会計・経理に役立つ資格おすすめ10選!取得するメリットと注意点も解説

会計・経理に役立つ資格おすすめ10選!取得するメリットと注意点も解説

会計や経理の知識は、さまざまな業界で生かせます。資格を取得することによって就職・転職の選択肢を広げられ、経営や会計に関わる方にとってはスキルアップにつながります。ここでは、会計・経理に役立つおすすめの資格に焦点を当て解説します。

この記事でわかること
・会計資格を取得するメリット
・会計資格を取得する上での注意点
・おすすめの会計資格

目次

講座バナー
講座バナー

会計資格を取得するメリット

会計資格を取得するメリット

会計資格を取得するメリットは、以下の3つです。

・どんな業界でも知識・スキルを生かせる
・資格によっては専門職や士業を目指せる
・独立・開業にチャレンジしやすい

初心者にも経験者にもメリットが多いので、ぜひ取得を検討してみましょう。

どんな業界でも知識・スキルを生かせる

会計や経理はお金にまつわる知識が求められるため、どの企業・業界でも活躍できるチャンスがあります。
企業の経理部への所属や、会計の専門家など、さまざまなシーンで経営や数値分析などに関われるのがメリットです。

資格によっては専門職や士業を目指せる

独占業務を有し、高い信頼性を持つ士業のなかには、会計や経理に関する資格があります。
司法書士や社会保険労務士、公認会計士などが士業に分類される会計資格です。
どれも難易度は高いものの、それぞれ専門的な仕事を担えます。
就職・転職で評価されやすかったり、独立できたりすることもメリットです。

独立・開業にチャレンジしやすい

資格によっては、独立・開業にチャレンジできます。
たとえば、公認会計士は公認会計士事務所を開き、自身の事務所で仕事を獲得できるでしょう。
公認会計士は、税理士や行政書士としての登録もできるので、税理士事務所や行政書士事務所の立ち上げも可能です。
このように、会計や経理の知識は経営に役立つため起業できます。

会計資格を取得する上での注意点

会計資格を取得する上での注意点

会計資格の取得を目指す上で、以下のポイントに気を付けましょう。

・難易度が高い資格が多い
・シンプルな経理・会計業務はAIが参入するおそれがある
・常に知識をアップデートしなければならない

注意点を理解することによって、取得してから後悔する心配が少なくなります。

難易度が高い資格が多い

会計や経理に関する資格は、比較的難易度が高いです。
取得しやすい資格もありますが、社労士や公認会計士などの国家資格の合格率は、数%から10%台であり、決して簡単ではありません。
ただ、難関であるほど信頼性が高いため、取得してから効果的に活用できることはメリットです。

シンプルな経理・会計業務はAIが参入するおそれがある

会計や経理の仕事のなかには、シンプルな計算など作業的な仕事もあります。
そのため、AIが発展したとき、将来的に仕事が奪われるかもしれません。
現状では、作業的な仕事以外にも専門家としての役割があるため、すぐにAIに取って代わられる可能性は低いでしょう。


常に知識をアップデートしなければならない

会計資格に限ったことではありませんが、資格取得後も勉強し続ける必要があります。
会計や経理、税制などは変化するため、最新の基準やルールを学び、常に対応しなければなりません。
会計や経理に興味があれば勉強を楽しめますが、そうではない場合、苦痛に感じたり、変化に追いつけなくなったりするでしょう。

会計資格おすすめ10選

会計資格おすすめ10選

ここからは、おすすめの会計資格をご紹介します。
難易度や受験資格など試験の概要も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

簿記

試験時期 例年2月・6月・11月(ネット試験は通年)
受験資格 特になし
受験料(税込) 1級:7,850円
2級:4,720円
3級:2,850円
合格率(2022年11月) 1級:10.4%
2級:20.9%
3級:30.2%

簿記とは、お金の出入りを記録する方法です。
簿記検定によって知識・スキルを証明でき、ビジネスはもちろん、家計においても知識を活用できます。

簿記検定は、原価計算初級、簿記初級、3級、2級、1級に分かれ、3級から実際の現場で生かせるレベルです。
初心者で仕事に活用したい方は、3級から取得すると、就職・転職でアピールできます。
簿記検定については、以下の記事で詳しく解説しています。
ぜひチェックしてみてください。

関連記事簿記は仕事に生かせる資格!活躍できる仕事や各級の難易度も
簿記は独学で合格できる?日商簿記3級・2級の違いとおすすめの勉強法

また、簿記の取得を目指す方は講座の受講がおすすめですので、以下をご参考ください。

\ビジネス系講座人気No.1!/

全額返金付き!おすすめの簿記講座はこちら

FP(ファイナンシャルプランナー)

試験時期 例年1月・5月・9月
受験資格 1級(学科試験):2級技能検定合格者でFP業務に関し1年以上の実務経験を有する者、FP業務に関し5年以上の実務経験を有する者、厚生労働省認定金融渉外技能審査2級の合格者で1年以上の実務経験を有する者
※学科試験合格後に実技試験あり。
2級:日本FP協会認定のAFP認定研修を修了した者、3級FP技能検定の合格者、金融渉外技能審査3級(旧審査試験)の合格者、FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者、4つのいずれかに該当する者
3級:特になし
受験料(税込) 1級:一般社団法人 金融財政事情研究会の学科・実技試験:36,900円
日本FP協会の実技試験:20,000円
2級:11,700円
3級:8,000円
合格率(2023年1月、1級は2022年9月) 1級:一般社団法人 金融財政事情研究会の学科試験:10.38%
一般社団法人 金融財政事情研究会の実技試験:86.07%
日本FP協会の実技試験:99.0%
2級:学科56.12%、実技59.53%
3級:学科85.25%、実技88.34%

FP(ファイナンシャルプランナー)は、お金に関する幅広い知識を持つプロフェッショナルです。
年金や不動産、住宅ローンなどの知識を有し、クライアントのライフプランニングや資産形成などをサポートします。

保険の見直しやローンの検討などに悩む身近なクライアントに対応する機会が多く、お金の知識でサポートできる資格です。
お金に関する制度やサービスが複雑化しているため、体系的な提案ができるFPはニーズが高まっています。

FPについては、下記のページでも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

関連記事FP(ファイナンシャルプランナー)とはどんな資格?取得すると就ける職業は?
ファイナンシャルプランナーの仕事内容は?なり方や年収なども紹介

さらに、FPを今すぐ目指したい方にはおすすめの講座を下記で紹介しています。参考にしてください。

\わずか3ヶ月で2級・3級に一発合格/

全額返金付き!おすすめのFP講座はこちら

社会保険労務士

試験時期 例年8月
受験資格 学歴、実務経験、国家資格の有無など
※詳しくはHPをご確認ください。
受験料(税込) 15,000円
合格率(2022年8月) 約5.25%

社会保険労務士は「社労士」という名称で親しまれ、人事・労務の分野で活躍しています。
労働法や社会保険に精通し、各種届・法定書類の作成・代行、各種帳簿書類の作成・代行という2つの独占業務が可能です。

各種帳簿書類の作成には、会計に関する知識が求められます。
労務管理のコンサルティングとして企業に関わることもできるため、働き方によっては、さまざまな企業で会計や労務の知識を生かせるでしょう。

社会保険労務士については、以下のページで解説しています。
詳しく知りたい方は、あわせてチェックしてみてください。

関連記事社労士とはどんな仕事内容?給料や将来性、やりがいを解説

仕事と両立しながらでも効率よく社労士を目指したい方は、以下の講座もチェックしてみましょう。

\忙しくても短期で合格できる/

全額返金付き!おすすめの社労士講座はこちら

公認会計士

試験時期 第Ⅰ回短答式試験:例年12月
第Ⅱ回短答式試験:例年5月
論文式試験:例年8月
受験資格 特になし
受験料(税込) 19,500円
合格率(令和4年) 7.7%

公認会計士は、監査や税務、コンサルティングなどによって企業の財務情報の正しさを保証する国家資格です。

監査業務がメインですが、コンサルティングやM&Aなど幅広い分野で活躍できるため、さまざまな働き方で社会に貢献できます。

税理士

試験時期 例年8月
受験資格 会計学に属する科目:とくになし
税法に属する科目:学識、資格、職歴による
※詳しくはHPをご確認ください。
受験料(税込) 1科目:4,000円
2科目:5,500円
3科目:7,000円
4科目:8,500円
5科目:10,000円
合格率(令和4年) 19.5%

税理士とは、税金に関する幅広い知識を持ち、税務の面から暮らしをサポートする専門家です。
税務代理や税務署類の作成、税務相談などの業務を通して、適正な税務をサポートし、より良い暮らしを実現します。

確定申告のサポートや企業の税務担当のほか、地方自治体の監査人や出資に関わる評価証明書など、さまざまな業務で活躍できる資格です。

中小企業診断士

試験時期 第1次試験:例年8月
第2次試験:筆記 例年10月、口述例年1月
受験資格 特になし
受験料(税込) 第1次試験:14,500円
第2次試験:17,800円
合格率(令和4年) 第1次試験:28.9%
第2次試験(令和4年):18.7%

中小企業診断士は、中小企業に対して、経営状況の診断や経営課題へのアドバイスを行うプロフェッショナルです。

現状把握や分析には会計や経理の知識が求められ、適切なアドバイスを行うことによって、中小企業の成長や回復などをサポートできます。

ビジネス会計検定試験Ⓡ

試験時期 例年3月・10月
受験資格 特になし
受験料(税込) 1級:11,550円
2級:7,480円
3級:4,950円
合格率(2022年10月)
※1級のみ(2022年3月)
1級:10.8%
2級:53.3%
3級:67.2%

ビジネス会計検定試験Ⓡは、ビジネスに役立つ会計知識を身につけられる資格です。
財務諸表に関する知識や分析力が問われるため、財務諸表の数値について詳しく理解できます。

初心者であれば資格を就職・転職に生かすことができ、経理担当者であればスキルアップやキャリアアップが可能です。

建設業経理士

試験時期 例年3月(1・2・3・4級)・9月(1・2級)
受験資格 特になし
受験料(税込) 1級:1科目8,120円、2科目11,420円、3科目14,720円
2級:7,120円
3級:5,820円
4級:4,720円
※同時受験
2・3級同日受験:12,620円
3・4級同日受験:10,220円
合格率(令和4年) 1級:財務諸表21.2%、財務分析44.5%、原価計算15.2%
2級:33.8%
3級:58.3%
4級:77.8%

建設業経理士とは、建設業経理検定試験によって認められる資格です。
1級から4級まであり、資格取得によって簿記の仕組みや建設業の原価計算、財務分析などの知識を習得できます。

3級からは建設業に特化した知識を取り扱っているため、建設業で会計の知識を生かしたい方におすすめです。

BATIC(国際会計検定)

試験時期 例年7〜8月・11月
受験資格 特になし
受験料(税込) IBT方式:5,500円
CBT方式:5,500円+CBT利用料2,200円
合格率(2020年) 不明

BATIC(国際会計検定)は、国際的な会計スキルを証明できる資格です。
世界に通用する会計スキルによって、ビジネスパーソンとして価値を高められます。
グローバルな展開をする企業においては、社内教育としてBATICを生かせる場面も多いです。

会計は、日本に関わらず、海外の企業にも共通しているため、BATICによってグローバルな活躍もできるでしょう。

USCPA(米国公認会計士)

試験時期 -
受験資格 学歴評価、単位取得システムによる
受験料(税込) 238.15ドル/1科目
※会場手数料と合わせると609.7ドル
合格率 不明

USCPA(米国公認会計士)とは、日本で取得できるアメリカの会計・税務資格です。
アメリカ各州で認定されており、公認会計士としてアメリカで活躍できます。

監査法人やコンサルティングファームなど活躍できる場が多いので、グローバルなキャリアを築きたい方におすすめです。

初心者には「簿記」「FP」がおすすめ

初心者には「簿記」「FP」がおすすめ

会計・経理に関する資格は難易度が高いものも多いため、初心者にはハードルが高く感じるかもしれません。

初心者でも合格を目指しやすく、活用しやすい資格は簿記、FPです。
キャリカレでは、簿記とFPの講座を開講しているので、効率よく資格取得を目指せます。


ここでは、キャリカレの簿記講座、FP講座の特徴をご紹介しますので、ぜひ受講を検討してみてください。

キャリカレの簿記3級・2級講座の特徴

キャリカレの簿記3級・2級講座は、簿記3級・2級のダブル合格を90日で目指せます。
簿記初心者でもわかりやすいテキストを揃え、簿記試験に詳しい専任講師による映像講義を視聴できるのが特徴です。
添削問題や試験対策問題など副教材も充実し、より確実に合格に必要な実力を身につけられます。

また、万が一不合格でも受講料全額返金のサービスがあります。
さらに、合格の場合は2講座目を無料で受講できる特典もついています。
さらなるスキルアップを目指して、お得にダブルライセンスを取得するのもよいでしょう。

講座の詳細については、下記のページを参考にしてみてください。

講座バナー
講座バナー

キャリカレの2級・3級FP講座の特徴

キャリカレの2級・3級FP講座は、FP技能士2級・3級に対応した講座です。
2級・3級の一貫学習を3か月で行え、効率的に知識・スキルを身につけられます。
講座を監修しているのは、FP試験に精通した講師です。
わかりやすい映像講義や要点がまとめられた教材で、FP試験の合格を目指せます。

FP講座も同様に、万が一不合格でも受講料全額返金、合格の場合は2講座目が無料のサービスを受けられます。
リスクや費用を抑えながら、確実に合格を目指したい方にはおすすめの講座です。

講座の詳細は、以下のページをチェックしてみてください。

講座バナー
講座バナー

まとめ

まとめ

会計・経理に役立つ資格は、さまざまな業界で生かせます。
就職・転職で有利になるだけではなく、資格によっては独立・開業も目指しやすいです。

一方で、会計・経理を取り巻く状況は変化していくため、常に知識のアップデートが必要になります。
難易度が高い資格も多いため、試験に向けて準備をしっかり行いましょう。

キャリカレでは、簿記やFPなどの講座を開講しています。
充実の教材とサポートで勉強をアシストしているので、ぜひ受講を検討してみてください。

不合格なら全額返金!
出るトコを学んで短期合格!

この記事の監修者

資格のキャリカレ編集部

150以上の通信教育資格講座を展開し、資格取得・実用スキルの習得はもちろん、キャリアサポートまで行う資格のキャリカレ編集部が運営するコラムです。簿記は一度取得すれば、ビジネスにも家計にも役立つ資格です。簿記検定の詳細や試験対策をはじめ、仕分け・試算表の作成方法など、簿記の魅力や最新情報をお伝えしています。

資格のキャリカレ編集部

次の記事も読むと簿記についてさらに詳しくなります

講座バナー
講座バナー