宅建士テキストの選び方と活用法。各科目の対策も紹介
不動産取引のスペシャリストと呼ばれる宅建士は、国家資格の中でも比較的合格率が高い資格だと言われています。合格を目指すためには、テキストの選び方がポイントとなりますが、初めて選ぶ際にはどのように選んだら良いか迷ってしまうでしょう。ここでは、宅建試験を受ける人のために、テキストの選び方や活用方法・宅建試験における各科目の対策などを、詳しく紹介します。
目次
宅建試験のテキストは何をポイントにして選ぶと良いのか?
宅建は販売されているテキストや問題集が多く、初めて買う時はどれを選べばいいのか迷ってしまう人がほとんどです。
どのようなポイントを見極めて選ぶと、効果的に勉強できるのでしょうか。
読んでいて自分が理解できる言葉で書かれているか
必要以上に難しい言葉ばかりを使っているテキストや、宅建の試験対策を超えたマニアックな内容のテキストを選んでしまうと、理解しきれずに途中で挫折してしまう可能性があります。
知識を深めていくには、毎日勉強を継続することが大切です。
そのためには、自分が理解できる言葉で書かれたわかりやすいテキストを選びましょう。
問題集と関連付けた解説がされているか
宅建を含め、国家試験に向けた勉強を行う際には、知識を確実に定着させるため、テキストと問題集をセットにして取り組むことが一般的です。
そのため、テキストを選ぶ際は問題集と解説がリンクしているかを確かめることも大切です。
テキストと問題集がリンクしている場合は、問題集とリンクしているテキストのページが隅に記載されているため、確かめたいページをすぐに探し出せるようになっています。
反対に、相互にリンクしていないと、該当ページを探すだけでも時間がかかってしまいます。
最新の法改正に対応しているか
宅建試験の出題分野は、法改正が行われることがあります。
合格を目指すには、法改正の内容を正確に把握した上で試験に臨むことが大変重要です。
過去のテキストを購入して、法改正前の内容を覚えてしまうと、新しい法改正に沿った知識にアップデートができず、間違った知識をそのまま定着させてしまいます。
このような事態を避けるため、テキストは必ず受験する年の試験に対応する最新版のものを購入しましょう。
宅建試験の勉強にテキストをどのように活用するといいのか?
宅建試験の合格を目指すのに、テキストの活用は欠かせません。
テキストをどのように活用すると、効果的な使い方ができるのでしょうか。
テキストは最初から全て理解しようと思わない
初めて宅建試験に向けての勉強を行う人が、テキストに書かれた内容を一度で理解するのは、とても困難です。
内容を最初から全て理解するのではなく、最初の段階ではまず20%から30%程度の理解で問題ありません。
理解できない部分は飛ばしても構わないので、どんどん先に進めていきましょう。
何回も読んでいくうちに、少しずつ理解できるようになります。
テキストで学習したのち過去問を繰り返し解く
宅建の学習方法で重要なのは、テキストで学習したのち過去問を繰り返し解くことです。
この時、問題が解けなかったポイントや、問題を解いても分からないポイントは、再びテキストに戻って解説を読むと、理解を深められます。
テキストを使って知識をインプットし、問題集を解きアウトプットすることを繰り返していくと、合格への近道となります。
テキストと問題集は同じ会社のものを用意する
同じ会社が製作しているテキストと問題集は、掲載の流れも同じである上、ページがリンクされているので、それぞれのポイントが照らし合わせやすいメリットを持っています。
そのため、問題集とテキストは必ずセットで使うようにしましょう。
宅建の問題集は、使う時期によって分けられます。
その中で必須の問題集は、過去問題集です。
過去問題集は、いわゆる「過去問」と呼ばれる問題集です。
試験当日までに必ず取り組んでおきましょう。
試験本番と同じ出題数となっているため、実際の試験と同じように時間配分を考えたり、問題の出題傾向を把握したりすることができます。
過去問を解く時に気をつけたいのは、先ほども解説した法改正です。
どの年にどのような法改正が行われたかを把握できるテキストがあると、過去問を解くのに役立ちます。
この他にも、直前予想問題集や一問一答問題集などがありますので、時間があれば取り組むと良いでしょう。
宅建の試験における各科目への対策は?
宅建試験の当日は、主に4つの科目に分かれて出題されます。
それぞれの科目で、どのような対策を取ると効果的なのか解説します。
権利関係
権利関係の分野は、難易度が高い問題が出題されることが増えています。
合格者の中でも、半分程度しか正解していないケースが見受けられます。
ただし全ての問題の難易度が高い訳ではなく、基本事項を問われる問題も多数出題されます。
そのため、基本事項はしっかり押さえ、最低限の点数を取れるように勉強しましょう。
権利関係の分野で最も多く出題されるのは民法であり、全14問のうち10問が民法から出題されます。
民法の学習で大切なのは、民法の考え方を学ぶことです。
法律は、丸暗記だけでは効率の良い勉強ができません。
考え方を学ぶことで、暗記に頼らず知識を深めることができます。
民法の考え方を把握するには、条文が作られた理由(制度趣旨)を理解すると、仕組みが分かりやすくなります。
宅建業法
宅建試験の全50問のうち、20問が宅建業法からの出題です。
ほとんどの問題が基本事項を確認するものですので、宅建業法は20点満点を目指して勉強しましょう。
宅建業法は、暗記すべき箇所と理解する箇所があり、それぞれをはっきり区別して勉強することが重要です。
例えば、数値は暗記すべきものですが、宅地建物の取引の制度を理解していれば、建物売買時に重要事項を説明する相手が「買い主」である、という答えを導き出せるようになります。
宅建業法の曖昧な知識をはっきり記憶に残すには、とにかく過去問を活用しましょう。
過去問を解き、曖昧な知識をなくした上で、その答えを導き出した理由まで説明できるようになるのが理想です。
出題傾向は固定されていますので、パターンを覚えておくと安心です。
法令上の制限
法令上の制限とは、不動産の利用を法令で制限することで、より良いまちづくりを行っていこうというものです。
建築基準法・都市計画法・国土利用法など、普段はあまり聞き慣れない名称の法律が登場します。
例を挙げると、都市計画法では区域によって建設が許可されている建物の種類が変わってきます。
この区域の名称は細かく分類されているため、名称を覚えるには暗記が必要です。
暗記が必要な知識は暗記して覚え、理解が必要なものは暗記せずに理解への道筋をたどった方が、効率的に勉強できます。
税・その他
税・その他の科目では、国税・地方税・地価公示法・不動産鑑定評価基準などから出題されます。
出題範囲は広いのですが、出題される内容は限られているため、範囲を絞って勉強するのがおすすめです。
国税は、所得税・贈与税・印紙税・登録免許税などから、2問出題されます。
また地方税は、固定資産税と不動産取得税のいずれかから1問出題されます。
過去問を一通り解くと、出題傾向が分かりますので、過去問は必ず解いておくようにしましょう。
ただし、最新の統計や法改正は、過去問に取り組む前に必ず確認しておきましょう。
まとめ
宅建試験は、最新の法改正などをしっかり確認しながら、暗記と理解を繰り返し勉強していくことで、合格が目指せる試験です。
勉強し始めの頃は、見慣れない用語に苦戦するかもしれませんが、少しずつ地道に勉強していきましょう。
宅建試験の一発合格を目指すのなら、通信教育の資格のキャリカレで学んでみることをおすすめします。
全く知識がない初心者でも、分かりやすく無理なく学べるオリジナルテキストを用意しており、専門用語や分かりにくいポイントは欄外に詳しく解説を掲載しています。
もちろん、テキストは最新の法改正に対応していますので、安心して学ぶことができます。
テキストだけでは理解しづらい内容は、スマホで見られる映像講義を活用すると、外出中でも場所を選ばず復習が可能です。
映像講義の中で過去問の解説も行っているので、対策を立てて試験に臨むことができます。
まずは、資料請求で宅建講座の詳細を確認いただき、ご検討ください!