簿記1級・2級・3級の試験日・申し込みの流れを解説
簿記は経営の記録や管理、分析方法を習得できるため、経理部門で働く人はもちろん、経理担当以外の人からも経営の基本を学べる資格として支持され、企業の業種や規模を問わず、就職や転職にも有利な資格とされています。本サイトでは、その簿記検定試験の内容や勉強方法、試験日程などについて解説していきます。
目次
日商簿記1級の試験概要
日商簿記1級は最難関の簿記検定です。
会計基準や企業会計に関する法規、経営管理や経営分析を行うために高度な知識が必要とされます。
公認会計士や税理士などの国家資格を目指す場合にも役に立ちます。
試験日 | 例年6月、11月の年2回実施されます。 |
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受験料 | 7,850円(税込) |
受験資格 | 学歴・年齢・性別・国籍による制限はありません。 ※1級からの受験、1・2級の併願受験も可能。 |
試験時間 | 3時間 |
合格基準 | 合格基準は70%以上ですが、どの科目も40%以上の得点を取得しなければなりません。 |
合格発表 | 例年8月、1月に発表されます。 ※合格発表の日程は、各商工会議所により異なります。申し込みの際に確認しておきましょう。 |
備考 | 詳しくは、最寄の商工会議所までお問い合わせください。 |
日商簿記2級の試験概要
日商簿記2級は経営管理の職場で役に立ち、企業でも需要のある資格です。高度な簿記知識が必要となりますが、習得すれば経営内容や企業活動の流れを分析できるようになります。2級の試験概要を紹介します。
試験日 | 例年6月、11月、2月の年3回実施されます。 |
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受験料 | 4,720円(税込) |
受験資格 | 学歴・年齢・性別・国籍による制限はありません。 ※2級からの受験、1・2級、2・3級の併願受験も可能。 |
試験時間 | 90分 |
合格基準 | 合格基準は70%以上です。 |
合格発表 | 例年8月、1月、4月に発表されます。 ※合格発表の日程は、各商工会議所によって異なるので申し込みの際に確認する必要があります。 |
備考 | 詳しくは、最寄の商工会議所まで直接お問い合わせください。 |
日商簿記3級の試験概要
日商簿記3級は財務・経理部門の担当者以外にも、あらゆる部門で活躍する人に必要とされる商業簿記の知識です。
取得しておくと、採用の際に評価されたり、キャリアアップにつながったりすることがあるでしょう。
3級の試験概要を紹介します。
試験日 | 例年6月、11月、2月の年3回実施されます。 |
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受験料 | 2,850円(税込) |
受験資格 | 学歴・年齢・性別・国籍による制限はありません。 ※2・3級の併願受験も可能。 |
試験時間 | 60分 |
合格基準 | 合格基準は70%以上です。 |
合格発表 | 例年8月、1月、4月に発表されます。 ※合格発表の日程は、各商工会議所によって異なるので申し込みの際に確認する必要があります。 |
備考 | 詳しくは、最寄の商工会議所まで直接お問い合わせください。 |
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受験の申し込みは商工会議所・ネット試験会場で
簿記の試験には、基本的に商工会議所が窓口となるものとネット試験があります。
それぞれの受験の申し込みフローを紹介します。
受験申し込みから合否発表までの流れ
受験申し込みから合否発表までは、以下の流れで進めます。
1.申し込みの登録を行う
2.申込書・振込取扱書の確認
3.受験料・事務手数料の支払い
4.受験票の確認
5.Web成績表の確認
6.合格証書が届く
申し込みの登録を行う
郵送や電話、インターネット、商工会議所の窓口で、申し込みを行います。
地域によって申し込み方法が異なるため、正しい申し込み方法をしっかり確認しましょう。
申込書・振込取扱書の確認
申し込みを行うと、申込書・振込取扱票が指定の住所に郵送されます。
受験要項も同封されているため、なるべく早めに確認しておきましょう。
受験料・事務手数料の支払い
申込期間内に、受験料と事務手数料を支払います。
振込取扱書に記載された銀行、郵便局、コンビニエンスストアなどで支払いが可能です。
受験票の確認
支払いが確認されると、自宅に受験票が届きます。
試験会場や試験時間などが記載されているため、なくさないように保管しましょう。
受験票が届かない場合は、問い合わせが必要です。
Web成績表の確認
試験が終了したら、受験票に記載されたWeb成績表照会サービス専用サイトで、成績を確認できます。
忘れずに期間内に確認するようにしましょう。
郵送で成績を送ってもらうことも可能です。
合格証書が届く
試験に合格した場合は、合格証書発送日に合格証書が郵送されます。
届かない場合には、運営機関に問い合わせを行いましょう。
2級3級、初級はネット試験を選択できる
簿記2級・3級・初級では、CBT方式によるネット試験で受験できます。
2・3級は業務委託先である株式会社CBT-Solutionsから受験申込みを行います。
試験実施日は、ネット試験会場が設定する任意の日となっています。
ネット試験会場に行く際は、身分証明書を必ず持参します。
ネット試験では、試験終了と同時に採点し合否が判定されるのが特徴です。
合格証の受け取りについては、ネット試験会場であらかじめ確認しておきましょう。
簿記の活用の仕方
簿記の資格や知識は、どのような環境で役に立つのでしょうか。
ここでは、簿記の活用の仕方を紹介します。
簿記はこのような人におすすめ
簿記を勉強すると、経理と会計両方の知識を身に付けることができます。
企業の財務・経理部門で働いている人
簿記を使って企業の経済活動を記録し分析していくため、簿記の知識が必要になります。
資格を取得することで、実践に役立つスキルを持っていることが証明できるでしょう。
将来的に公認会計士や税理士を目指したい人
簿記の知識は必要となるでしょう。簿記は財務・経理の分野に限らず、就職や転職を考えている人にも持っていると有利な資格です。
求人情報では、日商簿記検定の資格が条件となっていることも多くあります。
簿記がスキルとしてみなされ、応募可能案件が増えたり他の求職者に差をつけたりすることができるでしょう。
また、現在働いている場合のスキルアップとして勉強するのもおすすめです。
独立開業を計画している人
簿記は帳簿記入や企業活動を把握したり分析したりするための基礎知識になります。
自分でビジネスを構築していく人は、事業計画や資金繰りの計画が必要です。
経営者の視点でも簿記の知識は必ず役に立ちます。
簿記の資格取得で期待できる効果
経理部門で働きたい場合や既に働いている人
職場ですぐに知識を生かすことができます。経理の仕事は多岐に渡りますが、入出金の伝票処理や決算処理は、簿記の知識がベースとなります。
会計ソフトが導入されている企業がほとんどですが、操作する担当者が簿記をわかっていないと、イレギュラーな事態が起こった場合に対応できず業務が滞ってしまうでしょう。
また、ソフトで行った処理のロジックを自分で理解していないと、正しい処理が行われているか確認することができません。
その他に、予算管理や税務においても簿記の知識の応用が必要になります。
就職や転職を考えている人
簿記資格の取得をしていると応募できる案件が増えたり、採用が有利になったりするでしょう。
他の職から財務・経理部門への転向がしやすくなったり、キャリアや年収アップにつながったりします。
また、経理担当として働く場合以外にも、プラスアルファのスキルとしてアピールできます。
企業の経済活動を読み、新規事業の立ち上げに参加したり、メーカー・小売業の支店長や子会社代表を目指したりすることもできるでしょう。
簿記で基礎がわかっていると、会計士や税理士などとスムーズに話ができるのもメリットです。
独立してビジネスを立ち上げたい人
専門家だけに任せるのではなく、自分で事業計画の評価や経済活動の分析ができると経営判断しやすくなります。
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簿記のおすすめ学習方法
簿記の資格を取得するために、どのように準備をしたらよいのでしょうか。
ここでは、簿記の試験に向けて参考にできる学習方法を紹介していきます。
サンプル問題のダウンロードを活用
商工会議所の検定試験のサイトでは、簿記の試験のサンプル問題をダウンロードすることができます。
模擬試験ではないので注意が必要ですが、出題範囲の内容が実際にどのような形で出題されるのかを確認することができます。
先にサンプル問題に目を通しておくと、今後の勉強の指針も立てやすくなります。
簿記の勉強を決意したら、まずは日本商工会議所の検定試験のページをチェックするのがおすすめです。
公式サイトで出題の意図・講評を確認
毎回の試験終了後に、日本商工会議所から、その問題を出題した意図や共通して誤りの多かった事例(出題の意図・講評)などが公表されています。
こういったデータを学習のための参考資料として活用し、検定試験にチャレンジしてみると効率よく学習を進めることができます。
特に最近の受験者は、予想以上に過去問をなぞった学習に終始している傾向があり、そういった学習方法による誤りも多く見受けられるようですので、出題区分表の範囲全般にわたって学習するとともに、新しい会計基準等についての勉強をするとよいでしょう。
通信教育を活用
通信教育は、仕事で忙しい方でも時間を有効に使って学ぶことができるのが最大のポイント。
そして、最近の通信講座は試験を熟知したカリキュラムやテキストで構成されていることはもちろん、合格までの学習サポートもすごく充実しています。
通学と比べ受講料も安く抑えることができるので、お得に学べる通信教育を活用してみるとよいでしょう。
スクールに通うとどれぐらい費用がかかる?期間は?
資格取得のためにスクールへ通う場合、3級の費用のほうが安く、1級のほうが高くなります。
以下が1級から3級それぞれの料金相場です。
・3級:4,000円~45,000円
・2級:18,000円~100,000円
・1級:130,000円~250,000円
カリキュラムの違いのほかに、場所や教室数、講師の数などによっても、費用が大幅に変わってくるため、資料請求などで詳しい情報を調べてから検討しましょう。
期間は、3級単独であればおよそ2ヶ月から3ヶ月程度、2級単独では4ヶ月から8ヶ月程度、2級と3級の組み合わせでは7ヶ月から8ヶ月程度が目安です。
スクールに通うのがおすすめなのはどんな人?
独学や通信講座ではなく、スクールに通うのがおすすめだと考えられる人は、次のような人です。
質問がしやすい環境で勉強したい人
独学では、分からないことがあっても質問する相手がいません。
通信講座では、質問ができるシステムを用意しているところも増えていますが、リアルタイムでのやりとりにならない場合も多く、すぐに解決することは難しいでしょう。
スクールでは、プロがすぐ近くにいますので、質問すると直接分かりやすく教えてくれ、理解につなげられます。
周囲の誘惑に負けてしまう人
独学や通信講座では、自宅で勉強することが多いかと思いますが、どうしてもテレビやスマホなどの誘惑につられてしまいがちです。
スクールならば、勉強できる環境で集中できますので、挫折しにくくなります。
簿記を取得するにはキャリカレがおすすめ
簿記検定を取得するなら、キャリカレの簿記3級・2級合格指導講座がおすすめです。
ここでは、講座の特徴を詳しくご紹介します
90日で簿記2級・3級の合格が可能
本講座では、最短90日間で簿記2級・3級のダブル合格を目指せます。
基礎からしっかり学べるテキストや専任講師による映像講義で、わかりやすく効率のよい学習ができるのがその理由です。
講師への質問は何度でも無料
講座でわからないところがあったときは、何度でも無料で講師に質問できます。
些細な質問でも対応可能で、疑問や不安をすばやく解決できます。
講師への質問はスマホからでも可能です。
講師による手厚く丁寧な添削指導
講座では、講師による添削指導も受けられます。
解答に対して、一つひとつ手書きで採点を行い、丁寧に的確なアドバイスをもらえるサポートサービスです。
勘違いや苦手に気づくことができ、合格に向けて正しい知識を身につけられます。
万が一不合格だった場合は、受験料を全額返金
万が一不合格でも、受講料の全額返金を受けられます。
安心して受験することができ、不合格だった場合でもお金が無駄にならず知識はしっかり身につくことはメリットでしょう。
下記のリンクからは講座を詳しく解説しています。
ぜひチェックして、講座の受講を検討してみてください。
まとめ
簿記は一度取得すると、この先も就職活動や転職活動、社内でのキャリアアップに役立てることができます。
そのため、経理関連の職でない場合も、独立・開業を目指す場合にも、簿記は絶対に身に付けておきたい知識です。
実践力につながる簿記を身に付けて、これからの仕事をより楽しくこなしていきたいですね。
そして、簿記の学習をはじめようとご検討中なら、試験対策がしっかりとされ効率よく学べる資格のキャリカレの通信講座がおすすめ。
これまでのポイントがしっかり押さえられていることはもちろん、受講料も他の講座と比べて、かなりお得になっているので、簿記の勉強をはじめる前に、是非チェックしてみてください。
この記事の監修者
資格のキャリカレ編集部
150以上の通信教育資格講座を展開し、資格取得・実用スキルの習得はもちろん、キャリアサポートまで行う資格のキャリカレ編集部が運営するコラムです。簿記は一度取得すれば、ビジネスにも家計にも役立つ資格です。簿記検定の詳細や試験対策をはじめ、仕分け・試算表の作成方法など、簿記の魅力や最新情報をお伝えしています。