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ケアマネジャーと看護師のダブルライセンスで広がる働き方|資格取得方法と活かし方を紹介

更新日:2025/11/13

こんにちは、資格のキャリカレ編集部です。

高齢化の進展により、医療と介護の両方に精通した人材の需要が高まっています。看護師として働く中で、ケアマネジャー(介護支援専門員)の資格を取得すれば、医療の知識と介護の専門性を活かした幅広い支援が可能になります。
資格取得により、在宅医療や訪問看護、地域包括ケアなど多様な現場で活躍できるほか、ダブルライセンスによってキャリアの幅や市場価値も高まります。
本記事では、看護師がケアマネジャー資格を取得するための受験条件や試験内容、取得後のメリット、効率的な学習方法まで詳しく解説し、資格取得の流れをわかりやすく紹介します。

【この記事を簡潔に要約すると・・・】

〇看護師は、実務経験5年以上あればケアマネジャー試験の受験資格を満たせる。
〇ケアマネジャーは介護や福祉の専門職で、看護師とは異なる視点から生活支援に関わる。
〇看護師とケアマネジャーのダブルライセンスで、活躍の場やキャリアの選択肢が大きく広がる。
〇日勤中心・デスクワーク中心の働き方も可能になり、体力的な負担を減らせるメリットがある。
〇多忙な看護師でも、キャリカレの「ケアマネジャー講座」なら効率的に学び、ケアマネジャー資格取得を目指せる。

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看護師がケアマネジャーを目指すには?

看護師として培った医療知識やコミュニケーション力を活かし、介護分野でも活躍できるのがケアマネジャーです。介護・医療の両面を理解する専門職として、利用者の生活を支える重要な役割を担います。ここでは資格取得までの流れを詳しく解説します。

ケアマネジャー試験の受験条件とは


ケアマネジャー試験は、一定の国家資格と実務経験がある人が受験できます看護師や准看護師も対象職種に含まれ、通算5年以上・従事日数900日以上の勤務経験が必要です。病院や診療所などでの看護業務が実務経験として認められるため、現場経験を積んでいれば受験資格を満たすことができます。介護や医療の現場で働く看護師にとって、キャリアアップのチャンスとなる資格です。

看護師がケアマネになるまでのステップ


看護師がケアマネジャーとして働くには、まず「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格することが必要です。その後、合格者は都道府県が実施する実務研修(約87時間)を修了し、介護支援専門員として登録を行います。登録を完了することで、正式にケアマネジャーとして業務を行うことができます。看護師として勤務を続けながら学習する場合は、通信講座などを利用して効率よく学ぶ方法が効果的です。

ケアマネジャー試験の出題範囲と試験形式


ケアマネジャー試験は、介護保険制度や医療・福祉サービスなど、幅広い知識が問われます。主に「介護支援分野」と「保健医療福祉サービス分野」の2分野から出題され、マークシート方式で実施されます。試験時間は120分で、五肢複択式の問題形式です。看護師としての医療知識があっても、法制度や介護サービスの知識が不足しがちなため、重点的な学習が求められます。過去問演習で出題傾向をつかむことが合格の近道です。

看護師の試験科目免除制度はすでに終了


以前は、看護師など一部の有資格者には試験科目の免除制度がありましたが、2014年度以降は廃止されています。現在は、すべての受験者が同一内容・同一条件で試験を受ける必要があります。そのため、看護師であっても介護保険法や福祉制度など、専門外の知識を一から学ぶことが重要です。医療分野での経験を強みにしつつ、苦手な分野を補うことで、よりバランスの取れた学習が可能になります。

ケアマネ試験の難易度と合格率の目安


ケアマネジャー試験は難関とされ、近年の合格率は約20%前後で推移しています。看護師国家試験の合格率と比べると低く、出題範囲の広さや専門知識の深さが理由です。特に制度や法律に関する問題は、医療現場では触れる機会が少ないため、苦手意識を持つ受験者も多い傾向にあります。効率的に学習を進めるためには、出題傾向を分析した教材や通信講座を活用し、計画的に対策することが大切です。

看護師がケアマネジャーの資格を取得できる?

ケアマネジャーの資格を取得するには、受験の条件を満たし、試験に合格する必要があります。看護師としてダブルライセンスを目指す方は、まずは自分が受験条件を満たしているのか確認してみるといいでしょう。

ここからは、ケアマネジャーの資格を取得するために必要な受験資格や、実際の試験の概要について解説します。

ケアマネジャーの受験資格


ケアマネジャーの試験を受けるには、以下の1または2に該当する人で、実務経験の通算が5年以上(従事日数900日以上)必要です。

1.以下のいずれかの国家資格を保有している人

医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師・きゅう師、柔道整復師、栄養士・管理栄養士、精神保健福祉士

2.認められる施設において、生活相談員や支援相談員、相談支援専門員、主任相談支援員として従事する人

上記の通り、ケアマネジャーの受験資格として「看護師」の資格も含まれているので、看護師(准看護師)は、実務経験と従事日数さえ満たしていれば、ケアマネジャー試験の受験が可能です。

ケアマネジャー試験の概要


ケアマネジャー試験の基本的な概要は以下の通りです。年度によって更新されることもあり、都道府県によっても異なることがあるため、詳しくは各都道府県「介護支援専門員実務研修受講試験担当課」のサイトでご確認ください。

試験日時

例年10月に実施
2025(令和7年)は10月12日

合格発表

11月下旬~12月上旬ごろ

問題数/試験時間

60問/120分

試験科目

・介護支援分野/25問
・保健医療福祉サービス分野/35問

試験方式

マークシート方式(五肢複択式)

試験地

都道府県ごとに指定(選択不可)

受験料

都道府県によって異なり、約12,000円~14,000円程度(別途、振込手数料が必要)

ケアマネジャーの試験範囲は、大きく分けて「介護支援分野」と「保健医療福祉サービス分野」の2つです。介護保険などの法律や制度に関する基礎知識のほか、介護福祉サービスに関する知識が求められます。

なお、試験に合格した場合は、翌年に実施される実務研修への参加が必要となり、研修修了後に「介護支援専門員資格登録簿」への登録が必要です。その後、「介護支援専門員証」が交付されると、ケアマネジャーとして活躍できるようになります。

関連記事

ケアマネジャー試験とは?概要や実務研修の受講・学習のポイントなど詳しく解説

看護師がケアマネジャーになる“受験資格”の落とし穴チェック

看護師がケアマネ受験で見落としがちな要件を整理。5年・900日の数え方、非常勤・夜勤・育休の扱い、准看の可否、施設種別での差、実務経験証明書の取り方まで、失敗しやすい点を先回りで解説します。

5年・900日カウントの考え方|夜勤専従・非常勤・育休の取り扱い


「5年=在籍年数」ではなく、従事日数900日の充足が要件です。夜勤専従や非常勤でも、実際に業務に従事した日はカウント対象となります。反対に、有給・育休・産休・病休など実務に就いていない日は原則カウント外。複数事業所で働いている場合は、同一日の二重計上は不可です。勤務表やタイムカードを月ごとに保存しておくと、証明書作成がスムーズに進みます。

准看護師は受験できる?要件と注意点


准看護師もケアマネ受験資格の対象に含まれますが、所定の実務経験5年・900日を満たすことが条件です。業務内容が看護に従事した日として認められる必要があり、健診補助や受付中心などは差戻しの原因になることも。雇用形態は不問ですが、証明書に職務内容を具体的に記載してもらうことが重要です。申請前に都道府県の担当課の記載例を確認しておきましょう。

施設種別で“従事日数”に差が出るケース


病院・診療所・特養・老健・訪問看護・居宅などの対象施設でも、日数算入は配置と職務内容で判断されます。たとえば病院在籍でも、病棟外の事務専従日は算入外になる可能性があります。逆に、特養や老健での看護業務従事日は算入対象。デイサービスなどでも看護としての役割が明確なら日数計上できます。配置換え期間や研修出張は外れることもあるため、勤務実績を証明できる書類を揃えておきましょう。

看護師がケアマネジャーの資格を取得する方法・流れ

ケアマネジャーの資格は、看護師であれば実務経験の条件を満たしたうえで、ケアマネジャー試験に挑戦し、合格後に実務研修を受講すると資格取得が可能です。多忙な中、スムーズに資格を取得するためにも、取得方法や流れについてしっかり確認しておきましょう。

ここからは、看護師がケアマネジャーの資格を取得する流れについて詳しく解説します。

1.介護支援専門員実務研修受講試験に合格する


ケアマネジャーになるには、都道府県で年1回開催されるケアマネジャー試験「介護支援専門員実務研修受講試験」を受けて、合格する必要があります。

先述の通り、看護師の資格を有している場合、実務経験の通算が5年以上(従事日数900日以上)あれば、受験が可能です。受験時には、看護師として働いている職場の実務経験証明書の提出が必要となるので、あらかじめ用意しておきましょう。

2014年以前は看護師資格を保有していれば、試験の一部が免除となっていましたが、2024年現在では廃止されています。よって、「介護支援分野」と「保健医療福祉サービス分野」の全ての科目を受ける必要があるため、網羅的に学習が必要です。

多忙と言われる看護師として働きながら試験の合格を目指すには、年1回実施の試験に向けて計画的に学習を進め、確実に合格できるように工夫が必要となるでしょう。

2.実務研修を受講する


ケアマネジャーになるためには、試験に合格すれば良いわけではありません。介護支援専門員実務研修受講試験を受験した後、11月下旬~12月上旬ごろに合格発表があり、合格していれば、「介護支援専門員実務研修」の受講が認められます。

「介護支援専門員実務研修」は都道府県ごとに実施されており、正式にケアマネジャーになるためには受講が必須です。

介護支援専門員実務研修の詳細は、試験合格後に案内が送付されるので、確認しておきましょう。各都道府県で年に数回実施されており、「87時間以上の講習」と「居宅介護支援事業所での実習(原則3日間)」の修了が必要です。

看護師をしながらケアマネジャーを目指している方は、実務研修の受講スケジュールを確認し、職場に相談する必要があるでしょう。

3.介護支援専門員資格登録簿に登録申請をする


ケアマネジャー試験に合格し、介護支援専門員実務研修の受講も修了したら、「介護支援専門員資格登録簿」に登録が必要です。ケアマネジャーとして名乗り、「介護支援専門員資格登録簿」に登録したうえで、「介護支援専門員証」を交付してもらう必要があります。

介護支援専門員資格登録簿に登録するには、実務研修修了日から3ヶ月以内に登録を申請しなければなりません。また、介護支援専門員資格登録簿への登録申請には、以下のような書類が必要です。

・介護支援専門員登録申請書
・介護支援専門員実務研修の修了証明書の写し
・住民票
・本人の顔写真×2枚
・交付手数料の納付証明書の写しや収入印紙
など

なお、申請方法や必要書類の内容は都道府県によって異なる場合があります。間違えないように、事前に確認しておきましょう。

看護師がケアマネジャーへ転職することで得られるメリット

看護師としての経験を活かしながら、長く働ける環境を求めてケアマネジャーへ転職する人が増えています。医療と介護の両方を理解している看護師は、ケアマネとしても高く評価され、多くのメリットを得られます。

ケアマネ資格の受験要件を満たしやすい立場にある


ケアマネジャー試験の受験資格には、特定の国家資格と5年以上の実務経験が必要です。看護師や准看護師は対象職種に含まれており、医療現場での勤務日数がそのまま実務経験としてカウントされます。そのため、他職種に比べて早い段階で受験条件を満たすことができます。臨床での知識や患者対応の経験を活かせるため、看護師はケアマネを目指す上で非常に有利な立場にあります。

看護師資格との両立で専門性と評価が高まる


看護師とケアマネジャーの両方の資格を持つことで、医療・介護両分野に精通した専門職としての評価が高まります。現場では「ダブルライセンス」として信頼を得やすく、病院や介護施設、在宅支援の場など幅広い分野で活躍できます。また、転職市場でも高い需要があり、管理職や相談支援などへのキャリアアップも期待できます。専門知識の幅が広がることで、利用者や家族からの信頼も厚くなる点が大きな強みです。

医療知識を活かして医師との連携がスムーズに行える


ケアマネジャーの業務では、医師や看護師など医療職との情報共有や調整が欠かせません。看護師出身のケアマネであれば、医療用語や治療方針を理解しやすく、医師とのコミュニケーションも円滑に行えます。さらに、患者の病状変化に対する理解が深いため、適切な介護プランを立てやすく、医療と介護の橋渡し役として重要な存在になります。医療現場の感覚を持つケアマネは、チーム全体から頼られる存在です。

身体的な負担を軽減しながら働ける


病棟勤務の看護師は、夜勤や立ち仕事など体力的な負担が大きいのが現実です。一方でケアマネジャーの仕事は、主にデスクワークや訪問、会議などが中心で、体力を消耗する場面が少ないのが特徴です。年齢を重ねても長く働ける環境を求める看護師にとって、無理なく続けられる働き方といえます。利用者との関わりを持ちながら、自分のペースで仕事ができる点も大きな魅力です。

夜勤のない働き方で生活リズムを整えられる


看護師の仕事で悩みの多い夜勤やシフト勤務ですが、ケアマネジャーには基本的に夜勤がありません。日勤のみの勤務が中心のため、生活リズムを安定させやすく、家族との時間を確保することも可能です。子育てや介護など、家庭との両立を重視したい人にも向いています。ワークライフバランスを整えながら専門職として働ける点は、看護師からケアマネへ転職する大きなメリットといえるでしょう。

ケアマネジャーと看護師はどっちが上?

資格を取得するには学習の時間や申請の手間などがかかるため、どのくらいの価値があるのかを知っておきたいという方も多いのではないでしょうか。

ここからは、ケアマネジャーと看護師を比較して、どちらが上なのかという点について解説します。

役割が異なるため立場の上下関係はない


ケアマネジャーと看護師は、それぞれの役割や専門分野が異なるほか、場合によっては協力して患者さんや施設利用者をサポートしていく立ち位置であるため「どちらかが上」といった立場上の上下関係はありません。

看護師は、医療の現場で患者さんの看護や医療補助、ケアマネジャーは、医療や介護を必要とする方に対して、福祉の視点から生活のサポートを行うのが主な仕事です。どちらもサポートを必要としている人にとって欠かせない存在として、医療や介護の業界で活躍しています。

支援が必要な方の状況次第では、ケアマネジャーと看護師がチームの一員として動くケースもありますが、関わりがないケースも少なくありません。

そのため、看護師がさらにケアマネジャーの資格も取得した場合、サポートできる範囲が広がり、さまざまな現場で重宝される存在として活躍が期待できます。

年収は看護師の方が高い傾向がある


ケアマネジャーと看護師には、立場的な上下関係はありませんが、収入面での違いはあります。それぞれの平均年収目安は以下の通りです。

・看護師の年収目安=500万円程度
・ケアマネジャーの年収=400万円程度

それぞれ、働く職場によって年収は前後しますが、全体的に看護師の方が年収は高い傾向にあります。理由としては、ケアマネジャーは日勤メインが多い一方、看護師は、夜勤があるケースもみられる点が挙げられます。

また、看護師は命に関わる業務であり、医療処置にも関わる場面が多くあるのも、ケアマネジャーよりも給与水準が高い要因の1つです。

なお、ケアマネジャーと看護師両方の資格を取得している場合、対応できる業務の幅が広がるため、それぞれの平均よりも高い収入を狙える可能性があります。給与アップを目指したいという方にも、ダブルライセンスはおすすめです。

参考

e-Stat「令和5年賃金構造基本統計調査」職種表1

資格取得の合格率はケアマネジャーが低い


ケアマネジャーと看護師では、資格試験の合格率に違いがあります。2024年10月13日に実施されたケアマネジャー試験の合格率は32.0%で、同年に行われた看護師試験の合格率は90%程度でした。

試験だけを見れば、ケアマネジャー試験の方が合格率は低く、難易度が高くなっていますが、資格取得の条件などが異なるため、一概に取得しやすさで比較はできません。

看護師は、試験の合格率は高いものの、受験するためには高校卒業後に短大や大学、専門学校で3年または4年の専門教育を修了するなど、学歴などの受験資格を満たす必要があります。

またケアマネジャーは、特定の国家資格の取得やまとまった実務経験が必要になるため、受験資格を満たすのに時間がかかりますが、独学や通信教育でも試験合格を目指せるため、社会人からでも取得しやすい資格と言えるでしょう。

参考

厚生労働省「第27回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」

ケアマネジャーも看護師も需要がある職種


ケアマネジャーと看護師は、どちらも大切な役割を担っているだけでなく、高齢化が進む昨今では需要が高い職種です。政府が対策を打つなど、人手不足が深刻化している業界でもあるため、今後も需要が高まっていくことが予想されています。

前述の通り、ケアマネジャーは介護福祉の視点、看護師は医療福祉の視点から重要な役割を担う職種であるため、「どちらの需要が高いか」という比較は困難です。将来的な需要を考えるのであれば、どちらも高まる可能性が高いため、両方の資格を持っていると介護施設や病院への転職や就職、キャリアアップに役立つでしょう。

ケアマネジャーの主な仕事内容とは?

看護師の仕事とケアマネジャーの仕事では、内容が大きく異なります。ここからは、実際にケアマネジャーの資格を取得した場合、どのような仕事内容ができるようになるのかについて見ていきましょう。

ケアプランの作成


ケアマネジャーのメインとなる仕事は、利用者や家族に対するケアプランの作成です。ケアプランとは、別名「介護サービス計画書」と言い、利用者やその家族の状況を確認するアセスメントを実施し、そこから得られた情報を基に、どのような介護サービスや制度の利用が適切かを示した計画書です。

ケアプランには、対象者の希望や案内するサービスに応じて、以下の3種類が存在します。

● 居宅サービス計画書
● 施設サービス計画書
● 介護予防サービス計画書

基本的に、どのようなケアが必要で、どのようなサービスを利用するのかは、本人やその家族の意向と要支援や要介護の認定の有無によって決められます。ただし、本人やその家族の希望を反映させることも重要です。しっかり話を聞いたうえで、優先すべきニーズを確認しながら作成しましょう。

また、生活状況や身体の状況に応じて適切なサポートが変化する可能性もあります。そのためケアプランは、定期的な見直しも必要です。

介護に関する相談対応


ケアマネジャーは、利用者やその家族から介護に関する相談を受ける場面も多くあります。その都度、相談内容に寄り添い、適切な対応が必要です。

ケアマネジャーが対応する相談には、以下のような内容があります。

● 本人の体調や生活の変化によるケアプランの見直し
● 介護サービスに対する要望、不満、疑問
● 要介護認定などの手続きについて
● 介護福祉制度やサービス事業所の情報提供
● 経済面、金銭面の相談
● 自宅介護のための住宅改修の相談

利用者やその家族にとって、ケアマネジャーは介護福祉サービスの相談窓口となる存在なので、その相談内容は多岐にわたります。そのため、さまざまな相談に対処できるように幅広い介護福祉の知識はもちろん、不安に寄り添い、ニーズを正確に聞き出すための高いコミュニケーション能力が必要です。

介護保険の給付管理業務


ケアマネジャーの仕事は、利用者側への対応だけではありません。介護サービスを提供する事業者が介護給付費を受け取るための「介護保険の給付管理業務」もケアマネジャーの業務のうちの1つです。

利用者が介護サービスを利用した際、利用者の自己負担分を除いた介護給付費は、介護サービス事業者から保険者である「国民健康保険団体連合会」に請求が必要です。請求後は、国民健康保険団体連合会によって請求された介護給付費が適切であるかを審査し、問題なければ介護サービス事業者へ給付されるようになっており、この一連の流れが「給付管理」と呼ばれています。

給付管理には、ケアマネジャーが作成する以下の書類が必要です。

● サービス利用票
● サービス利用票別表
● サービス提供票
● サービス提供票別表
● 給付管理票

書類の内容に不備があると、介護給付費の請求に時間がかかってしまい、サービス提供に支障が出る可能性があります。そのため、利用者に最適なサポートを提供するケアマネジャーにとって、慎重に取り組むべき業務の1つです。

介護サービス事業所との連携


実際に利用する介護サービス事業所との連携も、ケアマネジャーの大事な仕事です。利用者の希望が反映されたケアプランを作成しても、介護サービスを提供する事業所と意思疎通が図れていなければ、質の高いサービスの提供は出来ません。

ケアプランの内容を事業者と共有する機会として、サービス担当者会議を主催するケースも多くあります。サービス担当者会議では、ケアプランの内容に対する利用者への確認と事業所側への説明をしながら、双方の意見を聞き、同意のもとサービスが受けられるように調整します。

開催情報の連絡、日程調整のほか、当日の司会担当もケアマネジャーの仕事です。また、介護サービスの提供開始後に利用者が事業者側に要望を伝えにくいという状況が発生した場合は、ケアマネジャーが間に入り、適切なサービス提供のために連携を取ります。

ここまで、ケアマネジャーの資格取得の流れや仕事内容について見てきました。
「実際に資格を取得したらどんなメリットがあるのか」「看護師としての経験はどのように活かせるのか」と気になる方も多いでしょう。

ケアマネジャーの合格を目指すならキャリカレの「ケアマネジャー合格指導講座」がおすすめです。過去10年の過去問を分析し、試験に出るトコだけ集中して学べるカリキュラムを用意しています。

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ケアマネジャーと看護師ダブルライセンスのメリット

ケアマネジャーと看護師は、それぞれ役割は異なるものの、両方の資格を取得しているとさまざまなメリットが期待できます。

ここからは、ケアマネジャーと看護師のダブルライセンスを目指すメリットについてみていきましょう。

ケアマネジャーとして働くメリットがある


看護師とのダブルライセンスでケアマネジャーとして働く場合、看護師のスキルや経験もケアマネジャーの業務に役立てられるというメリットが挙げられます。ケアマネジャーは、さまざまな医療機関や病院と連携するケースも多く、医療業界での経験や知識が発揮できるでしょう。

また、昨今では訪問看護や在宅医療など、自宅で医療ケアを受けながら生活する人も多く、ケアプランを作成するうえでも、医療に関する知識が役立ちます。

さらに、働き方を見直す機会としてもダブルライセンスは有用です。看護師からケアマネジャーへ転身すると、日勤メインで働きやすく、デスクワーク中心なので肉体労働も減り、体力的な負担の軽減にもつながるでしょう。

看護師として働くメリットがある


基本的に医療機関などの医療現場での看護、医療補助が求められる看護師とは異なり、ケアマネジャーは在宅での生活支援やさまざまな機関との連携が求められます。そのため、ケアマネジャーの知識やスキルを有していれば、医療に関するサポートだけでなく、より患者さんの生活に寄り添ったサポートができるようになるでしょう。

ケアマネジャーとのダブルライセンスによってスキルアップができれば、退院後の支援や訪問看護の対応も可能となるため、将来の選択肢が広がります。退院支援の知識が必要となる地域連携室での勤務や、訪問看護ステーション、地域包括支援センターなど、看護師とケアマネジャーの両方の存在を必要とする職場への転職も可能です。医療機関以外での活躍も視野に入れているのであれば、早めにダブルライセンスを目指しておくといいでしょう。

転職に関するメリットがある


医療・福祉関連の資格のなかでも、特にケアマネジャーの資格は取得難易度が高いと言われています。そのため、現場での需要の高まりに反して保有者が少なく、ましてや看護師とのダブルライセンスを持っている人はより少ないため、人材としての市場価値が高くなりやすいのもメリットです。

高齢化の影響で需要が高まる介護福祉の現場では、ケアマネジャーの存在は貴重であり、さらに人手が不足している看護師の知識やスキルもある人材となれば、より重宝されるでしょう。ダブルライセンスによって自身の市場価値を高めておけば、将来のキャリアの選択肢が増え、転職や働き方の見直しに役立ちます。

看護師でケアマネジャーの資格を取得するなら通信講座がおすすめ

ケアマネジャーと看護師のダブルライセンスには、働き方やキャリアの幅を広げる多くのメリットがあります。
しかし、看護師として働きながら独学で合格を目指すのは、時間や学習計画の面で負担が大きくなることも少なくありません。

そんな方には、ポイントを絞った効率的な学習カリキュラムや質問サポートが充実した通信講座を利用することで、安心して資格取得を目指す方法もあります。

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よくある質問

Q1. 看護師はケアマネジャー(介護支援専門員)の資格を取得できますか?

はい。看護師・准看護師はケアマネジャー試験の受験資格に含まれています。通算5年以上・従事日数900日以上の実務経験があれば、受験可能です。病院や診療所での勤務日数も実務経験としてカウントされます。

Q2. 准看護師でもケアマネジャー試験を受けられますか?

可能です。ただし、准看護師の場合も看護業務として5年以上・900日以上の実務経験が必要です。受付業務や健診補助など、看護業務に該当しない日はカウント対象外となるので注意が必要です。

Q3. 看護師がケアマネになるまでの流れを教えてください。

流れは次の3ステップです。
1.「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格
2.実務研修(87時間以上+実習)を修了
3.「介護支援専門員資格登録簿」に登録申請し、「介護支援専門員証」を取得
これで正式にケアマネジャーとして活動できます。

Q4. 看護師のケアマネ受験で注意すべき点はありますか?

「在籍5年=自動的に受験資格あり」ではありません。勤務日数900日が必須条件であり、産休・育休・有給などの非勤務日は除外されます。複数施設勤務の場合は日数の二重計上も不可なので、勤務記録を正確に管理しましょう。

Q5. ケアマネジャー試験の難易度はどのくらい?看護師でも合格できますか?

合格率は約20%前後と難関です。看護師として医療知識がある方でも、介護保険法や福祉制度の理解が必要です。通信講座などを活用し、法制度分野を中心に計画的に学習すると合格率が上がります。

Q6. 看護師からケアマネジャーに転職するメリットは?

医療知識を活かせる上に、夜勤がなく体力的な負担が少ないのが特徴です。利用者の生活全体を支える「相談・調整役」として長く働けます。特に「看護師+ケアマネ」のダブルライセンスは高評価で、転職市場でも有利です。

Q7. 看護師とケアマネジャー、どちらが“上”の資格ですか?

上下関係はなく、役割が異なります。看護師は医療行為を担う職種、ケアマネジャーは介護計画と支援調整を行う専門職です。両資格を持つことで、医療と介護の橋渡しができる貴重な人材となります。

Q8. ケアマネジャーと看護師では年収に違いがありますか?

平均年収は看護師約500万円、ケアマネジャー約400万円が目安です。ただし、両資格を持つ場合は業務範囲が広がるため、より高収入を目指すことも可能です。夜勤手当がない分、働きやすさとのバランスも重視されます。

Q9. 看護師がケアマネ資格を取るのにおすすめの勉強法は?

忙しい看護師には、通信講座での学習が効果的です。出題傾向に沿った教材や過去問演習を中心に、通勤時間などのスキマ時間で効率的に学べます。最新の法改正にも対応している講座を選ぶと安心です。

Q10. 看護師としての経験はケアマネ業務にどう活かせますか?

看護師は医療知識が豊富なため、利用者の健康状態を的確に把握し、医師や介護職とスムーズに連携できます。医療と介護の両分野を理解した“橋渡し役”として、チームケアにおいて信頼される存在になります。

この記事の監修者

資格のキャリカレ編集部
150以上の通信教育資格講座を展開し、資格取得・実用スキルの習得はもちろん、キャリアサポートまで行う資格のキャリカレ編集部が運営するコラムです。ケアマネジャーは介護や支援を必要とする方のサポートやマネジメントなどを行う仕事で、介護現場に欠かせない資格です。試験の詳細や対策、資格の魅力など、ケアマネジャーの最新情報をお伝えしています。

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