【2024年度】宅建過去問で合格を目指すには?
活用方法や出題傾向など詳しく解説

こんにちは、資格のキャリカレ編集部です。
宅建試験に合格すると宅建士(宅地建物取引士)の資格を取得でき、不動産取引における重要事項を説明する業務を行えます。試験勉強の際は過去問をただ解くだけでなく、過去問を解きながら試験の出題傾向を把握することが必要です。
この記事では、宅建試験の受験者に向けて、過去3年分の過去問と解答から分かる宅建の試験問題の出題傾向などを解説します。過去問の活用法や詳しい手順も解説しているので、合わせて参考にしてください。記事を最後まで読めば、試験の出題傾向や過去問の活用法などが分かります。
目次
3年分の過去問と解答を確認

2024年度の宅建試験(宅地建物取引士資格試験)の学習には過去問題集が役立ちます。まずは、2021年度~2023年度の過去3年間に出題された試験問題と解答を確認できる資料(PDF)を紹介するので、ダウンロードしてチェックしてみましょう。
令和5年度(2023年)宅建試験の過去問・解答
ここで紹介する令和5年度(2023年)の宅建試験は2023年10月に実施された内容です。出題数は全50問で、4つの解答の中から正解を1つ解答する4肢択一式となっています。
試験内容は2023年4月1日までに施行されている規定に基づき、出題されています。
2023年度の合否判定基準は、正解率が50問中36問以上です。
令和5年度(2023年)宅建試験問題
10月実施
令和5年度(2023年)宅建正解番号・合否判定基準 10月実施
令和4年度(2022年)宅建試験の過去問・解答
ここで紹介するのは、2022年10月に実施された令和4年度(2022年)の宅建試験の内容です。出題数は全50問で、2023年度と同じ4肢択一式です。
試験内容は2022年4月1日時点で施行された法令に基づいて出題されています。2022年度の合否判定基準は、2023年度と同じ50問中36問以上の正解率が求められています。
令和4年度(2022年)宅建試験問題
10月実施
令和4年度(2022年)宅建正解番号・合否判定基準 10月実施
令和3年度(2021年)宅建試験の過去問・解答
ここで紹介するのは、2021年10月に実施された令和3年度(2021年)の宅建試験の内容です。試験は出題数が全50問で、4肢択一式で実施されました。
試験内容は2021年4月1日に施行されている法令が適用されています。2021年度の合否判定は、2022年度と2023年度と同じ50問中36問以上の正解率が基準となっています。
令和3年度(2021年)宅建試験問題
10月実施
令和3年度(2021年)宅建正解番号・合否判定基準 10月実施
宅建の過去問で把握できる試験の出題傾向とは?

毎年実施されている宅建試験の出題傾向には一定のパターンがあり、過去問を繰り返し解くことで以下について出題傾向を把握できます。
● 頻出される重要分野
● 出題形式パターン
● 年度別の試験傾向の変動
● 苦手分野
本章では、過去問題集から把握できる宅建試験の出題傾向を解説します。
頻出される重要分野の把握
宅建試験の問題は、権利関係や宅建業法、法令上の制限など、特定の分野から毎年出題されています。権利関係の分野では、民法や借地借家法などに基づいた知識が求められます。毎年多くの問題が出題されており、宅建試験の合格を目指す上で重要な分野です。
宅建業法の分野は、物権や債権などの法律に基づいた基本的な権利に関する知識が求められます。宅建試験の中でもパターン化された問いが多く得点源になりやすいため、取りこぼしのないようにポイントを押さえることが重要です。
法令上の制限の分野で正解率を上げるには、都市計画法や建築基準法などの知識が必要です。試験問題は法律が改正される度に変動することはあるものの、基本的に押さえておくべきルールが大きく変わることはありません。過去問は繰り返し解き続け、出題パターンに慣れておくことで正解率を上げられます。
また、過去問の出題内容を分析することで試験の頻出分野を特定しやすくなるでしょう。頻出分野を特定できれば学習すべき分野を絞り込めるため、効率的な学習計画を立てることが可能です。
出題形式パターンの把握
宅建試験の出題形式は、4つの解答の中から正しい解答を1つ選ぶ4肢択一式です。4肢択一式には大きく分けて3つのパターンがあります。
● 組み合わせ問題
● 単純正誤問題
● 個数問題
組み合わせ問題は問題の解答として該当するものが複数あり、正しい組み合わせ、または誤っている組み合わせを問う問題です。単純正誤問題はシンプルに4つの選択肢の中から正しい解答もしくは誤っている解答を選ぶ問題を指します。
個数問題は正しい解答の数を解答する問題です。3つの出題形式の中で難易度が高いのは、正しい解答の数を問われる個数問題です。例えば、正解の解答数が3つだった場合、1つでも間違えると正解できません。
いずれにしても、過去問を解きながら出題される問題と解答を分析することで、どのパターンが頻出しているのかを把握できます。
年度ごとの試験傾向の変動の把握
過去問は年度ごとの試験傾向の変動を把握する上で役立ちます。宅建試験は毎年実施されており、出題されるテーマや難易度は年ごとに異なります。
例えば、法律の改正後に実施された試験が1つの例です。法改正があった年に実施される宅建試験では、法改正に関連した内容が重点的に出題される傾向があります。
特に、民法の規定に基づいた内容が出題される権利関係の分野では、法改正によって難易度の高い問題が出題されるケースも少なくありません。民法は、社会や経済に対応するために改正が行われるので、改正内容をしっかり把握しておくことが大切です。
また、法改正のあった年だけでなく、翌年の試験にも法改正した内容が反映されることが多い傾向があります。過去数年分の試験問題を解くことで、年度ごとの難易度の違いに気付け、難易度が変化した背景を知ることができるでしょう。
苦手分野の把握
過去問を解くことで、苦手分野や間違いやすい問題を把握することも可能です。過去問を繰り返し解くことでミスの多い問題が明確になり、苦手分野を把握できます。自分の弱点が分かれば、解答の説明を読んだり参考書で該当箇所の理解を深めたりできるため、得点力を高められます。
間違えた問題や選択肢を見直して分析を行えば、ミスの傾向を掴むのに効果的です。ミスの傾向として多いのは、法律用語の理解不足や選択肢の細かい違いに気付けないことが挙げられます。ミスの傾向を掴んだら、それぞれの原因に合わせた対策を考えて学習計画に盛り込みましょう。
宅建試験で正解率を高めるために全ての分野を均等に学習することも大切ですが、ミスの傾向を知った上で、過去問で間違えた問題を重点的に復習することも重要です。間違えやすい問題を重点的に復習して理解を深めれば、宅建試験でミスを繰り返す心配がなくなります。
宅建試験過去問の効果的な活用方法とステップ

宅建試験の学習を効率よく行うには、過去問題集を活用することが大切です。活用のポイントを押さえて学習を進めれば、宅建試験の合格の道筋を作ることができます。
本章では、宅建試験の過去問を効果的に活用する方法を3つのステップに分けて解説します。
ステップ1.全体像を把握する
試験の全体像を把握することは、宅建試験だけでなく資格試験全般に共通する重要なポイントです。宅建試験の過去問を解く前に試験の概要を知ることで、どのように学習を進めればいいのかを把握できます。宅建試験に出題される分野は大きく分けて4つあります。
● 権利関係
● 法令上の制限
● 宅建業法
● 税・その他
分野ごとに出題数が異なるため、まずは分野別の出題数や難易度を理解することが大切です。例えば、宅建業法は宅建試験の中で出題数は多いものの、難易度はそれほど高くありません。一方で、権利関係は宅建業法に次いで出題数が多く、4つの分野の中でも難易度が最も高いとされています。
試験勉強では、出題数や難易度などの試験の傾向を掴んでから重点を置いて学習すべき分野を把握し、学習の方向性を決めましょう。
ステップ2.時間を気にせずに解いてみる
試験の全体像を把握した後は、過去問を実際に解いていきます。初めて過去問に挑戦する際は、制限時間を設けずに時間をかけて問題と向き合います。試験勉強を行う際は過去問を繰り返し解くのが一般的ですが、最初はたくさんの問題を解いて数をこなすよりも、問題を解きながら理解を深めることの方が重要です。
過去問題集には解答だけでなく、解答の説明も記載されています。解答と解説を合わせて読むことで、今後重点を置いて学習すべき問題や分野を明確にできるでしょう。過去問を解き始める段階では、問題を解いて知識を深めていくことを目的に学習するため、間違える箇所が多くても気にする必要はありません。ただし、間違えた箇所の復習を忘れずに行いましょう。
ステップ3.本番と同じ条件で繰り返し解いてみる
宅建試験の直近では、本番と同じ制限時間をタイマーで計り、時間内に全ての問題を解けるように練習を行います。本番と同じ条件で過去問を解くことで、時間配分の感覚を掴みやすくなるからです。
過去問を解く際は「自信を持って解答を選べるか」という視点を持ってください。正解した問題でも、何となく解答をした場合と自信を持って解答した場合では問題の理解度が異なるためです。不安が残る問題を全て洗い出し、自信を持って解答できるように知識を深める努力をしましょう。
制限時間内に過去問を解く、問題に対する理解度を把握する、といったプロセスを繰り返し行うと、試験本番に向けて実践力を高められます。
宅建過去問を勉強する3つの方法と特長

宅建試験で合格を目指す上で、過去問を活用した効率的な学習方法が効果的です。宅建試験の学習方法には3つの選択肢があります。
本章では、独学、スクール、通信講座の3つの方法について特徴やメリット、デメリットを解説します。
独学で宅建過去問を勉強する方法
3つの学習方法の中で最も安いコストで試験勉強ができる学習方法が独学です。生活スタイルや理解度に合わせて、自分のペースで学習できる特徴があります。
独学で試験勉強をする主な方法は、書籍や無料のWebサイト、アプリなどを活用することです。いずれも過去問を中心に解き、宅建試験の合格に必要な知識を深める必要があります。
メリット
宅建の試験勉強を独学で行うメリットは、経済的な負担を減らせることです。独学でかかるコストは基本的に教材の購入費用のみのため、学習コストを最小限に抑えられます。
また、自分の生活リズムに合わせて学習計画を立てることで、仕事や家事をしながらすきま時間に試験勉強を行えます。ただし、独学で試験勉強を行う場合、効率のよい学習を行うために自分で学習計画を立てる必要があります。
また、学習計画に沿って試験勉強を進めるにはモチベーションを維持し続けることも必要です。結果的に、独学を通じて計画を立てる力や実行力、自己管理能力が身に付きます。
デメリット
独学では、過去問を解く際に分からない部分があっても質問や相談ができません。解答の解説を読んでも理解できない箇所があっても、参考書や無料のWebサイトなどを使用して自力で情報を検索する必要があるでしょう。
また、過去問から試験の傾向を分析して試験対策や頻出分野を見極めるには、分析の経験や知識が不可欠です。学習計画を立てたものの、やる気が起きない、体調が悪いなどの理由で計画通りに学習を進められない可能性もあります。
モチベーションを保ちながら試験勉強をするためには無理のない学習計画を立て、落ち着いて勉強できる環境を整えることが大切です。
スクールで宅建過去問を勉強する方法
スクールは、講師による授業や質疑応答などを受けられる学習方法です。スクール側から最新の試験情報や効率的に学習する方法などの情報を共有してもらえるため、自分で情報収集する手間を省けます。宅建の試験対策のためのスケジュールやカリキュラムが設定されており、同じ目的を持つ仲間と一緒に試験勉強ができます。
メリット
スクールに通学するメリットは、講師から直接指導してもらえることです。スクールでは、専門的な知識が豊富な講師の授業を受けられるため、難しい問題で解き方が分からない場合でも分かりやすく丁寧に教えてもらえます。スクールでは宅建試験の最新傾向や、民法をはじめとする法改正などの情報を収集しているため、スクールに通うだけで最新情報を更新できます。
また、スクール側で決めたカリキュラムに沿って学習を進められるため、自分で学習計画を立てる必要がありません。宅建士の資格合格を目的としたクラスメートと一緒に学習することで、お互いに励まし合い、モチベーションを維持しながら試験勉強を続けられるのもメリットといえるでしょう。
デメリット
スクールに通うデメリットは、独学と比べて学習コストがかかることです。授業料がかかるだけでなく、場合によっては自宅からスクールまでの交通費や授業料が必要になるでしょう。スクールが自宅から遠くにある場合はその分交通費が高くなり、経済的な負担が増えてしまいます。
また、通学にかかる時間が増えるだけでなく、スクールとの往復によって体力面の負担も大きくなるでしょう。スクールでは授業の開始時間が決められているため、都合によっては場合は授業に参加できないかもしれません。続けていくうちに仕事や家事との両立が難しくなることも考えられます。
通信講座で宅建過去問を勉強する方法
通信講座は、独学とスクールのメリットを組み合わせた学習方法です。具体的には、動画やオリジナルテキストを活用して自宅で学習するスタイルです。学習に必要なテキストや過去問などは全て通信講座から提供されます。
通信講座は、スクールに通うよりもコストを抑えつつ、自分のペースに合わせて学習できる方法です。仕事や家事で忙しい人はもちろん、短期間で効率良く合格を目指したい方におすすめです。
メリット
通信講座のメリットは、好きなときに好きな場所で学習できることです。時間や場所に関係なく自分のペースで学習を進められるため、仕事や家事との両立も可能です。
動画学習ではスクールと同じように、専門知識や経験が豊富な講師の授業を受けられ、過去問についても詳しく解説してもらえます。費用面でスクールよりも安く抑えられるため、経済的な負担を軽減できます。
また、宅建試験の合格に向けて体系的に学習内容がまとめられたテキストに沿って学習でき、独学よりも効率的に学習を進められることも通信講座のメリットです。通信講座によっては、メールやオンラインで講師に質問できる環境が整備されています。
デメリット
通信講座のデメリットは独学と同じく、自分で学習計画を立てる必要があることです。通信講座によっては、生活リズムやモチベーションなどを考えて学習スケジュールを立てなければなりません。分からない問題をリアルタイムで講師に質問できないため、サポート体制が整っている通信講座を選ぶことが重要です。
また、動画の授業やオンラインサポートを受けられる安定したインターネット環境が求められます。
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過去問を活用して宅建試験の合格を目指そう

過去問を活用して宅建試験の合格を目指すには、問題を繰り返し解くだけでなく、あらかじめ試験の出題傾向を把握し、自分の弱点を復習することが大切です。独学やスクール通学による学習方法もありますが、両方のメリットを組み合わせた通信講座を活用することをおすすめします。
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この記事の監修者
資格のキャリカレ編集部
150以上の通信教育資格講座を展開し、資格取得・実用スキルの習得はもちろん、キャリアサポートまで行う資格のキャリカレ編集部が運営するコラムです。宅地建物取引士は不動産業界への就職や転職などに役立つ資格です。宅地建物取引士試験の詳細や試験対策をはじめ、魅力や最新情報をお伝えしています。