FP2級試験の合格率や難易度はどのくらい?合格するためにぜひ知っておこう!

FP2級の試験は、実務に欠かせないレベルの知識が求められるため、3級よりも難易度が上がり、その分合格率も下がります。しかし、国家資格の中では比較的合格率が高く、FP2級の資格に対する需要も高まっていることから、人気が高い国家資格のひとつです。FP2級の合格を目指すために、合格率や難易度を詳しく解説しますので、ぜひ最後までご一読下さい。
目次
FP2級試験の合格率はどのくらい?

まず、FP2級の合格率がどのくらいの数値で推移しているのかをご紹介します。
学科・実技とも、きんざい・日本FP協会間では合格率や難易度に違いがある
FP2級試験は、きんざい(金融財政事情研究会)と日本FP協会の2機関が実施しています。
それぞれの団体で、合格率や難易度に違いが見られますが、理由はいくつか考えられます。
学科試験の問題は、どちらの機関を選択しても同一となっていますが、実技試験は機関ごとで異なります。
日本FP協会の試験は、個人で受検する人が多いうえ、実技試験でも比較的オーソドックスな問題が出題される傾向が強いようです。
問題文がシンプルで問題数が多く、解答のスピード感を求めていると言われています。
反対に、きんざいの試験は複雑な事例を取り入れることも多く、読解力も求められます。
このことから、FP協会の方が高い合格率が見られるのです。
日本FP協会ときんざいでは、受検会場が別々に設定されています。
きんざいの方が、受検者が多い傾向がありますので、受検会場も多くなることがほとんどです。
きんざいは、市町村単位で受検できる地域を公表していますが、FP協会では今まで実際に行った受検会場を公表しています。
会場はその都度変わりますが、両機関とも受検申請時に希望受検地を選択することができます。
合格率の推移はどんな傾向が見られる?
合格率の推移を、FP協会・きんざい、それぞれについてご紹介します。
FP2級の合格率(日本FP協会)
試験年月 | 学科試験 | 実技試験 |
---|---|---|
2022年1月 | 41.51% | 56.33% |
2021年9月 | 50.56% | 60.26% |
2021年5月 | 55.61% | 66.67% |
2021年1月 | 44.02% | 71.01% |
2020年9月 | 49.19% | 57.37% |
2020年5月 | 中止 | 中止 |
2020年1月 | 41.86% | 62.61% |
2019年9月 | 43.42% | 62.63% |
2019年5月 | 40.17% | 62.65% |
2019年1月 | 48.26% | 50.31% |
FP2級の合格率(きんざい)
●表の続きを見るには、横にスワイプしてください。
試験年月 | 学科試験 | 実技<個人> | 実技<中小> | 実技<生保> | 実技<損保> |
---|---|---|---|---|---|
2022年1月 | 19.50% | 39.69% | 57.84% | 50.94% | ― |
2021年9月 | 25.46% | 42.48% | 59.75% | 33.92% | 68.49% |
2021年5月 | 33.82% | 42.81% | ― | 47.18% | ― |
2021年1月 | 23.42% | 36.00% | 64.12% | 54.96% | ― |
2020年9月 | 33.10% | 33.71% | 57.54% | 60.73% | 58.62% |
2020年5月 | 中止 | 中止 | ― | 中止 | ― |
2020年1月 | 28.81% | 33.13% | 55.81% | 45.88% | ― |
2019年9月 | 20.97% | 31.72% | 55.49% | 50.80% | 67.22% |
2019年5月 | 20.88% | 25.77% | ― | 54.73% | ― |
2019年1月 | 31.11% | 36.93% | 33.98% | 40.06% | 50.00% |
参考:試験結果 | 一般社団法人 金融財政事情研究会
※実技<個人>:個人資産相談業務、実技<中小>:中小事業主資産相談業務、実技<生保>:生保顧客資産相談業務、実技<損保>:損保顧客資産相談業務
きんざいの実技は、選択する科目ごとで実施される月が決まっていますので、受検申込みをする際に注意しましょう。
FP2級試験の難易度は、他の資格試験に比べてどのくらい?

国家試験に合格することで得られる国家資格ですが、FP2級の難易度は他の資格と比べてどのくらいなのでしょうか。
FP2級試験は、比較的合格しやすい
FP2級の合格率は、FP協会で学科試験と実技試験を同時に受検した受検者のうち、およそ40%前後で推移しています。
きんざいでは、これよりやや低い合格率であると考えられています。
ではこの数値を、他の国家資格と比較してみましょう。
FP2級と宅建・行政書士・税理士などの難易度を比較
不動産の取引に必須となる「宅地建物取引士」は、合格率がおよそ15%となっています。
また、書類作成のスペシャリストである行政書士は、合格率が10%前後で推移しています。
法律系の資格で最も難関だと言われる司法書士の合格率は、およそ3%です。
労働法や社会保険の知識に長けている社会保険労務士は、合格率がおよそ7%です。
企業経営に関する知識を得られる中小企業診断士の合格率は、2次試験まで含めた場合にはおよそ4%となります。
税金のスペシャリストである税理士は、合格率がおよそ15%です。
これらの数値を見ると、FP2級試験の合格率は極めて高いことがお分かりいただけるのではないでしょうか。
自分がどのような仕事をしたいのか、またどのような知識を身につけたいかによって、目指す資格は変わってきます。
複数の資格を取得する計画を立てたい方は、試験回数が少ない試験からチャレンジしていくと、勉強スケジュールや働き方のプランが立てやすくなるでしょう。
実技試験を選択するときのポイントは?

FP2級試験では、受検する実技試験を自ら選択する必要があります。
このとき、きんざいとFP協会のどちらで受けようか迷うこともあるかと思います。
両機関では、実技試験の内容が異なりますが、FPの資格をどのような場面で生かしたいか、どういった仕事をしたいのかなどによって、試験を受ける業務を決めると良いでしょう。
こうすると、どちらの機関で申込みしたら良いのかが決まります。
どちらの機関で受検して合格しても、資格の価値は変わらないほか、受検料や受検日程も同じです。
2級合格後に、FP1級試験やCFP(世界が認めるプロフェッショナルFPの証)などの受検にコマを進める場合にも、どちらで合格しても受検資格が得られます。
実技試験の科目以外に、両機関の違いをあげると、先ほど解説した受検会場の点と、合格証書の書式が異なる程度なのです。
FP2級と3級の試験は併願できる?

FP2級と3級の試験は、年に3回(1月・5月・9月)行われ、同じ日・同じ時間帯で実施ですので、併願はできません。
2級の受検資格を持っていない人が、2級受検を希望する場合には、3級取得以外の受検資格(AFP認定研修の受講を修了するか、もしくは実務経験を2年以上積む)を得るか、もしくは3級に合格してから受検するか、いずれかの方法を選択しましょう。
実務経験とは、資産の運用などについて相談業務やコンサルティング業務を行った経験を指します。
自己申告制となりますが、自分が行ったことのある業務が実務経験に該当するか不安なときは、先に問い合わせておくと安心です。
FP試験当日における試験時間は、先に学科試験が午前10時から正午までの120分で行われます。
その後、午後1時30分から90分、実技試験が行われます。
FP試験の体験談
実際に、FP2級の試験を受けた人は、どのような体験をしたうえでどのような感想を持ったのでしょうか。
体験談を聞いてみましょう。
必勝法を見つけて効率的に合格!
FPの試験対策は、とにかくテキストを読み込んで問題集を解くことが大切です。
そして、絶対に外せないのが過去問の演習です!
FP2級試験は、暗記力を問われると思う人が多いのですが、実は理解力を問われる問題も多く出題されます。
さらに、FP3級は、過去問とほぼ同じ問題が出ることも珍しくありませんが、FP2級では深掘りされた問題が出されるので、暗記力だけでは正答を導き出せません。
おすすめなのは、次の科目の順番で勉強を進めていく方法です。
「タックスプランニング」→「相続・事業承継」→「ライフプランニング」→「リスク管理」→「金融資産運用」→「不動産」
タックスプランニングは、すべての科目に共通しているため、早い段階で勉強しておくと理解が深まります。
また、提案書の作成は、全科目の勉強が終わってからまとめてやるのではなく、各科目の勉強と並行して行うと、効率良く進められるでしょう。
通勤・通学のスキマ時間を有効活用して、1日数個でもいいので知識を頭の中にインプットできるといいですね。
過去問を解く際には、正答のほかに、ほかの選択肢でどの表現が異なっていたのかまでを理解すると、理解力や応用力を養えます。
試験当日と同じ時間配分で行い、当日の流れをつかんでおきましょう。
知らなかった…が、仇になった失敗談
FP2級の試験は、実技試験があります。
この実技試験は、きんざいと日本FP協会が実施していますが、実施機関によって行う実技試験が異なります。
先に、どの実技試験を受けるのかを決めて、そのあと実技試験に対応した実施機関で申し込む必要があるのです。
損保関係の会社への就職を考えているので、「損保顧客資産相談業務」の実技を選択しました。
このときは知らなかったのですが、損保業務の実技試験は毎年9月にのみ行われるため、受検者全体に占める割合が1%にも満たないのです。
ゆえに、市販のテキストで損保の実技対策ができるものはほとんどありません。
直前になって書店で探したのですが、やはり全く見つからず、調べたところきんざいが出版している一部のテキストでしか対応していないことが分かりました。
もっと早く知っていれば、損保以外の実技にするか、早い段階できんざいからテキストを購入するかなどの対策がとれたのですが、時すでに遅しでした。
実技試験当日も、思うように解答できず、結果は不合格。損保で実技試験を受けられるのは、1年先になってしまいました。
FP資格を取得するならキャリカレがおすすめ

FP2級は他の国家資格と比較すると難易度はやさしいものの、初挑戦の方にとっては合格できるか不安があるのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのがキャリカレのFP技能士講座です。
FP試験に精通した講師が監修・指導を行い、多くの受講者を合格に導いています。
ここでは、キャリカレのFP講座のおすすめポイントをご紹介します。
圧倒的な低価格
キャリカレのFP講座は、他の通学講座や資格スクールと比べて低価格です。
インターネット申込で10,000円割引になり、40,700円で受講できます。
家計に負担をかけたくない方やなるべく少ない費用で資格を取りたい方に嬉しい価格設定です。
初心者でも最短3か月で取得可能
本講座は、2級・3級の一貫学習を最短3か月で終えられるカリキュラムとなっています。
映像講義をメインにテキストを用いて、1か月目と2か月目で基礎を身につけ、3か月目で試験対策を行う流れです。
学習手順や試験対策のポイントなども盛り込まれており、初心者でも悩まずスムーズに学習を進められます。
万が一不合格だった場合、受講料を全額返金
FP2級試験に不合格だった場合でも、受講料は全額返金しています。
合格に絶対の自信を持っているからこそのサービスで、不合格になったときのお金のことを気にせず受講することが可能です。
合格した場合、2講座目を無料で受講できる
FP2級試験に晴れて合格できた場合は、キャリカレで2講座目が無料になります。
ダブルライセンスで仕事の幅が広がる社労士や行政書士などの関連資格の講座も多く、スキルアップを無料で目指せるのが嬉しいポイントです。
2講座目も計画して、FP講座で合格を目指してみましょう。
日本FP協会や金融財政事情研究会の実技試験に対応している
本講座は、金融財政事情研究会(きんざい)が実施している検定の実技試験も対策可能です。
2級については、個人資産相談業務、生保顧客資産相談業務に対応しています。きんざい実施の試験を受検したい方もぜひ本講座を受講しましょう。
講座の詳細は下記のページにまとめられていますので、ぜひ確認してみてください。
まとめ
FP2級の合格率は、国家資格の中では比較的高い数値になっており、合格しやすい試験の一つで言えます。
ですが、確実に合格を手に入れたい方は、キャリカレの通信講座を利用されてみてはいかがでしょうか。
わかりやすく学びやすい工夫が詰まった教材セットのほか、映像講義を見ることでテキストのみで勉強するよりも知識を定着させることができます。
受講生専用ページにログインして閲覧するので、ログイン時間の制限もなく、自分の生活スタイルに合った時間で学習できるのがポイントです。
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