不動産業界の年収は他業種と比べて高い?
収入をアップさせるなら資格をとろう
不動産業界での就職を目指す上で、年収は特に気になるポイントではないでしょうか。ここでは、不動産業界における収入の仕組みや相場、年収をアップするポイントまで詳しく解説します。就職・転職に役立つ資格も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
・不動産業界の収入の仕組み
・不動産業界の年収相場
・不動産業界で年収をアップさせるコツ
目次
不動産業界の知っておきたい収入の仕組み
不動産業界の年収について知る前に、収入の仕組みを理解していきましょう。
不動産業界の特徴であるインセンティブ制(歩合制)とフルコミッション制(完全歩合制)という2つの仕組みを詳しく解説します。
営業職はインセンティブ制(歩合制)が多い
インセンティブ制とは、基本給に加えて、契約数などの成果に応じた報酬を支給するシステムで、成果を上げれば上げるほど給料が高くなります。
不動産業界はインセンティブ制を取り入れている企業がほとんどですが、なかには一般的な固定給制を採用している企業もあります。
勤続年数や評価、資格などによって給料が決定する仕組みです。
収入をできるだけ高くしたいのならインセンティブ制が適していますが、成果によっては期待通りの報酬を得られないこともあります。
収入を重視しないのであれば、安定した給料を得られる固定給のほうが適しているでしょう。
フルコミッション制(完全歩合制)の企業もある
基本給はなく、成果を出した分だけ給与が発生します。
成果に対する報酬の割合を決めた歩合率を元に給与が決定します。
歩合率が高いほど、成果1件あたりの報酬が高くなるのが特徴です。
営業やコミュニケーションに自信がある方であれば、高収入を得られるチャンスがあります。
ただし、成果によっては収入がゼロになることもあるので、リスクは覚悟しなければなりません。
不動産業界の年収相場・平均
収入の仕組みを押さえたところで、具体的にどのくらいの収入を得られるかチェックしていきましょう。
ここでは、男女別、職種別、求人サイト別に相場を紹介し、他の業種と年収を比較していきます。
男性・女性の全体平均
転職エージェント「マイナビAGENT」の調査によると、不動産業界の男女別平均年収は以下の通りです。
20代 | 452万円 |
---|---|
30代 | 539万円 |
20代 | 397万円 |
---|---|
30代 | 450万円 |
男女ともに20代から400万円前後の年収を期待でき、男性の場合は30代で500万円以上の年収を得られる可能性があります。
全体の平均年収は20代432万円、30代517万円です。
職種別
不動産に関する仕事は数多くあり、さまざまな職種が存在しています。
不動産の売買、賃貸の仲介、管理など多種多様です。職種によって、取り扱う仕事や専門性が異なるため、当然年収も変わってきます。
ここでは、求人ボックス 給料ナビを参考に、不動産営業、不動産仲介、不動産鑑定士という3つの職種を比較してみました。
下記の表で、どのくらい違いがあるか確認してみましょう。
職種 | 平均年収(正社員) | 平均時給(アルバイト・パート) |
---|---|---|
不動産営業 | 411万円 | 1,072円 |
不動産仲介 | 410万円 | 1,028円 |
不動産鑑定士 | 572万円 | 1,052円 |
各求人サイト別
求人サイトによっては、掲載されている求人の平均年収や業界の年収データを掲載している場合があります。
たとえば、不動産営業の年収データは、求人ボックスとIndeedに掲載されており、それぞれ以下の通りです。
・求人ボックス:411万円
・Indeed:381万1,059円
他業種との比較
求人ボックス 給料ナビでは、不動産関連の仕事以外にもさまざまな職種のデータを公開しています。
注目されている職種の平均年収と不動産営業の平均年収を比べてみましょう。
職種 | 平均年収 |
---|---|
不動産営業 | 411万円 |
理学療法士 | 364万円 |
歯科衛生士 | 368万円 |
ウエディングプランナー | 364万円 |
タクシー運転手 | 371万円 |
作業療法士 | 361万円 |
医療事務 | 318万円 |
バス運転手 | 369万円 |
臨床検査技師 | 360万円 |
管理栄養士 | 317万円 |
注目の職種と比べても、不動産営業は年収の高い職種ということがわかります。
不動産仲介や不動産鑑定士においても同じ傾向であるため、高収入を狙える業界と言えるでしょう。
不動産業界で年収をアップさせる方法
不動産業界では、職場の待遇や成果などによって、年収が変わってきます。
そのため、以下のポイントを実践すると収入アップを実現しやすいです。
・営業職で結果を出す
・良い条件の企業に転職する
・資格を取得する
ポイントを実践し、希望する年収を実現しましょう。
営業職で結果を出す
成果あたりの報酬は企業によって異なりますが、基本的に成果を出すほど報酬も高くなっていきます。
成果を出すためには、スキルアップや経験を積むことが大切です。
不動産に関する知識や営業スキルを高め、商談の場を多く経験することで、お客様に響くセールスができるようになるでしょう。
良い条件の企業に転職する
現在勤めている企業よりも基本給が高い、成果が収入に反映されるシステムを採用しているなど、収入面に注目して転職先を検討しましょう。
インセンティブ制やフルコミッション制の場合は、歩合率が高い企業がおすすめです。
また、どのような不動産を扱っているかも参考になります。
規模の大きい不動産、需要の高いエリアの不動産を取り扱っていれば、利益が多い分、収入が高くなる可能性があるので、詳しく調べてみましょう。
資格を取得する
資格手当だけで月給が数万円アップすることもあるため、年収で見ると数十万円のアップを期待できるでしょう。
資格取得にはお金と時間がかかりますが、積極的にサポートしている企業もあり、仕事と両立しながら資格を取得できる環境が整っていることが多いです。
不動産関連の資格のなかには、独占業務を担うことができる資格もあります。
専門家として必要とされるため、就職・転職に効果的です。
不動産業界の年収アップを期待できるおすすめ資格
不動産業界で年収アップを実現するためには、資格の取得が効果的です。
客観的なスキルや知識をアピールでき、より良い待遇の仕事を見つけたり資格手当を得たりできます。
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・宅地建物取引士(宅建士)
・行政書士
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