第二種電気工事士の実技試験に合格しよう!試験に向けた準備やクリアするポイントを解説

第二種電気工事士の実技試験に合格しよう!試験に向けた準備やクリアするポイントを解説

第二種電気工事士資格を取得するためには、筆記試験と技能試験に合格する必要があります。技能試験は、実技試験となっているので、合格するためには試験内容を理解し、本番で回路を設計できるように練習することが大切です。ここでは、第二種電気工事士の技能試験概要や必要な準備、合格するポイントなどを解説します。難易度もご紹介しますので、受験を検討している方はぜひ参考にしてください。

目次

第二種電気工事士の実技試験の概要

第一種電気工事士の実技試験の概要

まずは、第二種電気工事士の技能試験の概要を詳しく解説します。
試験方式・出題内容・難易度についてチェックしていきましょう。

試験方式

技能試験は、試験当日に配布される材料と持参した工具で課題の回路を作成する実技形式です。
材料・配線図・説明図・施工条件をもとに作業を行い、試験終了後に完成した作品の欠陥を判定し、合否が決まります。

試験開始前に材料箱が配布され、材料表をもとに電線や器具などの確認を行います。
試験が開始してからは材料の交換はできないので、不足・不備がないかしっかり確認しましょう。

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出題内容

第二種電気工事士技能試験の内容は、以下の項目のすべてまたは一部となります。

【第二種電気工事士/技能試験】

・電線の接続
・配線工事
・電気機器及び配線器具の設置
・電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
・コード及びキャブタイヤケーブルの取付け
・接地工事
・電流、電圧、電力及び電気抵抗の測定
・一般用電気工作物の検査
・一般用電気工作物の故障箇所の修理

一つひとつの項目で作業をするのではなく、上記の要素が入った作品を完成させるのが試験の内容です。
例年、候補問題が事前に公表され、その中の1問が実際に当日出題されます。

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難易度

第二種電気工事士試験の結果が例年公開されており、過去の結果も確認できます。
ここでは、第二種電気工事士の技能試験の結果を見ていきましょう。

出典:電気技術者試験センター│試験実施状況の推移(第二種電気工事士試験)
技能試験 受験者数 合格者数 合格率
令和3年度(上期) 64,443 47,841 74.2%
令和2年度(下期) 66,113 48,202 72.9%
令和2年度(上期) 6,884 4,666 67.8%
令和元年度(下期) 41,680 25,935 62.2%
令和元年度(上期) 58,699 39,585 67.4%
平成30年度(下期) 39,786 25,791 64.8%
平成30年度(上期) 55,612 38,586 69.4%
平成29年度(下期) 25,696 16,282 63.4%
平成29年度(上期) 55,660 39,704 71.3%
平成28年度(下期) 22,297 15,899 71.3%

過去10回の試験結果によると、合格率は62~74%で推移しています。
受験者の約7割が合格していますが、作品の一つでも欠陥があると不合格になるので、慎重かつ正確な作業が必要です。
合格率が高いからといって油断せず、しっかりと対策を行いましょう。

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第二種電気工事士の実技試験に向けた準備

第二種電気工事士の実技試験に向けた準備

第二種電気工事士の実技試験を受ける前に、いくつかの準備が必要です。
ここで一つひとつ解説しますので、当日に向けてしっかり準備を行いましょう。

公表されている候補問題を調べる

電気工事士の試験では、技能試験の候補問題が事前に公表されます。
候補問題のうち1題が試験当日に出題されるので、どのような問題が出るかを確認し、一通り作業できるようになることが大切です。

以下のリンクから、令和3年度の候補問題を確認できますので、ぜひ参考にしてみてください。

参考令和3年度第二種電気工事士技能試験候補問題の公表について

指定工具を揃える

実技試験に使用する工具は、自分で揃える必要があります。
主に必要な工具は、ペンチ、ドライバー、電工ナイフ、リングスリーブ用圧着工具、スケール、ウォーターポンププライヤーなどです。

電動工具や計測器などの工具以外のものを持ち込むと、不正行為となります。
一式をセットで揃えたり、一つひとつこだわって選んだりするのは自由です。
候補問題の練習に取り組みながら、使いやすい工具をしっかり揃えましょう。

試験当日の流れを把握しておく

落ち着いて技能試験に取り組むためには、試験当日の流れを把握しておくことが大切です。
大まかな試験当日の流れは、以下のようになっています。

1.試験会場に集合する
2.注意事項の確認や受験者カードの記入を監督員の指示に従って行う
3.材料の確認
4.試験開始(第二種電気工事士は試験時間40分)
5.試験終了
6.退出
7.試験委員会による合否判定
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第二種電気工事士の実技試験の傾向と予想

第二種電気工事士の実技試験の傾向と予想

第二種電気工事士の技能試験は、例年大きな変更は行われていません。
候補問題の数が年によって変わることはありますが、最低でも10題と想定しておくと良いでしょう。

今後、出題内容や形式が変わる可能性はあるものの、現状では例年通り出題が続くと予想されます。
現在の試験内容であれば、候補問題をしっかり練習することや作業に必要な知識や技術を身につけることが、合格への近道です。

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第二種電気工事士の実技試験に合格するポイント

第二種電気工事士の実技試験に合格するポイント

第二種電気工事士の実技試験は比較的合格率が高いですが、対策を怠ると不合格になる場合があります。
技能試験に合格するポイントは、以下の4つです。
ポイントを押さえて練習に取り組み、技能試験の合格を目指しましょう。

複線図を描く練習をする

実技問題を正しく作成するためには、複線図と呼ばれる詳細な設計図を描くことが大切です。
試験で提出する必要はありませんが、電源の位置やケーブルの接続などを把握するために役立ちます。
電線を接続する箇所などがわかる複線図を描けると、作業がしやすくミスを防ぐことが可能です。

試験センターで公開されている過去問題と回答では、複線図も公開されているので、どのような図が描かれているか確認しておきましょう。

公表問題を一通り作業練習する

候補問題から1題が試験当日に出題されるので、どの問題が出ても良いように一通り練習しましょう。
いきなり実践を想定して行うのではなく、まずは複線図の作成や作業の流れ、実際の作業などを、確認をしながら取り組むのがポイントです。

ある程度作業ができるようになったら、試験時間40分で完成できるように、実践形式で練習しましょう。
時間内にできたかだけではなく、欠陥がないかをしっかり確認することが大切です。

施工条件や配線図を正しく理解する

作品が時間内に完成しても、施工条件を無視したり、配線を誤ったりしたものだと不合格になってしまいます。
実際の現場では、求められている条件で作業をし、ミスを起こしてはならないためです。

施工条件や配線図通り作業できていれば、合格することができます。
試験が始まってからすぐ作業に入るのではなく、まず施工条件や配線図をしっかり確認しましょう。

参考書や通信講座などで手順・方法を学ぶ

初心者の方であれば、工具の使い方や配線図の読み取り方、作業方法などがわからないことも多いです。

自己流で練習するのではなく、参考書や通信講座を活用して、手順・方法を学びましょう。
特に動画教材は、手の動きや工具の使い方がわかりやすいので、初心者の方は上手く活用するのがおすすめです。

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まとめ

第二種電気工事士の実技試験では、試験時間40分の中で、持参した工具と用意された材料を使って、欠陥のない作品を完成させる必要があります。

合格率は比較的高いものの、問題や工具の扱いに慣れていないと、突破が難しくなるでしょう。
合格するためには、複線図や公表問題の練習、施工条件や配線図の遵守、参考書や通信講座を使った学習が必要です。
試験形式や出題内容などもしっかりチェックして、第二種電気工事士の技能試験に合格しましょう。

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