電気主任技術者に実務経験は必須?主な要件を詳しく解説

電気主任技術者には免除制度がある?試験免除や科目免除などを解説

電気主任技術者になるには、実務経験が必要かという点は気になる点だと思います。ここでは、電気主任技術者になるための実務経験について解説します。特に資格認定については必要な実務経験や要件などを詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

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電気主任技術者になるには実務経験は必要?

電気主任技術者になるには実務経験は必要?

電気主任技術者になるためには、試験に合格するか、認定を取得するかの2通りの方法があります。
試験の受験資格は制限が設けられていないため、実務経験がなくても試験に合格すれば、電気主任技術者になることが可能です。

一方、認定を取得する方法では、実務経験が求められます。
認定取得とは、定められた要件を満たすことによって、試験を受けずに資格を取得できる制度です。
いくつかの条件にわかれており、それぞれで必要な実務経験が定められています。

試験で電気主任技術者を目指すのなら実務経験は必要ありませんが、試験の難易度は比較的高いです。
そのため、実務経験として認められる仕事に就いていたり、試験が苦手だったりする場合には、実務経験を積んで認定を取得するのも方法といえます。

電気主任技術者の認定取得に必要な実務経験

電気主任技術者の認定取得に必要な実務経験

電気主任技術者の認定取得をするためには、実務経験が必要です。
さらに、「電気に関わる仕事なら何でも良い」というわけではなく、要件が定められている点に注意しなくてはなりません。

ここでは、実務経験として認められる職場・業務や、認められない職場・業務をまとめています。
現在の職場で要件を満たせるか、どの職場での就職を目指すべきかをしっかり整理していきましょう。

実務経験に認められる職場・業務

実務経験として認められる職場・業務は、種別ごとに以下のように定められています。

・第三種:電圧500ボルト以上の電気工作物の工事・維持・運用
・第二種:電圧1万ボルト以上の電気工作物の工事・維持・運用
・第一種:電圧5万ボルト以上の電気工作物の工事・維持・運用を5年以上

具体的な業務としては、取り扱う電気工作物の工事や点検、検査、メンテナンス、設計などが挙げられます。
規模が大きくなるほどさまざまな知識や技術を求められる傾向にあるため、第一種の要件を満たすことも可能になるでしょう。

実務経験に認められない職場・業務

実務経験に認められない職場・業務は、前述した要件に当てはまらない業務です。
電圧が500ボルト以下の現場での業務、電気工作物や受電設備の知識を求められない仕事、器具や計器の製造など、規模が小さい場合や技術者ではなくてもできる場合は、実務経験に含まれていません。

実務経験を直接チェックされることはありませんが、各種証明書を提出する必要があるため、要件は守る必要があります。

認定取得の申請に必要な書類は、以下の通りです。

・卒業証明書
・単位取得証明書
・実務経歴証明書
・戸籍抄本または住民票の写し
・その他必要書類

実務経歴証明書は、社長などの任命権者の証明印が必要で、所在地を所轄する経済産業省の産業保安監督部が審査を行います。

参考:電気主任技術者免状の資格取得手続き方法(認定) | 電気主任技術者免状の資格取得手続き方法 | 公益社団法人 日本電気技術者協会

各級に必要な経験年数

各級における学歴別の必要な実務経験年数は下記の通りです。
第三種、第二種は学歴によって年数が設定されています。

大学卒業者 短大または高等専門学校卒業者 高等学校卒業者
第三種 1年以上 2年以上 3年以上
第二種 3年以上 5年以上 -

第一種に関しては、学歴問わず5年以上の実務経験が必要です。

関連記事電気主任技術者とは|仕事内容やメリット、電気工事士との違いまで解説

電気主任技術者の認定取得には学歴も求められる

電気主任技術者の認定取得には学歴も求められる

電気主任技術者の認定取得には、上記で少し触れたように学歴も関わってきます。
下記のいずれかを満たしていることが認定所得の要件の一つです。

第三種 ・経済産業大臣の認定を受けた学科で、必要な単位を修了した者
・経済産業大臣の認定を受けた短期大学または高等専門学校で、必要な単位を修了した者
・経済産業大臣の認定を受けた高等学校で、必要な単位を修了した者
第二種 ・経済産業大臣の認定を受けた学科で、必要な単位を修了した者
・経済産業大臣の認定を受けた短期大学または高等専門学校で、必要な単位を修了した者
第一種 ・経済産業大臣の認定を受けた学科で、必要な単位を修了した者

学歴を証明するためには、卒業証明書と単位取得証明書が必要です。
申請する場合は、卒業した学校に問い合わせましょう。

履修が必要な科目は、電気主任技術者の科目に関するものです。
参考までに、電気主任技術者の試験科目を下記の表にまとめています。

第三種 ・理論:電気理論、電子理論、電気計測及び電子計測
・電力:発電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気材料
・機械:電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクス並びに電力システムに関する情報伝送及び処理
・法規:電気法規(保安に関するものに限る。)及び電気施設管理
第二種・第一種 ・一次試験
理論:電気理論、電子理論、電気計測及び電子計測
電力:発電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気材料
機械:電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクス並びに電力システムに関する情報伝送及び処理
法規:電気法規(保安に関するものに限る。)及び電気施設管理

・二次試験
電力・管理:発電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気施設管理
機械・制御:電気機器、パワーエレクトロニクス、自動制御及びメカトロニクス

また、試験科目の電力・機械・法規については、履修科目や単位に不足がある場合いずれか1分野の科目合格、または電力・機械の組み合わせを除く2分野の科目合格で学歴を満たすことが可能です。

電力・機械の2分野に不足がある場合は、学歴の要件を満たすことはできません。
この場合は、不足単位を補完できる学校を卒業した場合に限って、科目等履修生制度で不足分の単位を取得できます。
ただし、卒業後3年以内に取得した単位に限られます。

関連記事電気主任技術者には免除制度がある?試験免除や科目免除などを解説

電気主任技術者になるなら実務経験を積むのがおすすめ

電気主任技術者になるなら実務経験を積むのがおすすめ

電気主任技術者になる方法は2通りあり、どちらにもメリットがあります。
認定取得のために実務経験を積むのは、試験を受けなくて良い以外にも、嬉しいポイントがいくつかあるのも特徴です。
実務経験を積んで電気主任技術者を目指すメリットを見ていきましょう。

収入が高くなりやすい

実務経験がある人材は、実務経験がない人材に比べて、収入が高くなる傾向にあります。
経験を生かして、早い段階から高度な仕事を任せられたり、役職を与えられたりすることで、より良い待遇を期待できるでしょう。

関連記事電気主任技術者の年収はどのくらい?収入アップを実現する方法も

即戦力として採用されやすい

実務経験を持っていると、即戦力として採用されやすいです。
経験がない方よりも知識や技術に信頼感があり、より多くの求人が選択肢に入るでしょう。
20代・30代は特に有利になりやすく、業界で若い世代から経験を積んでいれば、引く手あまたな人材です。

年齢層が高くなっていくと、実務経験のある人材が増えてきます。
未経験者は不利になりやすいため、実務経験を積んで電気主任技術者を目指すのがおすすめです。

電気主任技術者の資格は試験と認定どちらで取得するべき?

電気主任技術者の資格は試験と認定どちらで取得するべき?

電気主任技術者を目指す際に、試験か認定取得か迷っている方もいるのではないでしょうか。
試験合格のメリットは、受験資格に制限がないことと最短1年で合格できることです。
誰でも受験でき、1年に1回実施されている試験を受ければ、すぐに電気主任技術者になれます。

一方で、試験の難易度は非常に高いので、不合格が続くと、時間がかかってしまうでしょう。勉強面に自信があったり、最短で目指したかったりする方には、試験合格がおすすめです。

また、認定取得に関しては、実務経験や学歴要件を満たすために時間がかかりますが、試験なしで電気主任技術者になれます。
勉強が苦手な方でも取得できるので、技術や経験で勝負したい方におすすめです。

関連記事第三種電気主任技術者合格に必要な勉強時間とは?勉強方法やスケジュール設定も解説

電気主任技術者を受験で目指すなら、どこで学ぶべき?

電気主任技術者の資格は試験と認定どちらで取得するべき?

電気主任技術者を受験で目指す場合は、独学よりも通信講座が良いでしょう。
試験範囲が広く、内容が専門的なため、初心者がゼロから独学で合格するハードルは高いです。
通信講座であれば、試験対策にぴったりなカリキュラムやテキストを使用でき、サポートも受けられます。

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まとめ

電気主任技術者を試験で目指す場合は、実務経験は不要です。
一方、認定取得を目指す際は、実務経験や学歴が求められます。

時間はかかるものの、実務経験によって収入が上がったり、即戦力として採用されたりするなど、メリットも多いです。
どちらが正解ということはないので、自分に合った方法で電気主任技術者を目指しましょう。

これから資格取得を考えている方は、キャリカレの第三種電気主任技術者合格指導講座がおすすめです。
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