簿記2級は転職に有利?生かせる職種や次に取るべき資格まで徹底解説!

簿記2級は転職に有利?生かせる職種や次に取るべき資格まで徹底解説!

簿記2級は多くの社会人が合格を目指して勉強しており、転職でプラスになることもあります。簿記2級を取得するとどのような職種へ就ける可能性が高まるのでしょうか。キャリアアップを目指したい方はぜひ参考にしてみてください。

目次

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簿記2級は転職のアピールポイントにできるの?

簿記2級は転職のアピールポイントにできるの?

転職を考えるときには、新卒とは異なり、何かしら資格を持っていると即戦力として認められるケースが多く見られます。
簿記2級を持っていると、アピールポイントにすることは可能なのでしょうか。

実務経験がなくとも2級を持っていると有利

たとえ実務経験がなかったとしても、簿記2級を持っていると転職時に有利に働く可能性が高くなります。

日本商工会議所によると簿記2級は次のように定義されています。

経営管理に役立つ知識として、企業から最も求められる資格の一つ。高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できるなど、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められるレベル。
(出典:日本商工会議所「各級のレベル」

現在の日本では、経理の人手が足りないといわれています。
また、採用時に実務経験にこだわらない企業も増えています。

簿記2級の合格率は、実施回によって幅はあるものの、おおよそ25%前後が平均となっています。
簿記2級を持っていると、経理の知識があると認められることや、簿記2級を取るまで努力して勉強した人物とみなされるため、信頼度が上がるのです。

また、簿記2級の知識があると、企業の財務諸表を読み取れるようになります。
この表を見ることで、企業の財務状況が判断できるようになり、経営に関する仕事もできることで、仕事の幅が大きく広がります。

転職時には面接対策も重要

転職活動に有利にはなるものの、簿記2級を持っているとそのまま転職先が決まるわけではありません。
国家資格ではないため、取得したことで必ず職に就けるわけではありませんが、資格を持っていることで知識を持っている証明になると心得ておきましょう。

転職時には、書類選考や面接など、段階を踏んだのちに採用が決まります。
服装や質問に対する受け答えなど、面接への対策も怠らないようにしましょう。

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簿記2級が転職に有利となる理由

簿記2級が転職に有利となる理由

ここでは簿記2級の資格を持っていると、なぜ転職に有利に働くのか、その理由をご紹介します。

資格の需要が高い

簿記2級の資格を持っていると、企業の経営状況を正確に算出できるスペシャリストとみなされます。
貸借対照表や損益計算書の作成により、企業の財産を明確にし、その後の経営方針を打ち出す資料を作成するような業務を任されることになります。

企業の規模に関わらず、全ての企業に経理職は必要不可欠です。
さらに、営業所や工場などを所有する企業では、建物ごと・部署ごとで経理の知識を持つ人材が求められます。
そのため、簿記2級という資格に対して需要が高いことが転職に有利になる理由にあげられます。
履歴書の資格欄に記載されていると即評価につながる資格でもあります。

実践で役立つ内容である

簿記2級の知識があれば、中規模の企業についての会計知識を持っているとみなされ、実務で即戦力となれるのも転職に有利な理由の一つです。

簿記3級では、簿記の基礎知識は理解していますが、実務となると即戦力になるのは難しいかもしれません。
特に、2018年以前(出題分野の変更前)に実施された簿記3級試験では、試験範囲が個人商店だったため、現在の簿記3級に求められる知識と異なる場合があるのです。(出題分野の変更後は小規模企業を前提とした学習となっています。)

また、簿記2級の知識は、経理以外にも財務に関する部署でも活用できます。
幅広い業務が担当できるため、転職時のセールスポイントになるでしょう。

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さらなるキャリアアップが狙える

簿記2級の資格を持っていると、経理のみならず経営全般に関わることもできるようになるため、キャリアアップを目指したい社会人にぴったりです。
企業によっては、会社の経営に関係する役職(マネージャーなど)に就く際に、簿記2級の資格取得を推奨しています。

また、簿記と組み合わせて取得すると、仕事の幅を広げられる検定や資格はたくさんあります。
後述する2つの士業のほかにも、次のような検定に挑戦してみるのもいいでしょう。

・FASS検定

経済産業省が発案した検定で、経理と財務の実践力を測ることができます。
簿記検定よりも実務寄りだといわれています。
試験は、「税務分野」「資金分野」「資産分野」「決算分野」の4つから出題され、スキルに応じて5段階で評価されます。

・給与計算検定

一般財団法人職業技能振興会がこの資格を認定しています。
給与計算業務についての実務能力が問われます。
受験資格がなく、難易度もそれほど高くないので、給与計算業務に関わる可能性がある方は取得しておくと良いでしょう。

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簿記2級を持っているとこのような職種で生かせる

簿記2級を持っているとこのような職種で生かせる

簿記2級の資格を持っていることで働ける職場は多岐にわたります。
いくつか紹介しますので、転職先を探す参考にしてみてください。

経理職

簿記2級の資格を活かす職場の代表格ともいえるのが経理職です。
経理・総務・労務管理などの業務は、簿記2級で身につく「仕訳」の知識がなくてはできません。
このため、簿記2級を持っていれば、知識を実務で使える数少ない人物となれるのです。

会計・税理士事務所

会計事務所および税理士事務所においても、簿記の知識が問われます。
簿記の知識があると、帳簿を自分でつける・税金の申告や会計が行える・有価証券報告書を読み取るスキルがあるなどと認められます。
税理士資格がなくとも、簿記2級を持っていれば、会計事務所や税理士事務所への転職が有利になる可能性は高いのです。

コンサルティング会社

経営コンサルティングを行う会社では、まず企業の経営状況を数字で出して確認します。
このとき必要となるのが、簿記で学んだ貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書などの決算書類です。
決算書類の内容を正しく理解し、会社経営の問題点を明確にするには、簿記の知識が必要不可欠です。

このため、コンサルティング会社で働くには簿記の資格取得が求められます。

金融関連

金融に関係している資格の数はとても多く、難易度もさまざまに分かれています。
その中でも、誰もが目指しやすい資格が簿記です。
金融と簿記は、どちらもお金を扱ううえ、簿記には金融業界で仕事をするための知識がたくさん含まれています。
関係性が深いことから、転職先の有力候補となる可能性が高い業界です。

営業職

意外に思われるかもしれませんが、営業職でも簿記の知識が必要なのです。

営業で良く使われる用語として、「減価償却」「決算書」「原価率」「回転率」などがあります。
これらの言葉の意味を理解し、営業先の企業経営状況を把握すると、相手企業の財政状況にあったセールスプランが提案できます。
また、基礎的な会計数字を理解すると、営業の話を有利に進められることもあります。

さらに、新規で法人営業を行う場面で、「与信管理」という手続きが必要な場合があります。
これは、相手企業に支払い能力があるかどうかを見極めるものですが、与信管理をするのに相手企業の財務諸表を読むスキルが求められるのです。

営業職の人が受ける検定として、ビジネス会計検定というものもあります。
ただ、簿記の方が圧倒的に高い知名度を持つため、簿記を学んでおくと確実です。

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経理の転職には適した時期がある

日本は、年度末に決算を迎える企業が多い傾向にあります。
そのような企業は3月末に1年間の会計を締め、4月の初頭から決算報告書の作成を行うため、3~5月が繁忙期となるのが一般的です。

5月の税務申告に備えたい場合、年明け1~2月に経理職の積極採用を行う企業は多い傾向にあります。

また、半期決算を行う企業は、6~7月の夏期に経理担当の求人を出すケースも見受けられます。
経理の資格を生かした転職を狙う方は、企業の経理上の繁忙期よりも2ヶ月程度前に活動を始めるとよいでしょう。

簿記2級を取得したら目指したい資格は?

簿記2級を取得したら目指したい資格は?

簿記2級を持っていると、さらに難関度が高い資格も目指せるようになります。

公認会計士

公認会計士とは、会計監査のプロと呼ばれる士業です。
会計に関する資格のうち、最高峰に位置しており、「財務諸表監査」は、公認会計士の独占業務となっています。

2006年度以降の新試験制度から、公認会計士の試験に受験資格がなくなりました。
年齢や性別など問わず、誰でも受験できます。

簿記2級の知識は、公認会計士の資格取得に必要な基礎知識になるため、勉強がスムーズに始められます。
また、管理会計論(簿記では工業簿記の原価計算が該当します)は,公認会計士試験の重要科目とされているのです。
簿記2級で、管理会計論の基礎が学べるメリットもあります。

税理士

公認会計士と並んで、難関資格といわれている税理士は、受験資格の一つに「日商簿記検定1級合格者」が含まれています。
また、簿記2級・1級レベルの知識が、税理士試験の会計科目でも必要とされています。

いきなり税理士の勉強を始める人は少なく、先に簿記の勉強から始めるケースがほとんどで、簿記の知識があれば税理士試験の勉強もしやすくなるのです。

簿記1級を取得するだけでも大変ですが、簿記2級を取得できればその先の目標として設定するとモチベーションが保てるでしょう。

簿記一級

日商簿記検定1級試験は、毎回合格率が10%程度に留まる難関試験です。
経理職の検定試験としては最高峰にあり、試験に合格して資格を取得すれば、高度な経理技能があることの裏付けとなるため、就職・転職・昇進・昇給に有利になります。

簿記一級の保有者は、大企業の経理分析および管理を担うことも可能です。
経理部門で重要な戦力となりたい方は、簿記2級取得後に簿記1級合格を目指してみてはいかがでしょうか。

BATIC(国際会計検定)

国内外で経理の仕事をしたいという方や、外資系企業への就職・転職に有利な資格を探している方には、BATICの受験がおすすめです。

BATIC試験では、国際関係基準や英語を使った会計処理に関する知識・技能が問われます
合格するには会計・経理能力以外に高度な英語力が必要ですが、資格を取ればその両方を兼ね備えていることの証明になるでしょう。

経理・財務スキル検定(FASS)

FASS検定(経理・財務スキル検定)とは、資産・決算・税務・資金という4つのジャンルに関して、実務レベルでの知識や技能を問う検定試験です。
この検定のユニークな点は、合否判定ではなく5段階評価で自己の経理・財務レベルをジャッジしてもらえる点にあります。

実業界で経理・財務のスペシャリストとして活躍されている方々が開発した実務にこだわった検定試験なので、スキルをさらに高めたい方などにおすすめの検定です。

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簿記を取得するにはキャリカレがおすすめ

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簿記2級を取得するには、キャリカレの簿記検定合格指導講座がおすすめです。
わかりやすさやサポートの充実など、人気の理由が多くあります。
ここでは、講座のおすすめポイントを4つ見ていきましょう。

90日で簿記2級の合格が可能

本講座では、90日間で簿記2級・3級のダブル合格を目指せる内容です。
3級から目指す方にとっても、基本を固めながら2級の合格を目指せます。
図解の多いテキストをわかりやすく、映像講義で直接指導を受けられるのも嬉しいポイントです。

講師への質問は何度でも無料

サポートの一つとして、講師に何度でも無料で質問できます。
わからないところがあったとき、理解できているか不安になったときなどに、講師に回答してもらえるサービスです。

パソコンはもちろん、スマホからも質問できるため、すき間時間の勉強でわからなかった部分もその場で解決できます。

講師による手厚く丁寧な添削指導

副教材の添削問題を提出すると、講師に添削してもらえます。
すべてに手書きの回答を行っており、丁寧に添削してもらえるため、勘違いや弱点を見つけることが可能です。
添削問題を積極的に活用して、理解度を確認しましょう。

万が一不合格だった場合は、受講料を全額返金

いくつかの条件はあるものの、不合格でも受講料を全額返金してもらえます。
お金の心配をせずに簿記に挑戦でき、不合格だったとしてもお金と知識は無駄になりません。

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教材やサポート体制、カリキュラムなどをチェックして、受講を検討してみましょう。

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まとめ

簿記2級は、簿記3級より一段階上の経理知識・技能を裏付けられる資格です。
就職や転職に有利なだけでなく、難関試験として知られる簿記1級の足がかりとしても、ぜひ合格しておきたい試験といえます。

経理はどのような企業・事業者にとっても欠かせない業務であり、簿記2級取得は今後の人生設計にとってきっと大きなプラスになるでしょう。

しかし、簿記2級の難易度からすると、試験日まで独学だけで勉強を進めるのはよほどの強い意志と合理性が必要となります。

そこでおすすめしたいのが、通信講座「資格のキャリカレの簿記2級合格指導講座」です。
キャリカレなら、簿記2級検定試験に合格することだけを考えて構築されたわかりやすいテキストを使い、短期間で合格レベルの学力を身につけられます。

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この記事の監修者

資格のキャリカレ編集部

150以上の通信教育資格講座を展開し、資格取得・実用スキルの習得はもちろん、キャリアサポートまで行う資格のキャリカレ編集部が運営するコラムです。簿記は一度取得すれば、ビジネスにも家計にも役立つ資格です。簿記検定の詳細や試験対策をはじめ、仕分け・試算表の作成方法など、簿記の魅力や最新情報をお伝えしています。

資格のキャリカレ編集部

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