保育士の仕事内容とは?1日の流れ・やりがいを解説!

保育士の仕事内容とは?1日の流れ・やりがいを解説!

保育士の資格取得を検討している人の多くが「子どもが好き」や「幼い子どもの成長に携わる仕事がしたい」などの夢を育んでいるでしょう。ですが、毎日どのような仕事を行っているかという点は意外と知られていません。そこで今回は、保育士の仕事内容ややりがいなどについて詳しく解説していきます。

目次

保育とは?

保育とは?

保育とは、「集団施設保育」と「家庭保育」のふたつを含むのが一般的です。
ただし、狭義においては保育園などの施設で保育士が乳幼児の支援をすることを「保育」と呼ぶこともあります。

平成20年4月に厚生労働省雇用均等・児童家庭局保育課が提示した「保育所保育指針解説書」では、

保育には、子どもの現在のありのままを受け止め、その心の安定を図りながらきめ細かく対応していく養護的側面と、保育士等としての願いや保育の意図を伝えながら子どもの成長・発達を促し、導いていく教育的側面とがあり、この両義性を一体的に展開しながら子どもと共に生きるのが保育の場であるといえます。

引用元:厚生労働省│保育所保育指針解説書

と説明しています。

通っている子どもの多くが、1日の多くの時間を保育施設で過ごしています。
そのため、一人ひとりの子どもが施設で安心・安全に過ごせるのはもちろんのこと、さまざまな遊びや生活を通して情緒豊かに成長していけるよう、保育士は必要な支援をしていなかければなりません。

加えて、園では集団生活を通して子ども自身が人間関係を学んでいくことも期待されています。
保育士は子どもの大切な命を預かる仕事でもあります。
そのため、安心・安全な環境で年齢に応じた適切な教育を行っていくことが、保育士には求められているといえるでしょう。

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保育士の仕事内容とは?

保育士の仕事内容とは?

保育士の主なお仕事

保育士の仕事内容は、働く場所や仕事の内容はさまざまですが、共通している主な仕事は以下の通りです。

1つ目は身の回りの世話です。
年齢や月齢によって違いはありますが、保育士が保育をする子どもには一人でできないことも多くあります。食事、排せつ、着替えなど、子どもが必要としていることを手助けします。
これらを通じて、生活習慣を身に付けさせるのが2つ目の仕事です。

さらに、年齢が大きくなるにつれて、集団生活のルールを守ることを覚えさせたり、仲間との接し方や遊び方などを教えたりもします。
年齢に合わせた成長をサポートするのが3つ目の仕事です。

子どもだけでなく親に対しての仕事もあります。
子どもの体調や行動について保護者に連絡したり、保護者の育児の悩みなどの相談に乗ったりするのが4つめの仕事です。

1日の仕事の流れ

これらの仕事内容を具体的にイメージしやすいように、1日の流れに沿って説明していきます。

朝のお仕事

午前7時頃には出勤して、その日の業務の確認や園児が登園してくるまで必要な準備をします。
出勤したら教室の掃除や換気などをして、子どもたちが元気にやって来るのを待ちます。
このとき、引継ぎ事項などがある場合は、職員同士で共有しておくのも大事な仕事のひとつです。

7時30分頃になると園児たちが登園してくるので、職員は挨拶をしながら園児の顔色や健康状態などをチェックしつつ明るく迎え入れます。
登園時にいつもと様子が違う園児がいる場合は、保育がスタートした後もこまめに確認しながら異変がないかどうかを観察することが欠かせません。

9時30分~9時45分には、朝の会をします。
朝の会には園児や職員が参加し、出欠の確認などを行います。
園によっては、朝の会で体操や歌を歌うこともあります。

10時頃になるとクラス別に保育がはじまります。
クラス別の保育では歌や工作、運動、手遊び、読み聞かせを行っています。
これらの内容はそれぞれの園児の年齢によってできることが大きく変わってくるのが普通です。
そのため、年齢やそれぞれのレベルに応じた活動を行い、保育士はケガやトラブルがないように優しく見守りをします。

お昼のお仕事

11時頃からは昼食の準備に移ります。
保育園では施設内で給食を作っていることも多いので、保育士は子どもたちと一緒に配膳の準備をしたり、食育指導を行ったりします。
子どもによっては好き嫌いがあるため、残さずに食べるよう優しく声かけをすることも欠かせません。

加えて、アレルギーがある子どもには除去食が配膳されているかをチェックしたり、離乳食が必要な年齢の子どもには食事を食べさせてあげたりするなどの配慮が必要です。
食事が終わったら片付けや手洗い、歯磨きなどもしなければならないので、昼食の時間は保育士にとっても忙しい時間帯といえるでしょう。

保育士さんのお昼のお仕事

昼食が終わり午後になると、13時頃からはお昼寝タイムです。
子どもたちが安心した環境で午睡ができるよう、環境を整えるのも保育士の仕事です。
なかにはなかなか眠れない子どももいるので、背中を軽くさすってあげるなどして入眠を促していきます。
お昼寝が必要ない子どもについては、絵本を読むなどして静かに遊んで過ごすよう促している保育園がほとんどです。

子どもたちがお昼寝の時間になると、保育士もようやく休憩時間です。
しかし、子どもたちが眠っている間に連絡帳を書いたり、行事の準備をしたりすることも多いので、まとまった休憩時間はそれほど多くはありません。
また、お昼寝のときのSIDS(乳幼児突然死症候群)を防ぐために、職員によるこまめな見守りも欠かせません。

14時になると子どもたちを起こし、布団の片づけをします。
このとき、お昼寝中にお漏らしをしてしまう子どももいるので、素早く後始末や着替えをしましょう。

15時頃からおやつの時間です。
昼食のときと同じように、子どもたちには手洗い・うがいの指導をします。
おやつを食べ終わったら歯磨きをしたり、トイレに行くよう声かけをしたりすることも忘れないようにします。

夕方のお仕事

16時頃からは帰りの会を行うのが一般的です。
帰りの会はクラスごとに行い、帰り支度が済んだら絵本の読み聞かせや簡単な手遊びをしたり、連絡帳を手渡ししたりします。

16時を過ぎた頃から子どもを迎えに来る保護者もいますが、お迎えのピークは17時頃になるケースが多く見られます。
帰りの会が終わった後、保護者が迎えに来るまでの時間を自由時間としている保育園は多いので、子どもたちから目を離さないようにすることが重要です。
保護者が迎えに来たら、1日の様子や頑張ったことなどを伝えるようにしましょう。

一般的な保育園の場合、園児が帰った後、18時頃からは掃除や明日の準備をします。
この時間に会議を行うことも多いので、職員同士が共有すべき情報は漏れなく伝えることができるよう簡単なメモを残しておくなどの工夫をしておくとスムーズです。

運動会や生活発表会などの行事が近い場合は、園児が帰ってから制作物の作成に取りかかる場合もあります。
掃除や保育日誌の記入、明日の準備などが終わり、19時頃に保育士は退勤します。

保育士の仕事には体力が必要

保育士の1日の仕事の流れを見ると、保育時間以外にも多くの作業や会議を行っていることが一般的であり、数ある職種のなかでもある程度の体力を要する仕事といえるでしょう。
運動会や卒園・入園の時期には残業が必要なことも多くあるため、この頃は保育士にとって特に忙しい時期といえます。

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保育士の勤務時間はどのくらい?

保育士の勤務時間はどのくらい?

保育士の勤務時間について

保育士は肉体労働というイメージが持たれることも多く、「長時間勤務しているのではないか」と考えている人も多いと思いますが、実際は1日あたり8時間程度の勤務時間になることが多いです。
たしかに、子どもの送り迎えのときにはいつも同じ先生があいさつをしてくれることも多いので、保育士の労働時間が長いという点はある程度予想できます。
しかし、保育園などの施設ではシフト制を導入していることも多いので、職員によって勤務時間が異なるケースがほとんどです。

シフトの調整方法

たとえば、保育園で延長保育や早朝保育などを実施している場合には、「早番・中番・遅番」という3交代制を導入しているケースが多くなっています。
一方、早朝保育などがない施設なら、「早番・遅番」の2交代制を導入してシフトを組んでいることもあります。

3交代制の場合、具体的に早番は7~16時、中番は8時~16時30分、遅番は9時30分~19時などのシフトで業務を分担しているのが一般的です。

保育園の場合、送迎時や昼食の時間は特に忙しい時間帯であるため、人手が必要となります。
そのため、シフトを組むときにはすべての時間にまんべんなく職員を配置するのではなく、人手が必要となる時間帯に人員不足とならないように、シフトの調整を行っています。

土曜・日曜日は休めるの?

保育園によってはひと月に2~3回程度、土曜日に全体で職員会議を行っているところもあります。
職員会議の後には制作物の作成やイベントの準備を行うことも多いので、土日をフルで休むのは難しいといえます。
土日の休日保育がある保育施設の場合には、職員が交代しながらひと月に1~2回程度出勤する点も念頭に置いておきましょう。

ただし、体調や家庭の事情などにより長時間勤務が難しい場合は、契約社員やパート、派遣社員などの雇用形態で働くことも可能です。
正規雇用以外の働き方を選択すれば、勤務時間を短くできるので、無理のない範囲内で働けるようになるというメリットがあります。

しかしながら、保育士という仕事柄、自分の都合で自由に休暇を取ったり、勤務時間を調整したりするのは容易ではないと理解しておくことが大切です。

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保育士のやりがいとは?

保育士のやりがいとは?

保育士は子どもの命を預かる仕事であることに加えて、1日にやらなければならない業務がたくさんあります。
そのため大変な仕事ですが、やりがいもたくさんあります。
ここでは、保育士が仕事でやりがいを感じる瞬間について5種類を紹介します。

(1) 子どもの成長を感じたとき

保育園で子どもが過ごす時間はとても長いので、近くでお世話をしている保育士は毎日小さな成長を感じたり、新たな発見をしたりします。
そのため、子どもが成長していくことをやりがいと感じている保育士は非常にたくさんいます。

たとえば、「苦手な野菜を頑張ってひと口食べた」「鉄棒で初めて前回りができた」など、子どもに毎日接しているとさまざまな成長を感じられるものです。

また、保育園では多くの子どもたちが遊びや季節のイベントなどに全力で取り組んでいます。
運動会や生活発表会などの大きな行事は、子どもたちと保育士が協力して盛り上げていくものです。
これらの行事を経験すると、子どもたちはより大きな達成感を味わい、精神的にもぐっと成長していくので、保育士としてもやりがいが感じられます。

(2) 子どもから必要とされたとき

保育園には赤ちゃんや2~3歳くらいの子どもも多いので、自分ひとりでは何もできない園児もたくさんいます。
すると、多くの子どもが先生を頼ったり、助けを求めたりします。
「子どもたちから必要とされている」と実感できるときというのは、保育士がやりがいを感じられる瞬間のひとつといえるでしょう。

また、子どもたちから「ありがとう」と言われたとき、純粋に「うれしい」と感じるものです。
子どもたちから感謝の気持ちを言葉にして伝えられると、それがモチベーションの維持にもつながっていきます。

(3) 保護者と良好な信頼関係が築けたとき

子ども自身が「保育園が好き」「先生と過ごす時間は楽しい」と感じてくれていれば、子どもは家に帰ってからも保育園や先生の話を親にたくさんするものです。
子どもが「保育園は楽しい」と家庭で話していると、親もおのずと保育園や保育士のことを信頼するようになるでしょう。

保育園が子どもと親の双方にとって安心して過ごせる居場所として機能していれば、保護者と信頼関係も築きやすくなります。
保護者が保育士のことを信頼していると、たとえば送迎時に「いつもありがとうございます」などと声をかけてもらえる場面もあるでしょう。

(4) 子どもたちと季節の行事に取り組める

社会人として会社勤めをしていると日々の業務に追われ、季節の行事を気にすることはほとんどなくなります。
しかし、保育施設で働いた場合、七夕や節分など、日本特有の行事に子どもたちと取り組んでいきます。
季節の行事に敏感な職場はそれほど多くはないため、四季折々の行事が体験できるのは保育士として働く際の魅力のひとつといえるでしょう。

(5) 卒園後、立派に成長した子どもに出会ったとき

子どもが保育園で過ごす時間はとても長いので、保育士として子どもたちにしてあげられることはたくさんあります。
保育園でのさまざまな体験を通して子どもが少しずつ成長していくのは、保育士にとってこのうえない喜びといえるでしょう。

そうはいっても、子どもは成長すると卒園し巣立っていきます。
卒園のときにはうれしい気持ちはもちろんあるものの、寂しく複雑な気持ちになる保育士もたくさんいます。

しかし、卒園してから数年経ち立派に成長した姿を見ると、子どもの成長を間近で見て、応援してきた保育士は大きな喜びに包まれるものです。
なかには卒園後に先生に会いに来てくれる子どももいます。
卒園してからも子どもたちとどこかでつながっていられるのは、多くの保育士にとってやりがいの1つになっています。

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まとめ

保育士が1日にしなければならない仕事内容はとても多いので、通常の業務をこなすだけでも大変です。
ですが、保育士の仕事は社会的に大きなニーズがあり、やりがいを感じられる瞬間もたくさんあるのです。
特に子どもの成長にダイレクトにかかわっていけるという点は、保育士の仕事の最大の魅力と言えるでしょう。

このように、保育士の仕事内容ややりがいについて正しく理解することができていれば、将来働いたときも安心ですし、不満も出にくくなります。

保育士という仕事は、とても魅力があり、やりがいあふれる職業です。
この機会に保育士を目指して、保育士の勉強をはじめてみませんか?

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