簿記2級とは?合格率や難易度は?

簿記2級取得のメリットや勉強法、
スケジュールを徹底解説!

簿記2級とは?難易度・出題傾向と対策、勉強時間やメリットを解説|資格のキャリカレ

簿記2級試験合格に向けて勉強するにあたり、
試験の出題傾向と得点配分を知っておくことはムダのない効率的な学習につながります。
本ページでは、日商簿記2級の試験概要とメリット、配点基準及び出題傾向と対策について解説します。

日商簿記2級とは

企業の経営状況も理解でき
経理実務全般を任せるのに
十分な能力と評価される
資格です。

簿記2級は、必要な財務諸表の数字を理論的に理解することができ、企業の経営管理に
役立つ知識として最も求められる資格の一つといわれています。

経営管理の職場で役に立ち、あらゆる企業で需要のある資格です。
3級よりもレベルが上がり、高度な簿記知識が必要となります。
習得すれば経営内容や企業活動の流れを分析できるようになり、貴重な人材として重宝されるでしょう。

  • 簿記2級試験の概要

    2級試験は、商業簿記と原価計算を含む工業簿記が出題されます。90分の試験時間で70%以上の正解率で合格となります。「商業簿記」は、購買活動や販売活動など企業外部との取引を正確に記録・計算する技能。経営者や取引先などの企業を取り巻く関係者に対して、試算表や決算書の作成などにより適切な報告を行うためのものです。「工業簿記」は、企業内部の部門別、製品別の材料・燃料・人力など、資源の投入を記録し計算する技能で、製造業において欠かすことのできない知識です。

    簿記2級試験の概要
  • 簿記2級資格をとるメリット

    簿記2級は、会計事務所や税理士事務所、企業の経理部門のような簿記が役立つとイメージされる業種だけでなく、一般企業の営業職や販売職、製造部門などにおいて、「企業の求める資格」などのビジネスランキングにおいても常に上位にある資格です。また、「日商簿記2級歓迎」と求人の要件としている企業も増えているため、資格所持をアピールすることができ、就職・転職で評価される」と考えてよいでしょう。

    簿記2級資格をとるメリット
  • 3級との違い

    試験範囲と難易度が3級との大きな違いです。
    2級になると「商業簿記」に加え、「工業簿記」も試験範囲となります。工業簿記は製造業における原価管理に必要な知識ですが、製造業以外の業種で働いている人にとっては仕組みが理解しにくい特徴があります。

    また、簿記2級は3級よりも難易度が高いため、合格率が低めです。
    簿記2級と3級の問題数はどちらも5問ずつですが、2級では簿記3級よりも専門性が高く、問題の中身や作業量が格段に増えるため、取得のハードルが高くなってしまいます。

    以上の点から合格の難易度は上がりますが、3級よりも購買活動や販売活動、製造業における会計の専門的な知識が身につくため、転職や就職により有利になります。

    3級との違い
  • 簿記2級は独学可能?

    簿記2級は3級よりも合格率が低く、確率でいうと5人中1人しか合格できない狭き門となっています。そのため資格取得は消して低いハードルとはいえませんが、独学での合格は不可能ではありません。

    簿記2級を独学で合格するための勉強時間の目安は、200~300時間ほどです。商業簿記と工業簿記をバランス良く学習できる問題集を選び、前年の傾向と対策を踏まえ繰り返し問題を解いていくとよいでしょう。

    注意したい点として、独学での勉強では自分が正しく理解しているかどうかを確認する手段がありません。間違った理解をしていても、気づくことができないため学習効率が悪くなるというデメリットもあります。モチベーションを維持し効率よく確実に合格することに重点を置くなら、通学や通信講座を利用するのがおすすめです。

    ▶もっと詳しく知りたい方はこちら
    簿記2級は独学でも合格可能?合格に向けた勉強方法のコツは?

    簿記2級は独学可能?

簿記2級の難易度・合格率は?

簿記2級になると難易度も
上がるため、3級に比べて
合格率もぐっと下がり、
20%前後の推移となっています。

試験回 受験者数 実受験者数 合格者数 合格率
第161
(2022.6.12)
16,856名 13,118名 3,524名 26.9%
第160
(2022.2.27)
21,974名 17,448名 3,057名 17.5%
第159
(2021.11.21)
27,854名 22,626名 6,932名 30.6%
第158
(2021.6.13)
28,572名 22,711名 5,440名 24.0%
第157
(2021.2.28)
45,173名 35,898名 3,091名 8.6%
第156
(2020.11.15)
51,727名 39,830名 7,255名 18.20%
第155
(2020.6.14)
中止
第154
(2020.2.23)
63,981名 46,939名 13,409名 28.6%
第153
(2019.11.17)
62,206名 48,744名 13,195名 27.1%
第152
(2019.6.9)
55,702名 41,995名 10,666名 25.4%
第151
(2019.2.24)
66,729名 49,766名 6,297名 12.7%
第150
(2018.11.18)
64,838名 49,516名 7,276名 14.7%

日商簿記検定試験は6月、11月、2月の年3回実施されます。試験方法は2020年12月より改定され、ネット試験もスタートしました。40%~45%の合格率になることが多い3級に比べ、2級は20%前後というのが平均水準です。また、出題傾向も定まっていない事から、独学では合格が難しい印象です。簿記2級から登場する「工業簿記」は、製造業に携わっていない人にとっては、新しい単語や計算式が出てくるため、ハードルが高く、独学での合格率は当然、低くなってしまいます。

日商簿記
2級検定

配点基準

簿記2級の試験では、第1問~第3問までが商業簿記、第4問と第5問が工業簿記から出題されます。

日商簿記2級検定 日商簿記2級検定

出題傾向と対策

仕訳問題
第1問は、仕訳形式の問題が5題、各4点の配点として出題される傾向にあります。資格試験では、使用される勘定科目決められていますので、その勘定科目を使って仕訳を行う練習を繰り返すことがポイントです。
「帳簿関係」「勘定記入」など
第2問では、現金預金、固定資産、有価証券、連結会計といった特定分野の個別問題が出題されます。出題の内容はさまざまですが、応用力が試される問題が出題されることもあるので、まずはしっかりと基礎を固め、丁寧に処理していくことが大切になってきます。
決算を伴う総合問題
精算表作成や財務諸表作成など、決算整理に関連した総合問題が出題されます。いずれの出題形式においても基本となる決算整理仕訳を着実に行い、集計することがポイントです。
「費目別計算」「部門別計算」「勘定記入」など
第4問と第5問は、工業簿記からの出題となります。
第4問では、問1は工業簿記の仕訳問題、問2は勘定記入や計算、製造原価報告書の作成などが出題される傾向にあります。特に問1の仕訳問題ではしっかりと得点できるように、工業簿記の基礎を磨いておく必要があります
「各種原価計算」など
第5問では、個別原価計算、総合原価計算、標準原価計算、直接原価計算など、各種原価計算の全額計算が出題されています。どの論点が出題されても良いように、勘定連絡図をベース個々の計算のポイントをしっかりマスターしておくことが大切です。

ネット試験の導入で注意することは?

簿記試験にネット試験が導入されましたが、紙を使った統一試験と出題範囲はどちらも同じですので、試験対策も変わらず学習を進めていくことができます。
ただ、受ける級によって試験日や会場が異なったり、受験票が発行されなかったり、紙の統一試験とは対応が異なる点もあります。事前に相違点を確認しておきましょう。



参考記事簿記のネット試験とは?紙との違いや新しく始まった試験形式を詳しく紹介

簿記2級の理想的な勉強スケジュール!

一般的な勉強時間は4ヶ月、200時間以上、
キャリカレなら3ヶ月、約90時間で合格が目指せます!

簿記2級の学習スケジュール

簿記2級合格には、一般的には4ヶ月、200時間以上は必要だといわれています。簿記の基礎知識がある方や簿記3級程度の知識がある場合であっても、最低3ヶ月、150時間程度の勉強時間が必要だと考えられています。しかし、キャリカレ なら、全く簿記の知識のない方でも「3ヶ月(約90時間)」で「日商簿記2級合格」へ導くことができます!!!まずは、3級で学んだ商業簿記をより掘り下げてしっかりと学習して工業簿記を学びます。工業簿記は商業簿記とは性質がまるで異なるため、困惑してしまうかも知れませんが、わかりやすい教材と質問サービスを活用していただくことですんなり学習できます。試験の出題傾向を踏まえ、重要なポイントを中心に学習を進めていくので、最短距離で合格を目指せます!

簿記2級を取るべき人はこんな人

自分のフィールドを広げて
いきたい方!

  • 財務諸表を
    読み解きたい
    財務諸表を読み解きたい

    財務諸表の中で「貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー」が大事だといわれています。それにより財産や収支の状況、お金の流れが分かるため職種にかかわらずビジネスパーソンに求められます。

  • これから就職・転職の
    活動を始めたい
    これから就職・転職の活動を始めたい

    税理士・会計事務所はもちろん、一般企業の経理部門や営業でも、簿記2級で得た知識は非常に役立ちます。ライバルよりも有利なスタートラインからにたって就職活動を始められます。

  • 取引先の財務状況を
    知りたい
    取引先の財務状況を知りたい

    「貸借対照表」や「損益計算書」といった財務諸表を読み解くことができることで、会社の経営状況をより具体的に把握できるようになります。分析結果をもとに、企業の成長戦略を打ち出していくことができます。

  • ダブルライセンスを
    目指したい
    ダブルライセンスを目指したい

    簿記2級は就職・転職に有利ですが、さらに上を目指す人におすすめ!簿記1級や税理士に進むのも可能だし、社労士やFP資格とのダブルライセンスで、社会的ステータスアップにも!

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