやメールに添付するなどして処方箋だけ薬局に送っておくという方法もあります。
ただし、この場合は薬局がファックスやメールでの受け取りに対応していることが前提です。

ゴールデンウィークや年末年始も条件は変わらないため、急な病気やケガでもない限り、時間に余裕を持って医療機関を受診する方がいいでしょう。

薬局によって異なる?負担額やサービスについて

前述したように、処方箋は薬剤師が常駐し、調剤に対応している薬局であれば処方してもらうことができます。
しかし、薬局によって費用に違いが出ることを知っているでしょうか。
ここでは、負担額やサービスの違いについて解説していきます。

薬局によって異なる費用

夜間や休日も開いている薬局も増えており、院外処方箋なら自分の都合に合わせて利用することが可能です。
ただし、薬局のタイプや処方してもらう時間帯などで負担額は変わります
その原因は調剤基本料です。調剤基本料とは、薬局の手数料のようなもので、あらかじめ国によって基準が決められています。

ところが、薬局の立地に応じていくつかに分けられており、どの薬局を利用するかで調剤基本料は変わってくるのです。
医療機関の敷地内にある薬局なら30円ほどですが、門前にある大手チェーンの薬局なら50〜60円程度、医療機関の周辺にある薬局は80円程度という具合に分かれています。
さらに、街中にあるような薬局になると120円ほどに上がります。

つまり、自宅から近い場合や休日しか時間がないというときに年中無休の街中の薬局を利用すれば、それだけ負担額が上がるということです。
急を要するときでもない限りはできるだけ医療機関に近い薬局を利用すると、負担額を抑えることができます

ただし、利用料には関係なく、顔馴染みになればさまざまな相談を受けやすくなるという考え方もできます。
薬剤師は薬に対する疑問などの相談に応じることが可能な資格です。
処方箋は健康に関わる大切なものですから、その都度薬局を変えるよりも「かかりつけの薬剤師」を検討するなど、サービスも含めて選択するといいでしょう。

ジェネリック医薬品という選択肢

同じ薬でもジェネリック医薬品を選択すると、それだけで負担額を抑えることもできます。
通常、処方箋をもとに処方される薬は特許のある新薬が主です。
ジェネリック医薬品とは、新薬の特許が切れてから製造販売された薬のことで、有効成分や品質、安全性などは新薬と同等と認められています。

薬局によってはジェネリック医薬品を選択することもできますから、薬剤師に相談してみるといいでしょう。

関連記事かかりつけ薬剤師・薬局とは?なるには?仕事内容や通常の薬剤師との違い

まとめ

まとめ

処方箋には、種類があります。
薬局のタイプや処方してもらう時間帯、さらに平日か休日かの違いで負担額は変わります
発行されてからの使用期間も決められているため、急を要するときでなければできるだけ時間に余裕を持って医療機関を訪れる方が無難です。
また、その都度薬局を変えるよりも安心感やサービスも含めて選択するといいでしょう。

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