運行管理者試験の合格に必要な勉強時間は?試験傾向やおすすめ勉強法を紹介
事業用自動車の安全な運行を統括する中心的な役割を担う運行管理者ですが、自身のキャリアップも見据えてその資格取得に興味を持っている人も多いのではないでしょうか。また、会社の方針で受験するというケースもあるでしょう。ここでは、国土交通省が管理する国家資格「運行管理者試験」の傾向や、合格するために必要な勉強時間、おすすめの勉強方法などを詳しく紹介します。
目次
運行管理者試験の合格に必要な勉強時間は?
・勉強時間の目安は50~100時間
運行管理者試験合格のために必要な勉強時間は、一般的に50~100時間と言われています。
この勉強時間を見てもわかるように、国家試験の中ではそこまで難易度の高い部類の試験ではありません。
しかし、一夜漬けでどうにかなるというレベルではないので、計画的にコツコツ準備を進めるのが一番おすすめです。
毎日十分な勉強時間を確保できるという場合、集中して勉強に取り組めば10日間程でも合格できる水準まで学習を進めることも不可能ではないでしょう。
ただ実際は、日常的な仕事の合間に勉強しなければならない人々が大半と考えられますので、2~4ヶ月前からゆとりをもって試験対策を進めていくのが無難な選択です。
・毎日1時間の勉強なら4ヶ月が目安
仮に、あまり勉強が得意ではなく、合格水準まで100時間の学習を要する場合、仕事の合間に毎日2時間コツコツ勉強すれば50日で必要な勉強時間の100時間を達成できます。
現実的には諸事情で毎日は勉強時間を確保できない可能性もあるので、10日間は全く勉強できないと加味すると、ちょうど2ヶ月で運行管理者試験合格の準備が整うというシミュレーションになります。
また、気長に毎日1時間の勉強で合格を目指したいという場合は、計算上100日間かけることで必要勉強時間には到達します。
このケースでも同様に、10日間は全く勉強できないと想定する方が現実的なので、受験の準備完了まで必要な日数は110日と見積もることができます。
ですから、仕事合間にのんびりしたペースで勉強するタイプの人なら、4ヶ月前から準備しておけば無理のないスケジュールとなりそうです。
運行管理者試験に合格するための勉強法
・自分に合ったテキストを取り寄せる
まずは、運行管理者試験対策用のわかりやすいテキストを入手することです。
過去の運行管理者試験の傾向や受験者が間違えやすいポイントなどがまとめられた専用のテキストを使用することで、よりポイントを絞った効率的な学習を進めることができます。
テキストを選ぶ際は、口コミ評価や売れ筋情報を参考にするのはもちろんですが、実際にテキストの中身を見て自分自身との相性を考慮することも大切です。
特に多忙な仕事の合間を縫って勉強しなければならない人にとっては、貴重な空き時間でどれだけ効率の良い学習を進められるかは、テキストの質に大きく左右されてきます。
・過去問を繰り返し解く
そして、過去問をしっかり解いて出題傾向や時間配分を掴んでおく必要があります。
試験対策でたくさんの知識を増やすだけでなく、過去問を通して、学習内容を確実に得点に結びつけるための実際的な訓練を行わなければなりません。
本番のシミュレーションとして過去問を自力で解いてみることで、問題文の読み違いが多いなど自身が試験中に注意すべきポイントが浮き彫りになってくるかもしれません。
また、受験者がミスしやすい運行管理者試験特有の出題の癖なども、過去問と向き合って初めて見えてくる重要な部分です。
・CBT試験のやり方をしっかり理解する
令和2年度の運行管理者試験からは、CBT試験という受験方式が導入され、より高い公平性と利便性を備えた試験環境が整ってきました。
令和2年度までは、筆記試験とCBT試験のどちらで受験するか選択することができましたが、令和3年度試験からは、筆記試験を廃止しCBT試験のみとなりました。
受験者にとっては会場や日程の選択肢が広がる上、筆記具不用で全てパソコン上で試験を完結できるようになっています。
ただ、ペーパー試験しか経験がない人がいきなりCBT試験を受けると、勝手が違って大なり小なり戸惑ってしまう可能性がありますので、CBT試験の流れは自身でしっかり確認しておく必要があります。
CBT試験では申込のためのログインIDの発行や、会場・日時の予約などを全てオンラインで済ませるのはもちろん、試験当日もマウスなどを使ってパソコンに表示される問題を解答していくことになります。
身近なところでは、パソコンやスマホ上で答えるオンラインアンケートを体験したことがある人も多いと思いますが、それとほぼ同じ要領で試験問題を解き進めるのがCBT試験です。
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運行管理者試験の傾向とは?
・試験科目や出題数は?
運行管理者試験は「貨物」と「旅客」の2種類に分かれ、貨物が貨物自動車運送事業法、旅客が道路運送法と、試験科目が異なってきます。
貨物か旅客か、より自身の業務に当てはまる方を受験することになりますが、双方の資格を取得して活躍の幅を広げていくという選択も可能です。
なお、試験科目(出題分野)や出題数は以下の通りです。
出題分野 | 出題数 |
---|---|
(1)貨物試験は貨物自動車運送事業法関係、旅客試験は道路運送法関係 | 8 |
(2)道路運送車両法関係 | 4 |
(3)道路交通法関係 | 5 |
(4)労働基準法関係 | 6 |
(5)その他運行管理者の業務に関し、必要な実務上の知識及び能力 | 7 |
合計 | 30 |
・合格基準は?
合格の条件(合格基準)は2つあり、まず全体の60%(30問中18問)以上正解しなくてはなりません。
もう1つの条件は、上記(1)~(4)の出題分野は最低1問以上、(5)は最低2問以上の正解が必要となります。
・運行管理者試験の対策は?
これらの合格基準を踏まえて読み取れるのは、そこまで完璧を求めて勉強する必要はないものの、特定科目の学習を完全に放棄するやり方は好ましくないということでしょう。
全科目勉強した方が良いとなると、効率的学習が難しそうに感じられるかもしれませんが、広範囲な試験内容の中から特に重視して対策すべき科目はあります。
それは30問中8問出題されることになっている貨物自動車運送事業法関係もしくは道路運送法関係です。
この科目は配点が多く、勉強の成果をよりダイレクトに得点に反映できるばかりか、過去問と似た内容が出題される傾向が強いので、ぜひとも点数を稼げるよう対策しておきたい分野です。
ここでしっかり8点近くを確保できれば、残りの科目からなる22問は、50%程度の正解率で合格ラインに達する計算になります。
貨物自動車運送事業法関係あるいは道路運送法関係が、いかに試験結果を大きく左右する科目なのかが理解できるのではないでしょうか。
・試験は年々難しくなっている?
運行管理者試験の合格率は30%前後です。
ただ、この試験制度ができた当初から比べると、合格率はだんだん厳しくなってきたという実情があります。
特に平成23年度頃までは40~50%程度で推移していた合格率でしたが、それ以降は、30%前後へと難化し、20%代の合格率をマークする年度も見られるようになりました。
出題形式の変更が合格率の低下に直接的に影響していると考えられますが、その背景には、よりしっかりとした知識と能力を備えた運行管理者が求められるようになったという社会的ニーズもありそうです。
運転管理者試験が難化の傾向にあるという統計的事実は、それだけだとネガティブな印象を拭えませんが、合格率を算出する母集団の中には雇用主から受験するよう突然指示され、やる気も準備もままならないままとりあえず受けてみたというケースも一定の割合含まれています。
これは他の資格試験の統計データにも当てはまることですが、合格の見込みが全くないような「参加しただけ」の人々も分母に含んだ上での合格率の算出です。
そう考えると、時間をかけて必要な試験準備をこなした人たちにとっては、実質的な合格率は30%よりは高い水準にあると捉えるのが妥当です。
運行管理者試験は独学でも合格できる?
・独学で合格可能です!
なかには、この資格が独学で合格できるのかどうか気になっている人もいるでしょう。
運行管理者試験に関しては、独学での合格も可能です。
ただし、人によって短時間で順調に合格できる人もいれば、勉強に手間取って思わぬ苦戦を強いられてしまうという人も出てくるでしょう。
これは独学試験対策のリスクと捉えることもできますが、やる気は一様にあっても重点的に学習する方向性がずれていたり、あまり頑張らなくてもいい内容にたくさんの時間を割いてしまったりと、学習の効率性がどうしても欠けてしまう傾向にあります。
また、頭では勉強しなくてはならないとわかっていても、数々の誘惑や先延ばしの思考に妨げられ、なかなか学習に身が入らないということも当然ありえるパターンです。
・ただし、効率よく合格するなら通信講座がおすすめ!
こうした事態を回避し、コンスタントに勉強のモチベーションを維持するためにも、効率良く学習できて、疑問点を解消できる通信講座を活用するのがおすすめです。
通学形式で、実際に講師と直にコミュニケーションをとりながら、学習を進めたい人もいるかもしれませんが、コスト的に割高になってしまう上、空き時間を有効利用して勉強するという観点からもあまり効果的な選択とは言えません。
仕事と並行した通学の繰り返しで疲れてしまい、試験勉強が実際以上に苦行に感じられてしまうというおそれもあります。
運行管理者試験対策や通信学習のノウハウに長けた優良な通信講座を利用すれば、わかりやすくまとめられたテキストや充実したサポートといった恩恵があり、効率的学習により無理なく合格への最短距離を進んでいくことができます。
しかも受講料は数万円で済むため、通学に比べるとコスト面での違いも大きいです。
・通信講座のよい選び方とは?
運行管理者試験対策を提供している通信講座はいくつかありますが、添削・質問対応や修了後のアフターフォローなど、通信にありがちなデメリットを感じさせないような講座を選ぶのがポイントです。
本当に頼れる通信講座は、受講者が仕事で忙しかったり、その分野の初学者であったりする状況を想定してテキストを制作しているため、市販のテキスト以上にその内容は無駄がなく視覚的にもわかりやすい表現が充実していて、かなりおすすめです。
以下のリンクからおすすめの講座の詳細を見れるので、ぜひチェックしてみてください。無料で資料も請求できます。
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まとめ
運行管理者試験の試験内容や有効な対策方法が分かってきたのではないでしょうか。
他の国家資格と比べ、勉強時間はかなり少なくてよいとはいえ、その場しのぎでは対応できるものではありませんので、前もってしっかり取り組むようにしましょう。
無理なく学んで、効率良く学習を進めたいという人には、通信講座の利用が最良の選択です。
資格試験講座のキャリカレなら、初学者にもわかりやすい教材やサポートが充実しているのでおすすめです。
通信講座の魅力をすべて備えており、運行管理者試験対策としてかなり充実の内容です。
万が一不合格の場合は全額返金といった制度もありますので、この機会にキャリカレの通信講座で勉強をはじめてみてはいかがでしょうか。