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ケアマネジャー(介護支援専門員) になるには?受験資格や試験内容、必要な実務研修の流れなどを解説

更新日:2025/11/13

こんにちは、資格のキャリカレ編集部です。

高齢化が進む中、ケアマネジャーは介護現場で欠かせない存在です。看護師や介護職の方がキャリアアップやスキル向上を目指して取得する方も増えています。本記事では、ケアマネジャーになるための受験資格や試験内容、必要な実務研修の流れまで、未経験でも分かりやすく解説します。資格取得のメリットや働き方の選択肢についても紹介し、将来のキャリア設計に役立つ情報をまとめています。

【この記事を簡潔に要約すると・・・】

〇ケアマネジャー(介護支援専門員)は、介護が必要な人の生活を支えるケアプラン作成や調整を行う専門職。
〇ケアマネジャーになるには、国家資格や実務経験を積み、受験資格を満たすことが必要。
〇資格試験合格後は実務研修を修了し、介護支援専門員証の交付を受けることで正式に業務に従事できる。
〇ケアマネジャーは業務内容が多岐にわたり、コミュニケーション力や計画力が求められる一方、給与アップやキャリア形成、ワークライフバランスの向上などメリットも大きい。
〇キャリカレの「ケアマネジャー講座」では、合格に必要な知識を効率的に学べるカリキュラムが整っており、学習サポートや就職・転職支援も受けられる。

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ケアマネジャーとは

ケアマネジャーは、ケアマネという略称で呼ばれており、介護サービスによるケアが必要な人をサポートするための職種です。介護保険制度では、ケアマネジャーのことを介護支援専門員と呼んでいます。

ケアマネジャーの実務は介護保険制度に基づくケアマネジメントを行う必要があることから、介護サービスや関連の制度などの幅広い知識が求められます。具体的な業務内容は、ケアプランの作成や介護サービス利用者への対応などです。いずれの業務も介護施設や医療機関との連携が不可欠です。

ケアマネジャーの働く場所は、利用者の自宅で介護サービスを提供する居宅介護支援事業所や、施設に長期間入居して24時間介護サービスを提供する介護老人保健施設・特別養護老人ホームなどの介護老人福祉施設です。ほかにも、都道府県ごとに介護相談の窓口になっている地域包括支援センターなどが挙げられます。

ケアマネジャーになるための受験資格・流れ

ケアマネジャーになるには資格試験を受験して合格する必要があります。しかし、資格試験には受験資格が設けられているため、要件を満たしていなければ受験できません。本章では、ケアマネジャーになるための受験資格や受験の詳細な流れについて解説します。

1.実務経験を積んで受験資格を得る


ケアマネジャーの受験資格を得るためには、実務経験を積む必要があります。受験資格は以下のとおりです。

  • 保健・医療・福祉にかかわる国家資格を保有し、通算5年以上で900日以上その資格に基づいた業務に従事した者

  • 相談援助業務の実務を5年以上経験している者

保健・医療・福祉にかかわる国家資格にはさまざまな資格があります。ケアマネジャーの受験資格を得られる国家資格の例は以下のとおりです。

● 医師(歯科医師含む)
● 看護師
● 薬剤師
● 保健師
● 介護福祉士
● 社会福祉士
● 理学療法士
● 作業療法士

また、上記の国家資格だけでなく、以下に挙げる職業に就き、通算5年以上で900日以上従事した人も受験資格を得られます。

● 相談支援専門員
● 生活相談員
● 支援相談員
● 主任相談支援員

ケアマネジャー資格試験に申し込む時点で受験資格を満たしていなくても、試験日の前日までに実務経験の要件を満たせば資格試験を受けられます。

2.ケアマネジャー試験に合格する


ケアマネジャーの受験資格を満たしている場合は、介護支援専門員実務研修受講試験を受験し、合格を目指します。資格試験は各都道府県の管轄下で年1回実施されています。ケアマネジャーの資格試験を受験するためには、申込み期間中に受験の申し込みが必須です。例年、5月~6月下旬ごろに試験案内を入手できます。受験の申し込み時に提出が必要な書類は以下のとおりです。

● 受験申込書
● 国家資格の免許証または登録証の写し
● 実務経験証明書または実務経験見込証明書

受験申込書には受験者の証明写真と受験手数料振込票を貼付する必要があります。実務経験が通算5年以上で、通算900日以上の受験資格を満たしている場合でも、異なる職業で複数の事業所に勤務している人は従事日数内訳証明書の提出が求められます。また、申し込み後に氏名や住所などを変更した人は、記載事項変更届の提出が必要です。国家資格の合格証の写しは無効になるため注意しましょう。

3.介護支援専門員実務研修を受講する


介護支援専門員実務研修受講試験に合格した後は介護支援専門員実務研修を受講し、修了する必要があります。実務研修では、ケアマネジャーが実務を行うときに必要な基礎知識や技能を学びます。主な研修内容は、介護保険制度の理念や現状、ケアマネジメントの基本、基礎技術の実習などです。

研修形式は大きく分けて講義形式(16時間)と演習形式(71時間)の2パターンがあり、研修時間は合計87時間となっています。さらに、居宅介護支援事業所での3日間の現場実習では、リアルな介護現場での業務の流れや病気を持っている利用者に応じた緊急時の処置方法などを学ぶことも可能です。

介護支援専門員実務研修の修了前には研修で学んだ知識や技能を問うテストが実施されます。テストに合格すると研修は修了となり、ケアマネジャーになれるという流れです。

4.介護支援専門員資格登録簿に登録をする


介護支援専門員実務研修の修了後は、3カ月以内に介護支援専門員資格登録簿への登録手続きを行います。介護支援専門員資格登録簿とは、介護支援専門員の資格保有者として登録するための登録簿のことです。

ただし、介護支援専門員資格登録簿に登録するだけでは介護支援専門員として仕事に就くことはできません。介護支援専門員の業務を行うには後述する介護支援専門員証が必要です。介護支援専門員証の交付申請は登記簿への登録手続きをする際に合わせて行います。

手続きの際に提出が必要な書類は都道府県によって違います。そのため、事前に提出先や提出書類を忘れずに確認しておくことが大切です。例えば、東京都では専用システムによる電子申請が行われており、以下の書類の提出が求められます。

● 専門員証用の顔写真
● 実務研修修了証明書
● 本人確認書類(住民票・運転免許証・マイナンバーカードのいずれか)
● 戸籍妙本

5.介護支援専門員証の交付申請をする


介護支援専門員証は介護支援専門員資格の保有者であることの証明になります。実務研修の修了者が自分で交付申請をしなければ介護支援専門員証は交付されません。

介護支援専門員資格登録簿への登録手続きと一緒に介護支援専門員証の交付申請を行いましょう。介護支援専門員証は、申請手続きから約1カ月で交付されます。介護支援専門員証が交付されたら、晴れたケアマネジャーとして働くことができます。

ただし、介護支援専門員証は5年間の有効期間が定められており、再交付を受けるには有効期間が切れる前に研修を受けて更新手続きを行わなければなりません。更新研修の時間や内容はケアマネジャーとしての実務経験の有無で異なります。

ケアマネジャーになるには最短どのくらいかかる?

ケアマネジャーになるには、受験資格の要件を満たすために最短でも5年は必要です。現時点で保有している資格の種類や有無によって、ケアマネジャーを目指す方法は異なります。本章では、介護福祉士や看護師・社会福祉士、無資格・未経験の3つのケースに分けてケアマネジャーを目指す方法や資格取得にかかる期間を解説します。

介護福祉士からケアマネジャーを目指すケース


介護福祉士からケアマネジャーになるには、最短で5年かかります。5年の期間が必要な理由は、介護支援専門員実務研修受講試験の受験資格を得るのに実務経験が通算5年以上または通算900日以上の従事日数が必要なためです。

国家資格である介護福祉士の資格を用いて通算5年以上実務経験を積んだ場合は、最短5年で受験資格が得られます。介護福祉士の資格さえあれば、雇用形態がパートタイマーや非常勤スタッフであっても実務経験の要件を満たせます。仮に、受験を申し込む時点で受験資格を満たしていない場合でも、試験の前日までに実務経験の要件を満たせば受験可能です。

ただし、育児休業のような休業期間中は実務経験として算定されません。また、同じ業務内容であっても介護福祉士の資格取得前に従事した期間も実務経験には含まれないため、受験資格の要件を満たしているか確認する際は注意しましょう。

看護師・社会福祉士からケアマネジャーを目指すケース


介護福祉士の資格がなくても、看護師や社会福祉士などの国家資格を保有していれば最短5年でケアマネジャーの資格取得を目指せます。ケアマネジャーの受験資格には、看護師や社会福祉士など、保健・医療・福祉系の国家資格の保有と、その資格を用いて業務に従事した実務経験があることが挙げられています。その他、以下に挙げる資格を持つ人も受験可能です。以下の一覧を参考にしてください。

● 助産師
● あん摩マッサージ指圧師
● はり師
● きゅう師
● 柔道整復師
● 歯科衛生士
● 機能訓練士
● 義肢装具士
● 言語聴覚士
● 視能訓練士
● 精神保健福祉士
● 管理栄養士
● 栄養士

なお、実務経験として通算5年以上または通算900日以上業務に従事している場合は受験資格が得られます。受験の申し込みの際に従事日数が不足している場合でも、試験前日までに通算900日を満たすことができれば受験可能です。

無資格・未経験からケアマネジャーを目指すケース


受験資格に指定された国家資格を保有しておらず、保健・医療・福祉にかかわる実務経験がない場合は、ケアマネジャーの資格を取得するまでに最短でも8年はかかります。無資格で未経験の人がケアマネジャーになるには、まずは介護福祉士の資格取得を目指すのが一般的です。

介護福祉士の資格取得には、介護現場で3年以上の実務経験を積む必要があります。介護現場での3年に加えて、介護福祉士の資格取得後に5年の実務経験が必要なため、無資格で未経験の場合は最短8年かかるといわれています。

介護福祉士の資格を取得する方法として福祉系の高校に通学する方法もありますが、卒業するのに3年は必要です。介護福祉士養成施設に通学すれば最短2年で介護福祉士の資格を取得できるため、最短7年でケアマネジャーの資格取得を目指せます。

【2026(令和8年)】ケアマネジャーに関連する介護福祉士の試験日程が発表

介護福祉士国家試験を運営する公益財団法人社会福祉振興・試験センターは、2026年度(第38回)の試験日程を公式ホームページで公表しています。

介護福祉士の資格はケアマネジャーの受験資格の要件に関連するため、介護福祉士の資格を取得してケアマネジャーを目指す場合は試験日程をしっかり把握しておきましょう。詳しい試験日程や合格発表等の時期は以下のとおりです。

● 受験申し込み受付期間:2025(令和7年)8月6日(水)~2025(令和7年)9月5日(金)
● 筆記試験日:2026(令和8年)1月25日(日)
● 合格発表日:2026(令和8年)3月16日(月)試験センターのホームページに掲載
● 受験の手引きの請求開始日:2025(令和7年)7月上旬頃

介護福祉士国家試験の受験の申し込みは、インターネット受験申込サイトからも手続きを行えます。申し込みが受理されると、試験センターから受験票が郵送されます。第38回(令和7年度)介護福祉士国家試験の受験申し込みの受付は、令和7年9月5日(金)で終了しました。次回の第39回(令和8年度)試験の受験申し込み手続きの詳細は、令和8年7月上旬頃に発表される予定です。試験に向けて申し込み手続きの準備をしておきましょう。

参考

介護福祉士国家試験「公益財団法人社会福祉振興・試験センター」

ここまで、ケアマネジャーになるための受験資格や流れ、最短での取得期間について解説しました。
「実務経験や試験対策、効率的な学習方法がわからない」と感じる方も多いのではないでしょうか。

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ケアマネジャーの資格に更新は必要?

ケアマネジャーの資格には有効期限があるため、定期的な更新が欠かせません。資格の有効期限は5年間で、満了日までに更新を行わないと資格を失う恐れがあります。とくに初任の場合は忘れないように気をつけましょう。資格の有効期限が切れたまま業務を行った場合は、資格の登録が抹消されるため注意が必要です。また、当人だけでなく、有効期限が切れたケアマネジャーによって介護報酬を受けた事業所は人員基準違反に問われ、介護報酬の返還を求められます。

更新手続きが遅れて資格を失効しても再研修を受ければ更新できるため、万が一満了日までに更新できなかった場合は事業所に報告をしたうえで、再研修の手続きを進めましょう。ケアマネジャーの資格の更新研修は実務経験の有無によって内容が異なります。実務経験がない場合とある場合に分けて詳しく解説します。

実務経験がない場合


ケアマネジャーの資格を取得し、実務経験がないものの資格を更新したい場合は、実務未経験者向けに実施される合計54時間の更新研修の受講が必要です。更新研修を受講するには受付期間内に申し込み手続きを済ませておかなければなりません。

更新研修は大きく分けて講義とグループ演習の2種類で構成されています。講義の一部はオンデマンド配信で実施されるため、自分の都合に合わせて講義を受けられます。カリキュラムの例は、介護保険制度の理念・現状及びケアマネジメントや自立支援のためのケアマネジメントの基本など、利用者の自立支援や介護保険制度への知識を深められる内容です。

ケアマネジャーの資格を活かして働かない場合は、2回目以降の更新も54時間の更新研修を受けることで資格を更新できます。

実務経験がある場合


資格取得後にケアマネジャーとして実務に就いている人は、初回の更新研修を受ける前に専門研修課程のⅠやⅡの受講が必要です。専門研修課程(Ⅰ)は、ケアマネジャーの実務経験が6カ月以上の人を対象にした研修です。一方の専門研修課程(Ⅱ)は、ケアマネジャーの実務経験が3年以上の人を対象にしています。

専門研修課程のⅠとⅡのどちらも修了していない場合は、ケアマネジャーの資格を更新するのに合計88時間の更新研修の受講が必要です。専門研修課程(Ⅱ)のみ修了していない場合は、合計32時間の更新研修を受講することで資格の更新を行えます。実務経験があるものの、現在はケアマネジャーの仕事はしていないという場合は、資格の有効期間が満了する1年以内に、実務経験の年数に該当する更新研修を受講しましょう。

ケアマネジャーの業務内容

ケアマネジャーの主な業務内容は以下のとおりです。

● ケアプランを作成する
● 会議を開催する
● 利用者にモニタリングを実施する
● 給付管理票を作成する
● 要介護認定のための訪問調査を実施する
● 要介護認定の代理申請を行う

ケアプラン(介護サービス計画書)とは、介護が必要な人に適切な介護サービスを提供するための計画書のことです。ケアマネジャーは利用者の生活環境や身体状態をヒアリングしたうえで、利用者が希望する生活に近づけるための最適なプランを立てることが職務です。

ケアマネジャーは利用者やその家族、介護事業所の担当者などを集めて会議を開催し、ケアプランへの了承を得たうえでプランの確定や更新を行います。利用者へのモニタリングの頻度は要介護者が月1回、要支援者は3カ月に1回が一般的です。毎月10日までに給付管理票を作成して国民健康保険団体連合会に提出し、介護給付の請求を行います。

その他には、要介護認定や介護度の引き上げ認定を行うための訪問調査と代理申請も業務の一部です。

ケアマネの日常 — 典型的な勤務スケジュールと業務内容


ケアマネジャーの1日は、朝の利用者訪問から始まることが多く、日中は訪問や電話対応、各種書類作成に追われます。

午前中は利用者や家族との面談、生活状況の確認、必要なサービスの提案などを行い、昼休みをはさみ午後は介護事業所との連絡調整やケアプラン作成に集中します。

また、施設勤務の場合は、入所者の状況確認や職員との情報共有も重要な業務です。夕方には訪問先から戻り、日報や業務記録を整理して1日を締めくくります。

業務には訪問と事務作業の両方が含まれるため、効率よく時間管理を行うことが求められます。利用者一人ひとりに合わせた計画を立てながら、多忙なスケジュールを柔軟にこなすことがケアマネジャーの日常です。

ケアマネジャーに向いている人・やりがいとは?


ケアマネジャーの資格は試験に合格して実務研修を修了すれば誰でも取得可能です。しかし、ケアマネジャーの業務にやりがいを感じられなければ資格を取得しても仕事は続けられません。次項では、ケアマネジャーに向いている人の特徴を解説します。

ケアマネジャーに向いている人の特徴


ケアマネジャーはさまざまな業務があり、幅広い知識やスキルが求められます。ケアマネジャーに向いている人の主な特徴は以下のとおりです。

● コミュニケーションスキルが高い
● 責任感が強い
● 事務作業が苦にならない
● マルチタスクが得意
● 向上心があり、新しい知識を学ぶことが得意
● 計画的に行動できる
● 相手に寄り添って物事を考えられる

ケアマネジャーの業務内容からも分かるとおり、ケアプランの作成やモニタリングの実施、会議の開催など、どの業務も人と関わりが深い業種です。したがって、円滑に業務を遂行するためにはコミュニケーション能力が欠かせません。また、ケアプランや給付管理票の作成など、事務作業も多く、デスクワークが苦にならないこともケアマネジャーに向いている特徴といえます。

何よりも、ケアマネジャーは利用者やその家族の意向を汲み取って、理想の生活が送れるようにサポートすることが職務であるため、相手に寄り添い、相手の立場になって考えられる柔軟性も必要です。

ケアマネジャーになるメリット

ケアマネジャーは、要支援者や要介護者の生活の質(QOL)を左右しかねない大きな役割を担う職種です。重大な責務を目の当たりにして「ケアマネジャーとしてやっていけるのか?」「自分は責務を全うできるのか?」と不安になる人もいるかもしれません。
ケアマネジャーの仕事は重責を担っているものの、やりがいを持てる魅力ある職種ともいえます。

スキルと資格を活かしたキャリア形成


ケアマネジャーは、経験と資格を活かして幅広いキャリアを築ける職種です。介護福祉士や認定資格とのダブルライセンスを取得することで、管理職やリーダー職へのステップアップが可能になります。また、研修や講座を通じて最新の介護知識を習得すれば、専門性を活かしたキャリア形成ができ、将来的な給与アップや役職昇進にもつながります。ケアマネジャーとしてのスキルを磨くことは、長期的なキャリア戦略にも有効です。

転職・就職でのアドバンテージ


ケアマネジャー資格は、介護業界での就職や転職を有利にする強力な武器です。高齢化社会の進展により、在宅介護や施設介護の現場でケアマネジャーの需要はますます高まっています。資格保持者は即戦力として評価されるため、希望する勤務条件や働き方に合った職場を選びやすくなります。実務経験と資格を組み合わせることで、求人の選択肢が広がり、介護業界での安定したキャリア形成にもつながります。

仕事と生活の両立がしやすい環境


ケアマネジャーは、ワークライフバランスを重視して働ける職種です。施設勤務ではシフト制で働くことが多く、在宅支援では訪問スケジュールを調整しやすいため、家庭やプライベートとの両立が可能です。勤務時間が安定しているため、育児や介護と両立しながらキャリアを積むこともできます。専門性を活かしつつ、柔軟な働き方ができる点は、ケアマネジャーの大きな魅力です。

ケアマネジャー資格の合格基準

ケアマネジャーの資格試験の合格基準点は70%といわれているものの、実際は試験内容の難易度によって変動します。試験は全60問が出題され、内訳は介護支援分野で25問、保健医療福祉サービス分野で35問です。それぞれの分野で正答率が70%を超えていれば試験の合格ラインに近づけます。

例えば、2024年度(第27回)試験の合格ラインは介護支援分野が18点、保健医療福祉サービス分野が25点でした。また、2024年度(第27回)試験の合格率は32.1%でした。これは例年10~20%前後だった合格率を大きく上回る結果となりました。
とはいえ、3割程度の合格率であることには変わりなく、決して簡単な試験ではありません。

合格基準を満たし、ケアマネジャーになるには計画的な学習計画を立てることが必要です。自分で学習計画を立てる時間や手間を省くなら、合格のためのカリキュラムが用意されている通信講座の受講をおすすめします。

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ケアマネジャーの求人を探す方法

介護支援専門員証の交付を受けた人は、ケアマネジャーとして仕事に就けます。求人を探す際は、自分に合った条件や仕事内容を明確にしてから就職・転職先を探す手段を選ぶことが大切です。本章では、ケアマネジャーの求人を探す方法を解説します。

自分に合った条件・仕事内容を考える


ケアマネジャーの求人を探す際は、仕事内容や勤務先に求める条件を明確にしておくことが大切です。自分に合った勤務時間や仕事内容を事前に考えるのはケアマネジャーに限らず、介護職全般の仕事にも共通することです。ケアマネジャーの仕事内容はどの施設で働くのかによっても異なるため、資格を活かしてどのような仕事がしたいのかを考えておきましょう。

例えば、高齢者との関わり方や仕事内容の細かさなどが挙げられます。また、雇用形態や待遇、介護業務の有無、人員体制なども確認しておくと安心です。求人情報や公式ホームページを見ても分からないことは面接を受ける際に確認してみるとよいでしょう。

ケアマネジャーの求人の中には経験者が優遇されるケースもあれば、未経験者でも歓迎されるケースがあります。ケアマネジャーの資格を取得したばかりはすべての人が未経験者であるため、未経験者でも応募可能な求人を探す方が採用される確率が高まります。

就職・転職先を探す手段を選ぶ


ケアマネジャーの就職・転職先を探す主な手段は以下のとおりです。

● ハローワーク(公共職業安定所)
● 転職サイト
● 転職エージェント

ハローワークは全国に拠点があり、登録すれば無料で就職・転職先を斡旋してもらえます。ただし、求人に応募できるのは退職者や無職の人であるため、在職中の人は希望条件に合った求人が見つかっても応募できません。

転職サイトは大量の求人情報を掲載するWebサイトです。雇用形態や地域、待遇などの条件を指定するだけで、条件に合った求人を検索できるものの、応募や面接日の調整などは自分で行う必要があります。

転職エージェントは求職者と会社をマッチングするサービスです。エージェントに登録すると、専属のコーディネーターが就職・転職全般のサポートをしてくれます。非公開求人の紹介や入社後のアフターフォローが充実しています。

上記の手段以外の方法でケアマネジャーの資格取得を目指すなら、資格取得後から就職・転職するまでサポートを受けられるキャリカレのキャリアコーディネートサポートの利用がおすすめです。

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ケアマネジャーの資格に関するよくある質問

ケアマネジャーの資格取得を目指す人の中には、「ケアマネは国家資格なのか?」「ケアマネの資格は廃止されるのか?」などの疑問を持つ人もいるでしょう。本章では、ケアマネジャーの資格について、よくある質問とその回答を紹介します。

ケアマネジャーは国家資格?


ケアマネジャーは国家資格ではありませんが、都道府県が認定する公的資格です。ケアマネジャーの資格試験は各自治体で毎年実施されています。ケアマネジャーの資格を取得するには介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、実務研修を修了することが求められます。

ただし、試験の受験資格の条件は介護福祉士や看護師などの国家資格を保有し、保健・医療・福祉業界で通算5年以上または通算900日以上業務に就くか、相談援助業務で働いて実務経験を積むことが前提です。

ケアマネジャーの資格試験の合格率は10~20%と低く、介護関連の資格の中でも難易度が高いといわれています。ケアマネジャーは国家資格ではないものの、受験資格を満たすだけでなく、難易度の高い資格試験に合格し、さらに実務研修を受けなければなりません。ケアマネジャーの資格取得を目指す場合は実務経験を積みながら、効率よく学習を進めることが大切です。

ケアマネジャーの資格は廃止される?


ケアマネジャーの資格の廃止に関する発表はありません。介護業界では「ケアマネジャーの資格が廃止されるかもしれない」という噂が広まったことがありました。噂が広まった要因として、受験資格が厳正化されて受験者数が減ったことが挙げられます。また、AIの台頭によって「ケアマネジャーの仕事が奪われるかもしれない」という不安が、ケアマネジャーの資格は廃止されるという噂を生んだ可能性があります。

しかし、ケアマネジャーの資格を廃止するという厚生労働省の公式発表はなく、2024年10月時点において廃止の予定もありません。ケアマネジャーの仕事内容は対人の業務が多いうえに、高齢社会になりつつある日本では介護業界の需要はますます高まることからケアマネジャーに対する期待は今後も続くでしょう。

看護師はケアマネジャーの受験資格がある?


看護師としての実務経験がすでに通算5年を超えているなら、ケアマネジャーの受験資格を得ることができます。看護師は受験資格に指定されている国家資格の一つです。看護師の実務経験が通算5年以上または通算900日以上であれば、介護支援専門員実務研修受講試験を受けられます。試験の合格後に実施される実務研修を修了すればケアマネジャーの資格を取得できます。

また、准看護師は実務経験が通算5年以上あれば受験資格を満たすため、ケアマネジャーの資格取得が可能です。注意点は、産前産後休業や育児休業などの期間は従事日数に含まれないことです。そのため、従事日数を計算するときに気を付けましょう。看護師からケアマネジャーに転職することを検討している人は、以下の記事も参考にしてみてください。

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看護師がケアマネジャーになるには?ダブルライセンスのメリットや資格を取得する方法などを解説

ケアマネジャーの試験に科目免除はある?


ケアマネジャーの資格試験は科目の免除がありません。2014年度(第17回)の試験までは特定の資格を保有する人を対象に試験科目の免除が行われていました。しかし、ケアマネジャーの質の向上を目的に受験資格の見直しが行われ、2015年度(第18回)の試験から試験科目の免除制度が廃止されました。すべての受験者が同じ条件で受験するため、保有する資格の種類や実務経験に関わらず、ケアマネジャーに求めるスキルを保つことができています。

試験の出題内容は介護支援分野が25問、保健医療サービス分野が20問、福祉サービス分野が15問の全60問です。試験形式は多肢複数選択式で、マークシート方式で解答します。各分野で70%の正答率を得られれば合格ラインに入る可能性が高まります。試験科目の免除はないため、計画的な学習スケジュールを立てて効率のよい試験勉強を行いましょう。

ケアマネジャー試験は独学でも可能?


ケアマネジャーの資格試験は独学でも合格を目指せます。ケアマネジャーになるには独学やスクールへの通学など、さまざまな選択肢があります。自分で学習スケジュールを立てて、自身のペースで試験勉強をしたい場合は独学で合格を目指すのもよいでしょう。

ただし、ケアマネジャーの資格試験の合格率は10~20%と低く難易度も高いため、計画的な学習スケジュールを立てられないと、仕事と学習を両立できません。また、スクールへ通学する場合は入学費や授業料、交通費などの費用がかかるうえに、決まった時間までにスクールへ足を運ぶ必要があります。自宅からスクールまで離れている場合は通学するのに時間がかかります。効率よくケアマネジャーの資格試験の合格を目指すなら、自宅や好きな場所で学習できる通信講座がおすすめです。

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よくある質問

Q1. ケアマネジャーになるには、どんな資格が必要ですか?

ケアマネジャー(介護支援専門員)になるには、まず介護福祉士や看護師、社会福祉士などの保健・医療・福祉系の国家資格を取得し、その資格を活かして通算5年以上・900日以上の実務経験を積む必要があります。その後、介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、実務研修を修了することで資格が取得できます。

Q2. ケアマネジャーになるまでの流れを教えてください。

一般的な流れは以下のとおりです。
1.国家資格+実務経験(5年以上・900日以上)
2.介護支援専門員実務研修受講試験に合格
3.介護支援専門員実務研修を受講・修了
4.介護支援専門員資格登録簿に登録
5.介護支援専門員証の交付申請
この一連の流れを経て、正式にケアマネジャーとして働けます。

Q3. ケアマネジャーになるには最短でどのくらいかかりますか?

最短で約5年です。介護福祉士や看護師などの国家資格を持ち、すぐに介護現場で実務経験を積めば5年で受験資格を得られます。無資格・未経験からの場合は、介護福祉士資格の取得を含めるため、最短でも7~8年程度かかります。

Q4. 無資格・未経験からケアマネジャーになるにはどうすればいいですか?

まずは介護福祉士の資格を取得するのが一般的です。介護現場で3年以上の実務経験を積み、介護福祉士の国家試験に合格。その後さらに5年間の実務経験を積み、介護支援専門員試験に挑戦します。最短でも7〜8年かかる計算です。

Q5. ケアマネジャー試験の難易度や合格率はどのくらいですか?

ケアマネジャー試験は難易度が高く、合格率は例年10〜20%前後。2024年度は32.1%とやや高めでした。全60問(介護支援分野25問、保健医療福祉サービス分野35問)が出題され、正答率70%前後が合格基準の目安です。

Q6. ケアマネジャーの受験資格に該当する国家資格はどんなものがありますか?

医師、看護師、介護福祉士、社会福祉士、理学療法士、作業療法士、薬剤師、保健師のほか、管理栄養士、柔道整復師、言語聴覚士、精神保健福祉士など、保健・医療・福祉に関する国家資格が対象です。

Q7. ケアマネジャーの実務研修では何を学びますか?

実務研修では、介護保険制度の理念やケアマネジメントの基本、介護技術の実習などを学びます。講義形式16時間、演習形式71時間、計87時間にわたる研修と、3日間の現場実習を通してケアマネジャーに必要な知識と技能を身につけます。

Q8. ケアマネジャーの資格には更新が必要ですか?

はい。介護支援専門員証の有効期間は5年間です。更新時には実務経験の有無に応じた更新研修(実務あり:32~88時間、実務なし:54時間)の受講が必要です。更新を怠ると資格が失効するため注意が必要です。

Q9. ケアマネジャーに向いている人の特徴は?

コミュニケーション能力が高く、責任感があり、事務作業やマルチタスクが得意な人が向いています。利用者や家族の意向に寄り添い、柔軟に対応できる姿勢も重要です。介護現場での経験や人と関わることが好きな人に適しています。

Q10. ケアマネジャー資格を取るメリットは何ですか?

ケアマネジャー資格を持つと、介護業界での転職・就職が有利になります。専門性を活かしたキャリアアップや、在宅支援などでの柔軟な働き方が可能に。経験を積めば管理職やリーダー職への昇進も期待できる資格です。

Q11. ケアマネジャー試験の勉強方法は?

出題傾向を分析した教材での学習が効果的です。独学も可能ですが、効率的に合格を目指すなら通信講座の利用がおすすめ。キャリカレの「ケアマネジャー合格指導講座」では、過去10年の出題傾向をもとに試験対策ができます。

Q12. ケアマネジャーはどんな職場で働けますか?

居宅介護支援事業所、介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、地域包括支援センターなど、さまざまな介護・福祉施設で活躍できます。利用者の生活を支える要として、施設・在宅双方の現場で必要とされています。

この記事の監修者

資格のキャリカレ編集部
150以上の通信教育資格講座を展開し、資格取得・実用スキルの習得はもちろん、キャリアサポートまで行う資格のキャリカレ編集部が運営するコラムです。ケアマネジャーは介護や支援を必要とする方のサポートやマネジメントなどを行う仕事で、介護現場に欠かせない資格です。試験の詳細や対策、資格の魅力など、ケアマネジャーの最新情報をお伝えしています。

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