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日商簿記2級の問題傾向は?試験のレベルや勉強方法を徹底解説

日商簿記2級の問題傾向は?試験のレベルや勉強方法を徹底解説

3種類ある簿記検定の中でも、日本商工会議所が主催する日商簿記検定は、最もメジャーな検定として知られています。その中でも日商簿記2級は企業から最も求められる資格として、需要が高まっています。しかし、簿記検定2級は難化傾向にあるため、合格するには出題される問題傾向を把握したうえで勉強を進めることが大切です。ここでは、その方法を詳しく解説します。

目次

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簿記2級とはどのようなレベル?試験科目は?

簿記2級とはどのようなレベル?試験科目は?

最初に、簿記2級がどのくらいのレベルなのか、また試験の科目がどのようになっているのかを見てみましょう。

企業から最も求められる資格のひとつ

簿記2級は、経営管理に役立てられる知識といわれており、企業からのニーズも高い資格のひとつです。
財務諸表を見て企業活動や会計実務が分かり、経営内容が把握できる程度のレベルとされています。

簿記を学ぶことで、経理業務で求められる知識だけでなく、経営管理や経営分析ができるスキルが身につきます
企業の経営担当者やコスト管理者からも、簿記資格の取得者が求められるのは、このような理由があるからです。

大学入試で簿記資格を優遇している大学があるほか、就職活動をしている大学生や、業務でキャリアアップを目指す社会人のみならず、60歳以上の受験者も見られ、幅広い年齢層で受験者がいます。
一度合格すると、その後更新する必要はありません。

企業によって、簿記の資格手当が支給されるところもあります。
簿記を学ぶことで、税理士・公認会計士・中小企業診断士などの資格取得にもつなげられ、スキルアップを目指すのにも役立ちます。

簿記試験は、1級から3級まであり、3級が最も難易度が低くなっています。
試験の受験条件はありませんので、3級を持っていなくとも2級から受けることも可能です。

ただし、2級試験では3級の知識を持っている前提で出題されます。
簿記の勉強を一から始める方は、まず3級に合格し、その後ステップアップをして2級合格を目指すと良いでしょう。

関連記事簿記1級・2級・3級の試験日・申し込みの流れを解説

試験科目は商業簿記と工業簿記から出題

簿記2級試験の試験科目は、商業簿記と工業簿記の2科目となっています。
商業簿記は、社外との間で発生した取引を記録および計算し、企業に関係する人物(管理者・取引先など)に適切かつ正確に報告するための科目です。

また、工業簿記は、製造業で用いられることが多い簿記で、製造に関係する勘定科目を覚える必要があります。
企業内で、部門別・製品別にどのような資源の割り振りをしたらいいのかを検討する知識が身につきます。

簿記3級では、商業簿記のみから出題され、工業簿記は2級から出題されるようになります。

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簿記2級の過去問から問題傾向を分析

簿記2級の過去問から問題傾向を分析

過去問題は、問題の傾向をつかむために役立ちます。
直近の試験の傾向は最新の試験で役立つことも多く、あらかじめ知っておくことは試験対策に効果的です。

簿記2級の傾向は、第1問から第5問まで以下の通りです。

第1問:仕訳形式の問題を多く出題
第2問:特定分野に関する問題を出題。応用問題もいくつか出題
第3問:決算整理に関する総合問題を多く出題
第4問:工業簿記の仕訳問題や製造原価報告書の作成問題などを多く出題
第5問:各種原価計算の全額計算を多く出題

簿記2級では、商業簿記と工業簿記について、5題以内で合否を問われます。
商業簿記は購買活動・販売活動などの取引を記録・計算する技能、工業簿記は部門別・製品別の資源投入の記録・計算する技能を審査します。

問題傾向を知ることはもちろん、過去問題を解いて感覚をつかむことも大切です。
一度解いてみて傾向を理解し、試験対策に役立てるとよいでしょう。

商業簿記

2021年以降の簿記2級試験では、商業簿記・工業簿記どちらも仕訳の配点が増えており、商業・工業を合わせると、仕訳だけで30点を超えて配点されています。
また、仕訳のボリュームが多いだけでなく、仕訳問題の出題範囲に広がりが見えていることも特徴的です。

他にも顕著な出題傾向としては、第2問で連結会計問題が出されがちである点も挙げられます。
連結会計は企業グループ全体の利益を計算するときに必要となりますが、覚えることが多く仕訳も面倒で難易度が高いにもかかわらず、出題頻度が高いので要注意です。

連結会計枠である第2問では、株主資本等変動計算書や、商品売買・固定資産・有価証券の総合問題もよく出題されています。
第3問では、個別財務諸表の貸借対照表および損益計算書の作成問題が頻出傾向です。

工業簿記

最近の簿記2級の工業簿記では、商業簿記と同じように仕訳の配点が多く、ボリューミーな仕訳をいかにスピーディーにこなすかが問われる傾向にあります。

第5問では原価計算関連の問題で、これまでには見かけなかった出題形式が見られる場合もあるので注意が必要です。
数年前までは基本的な出題が比較的多かった工業簿記分野ですが、問題情報などが拡散されやすい環境下にあるせいか、出題の仕方が少し変化球的なケースも見られます。
過去問を解くことによってパターンで覚えてしまうと対応できない問題もあるため、過去問の出題形式だけにとらわれて勉強しないことも重要です。

関連記事簿記2級とは?難易度・出題傾向と対策、勉強時間やメリットを解説

簿記2級試験の合格率推移は?

簿記2級試験の合格率推移は?

あらゆる場面で需要が高い簿記2級試験ですが、合格率はどの程度の数値で推移しているのでしょうか。

問題の出題範囲が広がり、合格率が低くなる傾向が見られた

簿記2級試験は、2016年(平成28年)から3年間にわたって、試験範囲が大幅に改正されました。
これまでよりも実務を重視した内容となり、難易度の高い問題や長い問題文などが見られるようになったのです。

この傾向から、合格率が前ほど高い数値を出すことは少なくなってきました。
ただ、基本的な問題もあることから、分かる問題からどんどん解答していくスピード性が求められます。

過去数年の合格率をご紹介

次に、簿記2級試験における、過去数年の合格率を表にしましたので、ご参照ください。

実受験者数 合格者数 合格率
152
(2019年6月)
41,995名 10,666名 25.4%
153
(2019年11月)
48,744名 13,195名 27.1%
154
(2020年2月)
46,939名 13,409名 28.6%
155
(2020年6月)
中止
156
(2020年11月)
39,830名 7,255名 18.2%
157
(2021年2月)
35,898名 3,091名 8.6%
158
(2021年6月)
22,711名 5,440名 24.0%
159
(2021年11月)
22,626名 6,932名 30.6%
160
(2022年2月)
17,448名 3,057名 17.5%
161
(2022年6月)
13,118名 3,524名 26.9%

出典:簿記2級受験者データ│商工会議所の検定試験

簿記2級試験は、難易度に関係なく、7割以上合格しているかという絶対評価で合否が判定されます。
そのため、実施回によって合格率が大きく上下するのです。

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簿記2級合格に近づくための対策は?

簿記2級合格に近づくための対策は?

簿記2級は、きちんと対策をとって勉強すれば、合格を目指せる資格です。
そのためには、次に解説するポイントを押さえ勉強していきましょう。

工業簿記をマスターすることが重要

工業簿記は、3級では出題範囲に含まれておらず、2級試験で初めて出題される科目です。
そのため、2級の試験対策として、工業簿記をマスターすること大切だといわれています。

工業簿記は、配点の4割を占めていますが、出題内容は基本的なものが多く、長期間改定されていません。
そのため、基礎を勉強することで合格ラインに届く確率が高くなるのです。

財務諸表の表記が、商業・工業それぞれの簿記で若干異なっており、2級の勉強を始める段階では混乱してしまうかも知れません。
この混乱も、勉強を進めていくにつれて落ち着いていくでしょう。

出題の頻度が高いとされているのは、総合原価計算・標準原価計算・直接原価計算の3分野です。
これらを意識して勉強することをおすすめします。

工業簿記とは?商業簿記との違い

工業簿記と商業簿記

工業簿記とは、主に製造業のための簿記で、工業経営が対象となります
商業簿記は商業全般を対象としており、計算するものは幅広い「商品」です。
一方の工業簿記では、自社製造した「製品」についての計算をします。

商業簿記の場合、原価=仕入れ値となりますが、工業製品は製造した結果が原価となるため、その点が両者の最大の違いといえます。
工業簿記の原価計算とは、製造から販売までのいわば「プロセスと結果の計算」なのです。

工業簿記が難しいのは勘定科目の多さ

工業簿記を難しくしている理由は、工業簿記独自の勘定科目の多さにあります。
材料・労務費・経費・仕掛品・月次損益・製造間接費という、商業簿記では見たことのない科目が登場します。

商業簿記ではすでにある商品を計算すれば良いのに対し、工業簿記では使用する原材料や使う量、また工程の違いなどによって計算が細かく違ってくるので、複雑になるのも当然です。

また、計算期間についても、商業簿記が1年であるのに対し、工業簿記は1か月と大きく異なります
製造業では毎日どんどん製品ができあがることから、期間を長くとって計算していては、とても間に合わないのです。

工業簿記の範囲は狭いものの、勉強する内容は難易度が高く、深い知識や高い技能を必要とします。

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過去問を使った効果的な勉強方法は?

簿記2級の勉強を進めるうえでは、最近の出題傾向に合わせるために、過去問をくり返し解くことを心がけましょう。
特に、問題が大幅に改定された2016年(平成28年)6月以降の過去問ができるだけ多く収録されているもの、解説が分かりやすいと感じるもの、試験に出される頻度が高い問題が目立つようになっているものなどが、選ぶ際のポイントです。

また、やみくもに分厚いものではなく、出やすいポイントに絞ってあるものや、解説およびイラストが理解しやすいものなども重視しましょう。

テキストが決まったら、1冊を何度も読み込んで知識を定着させ、理解したかを確かめるために過去問を中心に問題を解いていきます。
そして、電卓の使い方に慣れておくことも大切です。
12ケタが計算でき、関数計算機能や辞書機能などがついていない電卓を用意しましょう。
試験当日は、四則演算の計算機能のみが使える電卓であることが求められます。

電卓には、キーロールオーバー機能といって、早打ちに対応している商品があります。
簿記試験は時間との勝負です。
この機能がついていないとキーの反応が遅くなってしまいますので、できれば機能がついた商品を探すと便利です。

さらに、1級試験やダブルライセンスの受験を検討しているならば、ルートキーがついているものを選ぶと良いでしょう。

過去問を手に入れるには、市販の問題集を利用しよう

簿記2級の試験対策を行うには、過去問を解くのが有効的ですが、実は商工会議所のサイトでは、著作権の関係上過去問が公開されていないのです。

インターネット上で、簿記2級の予想問題や過去問に似た問題集がダウンロードできるサイトが見られますが、サイトが安全であることが確認できないと、使用するのは大変危険です。
このため、過去問を手に入れて勉強するには、市販の問題集を購入することをおすすめします。

商工会議所のサイトでも、公式の問題集が紹介されているページがありますので、そちらを参考にして購入するとより安心です。

関連記事簿記2級の参考書はどうやって選ぶ?合格への近道を進むための選び方

本番同様に解いてみる

簿記2級は出題ボリュームの多さに対して、試験時間は90分しかありません。
毎回恒例となっている大問5問に対し、どのような順番・時間配分で解答していくのかをあらかじめ決めておくことが重要です。
ケアレスミスを防いで正確に解答することはもちろん大切ですが、簿記2級試験では、多くの設問を時間内に解けるかどうかも問われます。
そのため、タイマーや時計を使いながら、本番と同じ順番とスピードで問題を解くようにしましょう。

配点が多い第1問の仕訳については、落ち着いて取り組めば、満点を取ることも可能です。
しかし、時間がかかりがちな第2問・第3問に時間を多く割くためには、第1問には15〜20分程度しか使えない可能性もあると思われます。

時間配分と解答スピードは常に本番のつもりで緊張感を持ちつつ、自信のあるところを確実に得点できるよう意識して過去問に挑みましょう。

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簿記を取得するにはキャリカレがおすすめ

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簿記検定に合格するためには、過去問から問題傾向をつかんだり、繰り返し問題を解いたりすることが大切です。
ただ、これから勉強する方にとっては、過去問に取り組む前に基礎の習得や、勉強の流れの把握も必要になります。

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まとめ

簿記2級試験から工業簿記が出題されますので、この分野をしっかり押さえておくことがポイントです。
また、試験の難易度が上がっていますので、独学よりも通信講座や通学できちんと教えてもらい学習を進めたほうが、理解が深まり合格率が高まります。

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この記事の監修者

資格のキャリカレ編集部

150以上の通信教育資格講座を展開し、資格取得・実用スキルの習得はもちろん、キャリアサポートまで行う資格のキャリカレ編集部が運営するコラムです。簿記は一度取得すれば、ビジネスにも家計にも役立つ資格です。簿記検定の詳細や試験対策をはじめ、仕分け・試算表の作成方法など、簿記の魅力や最新情報をお伝えしています。

資格のキャリカレ編集部

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