簿記は独学で合格できる?日商簿記3級・2級の違いとおすすめの勉強法

簿記は独学で合格できる?日商簿記3級・2級の違いとおすすめの勉強法

社会人として仕事の幅を広げたり、スキルアップするためには、お金の仕組みを理解する必要があります。そのため、簿記を勉強する人はたくさんいます。業種や業態によっては簿記資格が有利に働くこともあります。そして、多くの社会人が資格取得を目指しているのは3・2級です。ここでは、簿記検定3・2級に独学で合格するための勉強法を解説していきます。

目次

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独学で合格したい!日商簿記試験にどう立ち向かう?

独学で合格したい!日商簿記試験にどう立ち向かう?

簿記とは、お金の出し入れについての知識を証明する資格です。
仕事をする以上、経理の知識がなければ実務を進めていけません。
業種によっては複雑なお金のやりとりも発生します。

簿記では段階的にお金の知識、経理スキルを区分しており、資格取得者の能力を証明してくれます。
簿記は専門学校などで学ぶこともできる一方、費用や時間の都合から独学を希望する人も少なくありません。
市販のテキストも販売されているので、自力で勉強する人は増えています。

簿記検定には1~3級があり、ここでは社会人がよく受験する3級・2級について、独学で合格するコツや実態を説明していきます。

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簿記3級は独学でも合格できる!

簿記3級の試験範囲・合格率

簿記3級では、株式会社で実践できるレベルの会計知識が問われます。
具体的には、株式の発行、剰余金の配当などが該当します。
さらに、2019年から出題範囲が変わって、電子記録の債権・債務、クレジット売掛金も追加されました。
簿記3級の合格率は回によって変動はあるものの、50%前後で推移しています。

簿記3級の学習のポイントと勉強時間の目安

受験するにあたり、簿記3級では50~70時間の勉強時間が必要だとされています。
まずは、それだけの時間を確保できるかどうかが鍵です。そのうえで、いきなり問題を解き始めても理解が追いつかないため、最初はテキストを読み込むことを重視しましょう。

それから予想問題に移り、仕上げに過去問を集中的に手掛けます。
なお、商業簿記は日常業務との関連性が高い場合が多いので、身につけておくと実務をこなすうえで便利です。

関連記事簿記3級とは?難易度・出題傾向と対策、勉強時間を解説

ずばり、簿記3級はこうすれば独学でも合格!

ずばり、簿記3級はこうすれば独学でも合格!

簿記3級の試験レベルであれば独学でも十分に合格を狙えます
まずは、テキストをしっかり読み込みましょう。
テキストを読み込んだ後の学習では、問題演習と復習を繰り返すことを重視しましょう。
そして、間違えた問題をひたすらチェックします。

独学の場合は、スケジュール管理がおざなりになることも多いので自己管理も意識したいところです。
スクールには必ずしも通う必要がありませんが、試験に慣れるためには模試だけを受けに行くのもひとつの方法です。

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簿記2級は独学で合格できる?

簿記2級は独学で合格できる?

簿記2級の難易度の高さや合格率の低さは決して侮れないレベルにあるため、独学の場合は長期戦となる可能性も否めません。
ここでは、簿記2級の試験範囲や合格率をはじめ、必要となる勉強時間の目安について解説します。

また、簿記学習未経験者が独学で簿記2級を目指す場合と、簿記3級を取得した人が独学で簿記2級を目指す場合、それぞれの勉強時間目安や勉強方法のポイントについてもお伝えします。

簿記2級の試験範囲・合格率

「商業簿記」「工業簿記」が簿記2級の試験範囲です。
いずれも簿記3級よりも専門性が高く、限られた分野での知識を問われます。
購買活動や販売活動、製造業における会計などが、簿記2級の勉強を通して身につきます。

簿記2級は3級よりも難易度が高いため、合格率はやや低めです。
2018年以降の合格率は、12%~30%となっています。

関連記事日商簿記2級の問題傾向は?試験のレベルや勉強方法を徹底解説
簿記2級の合格率推移は?3級との試験科目の違いも併せて解説

簿記2級の取得に必要な勉強時間の目安

簿記2級試験に独学で合格したい場合、必要となる勉強時間の目安は、すでに簿記検定3級を保持しているか、まったくの未経験者がゼロから勉強を始めるかによって異なります。

初心者が独学で目指す場合

簿記初心者が独学で2級を目指すには、合計300時間以上の勉強時間がかかるのが一般的です。
その場合、毎日2時間程度勉強しても、最短でも5か月間ほどはかかる計算となります。

初心者が独学で簿記2級に合格するには、参考書で基礎を丁寧に勉強してから、徐々にレベルアップしていくことが重要です。

3級保持者が独学で目指す場合

すでに簿記検定3級を保持している人の場合は、通信講座などを利用して効率的に勉強すれば、最短2か月ほどで簿記2級に合格できる方もいます。

ただし、簿記2級は難易度が高いため、通信講座などを使わず完全に独学で簿記2級に合格しようとすれば、最短でも200時間程度の勉強は必要となるでしょう。

工業簿記が難関!テキストを読むだけでは合格は厳しい

工業簿記が難関!テキストを読むだけでは合格は厳しい

簿記2級を独学で合格するための勉強時間の目安は、200~300時間ほどです。
また、自分のレベルに合っていてわかりやすいテキストも手に入れましょう。
ただ、現実問題としてそれだけの勉強時間を確保するのは困難です。

また、簿記2級の試験範囲である工業簿記を克服できない可能性も生まれます。
工業簿記は体系的に理解しないとまったく問題を解けなくなることさえあります。
そのため、つまずいたときに教えてくれる存在がいたほうが心強いでしょう。

先述したように、簿記2級試験に合格するには、工業簿記という高度な分野の学習が避けられません。

しかし、中には簿記についての学習経験がなくても、いきなり簿記2級合格を目指したいと考える人もいます。
難関の簿記2級試験に独学で合格するには、一般的にどのくらいの時間や勉強が必要となるのでしょうか。

そこで次項では、簿記の学習経験がない人が簿記2級試験を目指す場合と、すでに簿記3級を取得した人が簿記2級試験を目指す場合の勉強時間目安や勉強方法の違いを見ていきます。
いずれも独学で目指す人について解説しますので、参考にしてください。

簿記2級で効率的に高得点を狙うには?

難易度の高い簿記2級検定で高得点を狙うには、過去問から新論点まで幅広くカバーする必要があります。

過去問で問題に慣れる

制限時間内に得点率を高めるには、時間を計りながら、実際の試験で出された過去問を何度も解くことが重要です。
繰り返し解くうちに、パターン化している問題に慣れることができるうえ、解き方も定着します。

工業簿記を中心に勉強する

簿記3級試験には登場しない工業簿記が簿記2級試験では出題され、原価計算などに関する知識と技能を問われます。

商業簿記しか経験がない場合には難しく感じるかもしれませんが、比較的出題傾向が安定している工業簿記を丁寧に勉強しておくことで、得点率をアップできる可能性が高まるでしょう。

追加論点を狙う

最近の簿記2級試験では、過去問だけの学習では対応できない新論点が追加される傾向です。
以前は1級簿記の出題範囲だったリース会計が、突然2級範囲に加わった例もあるため、1級の範囲も勉強することでより得点に結びつきやすくなるでしょう。

関連記事簿記2級とは?難易度・出題傾向と対策、勉強時間やメリットを解説

簿記を独学で勉強するメリットとデメリット

独学のメリット

独学は、勉強する場所を選ばず、自分の好きなペース・スケジュールで学習することができます。
そのため、忙しいときは1日10分、時間に余裕ができたときは1日2時間といったように、ライフスタイルに合わせて好きなタイミングで好きなだけ勉強ができるというメリットがあります。

そして、最大のメリットは学習費用を安く抑えられることです。
簿記の学習には、通信講座や通学・予備校など、さまざまな学習形態がありますが、通信講座や通学・予備校だと、3万円~9万円くらいに受講料が必要になります。

ところが、独学の場合は、テキスト代や過去問代、予想問題集などの費用だけで収まるため、1万円ちょっとくらいの費用で収まります。
好きな時間に学べて、少ないお金で学習を進められるのが独学のメリットと言えます。

独学のデメリット

独学で簿記3級からはじめて2級まで取得しようとすると、6ヶ月以上の学習期間が必要になると言われています。
そのため、最初のうちはやる気もあり続きますが、時間が経つに連れて、忙しいから…明日にしよう…など、勉強を先送りにしてしまう傾向があります。
そうすると、学習モチベーションが保てなくなり、途中で挫折してしまいます。

また独学のデメリットとして、学習効率が悪いということも挙げられます。
通信講座や通学・予備校では、テキストと先生の講義(映像)によって、難しいところもスムーズに理解できるように指導してもらえます。

ところが、独学の場合、すべて一人でやらないといけないため、理解に時間がかかったり、出ないところを頑張って勉強していたり、間違っていても気づかない、わからないところはわからないまま…といったデメリットがあります。
  簿記2級まで取得するなら、通信講座や通学・予備校を使ったほうが、結局は時間おお金も少なくなり効率的でしょう。

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まとめ

簿記3級試験の内容は難しくなったとはいえ、努力次第で独学でも合格が狙える試験と言えそうです。
しかし、簿記2級となると、難易度がグッと上がるため、独学での合格は一気に難しくなります。
そのため、簿記検定試験の合格を目指すなら、独学ではなくきちんと指導してもらえるスクールや通信講座ではじめるのが向いていると言えそうです。

しかしスクールは短期間で成長しやすいものの、わざわざ通う必要があり、費用面がネックになることも多くあります。
通信講座なら独学よりも体系的に学習でき、スクールほど拘束されません

そして資格のキャリカレの簿記講座なら、低コストでありながら的を絞って短時間で学習でき、疑問や不明点も無料で質問できます。
さらに、全額返金保証も付いているので、万が一のときでも安心です。
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この記事の監修者

資格のキャリカレ編集部

150以上の通信教育資格講座を展開し、資格取得・実用スキルの習得はもちろん、キャリアサポートまで行う資格のキャリカレ編集部が運営するコラムです。簿記は一度取得すれば、ビジネスにも家計にも役立つ資格です。簿記検定の詳細や試験対策をはじめ、仕分け・試算表の作成方法など、簿記の魅力や最新情報をお伝えしています。

資格のキャリカレ編集部

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